2022年4月30日土曜日

中小企業の味方となる政治を

 いわぶち友参議院議員と物価高騰の調査にまわると「鋼材はほぼ値上がり」「ガスと電力の値上げが厳しい」など、中小業者への影響の大きさがひしひしと伝わりました。「社会保険料など固定経費の負担が重い」との声もあり、税制・保険などの負担軽減も急ぐべきです。

 「大手との単価設定・価格交渉を控えているが、1年先までの見通しが難しい」(内装関係)、「新電力から大幅な値上げの相談や、コロナ禍で在宅勤務の広がりから需要も変化してきている」(クリーニング店)などの声があり、当面の高騰対策はもちろんですが、先を見据えた構造的な対策が必要だとも痛感しました。

 日本は資源類を外国に頼る構造で、グローバル化の広がりと影響も顕著です。円安の急激な進展への対策も急がれます。国内供給で置き換えられる部分を広げることや、元請け・下請け間の公正取引監視強化なども必要だと思います。選挙課題ではなく当面の対策としても、国会へ反映させなければ。

 紙智子参議院議員と合流し、昨日に続き街頭宣伝。今日は札幌北区で、多くの党員・後援会員さんが駆けつけてくださいました。天気も良く、みなさんの表情も明るい。「がんばろうね」の声も飛び交いました。きちんとコロナ対策もおこない、集まれば元気が湧いてきます。

 中央区の「女性のつどい」にも参加しました。小形香織市議の市政報告、私といわぶち議員からあいさつと決意表明の後に、今日はグループに分かれて話し合う形式でした。私のグループは、消費税や野党共闘などの質問とともに、ウクライナ情勢や自衛隊についての考え方に話が集中しました。

 憲法違反と言っておきながら自衛隊を使うのか、と自民党などからも言われます。しかし、大規模自然災害での救援活動などは否定していないし、東日本大震災では日本共産党も現場で力を合わせた経験もあります。国民の生命を守ることは政治の責任だからです。そのうえで大事なことは「攻められたらどうする」ではなく「攻められないようにどうする」かこそ、議論の土俵とすべきだと思うのです。自衛隊員を武力行使の場に置かないようにすることも、政治の責任だからです。

 日本共産党はASEAN本部にも出向き、アジアにおける平和の枠組み作りを話しあってきました。平和のために行動することなく、軍事偏重の安全保障の議論では悪循環が続いてしまいます。ましてや、翼賛体制となっては危険です。日本共産党の役割が大きいと私は訴えます。

 こうやって語り合うことが必要だと実感しました。参院選まで限られた時間ですが、しっかり取り組んでいきたい。

 【今日の句】経済も社会も 中小あってこそ

2022年4月29日金曜日

季節とともに政治も春へ

 いわぶち友参議院議員と札幌→滝川市→札幌へ、集会や街頭宣伝にまわりました。東京から朝一番で着いた、いわぶち議員は「季節が逆戻りしたみたい」。北海道は、これから春本番という地域も多いですからね。

 厚別区での「党と後援会の大集会」は、村上仁市議の市政報告とともに私と、いわぶち議員から訴えました。いわぶち議員に6年ぶりに会ったという方も「がんばってるね。応援してるから」と声がかかったり、差し入れや花束もいただきました。国会の活躍を、みんな喜んでいるんです。

 同時に、この1~2年で党員や後援会員になった方で、いわぶち議員に初めて会ったという方もいます。国会はあるし、北海道から北関東まで活動地域だし、いわぶち議員はまわりきれません。その分を私が日本共産党の値打ちや、いわぶち議員の活動を訴えていかなければ。

 滝川市では「春をよぶ女性のつどい」でしたが、話を聞きたいとばかりに多くの男性も駆けつけてくださいました。私が緊急に松橋ちはるさんから交代したこともあって、「選挙本番までは、今日が最初で最後になるかもしれません」と紹介をいただきました。そうなんです、広い北海道では文字通り一期一会。これまで何度も候補として全道をまわってきましたが、やっぱり1回1回の選挙で足を運ぶことが大事なのです。

