2013年5月11日土曜日

TPPで共済もねらわれるのか

 雨が降った今日は、また寒い1日。ほんと~に、いつ春が来るんでしょうか。

 今日は白石区・厚別区で「つどい」などに回り、明日は清田区・平岡公園のまわりで宣伝からスタートするんです。

 毎年この時期なら、梅も桜も満開で観光に来る方もドッといるのに‥‥雨のなか、ほとんど人がいない公園前での宣伝になってしまいそう(涙)。

 気象協会の札幌での桜開花予想は、明日12日なんですけどね。

 前にも書きましたが、こんな天候では農作物が本当に心配です。

 春の寒さだけでなく、冷夏や秋に霜が降りたりと、何年かに一度は必ず被害がありました。

 そういう時の農業共済なのですが、民主党政権からの方針で、共済事務所(機能)が集約されてきています。

 国の予算も減少傾向。

 一方で、気候変動の影響かと思われるような荒天なども続きました。

 必然的に、共済掛金が上昇。

 掛金の負担が重くなると、農家も加入をためらいがち。

 天候リスクが高まっているなか、共済事業は最低限でも現状水準を維持できるようにしておかないと、農家も経営が見通せなくなると思います。

 そして、ここにもTPP。

 共済事業も「保険と競合する」と、障壁とみなされ撤廃を求められる恐れがあります。

 日本共産党は一昨日、TPP問題での見解を発表しました(こちら)。

 ぜひ、ご覧ください。

 今日も「つどい」ではTPPはじめ、安倍政権の「正体」に対して「ほんとに共産党にがんばってもらわないとね」と声をかけていただきました。

 春が心から、待ち遠しくなります。

 【今日の句】 布団出る おっくうな朝 まだ続き

つまり「アベノミクス」で、誰が得をしてるのか

 ニュースはどれも、1ドル=100円台へ突入とのものばかり。急激な動きに、心配や不安の方が先に立ちます。

 これだけの動きは、投機筋によるものもあるでしょう。

 問題は、これがくらしと、中小企業や農林漁業をいっそう苦しめること。

 すでにイカ釣り漁船が、休漁。

 輸入関連商品は、値上げが続いています。

 仕事・受注が増えないなか、資材高騰が中小企業を直撃。

 いったい、誰が「アベノミクス」で得をしてるのか?

 この間「しんぶん赤旗」では、ズバリ「アベノミクス もうけるのは誰」との連載が載っています。

 たとえば、楽天・三木谷氏の保有株式数から計算すると、この5ヶ月で2437億円の資産増加!

 アイフル取締役・福田氏なら同じく、248億円の資産増加。

 3月末で中小企業円滑化法が切れ、この営業状況もあり、資金繰りに困る業者がサラ金頼みになるのではないか、との憶測がアイフルの株価上昇につながってると見られます。

 これでは中小企業が、二重三重に救われない!

 中小企業を助けるどころか、安倍首相は連休にかけてメーカー企業とともに、原発セールスへ走り回っていました。

 金曜日の道庁前行動では、その首相の行動にも怒りのスピーチが次々。

 安倍首相、助ける相手が違いませんか。

 明日の光も見えてこない、被災者・避難者、中小企業や庶民こそ、政治が支援を急ぐべきではないでしょうか。

 日中の暖かさに比べ、夜の道庁前は冷たい風も吹き、少し厚めのコートがないと2時間は大変。

 それでも「声を上げ続けるぞ」と、多くの参加者がいることに私も励まされます。

 安倍首相、この国民の声が聞こえますか!

 【今日の句】 首相から やさしい言葉が 聞こえない

2013年5月9日木曜日

国民管理の第一歩に見える

 数多くの問題が指摘されている「共通番号制(マイナンバー)」法案が、衆議院で可決されました‥‥どのような中身か、ご存知でしょうか?

 一人ひとりに「番号」が割り当てられ、その番号カード1枚で行政手続きがしやすくなると、効率的な制度であるかのように宣伝されています。

 行政が効率化するかというと、甘利担当相も「なかなか数値化が難しい」と費用対効果が示されていません。

 どの事務のどの場面で使われるのか、説明がないということです。

 積算根拠がなく、ネットワーク作成に3000億円、稼動費用に年300億円と見込んでいるのは、なぜ?

