2020年10月24日土曜日

この熱気、もっと広がって

 見事に雨が上がった旭川市。買物公園での街頭演説には、冷たい風に負けじと100人近い方が足を運んでくださり、私も力を込めての訴え。真下紀子道議もマイクを握り、市議4人(能登谷繁・小松晃・石川厚子・真嶋隆英)が並んで応えました。この街頭演説後に入党を決意してくださった方も! うれしいです。

 コロナ禍ということもあって、大々的な街頭演説会ができなかった旭川市。今日のお知らせも「しんぶん赤旗」への折り込みやSNS、党員のみなさんの口込みで、しかも短期間にもかかわらず、これだけの方が足を運んでくださってありがたい。早く政治を変えたいという思いが伝わってきます。広い買物公園なので適度な距離も保たれました。

 街頭演説に先だっての懇談で、学校でのいじめの話がありました。本気で子ども1人ひとりに目を向ける学校にするのなら、それだけの余裕を学校につくることが絶対に必要です。少人数学級、教員同士の連携‥‥中学校教諭を務めていた経験もふまえて、今日も街頭で訴えました。学校は、政府の意に沿う人材の輩出センターではないのです。

 市内各地の「つどい」でも、「今のままの介護報酬では、多くの事業所が立ち行かなくなる」「菅首相と同郷(秋田県)だが、とても支持できない」などの声が相次ぎました。「党員にはなれないけど、来てくれたんだから必ず応援するよ」という方も。

 移動中にニュースを見たら、核兵器禁止条約の発効まで残り1国となっていました。本当は率先して戦争被爆国・日本が名を連ねるべきなのに、菅政権も安倍政権同様に参加する気はまったくなし。これだけ被爆者が声をあげて世界を変えてきたのに、その願いに背く政治に腹立たしさがさらに増してきました。必ず政権交代を。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】勢いは どこの党にも 負けてない

2020年10月23日金曜日

継続は力と形になって

 毎週金曜日の道庁前・反原発抗議行動。立憲民主・本多平直衆議院議員と並んで「原発ゼロ」をと声をあげました。本当に実現するため、さらに北海道で世論を広げていきたい。

 小選挙区4区が地盤の本多議員。寿都町や神恵内村での文献調査応募に「どうして2つの町とも後志なんですかね」と苦笑していましたが、そもそも地層処分の妥当性を問う学術会議の見解を引用して、町長・村長さんが撤回されることを望むと表明。そして国会では野党が提出している原発ゼロ法案を、与党は審議せよと力を込めました。

 私からも、文献調査の応募は水産加工や観光での方々の努力をムダにしてしまうことに触れて、原発依存の町づくりから転換するために国が役割を果たすことも盛り込んだのが原発ゼロ法案で、その実現のためにも政権を代えようとスピーチしました。その後は2人で並んで「再稼働反対」「核ゴミいらない」などのコールに応じました。

 道庁前の行動には、日本共産党から紙智子参議院議員や岩渕友参議院議員が参加したことがありますが、衆議院からの参加は(私以外では)菅直人議員以来ではないかとのこと。野党議員・予定候補が並んでの参加は歴史的です。8年もの間、いろんな苦労を乗り越えて続けてきたことが形になってきたんですね。

 あふれる気持ちを抑えることなく、次々と参加した方がマイクを握った8年前のことを思い出します。当時に比べて参加は減ったものの、世論は再稼働反対が依然として多数のまま。道庁前に来られなくても、同じ思いでいる方は道内各地にいます。北海道から原発ゼロのうねりを、道庁前から政治の変革を。継続は力なりです。

 【今日の句】原点は 路上の声と 再確認

2020年10月22日木曜日

誰の利益のためか

 今日はデスクワーク。昨日、江差町・小野寺町議から聞いた檜山沖の大規模洋上風力発電の計画にかかわって調べたことを、メモ的にまとめておきます。

 洋上風力発電を進めるために、さまざまな法改正を政府は進めてきました。港湾法(2016年)、漁業法(2018年)、また一般海域の占用期間を最長30年間まで延長できる再エネ海域利用法が2018年に成立しています。この法律にもとづき国が区域指定をおこない、入札にて選定された事業者が再エネ発電事業を実施することになります。

 その一定の準備段階に進んでいるとして、今年7月に示された地域のうち北海道では檜山沖と、岩宇及び南後志地区沖とが発表されています。南後志には寿都町が含まれて、片岡町長が文献調査に応じる理由に「国を揺さぶる」と発言していたことは、これらが背景にあるものとも思われます。

