2019年9月21日土曜日

差別は許さない

 札幌ではラグビーと女子バレーのW杯の試合などもあり、多くの外国の方が訪れています。人種や民族が違うことでの差別・排除がない町へ、こういう機会に根づいてほしいですね。

 先の通常国会で成立した、いわゆるアイヌ新法。いったん評価は脇に置きますが、アイヌ民族が先住民族であることが明記され、内閣官房アイヌ総合政策室HPでも先住民族であることが明記されています。H25年に道が実施した実態調査では、道内に16,786人のアイヌの方々が生活しています。こういう歴史を持つ北海道だからこそ、差別や排除のない友好と平和が根づく地域であってほしいと思うのです。

 ところが、これまで政治家からでさえ「民族としてのアイヌはいない」「先住民か疑念がある」との発言がくりかえされました。国会審議では「民族としてのアイヌはいない」との発言はヘイトスピーチにあたると、内閣官房からも見解が示されました。今日、札幌では日本会議北海道本部による講演会が開かれたのですが、そのタイトル(「あなたもなれる? みんなで “アイヌ” になろう?」)からして差別的ではないかと抗議の声があがり、会場の承認取り消しを市に求める要望書も提出されました。

 差別は許さない。C.R.A.C NORTH が呼びかけた抗議のスタンディングに、私も参加しました。多くの市民や、日本共産党からも地域の方々やさとう綾市議、伊藤りち子・平岡大介の前市議も駆けつけました。整然とした抗議行動でした。もう一度、差別は許さない。

 アイヌや他のアジア諸国への差別や嫌悪表現が平然とされてきている、今の日本。安倍政権は韓国への強硬な姿勢を示すことで、求心力を保つことまでおこなっています。一方で今回の抗議行動のように、このような流れを許さないという市民の世論も力強くあります。さらに多くの市民の方に自分事として受け止めてほしいし、いっしょに考えあっていきたい。

 差別や嫌悪表現、侮辱やヘイトスピーチを受けることの心の傷、恐怖心、不信感。決して野放しにしてはいけないし、尊厳を傷つける行為を政治の側も放置してはいけない。国政の流れも、何としても変えなくては。

 明日は函館市・笹流ダム前庭講演で道南赤旗まつり。道南のみなさんにお会いできるのが楽しみです。

 【今日の句】侮蔑より 尊厳の道 選びたい

2019年9月20日金曜日

安倍政権に、地域を守る気があるか

 今日は紙智子参議院議員と日高管内へ。JR日高線や農業の調査です。

 JR日高線は、沿線自治体首長の会議が開かれる24日に何らかの結論が出されるのではと心配されています。そもそもは4年前の1月に高波によって被害を受けた部分を、放置し続けてきたJR北海道の責任が大きい。路線の未来をどうするかという前に、そもそも公共交通を守ろうという意思がJR北海道や国にあったのかと疑わしいのです。

 浦河町・池田拓町長は、公共交通としての位置づけや重要性をくりかえし触れられました。これまでも「国の誤りは国がただすべき」と述べてこられた池田町長。JR北海道から出される情報も根拠不明だし、新幹線こそ一番の赤字路線なのに「なぜ日高線ばかりなのか」との思いもうかがいました。災害復旧を願ってきただけなのに、経過を見れば理不尽なことだらけと私たちも応じました。

 「日高線を守る会」会長の村井直美さんとも懇談。7町長がまとまって災害復旧と路線存続を主張していたのに、応えようともしなかったJR北海道や国への強い不満をうかがいました。病院に通う方のアクセス、観光や地域づくりにも有効なことなどを話し合い、村井さんも「私たちは壊れた線路を直してほしいと言ってきただけなのに」と強調されました。そうなんです、始まりをあいまいにしたらダメ。同感です。