 そもそも、なぜ「番号」制度にするのか。

 税の支払い、医療や年金など社会保障給付の掌握に、様々な個人情報が一元化できれば「管理しやすい」ということでしょうか。

 つまり「少ない税金だから、少ない社会保障」といったことも、可能になる。

 個人情報の一元化ですから、プライバシー侵害の恐れもある。

 個人番号が漏えいしたら、不正使用にもつながるでしょう。

 これだけ問題が指摘されているのに、明確な答弁もなく、導入理由も明確でないのです。

 それなのに、自民・公明・民主・維新・みんなが、そろって進めてきました。

 国民管理の第一歩、のように映ります。

 まだ参議院審議がありますが、じゅうぶんな審議のない「暴走」が垣間見られることを、ぜひ多くの方に知ってほしい。

 今日は会議が続いた日で、体もなまった感じ‥‥せっかく、札幌もようやく暖かくなったのに残念です。

 【今日の句】 国益と 言えば何でも 通せるか

2013年5月8日水曜日

こんな時こそ日本共産党

 今日は東京・党本部で第7回中央委員会総会。こちらで志位委員長の報告を見ることができます。安倍内閣の「暴走と破たん」と日本共産党が果たす役割がよくわかります。ぜひ、ご覧ください!

 支持率が「高止まり」し、大手新聞・テレビの無批判報道も手伝って、順調に見える安倍政権。

 しかし、実際は「時限爆弾」と言える政策や政治姿勢の数々。

 古い経済政策の焼き直し「アベノミクス」に、消費税増税と社会保障改悪。

 待ち受けるのは、国民大負担と雇用破壊に、貧困と格差の増大。

 原発も、東電ともども真の収束へ無責任な体制を取りながら、再稼働へ突き進む。

 TPPでは公約違反、沖縄には「負担軽減」と言いながら「負担増」押しつけで県民の総意をふみにじる。

 改憲学者からも批判される憲法96条改定に、自民党の改憲案は復古回帰。

 歴史認識では、アジア各国だけでなく欧米諸国からも批判が続出で、深刻な外交危機も生じかねない。

 もはや目の前の利益優先で日本経済や雇用などに責任を負わない財界・大企業や、日本の資産をねらい軍事負担を分かち合うよう求めるアメリカの要求にこたえる自民・公明政権は、そのウソが見抜かれれば必ず深刻な破たんをきたすでしょう。

 そこで、どの党が新しい担い手としてがんばれるのか。

 民主党は、消費税増税と社会保障改悪の「3党合意」にしばられているし、そもそもTPPも原発再稼働も民主党政権で始めたもの。

 維新の会は、橋下代表が党大会で安倍首相を持ち上げ、異質な憲法観で改悪を迫るなどの突出ぶりは、自民党以上に自民党的です。

 みんなの党も、構造改革路線・TPP・憲法改悪で足並みをそろえ、渡辺代表は「安倍首相は長期政権になる」との持ち上げぶり。

 こんな時こそ日本共産党が、頼りに思える活動と役割を果たさないと!

 悪政に立ち向かう、新しい日本の姿を示す、共同を広げて新しい統一戦線をつくる――参議院選挙だけでなく、これからの党活動の方向性としても。

 各地の報告、候補者の発言など討論も、とても元気になるものばかりでした。

 私が心に残ったのは、沖縄の村山県委員長(代理)さんと福島の久保田委員長さんの発言。

 4月28日「主権回復の日」式典に対して、沖縄では抗議集会が開かれました。

 集会では、集団自決を迫られ、家族を殺(あや)めたお父さんが戦後すぐ防空壕の穴を埋めたという生々しい話が語られたそうです。

 天皇の名のもとに自決を迫られた苦しみを語っていた同時刻に、東京では安倍首相も含めて「天皇陛下万歳」と大声を上げていた――。

 沖縄では「屈辱の日」だった4月28日を、その歴史や意味を理解できない・理解しない政府に、私も心から悲しくなったし、怒りでいっぱいになりました。

 福島県では先月、浪江町議選挙がありました。

 仮設住宅3ヶ所に分かれた場所での選挙戦となりましたが、どこでも日本共産党の救援活動には感謝の声が上がったそうです。

 その結果、前回の1.6倍もの得票で党候補がトップ当選。

 「国民の苦難軽減を掲げる党にしか、できない選挙戦だった」と語り始めた久保田さんが、感極まって言葉に詰まり、私も胸が熱くなりました。

 連休中も青年240人がボランティアに駆けつけ、福島原発の実態も学び、入党する青年もいたそうです。

 誰が本当に、国民の立場に立っているのか。

 それをハッキリさせる参議院選挙は公示まで58日、そして都議会議員選挙もあと38日。

 何がなんでも、がんばらなくちゃ!