 地域の課題もわかるし、変化もわかる。農業が基幹産業だけに、水田活用交付金の削減をやめさせることや今こそ食料自給率の向上をと、私から訴えました。参加されていた方からも食料品の値上がりが家計に厳しいとの話があり、しっかり取り組まねばと再認識です。

 札幌で紙智子参議院議員と合流して街頭宣伝。大型連休初日だけにキャリーケースを持つ方の姿も目立ち、そのなかで立ち止まって話を聞く方、通りがかりに「応援してるよ」と声をかけていく方もいらっしゃいました。しっかりコロナ対策もしながら、連休を楽しまれてほしいですね。

 ところで、知床遊覧船「カズワン」の船体が見つかったようです。国後島付近で不明者らしい方の情報もあり、本当に胸が痛む事態です。連日の捜索も大変でしょう。何とか全員が見つかればと願うばかりです。

 【今日の句】広い分 長く春をも 楽しめて

2022年4月28日木曜日

命と健康を大事に、あたたかい国に

 今年10月から、75歳以上の医療費窓口負担が1割から2割へ(つまり2倍!)引き上げられようとしています。年収200万円以上の方が対象で、北海道は15.3万人が影響を受けます。年金削減に物価高騰も重なり、今でも悲鳴が上がっているもとでの負担増など中止するべきです。

 2割化の中止をと、道社保協・年金者組合道本部・道高齢期運動連絡会・道民医連のみなさんが要請に見えられました。そもそも75歳以上だけの医療制度をつくるとした時から、受診控えや保険料・窓口負担が増えることは問題視されてきました。コロナ禍という感染の心配から受診控えも広がっており、医療機関の経営を圧迫することにつながっています。

 要請では「高齢者のなかには自分がガマンをすればと思い、声をあげるのをためらう方もいる」との話や、実際に病気になって負担の重さを実感した話などが出されました。いずれ誰もが年を取るし、今の2割が3割へと負担増になる心配もあります。やっぱり今のうちに止めないと。「今のままでは防衛費ばかりが増え、社会保障にしわ寄せがくるのではと心配になります」との話も同感です。

 国民の幸せは、生活の安心があってこそ。だから欧州など中心に、医療や教育など生活の基本にかかわる部分は無償か低額です。高い税率も、生活の安心が保障されているため国民合意があります。しかし日本の場合、税金・保険料は次々と上がる一方で安心の土台は壊されています。根本のところからただしていかなければ。

 紙智子参議院議員の調査に同行して、アイヌ政策検討市民会議がおこなったアンケート結果と中心点をうかがいました。アイヌ施策推進法が2019年に施行され、必要があれば5年後の改正をおこなうことになっています。今回のアンケート結果で、その改正を必要とする理由や改正すべき内容がハッキリ示されました。

 根本的な問題は、アイヌ当事者の意見が反映されていないということです。「広く多くのアイヌの声が反映されることが重要」など、既存の協会にとどまらない意見の反映をとの記述が目立ちました。アイヌ自身が求めた「アイヌ民族に関する法律(案)」(1984年)に触れた回答があったことにも、それがあらわれています。

 今日の懇談のなかでも、古いままの生活館やアイヌ当事者が少ない文化施設など「文化だけが利用され、コミュニティは壊されている」実態や、「一番切実なのは生活課題なのに、この法律は対応できていない」との指摘を聞きました。北欧のサーミ議会を参考に、政府側と多くのアイヌ民族の団体で、正式な話し合いの場をとの意見も納得です。

 なにしろ世界は、民族としての主体性を保障した話し合いを積み重ね、国連宣言にまとめあげました。ところが日本政府は法的拘束力はないなど言って、世界から学ぼうとしていません。そもそも政治家から平然とアイヌ差別の発言があったり、ヘイト表現を煽ること自体がとんでもない。アイヌ女性への二重差別も解消しなければなりません。

