2021年10月9日土曜日

お金の心配なく教育・受診を

 公示まで10日、準備も慌ただしくなっています。今日は全道党組織や教職員後援会の決起集会が相次ぎ、道民医連から総選挙にあたっての要請もいただきました。

 オンラインによる教職員後援会では、義務制・高校・特別支援の各学校での実態について発言が。「人と向き合う職場には余裕が必要」「激しい競争環境のなか、子どもたちが自己肯定感を持てないでいる」「特別の支援が必要な子どもたちも含めたインクルーシブ教育についての考えは」など、現場からのあふれる思いが伝わってきました。

 短い期間ですが中学校教員を務めた私にとって、子どもたちに分け隔てなく、学びや成長が保障される学校や社会をつくることは政治活動の原点です。経済界の意向も反映して過度な競争が持ち込まれたり、侵略戦争に反省のない政治家からの管理や愛国心押しつけなど、そのつながりを知り「誰のための教育なのか」との怒りが原動力だったのでした。

 私が現職だった時より、はるかに多忙な今の学校。しかし、子どもたちの成長を保障する教育を実践している教員は多くいます。その先生たちの存在こそが、子どもたちには希望として映っているはず。「子どもたちのために力をあわせよう」と、私からも呼びかけました。

 道民医連からの要請は各党へおこなっているそうで、全日本と北海道、それぞれの要求をうかがいました。全日本民医連は、●新型コロナ感染症をめぐる緊急要求、●安心して医療・介護を受けることができる社会を、●医療・介護の提供体制の拡充を、●応能負担を強め、公正な税制を、●憲法を守り平和で安全な社会をめざす国へ転換を、が中心的な内容です。

 これまでの自公政権で医療提供体制が縮小され、公衆衛生軽視のもと保健所も減らされてきました。ただでさえ命を守る体制はギリギリだったところにコロナ禍が襲い、それでも現場の職員は献身的に、国民の命と健康を守ってきました。今度の政権は、まさに命を最優先にした政権にならなければなりません。

 道民医連の要請項目トップは「自粛を求めるときは必ず補償を」でした。「観光客が来なくなり職を失った方が医療にもかからず、無料低額診療で受診した時には手遅れの状態になっていました」との事例を聞き、納得しました。社会保障でも、雇用でも経済でも、すべては命につながっている。それなのに自己責任の名で国民を突き放していた、これまでの政治全体が問題なのです。

 いただいた資料のなかに、昨年の受診抑制による死亡事例などを調査・発表した記者会見の記事がありました。北海道でも、コロナ禍で収入が途絶え、受診を控えている間にガンが悪化して亡くなった50代男性などの事例があります。「もっと早く治療できれば救えたのでは」との、現場の無念の思いを受け止めなければ。

 全道党組織による決起集会で、あらためて小選挙区の予定候補と私から決意表明。どの予定候補も、これだけの苦難に直面してきただけに、訴えにも力が入っていました。もちろん私も必ず比例議席の奪還と、政権交代をと力を込めました。最後は会場の参加者とともに、オンラインで結んだ全道の仲間と「団結がんばろう」。

 明日は旭川市をまわります。

 【今日の句】分け隔てせずに 命を守るため

2021年10月8日金曜日

集会名も「なによりもいのち」

 松橋ちはる道9区予定候補との街頭演説には地元紙記者も取材に来るなど、選挙戦間近の雰囲気だった苫小牧市。激励の手を振る方の姿も多く、訴えにも力が入りました。党市議団(小野寺幸恵・富岡隆・原啓司)のみなさんも、おそろいのユニフォームでまわってくださり心強い。

 街頭演説の合間に、市内各地での党と後援会の決起集会にも参加しました。写真のように、集会名は「なによりもいのち 必勝決起集会」。コロナ禍で多くの方が傷つき、命の危機に今もさらされているなか、この集会名の持つ意味がとても重い。切迫した思いに、政治家が応えなければならないのです。

 介護施設「みやまの里」前での街頭演説では、事前に案内していたこともあり、室内で椅子を並べ網戸越しに演説を聞いてくださる入所者さんの姿がありました。いつもなら外に出てこられるのですが、この日は網戸越しに私もあいさつ。それでも聞こえた「がんばって」の声に励まされました。

 岸田首相の所信表明演説が速報で入り、中心点は安倍・菅政権との違いは何かと思えるような内容でした。「森友」はじめ数々の疑惑には触れない、アベノミクスからの転換とも思えない程度の「成長と分配」論、核兵器禁止条約についても触れないなど、基本方針は変わりがないようです。

 「同じ自民党なのだから当たり前」と言うのなら、やっぱり政権交代するしかない。ウソやごまかしが続けられて政治の土台が壊され、新自由主義のもと命やくらしを支える土台が壊され、いまや地球全体が壊れようとしている時に、自民党の枠内では変えられないことが証明されたのではないでしょうか。