 定例町議会が早く終われば様似町の坂下町長ともお会いできる予定だったのですが、議会も続いていたために断念。今夜は様似町で住民説明会もおこなわれていたはずですが、このような住民との話し合いの時間だって必要です。とにかく結論だけを押しつけるJR北海道や、事実上は足並みをそろえている道や国の姿勢もたださなければいけません。紙議員も、引き続き国政の場で反映させていくと応えました。

 今日は風が強く白波が立っていましたが、それも心に残る風景の1つ。海岸線と馬産地を走る日高線は、全国にもない景色を楽しめます。インバウンドが増えた1~2年、もし日高線が走っていたら「売り出し」も違っていたのではないでしょうか。もちろん通勤・通学・通院に必要な路線でもあります。あきらめずに維持・存続へ力を尽くしたい。

 JR日高線のこととあわせて、全道的に増えてきている牛のヨーネ病の調査にもまわりました。独法の家畜改良センター、JAひだか東、日高家畜保健衛生所で実態や課題をうかがいました。ヨーネ病は法定伝染病の1つで、人間には影響はないと言われていますが、牛にとっては治療法もなく殺処分するしかありません。ワクチンもないのです。

 見つかった牛のほかに、その親(または子)なども感染の広がりを食い止めるため自主的に淘汰もせざるを得ません。この「自主淘汰」も合わせて2桁に上る牛を処分する農家も出ていて、実際の損害とともに今後の意欲にも影響を与えることになります。米国はヨーネ病対策をほぼしていないとのことで、これだけ人やモノが移動する今の時代には、現場の努力だけでは食い止められないのではないか、と今日の話を聞いて痛感しました。

 当面の補償の充実とあわせて、現場を支えるための体制や予算の確保がどうしても必要です。獣医は全道的に足りない地域も増えており、日高の家保でも定員には届いていませんでした。対策として十分だとは、まだまだ言えません。

 紙議員も急いで国会で確認するとしましたが、あらためて私も力にならなければと思いました。失った議席の重みを、つくづく感じます。課題の解決へ、紙議員と連携してがんばりたい。

 今日の調査には、新ひだか町・谷園子町議と浦河町・荻野節子町議が同席しました。地元の議員がいることの大切さも、重ねて実感した1日でもりました。

 【今日の句】どう見ても 地方創生 まやかしだ

2019年9月19日木曜日

このコールと思いは4年分

 安保法制=戦争法の採決強行から丸4年。あの時の悔しさを忘れず、札幌でも総がかり行動です。雨にも寒さにも負けず!

 すでに深夜となった参議院本会議の反対討論。議員傍聴席から見えたのは、討論も聞かずに眠りこけてる自民党議員の姿でした。ともかくも日本の平和にかかわる重大法案を、このように決めていいのかと腹立たしいやら情けないやら、そのような思いで見ていたことを思い出します。

 国会の外では、最後の最後まで市民のコール。自然発生的に出てきた「野党は共闘」コールを聞いたときに、大きな責任を背負ったと痛感しました。その日のうちに日本共産党は、安保法制廃止の国民連合政府をつくろうと決めて呼びかけたのは、ご存じのとおりです。

 そして今日の集会とデモパレード。これまでの4年で何度も口にしてきたコールが並びました。

 「戦争したがる総理はいらない」「憲法かえるな、総理をかえろ」「安倍はやめろ、麻生もやめろ」「憲法を大切にしたい」「戦争放棄を誓ったはずだ」「増税したがる総理はいらない」「被災地見捨てる総理はいらない」「軍事費削って被災地まわせ」‥‥

 今日のような雨の日も、寒くて震えるような日も、ジリジリ照るような日も、こうやって声をあげ続けなければとの思いで誰もが参加してきたと思います。安倍政権は変わっていないけど、多くの方々でつながりあうことの大切さを学び、実際に行動してきたことは確かな財産です。

