2023年9月9日土曜日

レッドパージをはね返す団結の力

 今日は帯広市での演説会。ゆきづまった日本や北海道をどう変えるか、岩渕友参議院議員とたっぷり訴えました。十勝管内各地から足を運んでいただき、本当にありがとうございました。

 演説後には、50代の女性が入党されました。生活相談で前市議の稲葉地区委員長と結びつき、今は杉野市議が窓口となって「しんぶん赤旗」をお読みいただいていたそうです。嬉しいですね。

 岩渕さんの演説は、昨日の閉会中審査での質問から。「そもそも漁業者との約束を守らなかったのに『何十年も責任を持つ』という岸田首相の言葉を信じられますか」との問いかけに、会場からも「そうだよね」とうなずく方が。物価高への無為無策はじめ、岸田政権への不満や不信は根強いのです。

 マイナンバーカード押しつけと健康保険証の廃止やめよ、賃上げと中小企業支援、消費税減税とインボイス導入中止、そして大軍拡をやめさせるために日本共産党の躍進をと、力強く訴えた岩渕さん。ふだんは聞けない私の押し上げもしていただき、がんばらねばとの思いも強まります。

 私からは「子どもたちが健やかに成長できる社会を」という思いで政治の道に進んだ原点と、日本共産党そのものについて、十勝管内でのレッドパージのたたかいを触れました。

 幕別町にあるニッタクス(旧・新田ベニヤ)十勝工場は、戦後に労働組合への加入が相次ぎ、労働環境の改善がはかられます。社宅ではうたごえやカルタ取りで賑わう声が響くなど、労働者の団結が強まっていったとのことでした。

 しかし、米国が「アジアにおける反共の砦」へと日本の占領政策を転換し、GHQ主導のもと、当時の財界はじめ日本の支配者層も主体的にレッドパージを進めます。その波は新田ベニヤにも及びました。

 工場で原因不明の火事が起き、「共産党による放火事件」と報じられたのです。当日は職場に10数名の党員と100人以上の赤旗読者がいたとされ、あわせて労働組合にもバージの嵐が及び、労組書記長が逮捕されてしまいました。

 「不当逮捕だ」と組合員だけでなく女性・主婦も怒りの声をあげて、幕別警察署への抗議デモには何と150人。釈放すると言いながら帯広警察署へ移送した警察のウソに、いっそう怒りが広がって、結局は釈放せざるを得なくなったのです。

 釈放され、列車で幕別へ戻ったのが23時。駅で出迎えてくれた150人が「バンザイ」と声を上げ、あらためてデモ行進が始まりました。団結の力がレッドパージをはね返し、赤旗分局で党を守ってきた加藤秀雄さんが1955年、幕別町で初めて日本共産党町議として当選するに至ったのです。

 ちなみに幕別町議会は、定数19議席のうち日本共産党が4議席(約21%)を占めます。帰りの時に「私が加藤の娘です」と声をかけられビックリしましたが、こうして日本共産党は地域・職場・学園で力をあわせて平和や民主主義、人権を守ってきたのです。

 新たな仲間も増えて、みんなで大喜び。私も決意を新たに、がんばります。

 【今日の句】この熱気 必ず議席へ つなげよう

2023年9月8日金曜日

民主主義が生きる札幌市に

 札幌のことは札幌市民が決めようーー「札幌オリパラ招致の是非は市民が決める・住民投票を求める会」に私も賛同・協力します。ぜひリンク先をご覧いただき、ご協力をよろしくお願いします。

 日本共産党としては4月の地方選で、2つの点から冬季五輪招致はやめるよう訴えてきました。①招致とあわせた大型開発より、いのち・くらしを優先した市政を、②招致反対の世論が広がるもとで、市民の声に背いた招致はしないことーーです。

 党として招致は反対ですが、②のように民主主義が生きる札幌市にするという点で、会の取り組みに協力することを先月20日の「冬季五輪を考える集会」でも表明しています。

 今回の住民投票を求める直接請求は、市民1人ひとりが、まさに主権者としての取り組みです。賛成の人も反対の人も、「札幌のことは札幌市民で決めよう」という土台で一致できるはずですから、どんどん広げられる内容です。