 街頭演説には、私が教員時代にお世話になった先輩の先生が見えられました。「退職教職員後援会でもがんばってるよ」との激励が、本当にありがたい。明日も元気にがんばります。

 【今日の句】突き放す政治は すでに不信任

2021年10月7日木曜日

核兵器禁止で世界をリードして

 今日は恵庭市での街頭演説や集いへ。2ヵ所の集いは、それぞれ会場いっぱいに来てくださり「必ず比例議席を」との声も次々と。私の訴えも力が入ります。小林たくや党市委員長とあいさつにまわった時の「応援してます」との激励もありがたい。

 集いでは要望や質問も相次ぎました。「女性ばかりが姓を変えることになる。日本共産党の考えは」「もう一度給付金を出してもらわないと生活が苦しい」「政権協力はいいが、自衛隊についての考え方は」「米価が下がっていると聞くけど農家の実態は」など、時間いっぱいまで語り合いました。

 「私も娘も病院で働いています。話を聞けてよかった。がんばってください」と笑顔で帰られた方や、恵庭市の「9条の会」会員だという方は「米国に言われるままでなく、日本が核兵器禁止で世界をリードするべきだ」と私に訴えられました。まったく同じ思いです。それでこそ被爆者の願いに応える道だと私も訴えたい。

 米国はもとより、ロシアにも言うべきことを言っているか。岸田首相はプーチン大統領と電話会談をしたようですが、領土問題については安倍・菅路線の継承も確認したと報じられています。それは「2島返還」路線も継承したということか。国会でたださなければ、との思いでいっぱいです。

 この間の岸田首相の言動を見ても、安倍・菅路線の枠内であることは明らか。安倍元首相の森友・加計・「桜」問題も、解明する気はまったくないようです。このまま早期の総選挙で逃げ切ろうとしても、国民は決して逃さない。明日は苫小牧市へ、引き続き勢い増して訴えていきます。

 【今日の句】被爆者の 願いに総理 向き合うか

2021年10月6日水曜日

苦境の業者を救え

 今日は小樽市へ。三角市場や都通り商店街では「もう一度持続化給付金を」「消費税減税を頼むよ」など、次々と寄せられた切実な声を必ず届けなくては。衣類・靴・お土産店や、観光にかかわる業種は以前のような消費にまだまだ戻っていません。

 そのような声に対して、小樽市では飲食店に限らない支援金の申請が始まったばかりとか。岸田首相への期待を聞いてみても、あまり好意的な反応はなし。地元の小選挙区選出自民党議員への評判も厳しく、ある方は「自民党はゼロになったらいい」とまで言う方も。それだけ商売人は追い込まれているのです。

 古い歴史をもつ都通り商店街は観光客も来るものの、市民による買物こそ土台。以前うかがったときも「市民同士の交流があるのがいい」との、ある店主さんの言葉を思い出しました。小樽は人情と歴史の町なんだなあ、と今日も実感しました。

 街頭宣伝や地域の「つどい」などにもまわり、急な呼びかけにもかかわらず多くの党員・後援会員、また話を聞きたいと言う方が足を運んでくださいました。「つどい」では北朝鮮の拉致問題についての質問もあり、以前の日朝間の対話ルートにも触れて、そのためにも軍事一辺倒では進まないのではと私からも述べました。

 安倍元首相のウソやごまかしを許してはいけないとの発言や、「資料も黒塗りだし、聞かれても『記憶がない』とか、子どもたちにも見せられない」と怒りの声も。まったくです。触れずじまいの岸田首相では、やっぱりダメ。政権交代で真相を明らかにしなければ。

 今日は小選挙区予定候補の松井真美子さんは札幌市手稲区をまわっていたので私だけでしたが、比例議席の奪還とともに、松井さんを野党統一候補へ押し上げてほしいこともしっかり訴えました。明日は恵庭市に向かいます。

 【今日の句】人情と 歴史の町の 灯を消すまい

2021年10月5日火曜日

いよいよだね

 今日は札幌市清田区・豊平区へ。行き交う車や自転車から手を振ってくださる方の姿も目立ちました。公示まで2週間、どんどん訴えてまわらないと。演説を聞きに来てくれた党員・後援会員さんからも「いよいよだね」と声がかかります。

 ところで道東地方を中心とした赤潮被害の深刻さが、日に日に増してきているのに驚きです。数字は動いていますが、実にサケ1万2000匹、コンブ85トン、ウニは釧路市や厚岸町で9割、浜中町で5割が死んでいるといいますから壊滅的です。これほどの被害は、さすがに私も記憶がない。

 日本共産党は3日に、紙智子参議院議員と石川明美道7区予定候補が調査に入っています。コンブはゆでたような緑色に変色していたと言いますから、海水温も高かったのでしょう。ウニは種苗の放流をしている漁業者にとっては、まるっきりの損害に。共済制度も整備されていません。

 サケも稚魚の放流を重ねても不漁が続いてきたなか今回の被害ですから、漁業者や関係者の徒労感も大きいに違いない。新しい農水相、沖縄北方相などには対応を急いでほしい。加工業者も含めて地域の経済や雇用にとっても重大問題なのですから。