 歩みを止めない、止めてはならない。歩けば必ず道はできる。

 がんばらねばとの思いで急いでJRに飛び乗り、千歳市で紙智子参議院議員と合流して新ひだか町まで来ました。明日はいっしょに農業調査やJR日高線についての懇談です。

 【今日の句】何度でも この道歩く 変えるまで

2019年9月18日水曜日

各地でお会いしましょう

 比例予定候補として、本格的に道内をまわっていく段取りをしています。今月から来月は、党と後援会による各地域での「まつり」も多くなります。私が参加するのは(今のところ)以下の地域ですので、ぜひ近くの方はお寄りください。

 あわせて集会や調査、選挙応援なども入ってきています。地方選は予定候補の名前も記しておきますので、あわせてご支援を広げていただけるとうれしいです。

 9月
 19日(木)18:00 戦争法4年・総がかり集会(札幌大通西3)
 20日(金)紙智子議員と日高管内で調査(農業、JR日高線)
 22日(日)10:30 道南赤旗まつり(函館市・笹流ダム前庭)
 23日(月)14:00 演説会(白老町・萩野公民館)
             町議予定候補=大淵紀夫・森哲也
 29日(日)10:00 釧根青空まつり(釧路町・別保公園)

 10月
  3日(木)寿都町議選告示日 予定候補=幸坂順子
  6日(日)10:00 苫小牧もみじまつり(見山2丁目公園)
       13:00 札幌西区青空まつり(山の手会館)
              ※まつりは午前からおこなっています
       13:30 さようなら原発北海道集会(札幌大通西8)
 11日(金)黒松内町議選告示日 予定候補=岩沢史郎・菅一
 13日(日)11:00 札幌北区秋まつり(北区民センター)
       13:00 札幌手稲区青空フェスタ(手稲区民センター)
              ※フェスタは午前からおこなっています
       13:30 札幌南区憲法フェスティバル(南区民センター)
 14日(月)10:30 旭川もみじまつり(旭川市北部住民センター)
 15日(火)釧路町議選告示日 予定候補=中田麿・佐藤昭平・中家治子
 18日(金)18:30 トークライブ(札幌北区北14西3・みんたる)
             ※ワンドリンク付 参加費500円

 この間にも、道内各地をまわって宣伝や表敬訪問、懇談などをおこないます。可能な限り事前にお伝えできるようにしますね。

 【今日の句】雪が降る 前に急いで ひと回り

2019年9月17日火曜日

自然と向き合っているからこそ

 根室市・納沙布岬から東方約640kmの海上で、大樹漁協のサンマ漁船が横波を受けて連絡が取れなくなったとの報道が。無事であることを祈るばかりです。

 さんまの不漁が続き、少々の荒天であろうと無理をして捕りにいった‥‥というのならいたたまれません。常に漁業は「板子1枚下は地獄」と、漁師だった母の実家で話を聞いたことを思い出します。目の前に並ぶ魚は、命がけで届けられたものなのです。

 水産資源がなければ、製函・運輸・製造などの各分野が打撃を受けてしまいます。特に領土問題の未解決ゆえに根室市では理不尽な海域設定や漁法規制を受けて、地域経済の苦しさは続いています。私も2度ばかり、国会で取り上げました。

 実は養殖ホタテも、噴火湾では大量死しています。原因ははっきりわからないままです。来週、紙智子参議院議員と漁協などをまわることにしていますが、少しでも役に立てるようにとの思いです。

 北海道が食の一大産地であるということは、自然の猛威も受けやすいということと表裏の関係。この間の自然災害が発生する多さと合わせ、私たちが地球に生きていることの現実を深くとらえておかなければいけないと痛感します。

 【今日の句】祈ることしか できないのがもどかしく

2019年9月16日月曜日

母親に歴史あり

 東京から戻り、北海道母親大会へ急いで駆けつけました。合唱や活動の交流、TVジャーナリスト・金平茂紀さんの講演など盛りだくさんのなか「母親の力」が再確認されたのではないでしょうか。

 来賓としてのあいさつで、私から母親大会の始まりについて触れさせてもらいました。始まりは1955年、東京・豊島公会堂が会場だったそうです。大会のきっかけは前年1954年の、アメリカによるビキニ環礁での水爆実験でした。