 法律やウポポイができても、国際水準からはずれたままでは真の権利回復とは言えないと思います。しっかり国会に反映し、私の立場からも訴えていきたい。

 【今日の句】国民の幸せ 安心あってこそ

2022年4月27日水曜日

チラシできました

 知床遊覧船社長の会見を私も見ましたが、補償や説明責任、真相の究明が引き続き課題と痛感しました。直接的な事故原因とともに、事業計画の許可といった行政の監督責任も検証が必要だと思います。ベテラン船長が解雇されていたとの報道もあり、それでは技術面の安全性保障にもかかわります。

 今日の街頭宣伝でも、亡くなられた方へのお悔やみと不明の方の無事を祈りつつ、同じことが起きないよう十分な検証が必要だと述べました。今日はプラスターが飛ぶほどの強風が吹いて、自然の力を思わず実感。自然に対しては謙虚でなければと思いました。そのうえで人的な問題は、しっかり教訓を導き出すべきです。

 新しくできた私のチラシを受け取ってくれる、学校帰りの高校生たちの姿も目立ちました。ロシアのウクライナ侵略について、世界が連帯して行動していることや日本共産党がロシア側と話し合ったこと、どうやってアジアで平和的環境をつくるかなどの話には関心を向けてくれている感じです。

 そのチラシはこちらで見ることができます。これから道内各地へ届いていきますので、お読みいただき、まわりへもお広げください。ポスターを貼ってもいいという方も、ぜひご協力をお願いします。

 ふと気がつけば、間もなく社会的には大型連休。今月は突然の候補交代もあり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。想定される参院選公示日までも2ヵ月を切っていて、事務所でも本番を見据えた準備が始まっています。運転手さんやアナウンサーなど候補カーで同行される方は、17日間という選挙期間中の仕事や家庭との調整も必要になります。早くから準備が必要なのです。

 慌ただしいなかでも、しっかり党の政策や私の決意を広げていきたい。

 【今日の句】同様の 事故は出さない 教訓を

2022年4月26日火曜日

原発に頼らない未来づくりを

 今日はチェルノブイリデー。毎年おこなう道原発連の宣伝には行けなかったのですが「原発のない日本を」と連帯です。処分方法も決まらないまま「核のゴミ」を出し続け、過酷事故を起こせば取り返しがつかないのが原発。省エネと再エネを一体に進めて、原発に頼らない未来へと私も力を尽くしたい。

 写真は岩内町側からの泊原発。来月5日で停止して10年となります。敷地内や海底の活断層認定と与える影響は議論が続き、津波や液状化への対策など多額の費用を投じても、現状で再稼働の見通しは立っていません。この10年で再エネも普及し、原発こそ高コストという状況になっています。北海道電力にとっても泊原発は経営の重しになっているのでは。

 同時に、原発をなくすプロセスも示す必要があります。先週、中央区の宣伝で足を止めてくれた方からは「応援してます」と同時に、電力会社社員の雇用を守ることなども伝えてはと、ご意見をいただきました。野党が共同提出している「原発ゼロ法案」には、その主旨はあるのですが、伝えるようにしていかなければならないですね。

 寿都町・神恵内村での「核のゴミ」文献調査も進められています。今年の秋で、予定の2年間を終えることになります。地層処分が科学的に適切なのか、活断層だらけの日本で地層処分が適切なのか、そもそもの論議が続いています。1自治体が認めても、周辺自治体へ影響は及ぶのですから、現在のような選定方法も問題があります。

 現状では、今ある敷地内での厳重な保管をと考えます。再稼働をすれば「核のゴミ」も増えるのですから、どれだけの量が処分地・処分自治体へと運ばれるのか想像もできませんし、リスクも高まります。だからこそ、まずは原発ゼロの決断を。しっかり訴えていきたい。

 【今日の句】原発は 経営リスクも 高めつつ

2022年4月25日月曜日

この差別や不公正をなくそう

 朝の定例宣伝を終えて、今日は札幌東区へ。平岡だいすけ前札幌市議とまわりました。演説後に拍手をしてくれた方は「LGBT当事者です。ジェンダー平等と(プラスターに)あったので聞いていました」と教えてくださいました。