 明日は小樽市へ。先日の松井真美子事務所開きの際に、緊急事態宣言が明けて飲食店はどうなったか業者関係者から様子を聞くと、「札幌では時間短縮が要請されているため、小樽まで飲みに来る方がいるそうです」とのこと。再びの感染拡大が心配で、まずは常連さんに限った営業にしている店もあるようです。しっかり実態をつかんでいきたい。

 【今日の句】待たれてる 野党の本気も 展望も

2021年10月4日月曜日

さらに加速して

 これまでの国会開会要求も無視し、さんざん総裁選で報道ジャックし、早期の解散・総選挙とは、よっぽど議論を避けたいようです。国民の声を掲げて、地方から迫っていきたい。今日は朝の定例宣伝後、伊藤りち子小選挙区3区・比例重複予定候補と白石区で訴えてまわり、小樽市での松井真美子・小選挙区4区予定候補の事務所開きへ足を運びました。

 伊藤さんと車に乗っているときに、いきなりの速報。「岸田氏が14日解散、19日公示、31日投票の意向」とのことでした。これまで公示は26日かと報じられていましたが、19日公示では政党討論会などじゅうぶんに議論を交わす時間もありません。

 岸田首相は学生をはじめとした現金給付や経済対策を会見で述べていましたが、早くやるべきだと野党も要求し、だからこそ臨時国会を開くべきだったのではないのか。今になって口にするのでは選挙対策と言わざるを得ません。

 いずれにしても、政権交代と日本共産党の躍進という結果を出すのみ、伊藤さんとの街頭演説では、市営住宅のベランダに出て話を聞く方、通りすがりに手を上げて応える方、「応援してるよ」と声をかけてくださる方など、熱い期待を感じました。とはいえ、選挙本番で投票に至るかどうかは別問題。上滑りすることなく、しっかり訴えていきたい。

 松井さんの事務所開きはコロナ対策で参加人数も絞り、「事務所開きなのに『来ないでください』と電話したのは初めて」と北野事務所長さん。それでも集まった党員・後援会員のみなさんからは「誰にでも気さくな松井さんこそ国会に」「原発、核のゴミ、新幹線の並行在来線など、たくさんの課題に向き合ってくれる」とエールが飛び交いました。

 松井さんも力強く決意表明。取材に対しても「いのちを守ることが最優先の政治にしたい」と強調した松井さんは、揺るがぬ芯とともに包容力を備えた政治家です。だからこそ誰からの声も受け止め、政権交代の力ともなれることを私からも紹介しました。

 選挙日程も固まり、さらに活動を加速し、力を込めて訴えていきたい。明日は札幌市清田区・豊平区をまわります。

 【今日の句】議論なく 逃げ切り狙う 姑息では

2021年10月3日日曜日

政権交代をはじめよう

 市民の風・北海道が主催した「政策シンポジウム」。日本共産党からは私と千葉隆・道委員会書記長が参加しました。誰もが「政権交代を」と口にしていたことが、とても大事。前回の総選挙は政権交代どころか共闘を守ることに精一杯だったのですから、この道こそ大事にしていきたい。

 市民の風からは川原茂雄・山口たかの両共同代表、立憲民主党からは勝部賢志参議院議員(道連代表代行)・梶谷大志道議(道連幹事長)、社民党からは熊谷吉正道連代表・浅野隆雄道連幹事長が参加。このような場をつくってくださる市民の風のみなさんには、いつも感謝の思いです。

 川原さんから、「共通政策を土台に、北海道でも政策協定を結んで野党が協力を」と強調されたのは、市民連合と野党4党の共通政策合意に東京で立ち合ったなかでの確信と受け止めました。小選挙区の調整にはもう少し時間がかかりそうですが、前に進むなかでの苦労として力を合わせたい。

 私からは、立憲民主党と日本共産党との間で合意した政権協力に触れて、「共通政策は自公政治への対抗軸。実現できれば日本は大きく変わる」と、そのために私も力を尽くしたいと表明しました。

 閣外からの限定的な協力であれ、市民の願いが詰まった政策を実現するのですから、じゅうぶん大きな役割です。それを野合とか「いいとこ取り」などと言う党がありますが、それでは今の政権で新自由主義の政策を変えられるのか。ジェンダー平等は実現できるのか。核兵器禁止条約は批准するのか。森友や「桜」問題など明らかにできるのか。

 共通政策を実現することの協力をおかしいと言うのは、これら市民の願いに背を向けるということになります。誰の立場に立つ政治をするのか、まさに大争点となってきました。

 勝部議員から「北海道は小選挙区と比例あわせて20議席。この過半数を野党で取ることが目標」と、共産党の議席回復にも触れてくださったのは本当にありがたい。お互いにリスペクトしながら、いい結果を出せるよう、私も力を尽くします。

 【今日の句】足並みは そろってきてる 大丈夫