 原水爆禁止を世界にも訴えたいと、スイスでの世界母親大会へ派遣するためカンパを集めた日本の母親たち。くらしが大変なもとで1円、2円を募金が寄せられて、当時1人80万円もの旅費を超える1人100~150万円ほどがよせられて、14人が代表として参加しました。

 帰国後、例えば東北の土川マツエさんは、まるまる2年間で東北6県を歩き180ヵ所で報告会をしたとのこと。熱い思いが伝わります。そして日本母親大会が開かれることとなっていきました。それから64年、歴史が引き継がれて今日に至っています。

 まだまだ母親や女性をめぐる状況は厳しさがあります。家事・育児・介護は女性が担うことも多く、シングルの家庭では生活費の負担が重くのしかかります。男女の賃金格差も続いているし、セクハラ・パワハラはじめ母親・女性への差別や人権蹂躙も残されています。

 同時に、差別のない社会をつくろう、平和な日本へ憲法9条を守ろうという世論も着実に広がっています。先日は札幌で「レインボープライド2019」が開かれ、誰もが差別なくくらせる町と日本にしようとアピールされました。こういう市民の運動が広がるなかで、長年にわたり母親大会は重要な役割を果たしてきたのです。

 65年前に少人数でも駆けずり回った母親たちからすれば、これだけ多くの母親・女性が集まり声をあげている様子に胸を熱くするに違いありません。積み上げてきた歴史に確信をもって、今日の大会もあわせて、すべての命が守られ輝けるように活動を広げていこうと私から呼びかけました。

 歴史を知ることは、未来につながること。日本の侵略戦争・植民地支配の歴史から目を背け、報道も利用して権力を維持しようとする安倍政権を見るにつれ、歴史を学び広げることの大切さを痛感します。

 支持率が5割前後とはいえ、安倍政治に満足している人は多くありません。総理が強気を見せていても、改憲だって進められる展望を持てていないはずです。粘り強く取り組んできた母親運動の歴史に学び、党としても新しい政治の実現に力を尽くしたい。

 【今日の句】平和への 思いが歴史 動かして

2019年9月15日日曜日

仲間を増やして野党連合政権へ

 今日は東京の党中央委員会。先ほど第7回中央委員会総会が終わりました(休憩中に書きためていました)。全国の発言も聞き、多くの仲間とも交流し、元気に北海道へ戻ります。

 今回の総会は、来年1月に党大会をおこなうことの決定、参議院選挙の総括、この間の情勢を確認しつつ党大会めざす活動方針を決めることがテーマです。特に大事なことは、党大会に向かう「大運動」に取り組むことを総会で決めたことです。

 参議院選挙は、党として選挙区は議席数で維持したものの、比例で1議席を失う結果になりました。国会で大活躍した辰巳さん・仁比さんの議席を失ったのは痛恨です。決めた目標はやりきらなければいけないと、結果が出た瞬間に心から思いました。

 一方で、市民と野党の共闘で前進したことや、日本共産党としては次の総選挙に向かう足掛かりができた結果だったことは確信です。北海道選挙区でたたかった私も同じ思いです。

 そして今度は総選挙。まさに政権がかかる選挙になります。野党連合政権へ向かう歴史的選挙になります。その時に今の党の力でいいのか、これからも役割を担えるのかと侃々諤々の議論を経て「大運動」が提起されたのです。

 今の党組織では未来にまで責任を負えるのかという率直な「危機感」も、報告で触れられました。しかし、これだけ党を応援してくださっている方もいるし、若い方には反共の壁もない今の時代。要は本気でやるかどうか、です。

 討論も通じて、中央委員みんなが腹を固めました。強く大きな党をつくることは国民への責任。私も仲間づくりの先頭に立って、必ず総選挙では北海道での議席を奪還します。

 北海道には明日に戻って、まっすぐ道母親大会での来賓あいさつに駆けつけます。それにしても東京は暑い!

 【今日の句】わかったら あとはやるだけ 走るだけ