 札幌市は補正予算に、市民への意向調査費を盛り込まない方針と報じられました。この間の市民説明会やオープンハウスでも、反対や疑問の声が多数になっているようです。市民が五輪やスポーツを嫌いだからでなく、物価高や除排雪など市民生活での切実な願いを優先してほしい、ということではないのでしょうか。

 日本共産党も、五輪憲章にもとづく健全な五輪とスポーツの発展を望んでいます。スポーツは権利ですし、市民が使いやすい施設や利用料設定などは大いに進めるべきです。利権まみれの五輪を大元から改革することは、いまや国際的な要請だとも思います。

 市民の声が反映される札幌市へと、あらためて「会」のホームページをご覧ください。

 【今日の句】意向なら 住民投票 実施して

2023年9月7日木曜日

ぜひ各地の演説会へ

 今月は道内各地で日本共産党の演説会(屋外を含む)が開かれます。私が参加するものをお知らせしますので、ぜひ足をお運びください。私以外の弁士も、ご紹介します。

 9日(土)13:30~ 帯広市・とかち館
   弁士:岩渕友参議院議員

 16日(土)13:30~ 函館市・はこだてグリーンプラザ
   弁士:山添拓参議院議員

 17日(日)14:00~ 室蘭市・蓬莱殿
   弁士:たつの広志・道9区予定候補

 18日(月)14:00~ 苫小牧市・市民会館
   弁士:たつの広志・道9区予定候補

 23日(土)12:00~ 札幌市・JR札幌駅南口
   弁士:山下芳生参議院議員(党副委員長)

 23日(土)16:00~ 旭川市・JR旭川駅前(宮下通8丁目)
   弁士:山下芳生参議院議員、おぎう和敏・道6区予定候補

 私は参加できませんが、24日(日)14:00~ 釧路町コミュニティーセンターにて、紙智子参議院議員と党町議団が弁士の演説会もおこなわれます。

 物価高騰に手を打たず大軍拡・大増税はまっしぐら、原発推進にマイナカード押しつけなど、岸田政権の悪政がひどすぎます。この行きづまった日本や北海道を、どう変えるのか。展望が見える演説会になるはずです。

 あわせて、日本共産党のことを深く知っていただく機会になります。誤解や偏見、疑問に応える機会にもなります。まわりの方にも案内いただき、お気軽にお越しください。各会場で、お会いしましょう。

 【今日の句】すっきりと 秋の空気も 演説も

2023年9月5日火曜日

大場市長誕生で、ぬくもりある北見市へ

 10日投開票の北見市長選挙。市民のくらし最優先、ハラスメント一掃の北見市をと掲げる大場信之候補の応援に駆けつけました。行き交う車からの反応も数多く、何度もスタッフからの「ありがとうございます」の声が響きました。

 大場さんは特別支援教育や放課後デイサービスの場で子どもたちに寄り添い、今は生活と健康を守る会で市民生活を直接に支えています。文字通り「困った人を放っておかない」活動を続けてきました。

 「立場の弱い人にこそ、行政の支えが必要なんです」と、くり返し力強く、時に言葉を詰まらせながら訴える大場さんの思いが、ひしひし伝わってきます。大場さんなら市民に寄り添う市政に生まれ変わると、多くの方が感じたのではないでしょうか。

 市役所内で起きたパワハラへの現市長の対応に、疑問の声が上がっています。ハラスメントは人権侵害であって一掃すべきだし、職員が市民ではなく管理職を気にして仕事をするとなれば、市民本位の市政ができなくもなります。

 子育て支援も大争点。北見市の昨年の出生数は約500人で、これは10年前の半分と言います。18歳までの医療費ゼロ・学校給食費ゼロ・子どもの国保均等割ゼロと「3つのゼロ」を実現したいと大場さん。

 北見市は夏休み明けの猛暑で、学校が2日間の臨時休校となりました。「命にかかわる大問題です。すぐ学校にエアコン設置を」との訴えは、子どもたちの反応がすごいとのこと。切実な願いなんです。

 昼に選挙事務所へ、「大場さんの公約が実現できたら本当にすばらしい。ぜひがんばって」と激励の電話があったそうです。物価高や税・保険料の重い負担に苦しむ市民の、まさに味方となる市長が待たれているのは間違いありません。