 檜山沖の建設計画主体は電源開発で、せたな町から上ノ国町までの海岸線に70基以上の風車設置を検討しています。関係5町や漁協・漁業者との話し合いがもたれていますが、再エネ海域利用法のもとで選定されれば最長30年間、海域を占用できます。30年あれば事業として見込めますし、そのために法制定をしたのでした。

 ただ、檜山沖は海岸から2km先でも水深が40mほどになり、沖へ行くほど土台の設置工事は難しく、費用もかかります。それもあってか、最大で直径220mもの大型風車なのにわずか海岸から500m~1kmしか離れてない場所への設置が検討されています。石狩湾の計画でさえ数km離すとしているのにです。

 騒音や低周波、景観などの問題もあるし、漁場が荒れることにならないかとの課題があります。法律では「利害関係者」との話し合いを規定していますが、一般の住民も含めて、合意なく進めることには懸念があります。これらの実態の一端を、小野寺町議から聞いたということです。

 一方で、主力のイカをはじめ不漁が続く漁業者にとっては、補償のような形で経営を支えてほしいとの思いもあるでしょう。漁業法改正で漁業権が企業へ開放されたことで、洋上風力発電と養殖事業をセットで進めていけるとの売り込みもネット上では見られました。そもそもは魚価下落や水産資源減少に応じた補償などを、国として拡充していく必要があると思います。

 電力大消費地へ送るために、自然の恩恵を受けてゆったりと暮らしている地域に大型発電機が設置される矛盾にも、真剣に向き合う必要を感じます。エネルギーの地産地消なら大型化・多数化する必要はないわけで、都市部や産業部門への電力供給をどうするかは、社会の省エネ化も含めて設計し直すことも求められているのではないのか。

 そして、寿都町や神恵内村での文献調査。寿都町の片岡町長は、風力発電推進市町村全国協議会の会長でもあります。片岡町長は、文献調査の交付金を使って、洋上風力発電の誘致に向けた風況調査の費用にあてるのも1つだとインタビューで答えています。文献調査の応募と洋上風力発電の指定がセットで進んでいることに、国の動きも含めて注視する必要があると感じています。

 片岡町長は国のエネルギーについて勉強するなかで「核のゴミ」処分場についての必要性を感じてきたと言いますが、「トイレなきマンション」と言われ続けた原発からの高レベル放射廃棄物について、片岡町長が知らなかったはずはないでしょう。片岡町長や神恵内村の髙橋村長の責任は問われるべきですが、国が交付金を使って、地方に手を上げさせる誘導をしてきた結果ではないのか。しっかり問うていきたい。

 【今日の句】開拓の 意味を悩んで 日が暮れる

2020年10月21日水曜日

課題がたっぷり

 今日は江差町・乙部町へ。街頭宣伝では途中でマイクが切れるハプニングも、地声で訴え続けることは楽しくもあり。町の雰囲気があたたかいことにも救われました。

 江差町・小野寺真町議、乙部町・安岡美穂町議が案内・同行してくださいました。先だって大型洋上風力発電を檜山地域の海岸沿いに70基以上を、しかも数100m沖しか離れない海に建てる計画の詳細を聞き、別の機会にしっかり取り組まなければと思いました。

 宣伝の時に「核のゴミについて、もっと話した方がいい」と住民の方が話されるほど関心が高い、この問題。同じ日本海に面する町で、長年の不漁による苦難が背景にあります。海を守りたいが、明日を生きることも必要--不漁は漁師や地方自治体の責任ではないのですから、国は「核のゴミ」交付金で町をしばるのでなく、第一次産業や地域に根差した中小企業の応援こそ強めるべきだと訴えました。

 各地でお会いできた方との対話も心に残りました。「ずっと共産党を応援してきた。菅さんでは、もっと強権になっていく。本当に政権を変えなきゃね」(江差町)、「コロナで売り上げは全然ダメ。3人の従業員に給料を出すので精一杯、1回限りの給付金では足りない」(乙部町)などのほか、コロナ禍でも命を守るために奔走する消防職員への手当てをという要望もいただきました。

 乙部町では、タイミングよく庁舎に戻られたばかりの寺島努町長と懇談させていただきました。どの地方自治体も財政は苦しいところにコロナ対策として税や保険料の減免をしていることから、来年度の税収は減る見込みであることが話題に。とはいえ安心してくらせるための住民サービスを削るわけにいきません。国による支援の重要性を、町の実態をうかがうなかで痛感しました。