 昨年3月、同性婚を認めないのは憲法違反だと、札幌地裁が判断を示した衝撃は忘れられません。国際的には当然の権利として広がっているのに、日本でこのような判決が出て衝撃を受けること自体が、いかに日本がジェンダー平等から遅れているかを示しています。声をかけていただき、この1年前の判決が私の中でもよみがえりました。

 誰にでも幸福を追求する権利があります。同性カップルだから社会的不公正は当然、ということはあってならないはずです。同性婚や選択的夫婦別姓は多くの政党が賛成しているのに、強い反対が多い自民党によって実現できないでいます。いつまで世界から遅れた日本のままでいるつもりなのか。くりかえし私も訴えていきたい。

 ところで知床観光船事故は亡くなられた方が増えており、冷たい北の海で辛かっただろうと胸が痛みます。今後について会社側が社会的責任を果たすとともに真相究明が必要ですが、国交省はじめ関係機関の監督責任という角度も、しっかり検証される必要があると思います。観光でも交通でも、多くの人命にかかわるだけに当然です。

 偶然にも、今日はJR西日本・福知山線の脱線事故から17年。現場の凄惨さに、ただただ驚くばかりでした。過密ダイヤや人員削減など「安全より効率」が背景にあったことが大きな問題で、国民の安全と命を守るためには安全規制や監視・監督で国の責任が果たされる必要があります。この教訓は、しっかり今回も生かされるべきです。

 街頭宣伝に参加されていた党員さんがイチゴを差し入れてくださり、事務所スタッフでおいしくいただきました。支えと激励を受けて、明日もがんばります。

 【今日の句】誰にでも 幸福になる 権利あり

2022年4月24日日曜日

年に1度の道党会議

 知床観光船が不明のもと、今の時点で10人が犠牲に。心からお悔やみを申し上げるとともに、これ以上の被害とならないよう祈るばかりです。捜索も厳しい自然環境のもと、二次災害など起きないことも願うばかりです。

 海上保安庁は、業務上過失致死などを視野に捜査を進めると報じられています。昨年に座礁した際の修理がされていたのか、どれだけ安全対策は講じられていたのか、また船長が以前に投稿したフェイスブックには「ブラック企業」との表現もあり、捜索の一方で正確な究明も必要です。これだけの大事故になっているのですから。

 今日は、年に1度の日本共産党北海道委員会の党会議(いわゆる総会)。札幌駅前での、ロシアによるウクライナ侵略への抗議行動に5分だけ参加した後に、急いで会場へ。岩渕友参議院議員も駆けつけてくれて、実は意外と多くないツーショット写真も撮っておきました。

 予定候補として岩渕議員と私があいさつし、戦争か平和かの情勢のもとで日本共産党を伸ばしてほしいと力を込めました。発言では、住民要求を取り上げて活動している党支部や地方議員の奮闘が交流され、中学校の同級生を党へ迎えようと踏み出している発言や、来年の地方選挙で挑戦する予定候補の決意には大きな拍手も。

 根室市からは、領土交渉の行方を不安する元島民の思いとともに、墓参やビザなし交流などの継続を求める声もあるといいます。漁業についても毎年のように不当な拿捕や臨検があり、そうでなくても水揚げは最盛期の半分ほどという現実に、根室市の経済や市民のくらしが厳しくなっているのです。

 旧ソ連兵が島に乗り込み、命からがら逃げだした当時が、今のウクライナに重なると話す方もいます。不当なヤルタ協定が根本にありますが、帝政ロシアから続く領土拡張の野望が現れた許されないことです。外交青書で19年ぶりに「不法占拠」との表現が復活するようですが、それなら戦後処理の不公正をただす外交を強めるべきです。

 今日の党会議で、道委員会副委員長に再任されました。引き続き、よろしくお願いいたします。

 【今日の句】全道で 根づいた行動 励まされ