 私も「大場市長の誕生で、新しい北見市を」と力を込めて訴えました。北見に知人・友人がいる方は、ぜひ支持をお広げください。よろしくお願いします。

 【今日の句】あたたかき市政を 地域のすみずみに

2023年9月4日月曜日

漁業者の努力が無駄にならないように

 定例の朝の街頭宣伝を終え、今日は苫小牧市へ。中国の水産物禁輸や物価高騰などの影響を聞きに、漁協を訪れました。立野ひろし道9区予定候補、冨岡隆・森本健太の両市議もいっしょです。

 ホッキ漁獲量が全国一の苫小牧市。漁協近くにあるホッキカレーなどで有名な食堂も、朝の4時から行列が途切れないほどの人気ぶり(今日の列もすごかった)。ホッキは国内消費がほとんどで、禁輸の影響は今のところは見られないとのこと。

 しかし、ホタテの輸出が滞って価格が下がれば、国内消費もホッキからホタテに置き換わる心配はあります。「懸念は懸念ですが、今後については未知数です」との話が、実際のところだと思います。

 ホッキの漁獲は自然調整できますが、養殖ホタテは水揚げしなければ、次の稚貝を育てる場所がありません。どこかで目詰まりしてしまうと、稚貝を出荷している漁業者や、水揚げしたホタテを加工する業者など、広く全道的な影響も心配されます。

 政府は保管への支援を進めるようですが、今は放出を止めて「関係者の理解なくして処分なし」の約束に立ち返るときと思います。モルタルで固めるなど放出以外の選択肢も、より真剣に検討するべきです。

 あわせて、燃油など物価高騰のもと「何とか経営を継続している状態です」との実態や、インボイスにも話が及び、免税されている漁業者自身が登録しなければ漁協が負担することになるなどもうかがいました。本当に課題が多い。

 日高地方などを襲った赤潮被害に、苫小牧漁協として自費で海洋調査をおこない、安全性を確保してきたといいます。水産物は安全・安心あってこそで、漁協が資金を持ち出してでも貫いてきたわけです。こうした努力は、福島県でも同じではないでしょうか。

 懇談のなかで「将来への不安解消が大事」という点で、話が一致しました。不安があるから貯金などにまわし、国内消費も冷え込んでしまう。もっと水産物を食べてもらうためにも、くらし応援の政治をとの決意も新たにしました。

 【今日の句】そもそもは 原発依存の 切りかえを

2023年9月3日日曜日

何度も多喜二に立ち返り

 今日は小樽市の党と後援会による「あおばまつり」。4年ぶりの開催ということもあり、丸山はるみ道議とあいさつにまわると、どこでも笑顔がこぼれます。「直接に顔を合わせるのがいいよね」と、声がかけられました。

 以前は小樽運河近くの広場が会場でしたが、建築工事がおこなわれてるとのことで、市の公園の一角に。この地域に住まわれている方へ事前にあいさつや案内など、準備してきた実行委員会の尽力に感謝です。

 小林多喜二はじめ先輩党員の不屈さとともに、必ず社会は変えられるとの楽観性や前向きさが、小樽の党の伝統。会場の熱気は、まつりを久しぶりに開けたからだけでなく、お一人お一人の明るい姿からも伝わってくるのです。

 私も記念講演のなかで、多喜二の「一九二八年三月十五日」に触れました。日本共産党員が大量に検挙された3・15事件を題材に、私が好きな小説の1つでもあります。

 日本共産党をなくそうとしても、仲間の輪が途切れることはありませんでした。必ず社会は変えられると知っているからこそ、弾圧下でも「こんなことで一々泣いたりほえたりしていた日にゃ、俺たちの運動なんかできるもんでないよ」と、多喜二は書いたのでした。

 小説は、拘置所の壁に「万国の労働者 団結せよ」と刻まれて終わります。小説は終わっても、現実は「続く」でした。こうして新しい仲間が増えていくなかで、日本共産党は101年を迎えたのです。ぜひ党に入って、いっしょに世直しをと呼びかけました。

 手作り食品やリサイクルバザーなどで、会場は大賑わいに。私は途中まででしたが、ステージでは餅まきやアメまき、そして小樽といえば「潮太鼓」と熱気も最高潮。私も元気をもらいました。

 【今日の句】坂の街 登れば見える 海の向こう