2017年8月4日金曜日

地方に厳しい政治姿勢は変わるのか

 内閣改造の情報を受けながら、私は北海道で留萌市・増毛町へ。主に農林漁業やJR北海道の問題で懇談です。

 商工会議所や市議会・市役所、農協、漁協などを、女鹿武・小選挙区10区予定候補と坂本茂・留萌市議とで駆け回りました。

 右の写真は商工会議所での様子ですが、JR北海道の問題とともに話題となったのは地元の労働力不足。

 労働力人口自体が減るなかで、学卒者も「札幌中心」「出張のない仕事」などを背景に、地元信金にも就職しない実態があるのだとか。

 若い世代の立場からすれば、自分の生活や趣味、将来の子育てなどを考えての選択なのでしょうし、そういう町づくりを進めなければいけないかもしれません。

 どうすれば地域に若い世代が定着するか--どこでも悩みの種だと思います。

そこで増毛漁協ですが、比較的若い世代も就業しているといいます。

 組合長さん曰く特別なことはしていないとのことですが、よく聞くと価格の安定が所得の安定につながっている点が大きいよう。

 磯焼け対策に、研究者とも協力して鉄鋼スラグを活用するなど努力も聞き、現場をふまえた対策の重要視も実感しました。

 南るもい農協では、来年から廃止される、コメの直接支払い交付金が真っ先の話題に。

 平均16haほどにまでなっている管内のコメ農家では、単純計算で100万円を超えることになります。

 政府みずから所得の安定(岩盤)を壊しておいて、後継者や新規就農者が増えていくのでしょうか。

 こういう状況でJR北海道の廃線問題は、さらに地域にとってマイナスになることは避けられません。

 市民の間からは「仕方ない」などの声もあるようですが、懇談のなかでは町づくりにJRをどう活用したらいいのか、などの話もありました。

 国鉄時代を知らず、自動車を使うことが多い若い世代に、鉄路の歴史を知ってもらうことの大切さのお話もありました。

 石炭や木材などを運ぶために鉄路は引かれ、その後は人材も東京などに移り、都市機能は維持されながら農林漁村は疲弊と苦労を強いられました。

 その是正は、政治の取り組むべき1つの仕事と思うのですが、現状は地方に厳しい姿勢ばかりが目につきます。

 内閣改造で、その根本は変わるのか。

 このように聞いた声を反映させる、私自身も役割を果たさなければと責任を感じた1日でもありました。

 【今日の句】 問題は 総理本人 なんじゃない

2017年8月2日水曜日

交渉の後に‥‥

 福島県商工団体連合会の東電・経産省交渉に同席しました。東電の回答に「現場の対応は違う!」と実態が次々と出されて--。

 岩渕友参議・藤野保史衆議と同席しましたが、まず優先すべきは現場の訴え。

 カフェレストランを経営していた方、下宿を営んでいる方、食品関係の方。

 「郡山市に住んでいるということで最初から除外された」

 「県外からの下宿生が大きく減った。どうしろというのか」

 「福島県産の食品は、まだ心配だと扱ってもらえない」

 東電側からは「現場の対応を確認したい」「個別の状況で判断する」との回答もされましたが、回答と現場との乖離はずっと続いてきたのではないのか。

 私も何度か交渉には同席しましたが、このような場面が必ずあるのです。

 「景気が良くなっているデータを使って、まるで営業努力していない方に責任があると言わんばかりだ。しかし、そのデータはコンビニなどの売り上げが伸びているのであって、同列に扱えるものではない。営業努力したらしたで、賠償しないというではないか」

 これでは東電は賠償しないための理屈を並べているだけではないか、との訴え。

 超過分請求書の送付についても激論となって、請求する人には必ず請求書を渡すことが約束されました。

 私も経産省に、回答と現場の乖離を国としても認識して東電に指導を、と要請。

 損害をきちんと認めてほしい、のです。

 原発事故がなければ起きなかった苦労や損害だったのですから。

 交渉終了後の意見交換で参加されていた女性が、緊張が解けたからか涙を浮かべて「ありがとうございました」とまわりにあいさつされました。

 メモを読んで、ひとりで苦しまれていた時間が長かったことがわかりました。

 わざわざ東京まで出てきて交渉の場で意見を言うことも、とても緊張されたと思います。

 やっぱり「原発事故さえなければ、こんなことはしないで済んだのに」と、つくづく感じました。

 来週は福島農民連の交渉もあり、私も力になれるようがんばりたい。

 【今日の句】 この痛み 新大臣も 受け止めて

2017年8月1日火曜日

訓練やめよ

 北海道大演習場などで10日から実施する、オスプレイなども含めた日米実動訓練の概要を防衛省から聞くとともに紙智子参議と抗議!