 【今日の句】 隠してる 取り繕いの 先を行け

2013年5月7日火曜日

まだ寒い北海道、暖かすぎる東京

 明日の会議のために、東京へ移動してきました。東京の何と暖かいこと、そして人の多いこと! 昼の北海道の寒さとは段違いです。

 昼は、憲法改悪反対共同センターの街頭宣伝に参加していました。

 札幌は風も冷たく、30分ほどの宣伝も終わったころには冷えて冷えて‥‥。

 それでも署名に応えてくれる方や、聞いてなさそうで聞いてる方もいたり。

 何しろ安倍首相が、憲法改定も参議院選挙の争点にすると意気込んでいますので、関心を持たれている方も多いのでしょう。

 私もマイクを握って「ぜひ自民党の改憲案をご覧ください」と訴えました。

 「改憲」どころか、現憲法を破棄して中味を180度変えるようなものだからです。

 天皇を元首にする。

 自衛隊を国防軍にする。

 憲法を「政府が守るもの」から「国民の義務」へと変えてしまう。

 条項ごとに挙げればきりがありませんが、これで国民のくらしが良くなるのか、と思えるほどです。

 維新の会・みんなの党が一定の議席を占めたことで、安倍首相も「次の手」を考えているのだと思います。

 そんなこと、ぜったいに許さない。

 明日の会議も糧に、北海道で全力を上げたいと思います。

 【今日の句】 政府こそ 憲法の義務 果たしてよ

泊原発停止から1年

 泊原発が停止して1年。道民的努力や、北電も供給責任を果たして、猛暑の夏も厳寒の冬も越えてきました。

 燃料費負担が増えたため電力料金値上げを北電は申請しましたが、その前の年より費用が減ってきています。

 道民で言えば節電や、北電で言えば調達努力なのでしょうが、実際はよくわからない。

 だから、情報公開。

 大きなカギを握っていると思います。

 電力料金だけでなく、電力需給や原発の安全基準など、長く不明瞭な状態が続いてきました。

 原発賛成派も否定派も、さらに情報公開が望まれる点では、多くの方が一致するのではないでしょうか。

 先日も、とある懇談で話題になりましたが、そもそもエネルギーを海外に頼る現状を解決していかなければならないと思います。

 化石燃料にしても、ウランにしても。

 原発推進だったために、再生可能エネルギー研究の人材も予算も、微々たるものでした。

 原発の危険を批判したために、大学を追われる形になった研究者もいました。

 もともと太陽光パネルは世界一のシェアを持っていた日本が転落したのは、このような背景もあったのでは。

 今ある固定買い取り制度のような「作ればもうかる」仕組みも、なかったことも1つの背景だったとも思います。

 エネルギーの自給自足は明日すぐに解決できませんので、過渡的に化石燃料に頼りながら、5~10年で普及をめざす、というのが日本共産党の考えです。

 泊原発が稼動しなかった1年間で、いろんな道民的経験を積んできました。

 中小企業への支援など、必要な課題も見えています。

 原発ゼロへどのように踏み出すか、多くの方と引き続き語り合いたいですね。

 【今日の句】 連休で 食べた分こそ 働こう

2013年5月6日月曜日

ヨーロッパの子育て政策に学びたい

 今日も札幌は朝から雨模様‥‥大型連休は結局、ほとんど晴れ間が見えませんでした。残念。

 私も一昨日から休暇をいただき、しばし家族と団らん。

 こういう時間が日本全体で、もっと多ければいいのにな、と思います。

 「子どもの日」には必ず、子どもの人口統計が発表されますが、やっぱり今年も過去最低と。

 子育て世代の就職難に低賃金、労働条件の悪化が、背景の第一。

 くらしや子育てにかかわるお金がかかりすぎるのが、背景の第二。

 大人と地域・社会の結びつきが薄れているなかで、子育てが孤立化してしまっていることも、背景の第三にないでしょうか。

 育児放棄や児童虐待などの増加は、確かの保護者自身の問題もあるのでしょうが、同時に地域や保護者同士で支えあう関係が薄れている反映に思えるのです。

 戦前・戦中の「産めよ増やせよ」は論外ですが、人口減少は社会の存立にかかわることですから、政治の役割が問われるのではないでしょうか。

 ヨーロッパでは、出生率を回復させてきた国が少なくありません。

 子育て・教育・家族政策の充実が、背景にあると思います。

 消費税など税金の高さが指摘されますが、それだけ国民を支援する政策が目に見える形であるからこそ、国民合意もできるのだと思います。

 消費税だって、食料品などは非課税ですしね。

 日本だって、超高額所得者や儲けすぎた大企業への減税や、大型開発・防衛費などの見直しができれば財源はできると、日本共産党は発表してきました。

 将来を担う子どもたちに、じゅうぶんに・有効にお金を使う国であってほしいと思います。

 【今日の句】 この雨に 涙を流す 鯉に見え