2014年8月30日土曜日

信念を曲げて人生を終わらせない

 今日は「レッド・パージ被害者の名誉回復と補償を求める北海道懇話会」の第5回総会。ちょうど今月、申し立てをした苗川清一郎さんの「救済勧告」が札幌弁護士会から出されたばかりでした。

 3月末に「救済勧告」が出されたお2人(加藤哲夫さん・舛甚秀男さん)と並び、あいさつでは94歳(!)と思えないキッパリとした口調で「これからが始まりだと思っています」と話されました。

 もう64年前のレッド・パージですが、この粘り強さには頭が下がります。

 すごいのは「恨み」とか「執念」とかでなく、自分達の「正しさ」を信じ、生き方に恥じていないということです。

 参加された方が「信念を曲げて人生を終わらせない、ということがすごいと思います」と話されました。

 私が共産党員となり23年、党の専従職員となり14年ですが、その期間でさえも気持ちが揺らぐことは少なくありませんでした。

 職場を追われ、生活もままならない状況になりながら、信念を曲げずに64年。

 世紀をまたいで、弁護士会が名誉回復を政府に突きつけるとは、当時は思いもしなかったでしょう。

 その半生を思うと、私も軽々しい言葉は書けないのです。

 総会では、苫小牧・王子製紙労働組合での「レッド・パージ復職闘争」について、当時の資料を交えた講演もありました。

 冊子をいただきましたが、その発端は仲間を救いたい「素朴な人情」からだった、と書かれています。

 今の世で、それが職場でできるのでしょうか。

 いっぱいいっぱいの状況で、まわりに気を使えないという働く人が多い世の中。

 政府・財界による自己責任論のバラマキで、仲間を大事にするという発想さえ今の職場になじまない、という実態もあるでしょう。

 だからこそ、レッド・パージのたたかいは、人権や名誉とともに、人間らしく生きる社会を取り戻す運動につながっていると思うのです。

 多くのことを学んだ総会でした。

 【今日の句】 差別的 信念だけは ゴメンだな

2014年8月29日金曜日

停戦合意から、今度こそ和平交渉へ

 ハマスとイスラエル軍は停戦合意したものの、核心的問題は今後の協議次第のようです。これ以上の被害を出さず、共存路線へ向かうことを願うばかりです。

 停戦したといえ、ガザが「巨大な監獄」である状態は変わっていません。

 2012年の停戦合意も、今回とほぼ同じ内容でした。

 ガザ封鎖は、実に8年にも及んでいました。

 急いで封鎖を解除し、劣悪な生活環境を解決することは人道的にも速めなければいけないと思います。

 その後の和平交渉は困難が予想されますが、共存路線への道が切り拓かれてほしい。

 国連でも支援の用意があると、潘基文事務総長も表明。

 日本国内はもちろんですが、世界のどこでも紛争・戦争で命が奪われてはならない。

 いわゆる大国が一方的な肩入れをするのでなく、公正な解決へ向かわせるためには国際世論も大きくしなければなりません。

 日本で私ができるとすれば、その国内世論の喚起に微力ながら力を尽くすこと。

 ロシアとウクライナの首脳会談は停戦合意とならなかったようですが、合わせて解決の道を!

 【今日の句】 子どもらの 笑顔が万国 共通語

2014年8月28日木曜日

避難計画を作っただけで終わらせないで

 国交省などの有識者検討会による、日本海沿岸の津波予測が出されました。予想よりも高く、早い‥‥地方自治体が検討や対策を進められるよう、国からの支援も必要だと思います。

 報道では「せたな町で最大23m」などありますが、これは切り立った崖地を襲う予測で、平地では最大8.3mとされています。

 それでも十分な高さですので、この予測をもとに、まずハザードマップの充実などが急がれます。

 その際に専門家などの力も必要となれば、国が紹介や派遣するなどで、実効あるハザードマップづくりを進める必要があるのでは。

 高さもそうですが、到達時間の速さが避難にとってはもう1つの問題。

 避難する高台の設定、日常的な避難訓練、何より社会的弱者の避難支援をどうするかは大きな検討課題だと思います。

 4年前に奥尻島を訪れた時に、防潮堤や各集落の避難階段があるのを見ました。

 地元町議さんから、避難におけるコミュニティの大切さも伺いました。

 ハード面の整備ができて終わり、ではなく住民が主体となる避難計画が必要なんだと感じました。

 こう考えていくと、いま国政が急ぐべき課題は何か、と考えます。

 首相が「命を守る」ための集団的自衛権というけれど、自然災害への対策こそ日本での大きな問題ではないのでしょうか。

 (写真は「しんぶん赤旗」のものです)

