2013年8月9日金曜日

被爆の苦しみを、本当に二度とくり返さないのなら

 東北から北海道にかけて豪雨、全国的に続く猛暑‥‥本当に日本の気象、どうなっているんでしょう?

 金曜日行動に向かおうとしたら、札幌でも豪雨!

 「いきなり降ってきて大変でしたよ~」と、道庁前スタッフもこぼしていました。

 そんな日でも続ける金曜日行動。

 スタッフの熱意と意地(?)には、本当に頭が下がります。

 今日は長崎の原爆投下日で、その点に触れてスピーチされる方も多くいました。

 68年前の原爆で、今も苦しむ方がいるんですよね。

 しかも日本政府は、ずっと原爆症の認定に後ろ向きでした。

 そんな国が原発を推進してきたんですから、あまりにもひどすぎる。


 高橋知事に向けて「被爆者を思うのなら、原発も廃炉にすべきですよ!」と訴える方も。

 思わず私も「そうだよ!」と声をあげました。

 原爆と原発の違いはあれど、被爆の苦しみは同じもの。

 6日の原爆死没者追悼会でも、あるご遺族が「福島原発事故で、同じようなことが起きるのではと心配になった」と話されました。

 福島は収束どころか、どんどん増える汚染水。

 どうしてこれで、再稼動?

 被爆の苦しみを、本当に二度とくり返さないのなら、核兵器も原発も「ゼロ」の政治決断を!

 【今日の句】 被爆国 原点を見よ 安倍首相

2013年8月8日木曜日

聞くのなら 「有識者」より 民の声

 安倍首相が消費税増税の判断にと、有識者会合を開くよう指示したようです。甘利経財相は、首相の判断は「9月下旬から10月上旬の間」と述べました。

 今日の「しんぶん赤旗」の「北海道・東北のページ」には、仙台七夕まつりでの「消費税川柳」の吹流しが紹介されています。

 これは、生協、日専連、百貨店協会、宮商連など宮城県内68団体と個人による「消費税率引き上げをやめさせるネットワーク宮城」が取り組んだもの。

 その川柳を見ると--

 復興の 足元すくう 消費税

 税アップ 購買意欲が 即ダウン

 消費税 増税した分 どこへ行く

 --などなどに、「デフレより 仮設脱出 最優先」と復興を願う作品もあるとか。

 有識者会合で、このような庶民や業者の声は、反映されるのでしょうか。

 そもそも、何で消費税を増税するのか。

 参院選で、安倍首相が何か語りましたっけ‥‥?

 消費税を上げて、社会保障が良くなるでしょうか。

 生活保護削減が始まり、年金も10月から段階的に削減。

 病院代も70~74歳の1割負担が、2割負担へと計画されています。

 介護は、要支援の方は「地元自治体でやってくれ」と保険外し。

 税アップ アップアップの 暮らしかな

 それなのに、安倍政権は大企業への投資減税を検討中。

 先日、円安効果もあり上場企業は大幅に利益を上げている、と報じられていたのに!

 消費税増税による景気の腰折れも確かに心配ですが、庶民に対する戦後最大の負担増にこそ、大きな問題があると思います。

 安倍首相、「有識者」の意見を聞くなとは言わないけど、ただでさえ暮らしに困っている国民の声こそ聞くべきです!

 今日は党地区委員長さんが集まる会議でしたが、参院選の躍進を力に、さらに安倍政権の暴走を止めるためにがんばろう、と確認しました。

 【今日の句】 上げるなら 消費税より 賃金を
          上げるなら 消費税より 年金を

2013年8月7日水曜日

各党が集った「市民との意見交換会」に出席して

 今日から2泊3日で、娘が学童保育のキャンプで留守です。下の子がいるとはいえ、何だか静かな我が家でした。

 今日の札幌は蒸し暑い!1日。

 参議院選挙のときの、直射日光を浴びた厳しい暑さよりはマシかな‥‥と思いつつも、やっぱり体にはこたえますね。

 本州はもとより、北海道でも暑い日が続きますので、お身体にはお気をつけください!