 この実動訓練は、昨年9月に日米合同委員会で合意された沖縄県外での訓練の一端です。

 「沖縄の負担軽減」を名目にしていますが、同時に「沖縄県外での訓練の一層の推進」をはかることにしていて、日本国内で訓練強化を可能としています。

 実際、今回の北海道大演習場・矢臼別演習場・上富良野演習場での訓練は、陸上自衛隊が約1300名、米海兵隊が約2000名で計3300名という、かつてない規模の訓練と発表されたことにも表れています。

 北大演と上富良野では、機能別訓練・指揮機関訓練・総合訓練などがおこなわれる予定。

 機能別訓練とは、空中機動、第一線救護、特殊武器防護、市街地戦闘、IED対処、障害処理、そして射撃訓練(総合戦闘射撃、狙撃、迫撃砲射撃)です。

 矢臼別演習場では、実射訓練が予定されています。

 オスプレイの訓練は北大演と上富良野で、移動や空挺降下となる見込みで、空中給油はしないとのこと。

 やりとりの中で、航空機(オスプレイも含む)がいつ来るのかは「運用の細部に関わるので公表しない」(!)という理由で、関係自治体にも来る前日に連絡をする(してきた)ことが判明しました。

 それ以外にも、米海兵隊は高機動ロケット砲システム(HIMARS)も装備するようで、これまで北海道ではHIMARSを用いた訓練はなかったはずなので、まさに訓練強化になります。

 オスプレイも含めて、一気に、これまで以上の訓練強化へ実績をつくる気なのでしょうか。

 何より米側の「運用」だとして、日本政府が詳細のことで何も言っていないのではないのか。

 冒頭に書いたように、紙智子参議と厳重に抗議し、訓練の中止を要求しました。

 北海道を軍事基地化することは当然許せませんし、日本どこであっても訓練強化など認められない。

 安保法制=戦争法が成立しているなか、自衛隊が海外で武力を使えることを想定した訓練となるのではないのか。

 北海道各地からも、このような訓練強化は許さないとの声を広げてください!

 【今日の句】 米軍に 何か言ったか 防衛省

2017年7月31日月曜日

JR車内の出来事

 先日のことですが函館から札幌へ帰るJRが、踏切事故のため長らく停止。ていねいに乗務員の方がお詫びに来られるなかで‥‥。

 「JR北海道は、たるんでいるからダメなんだよ」

 私より年配の男性が、そう女性の乗務員に強めの口調で話されていました。

 予定の時間に間に合わないことに、ご立腹の気持ちは、よくわかります。

 乗務員さんも、何度も何度も「すみません」と頭を下げていました。

 でも今回は、トラックの荷台に積んでいたショベルカーのアームが架線に触れた可能性がアナウンスされていて、JR北海道だけの責任ではないようです。

 修理の現場も、たぶん大急ぎでされていたでしょう。

 急いだために、安全の確認がおろそかでは困るもの。

 ‥‥そう頭ではわかっていても、予定の時間へ大幅に遅れるのですから、これまでのJR北海道の不始末を思い出しては「またか」との気持ちにもなっちゃう。

 どうもJR北海道への信頼感は、簡単には取り戻せないのかもしれません。

 しかし、現場で働く乗務員は誠実に対応されていたし、JR北海道の経営姿勢とは分けて考えたい。

 がんばれ、JR北海道の職員のみなさん。

 そう思いながら、札幌へ昨日は戻ったのでした。

 さてさて7月は日本共産党創立の月ではありましたが、なかなか仲間を迎えられず今日で7月も終わり‥‥。

 いやいや、来月もその次も、がんばります!

 【今日の句】 誠実に 働く姿を 見てるから

2017年7月30日日曜日

会いたかったよ

 道南各地から参加があった函館市での演説会は本間かつみ小選挙区8区予定候補・星見てい子都議と訴えて、すごい熱気……!

 会場に「畠山さ~ん 会いたかったよ~」とプラカード(!)を掲げていた方もいて、昨年秋の「道南赤旗まつり」以来でしたので、本当に久しぶりでした。

 その時に入党してくださった方も見えられて、演説会後に「話を聞いて涙が出てきたよ」と、これまた久しぶりに会えたことを喜んでいただきました。

 時間の限り各地を回らないと……と、あらためて思いました。

 候補活動は9年間で、その間に党道委員会の政策委員長や書記長としても道内各地に何度もお邪魔していたものでした。

 国会開会時は東京にいる時間も多くなるので、閉会中は国会報告などで、さらに足を運びたい。

 演説会は、何と星見都議の高校時代の先生だったという正信寺住職の吉村さんからご挨拶をいただき、星見都議は都議選のリアルな反応や多くの支援・共闘、そして根本の党の力があったからこその勝利と、勇気の湧く報告。

 本間8区予定候補は、先日の政府交渉で大間原発のことを取り上げた様子を語り、大間原発の廃止なら私を国会へ!と力強く訴えながら、管内をまわって聞いてきた声も紹介して大きな拍手を受けました。

 私は国会報告を、特に加計学園問題と南スーダンPKO「日報」問題について詳しく述べ、安心して住める地域にするための提案、憲法破壊の安倍政権を終わらせて新しい政府をつくろう、そのために日本共産党に加わってほしいと訴えました。

 会場びっしりで一体感もあり、終わった後の握手も、どなたも力が入っているほどでした。

 元気に明るく、政治を変えよう!

 【今日の句】 どの時も 一期一会を 忘れずに