 【今日の句】 国富とは 地域で生きる 人にあり

2014年8月26日火曜日

秋を思わす、こんな夜には

 火曜日は朝から宣伝。家から出ると涼しい風が‥‥帰りはヒンヤリするし、すっかり北海道は秋へと突入でしょうか。暑さが苦手な私には、うれしい限りです。

 道委員長が3日間の出張のため、私が留守を守っています。

 政治判断、党活動、ニュースづくり‥‥など、けっこう組織的な仕事があります。

 あまり人目につかない仕事ですが、そういう役回りがないと組織は動きません。

 もちろん中にばかりこもらずに、朝の宣伝のように出て歩きもしますが‥‥。

 こういう日は、夜に少し頭を切り替えたくなります。

 少しブログも早めに切り上げて、本でも読もうかしら。

 せっかく涼しくなった、長い秋の夜でしょうから‥‥。

 【今日の句】 あの月を 5分ながめて 明日思う

2014年8月25日月曜日

広島等豪雨災害支援募金に取り組んでいます

 広島県に加え、道内では礼文町での大雨被害も明らかになってきました。町には日本共産党議員がおらず、報道だけで知る現状にもどかしい思いです。

 土砂崩れが各地で起きて、孤立状態になった集落の状況は解消されたのでしょうか。

 お2人が土砂崩れで亡くなったことに、心からお悔やみを申し上げたい。

 この数年、「過去最高の」という形容詞を何度も聞いてきましたが、どこでも自然災害が起こり得る状況と言えるのではないでしょうか。

 今日は街頭から、全党で取り組んでいる広島県等豪雨災害支援募金を訴えましたが、礼文町もまた心配です。

 どうぞこちらをお読みいただき、支援募金にもご協力お願いします。

 避難勧告の問題や、首相の対応などについての報道もありますが、まず今は人命救助と避難者支援を急ぐべき。

 遠方で何もできない分、募金・義援金でがんばります。

 すっかり札幌の夜は涼しくなりました。

 マンションの上か下の階か、ベランダで飼っているコオロギの鳴き声がよく聞こえます。

 【今日の句】 長い夜を 不安なくして 過ごすよに

2014年8月24日日曜日

どの子も等しくしあわせに

 明日が娘の9歳の誕生日で、今日に繰り上げてお祝いをしました。3歳の下の子は何やらすねていたので、なぜか一緒にお祝いしてあげることとなりました。

 毎年書いているかもしれませんが、子どもの成長って本当に早い!

 グングン背も伸びるし、大人との会話も成り立っていくし。

 いろんな事情から子育てに苦労してる親御さんもいるかと思いますが、どの子も等しく幸せな「子ども時代」を送ってほしい。

 大人から愛され、時間に束縛されず、自由な発想を大事にし、思い切り身体を動かして。

 寄り添いつつも、本人なりに考えたことは尊重する、そんな親に私はなっているだろうか。

 ‥‥とはいえ、あまり気負わないのが一番なのかな、とも思います。

 広島・土砂災害で子どもたちが亡くなり、悲しい気持ちになります。

 福島では、甲状腺がんや疑いのある子どもが増えています。

 自然災害や公害、社会問題での被害は、みずから守る術を持てない子どもたちに大きく及びます。

 社会的な力と、行政の力で、きちんと子どもたちを守らないと。

 【今日の句】 今日だけは 大きなケーキの 解禁日

新自由主義に農業を奪わせるな

 打合せのためJRに乗り、空知地方の水田風景が目に飛び込んできました。穂の頭も垂れ始めているようで、農家の方も実入りや品質の期待・心配をされているんでしょうね。

 TPP交渉は停滞気味ながら、米国と年内に合意したい日本政府の意向など、いろんな情報が飛び交っています。

 TPP=新自由主義経済の究極的形態。

 ウルグアイラウンド合意から、すでに日本の農業政策は新自由主義の方向へ舵が切られてきましたが、このTPPは合意させてはならない。

 農地など農業資本を集約させ効率化する市場の論理が、はたして農業=食料生産に適切なのか。

 アメリカでさえ、9割は家族経営とされています。

 ヨーロッパでも、非家族農業経営の割合は高くない。

 賃労働による資本家的農業経営ではなく、家族労働力を中心とした家族農業経営が、やっぱり基本と言えると思います。

 巨大アグリビジネス資本が、世界の食糧システムを支配して本当にいいのか。

 利潤追求が資本の論理である以上、不採算部門からの撤退はありえることです。

 誰が、この美しい水田風景を守るのか。

 誰が、国民の食=命を守るのか。

 新自由主義に農業を奪わせるな!

 【今日の句】 納豆と ご飯に喜ぶ 子がうれし