 さて、昨日の「さっぽろ自由学校『遊』」の「政治を変えたい!」講座についてです。

 月1回ごとの集まりで、今月は「政治不信を乗り越えるために」と題して、各党の代表と話し合おう!という企画です。

 参加政党は、私(共産)のほかは民主、社民、緑の党、市民ネット。

 参議院選挙の結果をどう受け止めるか、他党との連携は、などの他に「社会の中の誰を主に代表しているのか」という、党のあり方についての質問も出されました。

 共産党に対してのご意見は「中央の意見に従って、地方の独自性が見えにくい」「話し合いのプロセスが、もっと国民に見えるようにしてはどうか」「議席は増えたが、国会で与党に立ち向かうには、他の党とどう連携するのか」‥‥などでした。

 ご指摘はしっかり受けながら、共産党としての発信が足りない部分もあるのかな、と感じました。

 私の部門で言えば、北海道に引き寄せた政策を適宜、作成・発表しています(党北海道委員会のHPにあります)。

 話し合いのプロセスについては、もちろん基本的には綱領路線でまとまっている政党なので大きな違いは生まれませんが、なかなか意見がまとまらないということはあります。

 それを表に出すことは、政党として責任を負っていない、きちんとまとまってから表明する、というのが党のスタンスです。

 だから「見えにくい」と言われれば、そのとおりではあると思います。

 党内外の意見をふまえて議論をしてる、ということは、きちんと伝える工夫をしないといけないのかな、と思いました。

 参議院が、非改選と合わせて11議席になったために、すべての委員会に議員配置、重要法案で本会議質問、予算を伴わない議案提案権を持てた、など、まずは共産党だけでもできることは、国会で大いにやっていきたいです。

 過去には「サービス残業根絶法」を提案し、与党の反対で否決されましたが、厚労省の通達に盛り込まれて、未払い残業代を払わせる根拠となりました。

 こういう独自の仕事とともに、他党との協力は、これまでになく努力していきます。

 5党もいると話す時間も限られますが、短い時間で、何とか最低限のお話はできた‥‥かな?

 思ったのは、こういう市民との対話(小集会)を、党としてもっと開かないといけないな、ということでした。

 なかなか共産党のことって、知ってもらう機会はないかと思います。

 私たちも、もっと発信して、率直なご意見もいただきたい。

 1回で終わらなければ、くり返して何度でも。

 そういう努力をしていきたい、と思いながら今日も1日、いろんな仕事をしていたのでした。

 【今日の句】 寝袋で 娘はどんな 夢を見る

2013年8月6日火曜日

戦争と核兵器を容認する「大人たち」に負けるな

 今日は68年目となる広島への原爆投下日。原爆死没者追悼会に参列し、党道委員会を代表して追悼の辞を述べました。

 この間は、ほぼ毎年参列していますが、そのたびに一刻も早い核兵器廃絶をと、思いが強まります。

 北海道被爆者協会の越智晴子会長がが、ごあいさつで「実は娘たちに、あまり被爆のことを話したことがない」とお話されました。

 追悼会の後の懇親会で、越智さんがその意味を話されたのを聞き納得。

 「だって、子どもたちも被爆をした親から生まれたらどうなるか、心配になるでしょ」

 どの被爆した親も、実の子どもたちの前ではキチンと話せていないのではないかしら、と越智さんは語っていました。

 被爆者でもなかなか被爆の実相を話せない方がいる、その意味を恥ずかしながら、ようやく理解できたかもしれません。

 被爆したと知られれば受けた差別などは、多くありました。

 福島原発事故でも、福島から来たというだけで差別的な扱いをされた、とのお話も聞きました。

 でも何より、家族に、子どもたちに影響を与えていないか、が大きな不安だったのかもしれません。

 実際、参加された方でも「弟が障害を持って生まれた」ことで、被爆の影響があったのではないかと話をされていた方がいました。

 世代を超えて被害を広げる、こんな核兵器を使用する理由がどこにあるのでしょう。

 「それが抑止力になる」と言うのでしょうが、でも互いに核兵器を打ち合えば文明社会が崩壊することは明確なだけに、だからアメリカでも「核兵器は使えない兵器なのだから、抑止力としては疑問」との意見が出ているのではないでしょうか。

 そもそも、こんな核兵器をつくり、戦争を肯定する「大人たち」は誰なのでしょう。

 多くの国民、何より子どもたちが、戦争も核兵器も肯定していません。

 それを「必要だ」と思わせるために、あらゆる手段が動員されています。

 それに負けない草の根の運動で、世論を広げなきゃ。

 歴史に学ばない者は、必ず同じ過ちをくり返すと思うのです。

 夜には「さっぽろ自由学校『遊』」さんで、各政党が集まっての意見交換
会があり参加したのですが、この様子は明日!