 乙部町国保病院では、今月から開いている発熱外来の実態をうかがいました。病院へ向かう道路に「発熱外来→」との立て札があり、従って進むとプレハブ建ての診察スペースが設けられています。建てれば済むというものでなく、水道管も引かなければならないし、寒い北海道で強力なストーブも必要になります。常勤2名・非常勤2名の医師体制で別の外来を設けることは、体制上は大変であることを思えば頭が下がる思いです。

 医師とともに看護師さんも、不安や葛藤を抱えている現実をうかがいました。検体を採取できても札幌で判定するため、結果が出るまでの1~2日は疑い患者さんを診ることになります。そうなると夜勤を1人増やすことになるのですが、新たな看護師の応募もないという実態。人口減少の苦しみとともに、社会保障抑制路線のツケが様々な矛盾として現れていることに胸が痛みます。何年かかろうが医療従事者を増やすことを最優先に、「ケアに手厚い社会」を国の大目標にすべきだと心から思いました。

 日が暮れて海岸沿いを走っていると、遠くに漁火が見えました。昼食にいただいたイカは、たまたま今日は水揚げされたからいただけたもの。ありがたさとともに、たくさんの宿題・課題に直面した1日でした。力になれるよう、がんばりたい。

 【今日の句】音声は途切れど 気持ち途切れない

2020年10月20日火曜日

頼りになる議席

 山田秀人候補の3選を! 豊浦町議選挙が告示され、応援に駆けつけました。大量の雪虫に囲まれるなか、山田候補も元気に訴えをスタートしました。

 子育て支援に力を尽くしてきた山田候補。医療費無料は高校卒業まで、小中学校では給食費の半額助成、町にあるシュタイナー学校へも支援が具体化されるなど、その実現に道を開いてきた力が山田候補の議会質問なのです。役場職員だっただけに、町政に明るいことも頼りにされています。

 町の中心部では数年前に農協Aコープが閉店し、食料品・生鮮品をまとめて買えない状況があります。同様の事態に見舞われた北竜町へ視察に行き、町が力を尽くしていることを学んだ内容を活かしたいとの訴えも力強い。3人はみ出しという大激戦のなかで、豊浦の町づくり絶対に必要な議席ですと私も力を込めました。

 実は山田さんは、何度か私の選挙カーでの車長を務めていただいたことがあります。車長とは選挙カー全般にかかわる現場責任者で、演説先や宿泊先との連絡、マスコミへの対応、かかる費用の計算、選対本部への連絡文書作成、乗員同士の団結にも心を砕くことなど本当に大変な任務です。そんな「縁の下の力持ち」をも担ってくれる山田さんだからこそ、住民からの信頼も厚いのだと何度も納得しました。

 たいへん厳しい選挙戦です。豊浦町に知人・友人がいる方は、ぜひ山田秀人候補の押上げにお力を貸してください。

 豊浦町から移動して、八雲町での街頭宣伝や森町で入党の訴えなどへとまわりました。急な日程にもかかわらず八雲町では党員・後援会員のみなさんが同行してくださり、本当にありがたい。森町でも檀上美緒子町議とともに、日本と地域の未来を若いご夫婦と語り合う楽しい時間を過ごすことができました。

 夜のうちに江差町まで到着。穏やかな海にイカ釣り漁船でしょうか、灯りがチラホラと見えました。明日は江差町・乙部町をまわります。

 【今日の句】地に足がついた 力強さ知る

2020年10月19日月曜日

現場の実態こそ大切に

 年に一度、道内の党地方議員が集まって道や国出先機関などへ要請をおこないます。コロナ禍で参加数を限っても、道民要求を限ることはなし。住民からの切実な願いを背負った地方議員・予定候補とともに、私も要請に臨みました。

 北は稚内市、南は函館市、東は根室市など道内のすみずみから地方議員が駆けつけました。泊りがけでないと朝に都道府県庁へ来られないのは、北海道や沖縄はじめ数県くらいでしょうか。各振興局にて交渉し、その到達をふまえて本庁交渉に臨むのも日本共産党ならではと言えます。このような経過ひとつ見ても、対道交渉をどれだけ大事にしているか理解してもらえれば幸いです。

 対道交渉の窓口は道議団が担い、私は開発局はじめ国出先機関などへの窓口を担います。写真はJR北海道への要請で、橋本みか小選挙区5区予定候補も参加しました。要請項目は地方線の維持・存続、駅でのエレベーター設置、踏切の拡幅、新幹線の札幌延伸にともなう並行在来線の分離についてや活用の提案など、多岐にわたるもの。毎年の交渉ですので現状維持や後退面(残念ながら前進面は見当たりませんでした)もわかるもと、短時間で実態を突きつけます。

 日高本線は、沿線自治体の首長が「苦渋の決断」とするバス転換に、どれだけJR北海道が誠意ある対応をするのか、護岸の復旧やバス事業者との交渉状況などを厳しく問いました。同じく災害復旧がされない根室本線については、石勝線があることで役割を終えたがごとくの回答が。まさに北海道の大動脈路線であって、自治体首長からの復旧の声もあります。大きな声にしていかなければと、あらためて痛感しました。

 党道議団と、知事あての重点項目要望もおこないました。「核のゴミ」文献調査や泊原発、コロナ対策、雇用・経済、少人数学級、鉄道関係、アイヌ施策や道庁敷地内の喫煙問題など実に46項目。私からは「機器があっても試薬なし」「検体を取れても検査できず」など、PCR検査を拡充するうえで各地で聞いた実態を紹介しました。広い北海道だけに、体制の確保には北海道のがんばりと国の支援がどうしても欠かせません。道議団と連携しながら、少しでも前へ進めるように私も力を尽くしたい。

 ところで朝の定例街頭宣伝に、SNSを通じて知り合いになったYさんが、道内旅行にあわせて立ち寄ってくださいました。あたたかい激励もいただき、宣伝にも最後まで付き合ってくださって本当にありがたい。元気をいただきました。

 【今日の句】どこにでも 苦難むき合う 議員あり

2020年10月18日日曜日

市民と野党で原発ゼロへ

 秋晴れのなか、札幌・大通公園で「さようなら原発北海道集会」。「北海道に核のゴミ捨て場はいりません」などの横断幕も掲げられ、心ひとつに「がんばろう」となれた集会だったのではないでしょうか。

 実行委員会の呼びかけ人である小野有五・北大名誉教授、麻田信二・道生協連会長理事からあいさつがあり、寿都町からの報告として、ペンション経営の槌谷(つちや)さんがマイクを握りました。会の共同代表は「サケの水揚げに忙しい時期なんです」と笑いを誘いましたが、やっぱり寿都町・神恵内村は漁業の町なんだと再確認です。

 その槌谷さんが「みなさんにお願いがあります」と語りました。「寿都や神恵内のような小さな自治体の住民が、仕事や家庭のこともありながら必死にがんばっています。お手伝いをお願いした時には助けていただきたい」。言い方は控えめですが、ギリギリの思いで毎日をがんばってこられたのだと伝わってきます。一言一言が胸に響きました。

 高知県東洋町のときも町が二分され、住民はお互いを知る間柄だからこそ、本当につらい思いをされたのでした。この状況を国は当然視しつつ、それでも最終処分場を受け入れてと進めるのでしょうか。そもそも地方自治体が財政難に苦しむのは地方交付税などの削減があったり、人口減少に直面しているのは輸入自由化のもとで農林漁業を苦しめてきたからで、その回復にこそ政府が財政的保障を強めるべきではないのか。

 政党スピーチで、日本共産党からは私が、立憲民主党からは道下大樹衆議院議員がマイクを握りました。私からはブログでも書いてきた寿都町長との懇談や政府交渉で「国は甘いことはしない」と述べたことの報告を中心に、道下議員からは国会で原発ゼロ法案を提出してきたことの紹介がありました。道下議員のスピーチを聞きながら、この野党共同の法案を実現しなければと思いを強めました。

 室蘭工業大の清末愛砂・准教授は菅政権の強権ぶりを鋭く告発。最後は参加者全員でカードを掲げ、市民と野党で原発ゼロへとの思いを共有しました。コロナ禍でもできることを、こうやってアピールしていくことが大事です。寿都町や神恵内村で「核のゴミはいらない」とがんばっている方々を励まし、いっしょに連帯を強めていくことにもなるからです。

 その後は、中央区実行委員会のみなさんとの「市民と野党の共同街宣」にも足を運びました。このような積み重ねを続けて、政権交代のうねりを広げていきたいです。

 【今日の句】地方への押しつけ きっとはね返す