 【今日の句】 子どもらを あの時代へと 戻させぬ

2013年8月5日月曜日

沖縄を「日本の捨て石」にするな

 沖縄・宜野座村で、米軍ヘリが墜落しました。テレビのインタビューでは、くり返される事故にウンザリといった現地の声が紹介されていました。

 米軍の発表と、沖縄県警の発表で「乗組員数」が違っているとの報道があります。

 日本国内でありながら「キャンプハンセン」内だからち、米軍が立ち入りをさせないからです。

 沖縄国際大学でのヘリ墜落事故でも、米軍によって機体回収などがおこなわれ、日本人は現場の立ち入りさえ許されませんでした。

 日本でありながら、事故を起こされながら、立ち入りも許さない。

 こんな屈辱的な治外法権を、沖縄では何度も目の前にしてきたわけです。

 本州でも、米兵による女性暴行などの事件などで、被害女性が泣き寝入りの目にあった事例もありました。

 北海道でも先日、矢臼別演習場外に着弾して住民不安が広がるなかで、地元合意もなく訓練が再開されました。

 その度に日本政府は、追認・黙認の態度を取り続けました。

 そこまで米国に、卑屈なまでに従う理由があるのでしょうか。

 同じ同盟国だって、ドイツでは国内法を米軍に守らせています。

 訓練も、事前に情報を出させて、国民にも開示しています。

 日本政府は「軍の秘密保持」を理由に情報を示さないのでしょうが、秘密の名で主権まで奪われ、直接に国民に被害が及んでも構わないのでしょうか。

 「なぜ沖縄にだけ負担を負わせるのか」

 「沖縄は、日本の捨て石なのか」

 このような声が、沖縄で聞かれるといいます。

 それなのに、先日もオスプレイの追加配備。

 今日のヘリ墜落に、また治外法権。

 沖縄の問題でなく、日本全体の問題と考えましょう。

 「あなたの隣で起きたこと」(起きると想像すること)として、考えてもほしい。

 「仕方ない」では、絶対に済まされないことだと思います。

 どこまで日本政府が米国に迫るのか。

 迫れない可能性が大きいですが、そうなれば不平等な日米安保条約にまで、議論の焦点は進まざるを得ないと思います。

 実際、沖縄では日米安保条約への疑念と不満が高まっています。

 力をつけるべきは、軍事力より外交力。

 全国でも北海道でも、沖縄と手を結んで!

 【今日の句】 この国を 取り戻すんでしょ 自民党

靖国神社の果たす役割とは

 稲田朋美行革担当相や高市早苗・自民党政調会長などが、靖国神社へ参拝する意向と報じられています。靖国神社は、他の神社と何が違うのでしょうか。

 くりかえし「戦争の犠牲になられた方」が奉られているから、参拝は当然だと彼らは言います。

 しかし、同神社にはA級戦犯14人も合祀されています。

 犠牲者を悼んでも、そこに戦争推進の責任者もいるのでは、単純に「参拝は当然」とはならないでしょう。

 何よりも最も問題なのは、靖国神社を通じて発信されている歴史観だと思います。

 展示される宣伝物などから見えるのは「当時の戦争は“避けられないもの”だった」ということ。

 つまり日本は、戦争にまきこまれた(戦争の手段しかなかった)という「自衛戦争」論。

 これでは被害を出したことへの反省は、生まれてこなくなります。

 また、その「正義の戦争」に命をささげた戦没者をたたえるのが靖国神社の役割だ、という論法でしょうし、そのような神社に参拝して何が悪い、というのが参拝グループの主張だと思います。

 本当に「自衛戦争」なのか。

 そもそもアジアに対しても「解放」ではなく、資源や領土を確保すべく侵略が目的でした。

 ドイツやイタリアとの三国同盟も、一番の目的は、ドイツに対して、アジア地域でのフランスやイギリスなどの植民地に対して日本支配を認めるよう求めることでした。

 例えば、1940年7月12日付の外務事務当局起案「日独伊提携強化案」では、「提携強化の目的」として、ドイツが日本に対して約束すべき事項として「仏印蘭印其の他南洋地方が日本の生存圏内にあること及之が政治的帰属の変更には日本の承諾を必要とすることを認め右地方に対する日本の政治的指導力及経済的勢力を支持す」としています。

 安倍首相は「歴史家にまかせる」と、歴史判断は避けています。

 それなら、このような歴史観を持つ靖国参拝は、大臣が参拝することも含めて、おこなうべきではないと思います。

 他国との関係悪化、諸外国からの批判が起こるのは、日本が戦後政治の「原点」を否定する、という問題になるからです。

 靖国参拝について、侵略戦争の歴史を含めて掘り下げるマスコミが、そう多くはありません。

 日本の民主主義は大丈夫なのか、ここでも日本共産党ががんばらなければ、と思います。

 【今日の句】 反省が なく憲法を 変える道