2018年5月12日土曜日

食料自給率200%の北海道でこそ、子どもの貧困なくそう

 下の子が「母の日」の手紙を書いていました。ひらがな勉強中の1年生らしい味のある字でした。

 石巻の母と釧路の義母にも、ささいな食べ物と子どもたちの写真を贈りました。私が子どもの時も手紙とか書いたのでしょうが、まったく覚えていません。そういうものでしょうか。

 気になる記事がありました。北海道が「ひとり親家庭生活実態調査」を発表した内容です。低収入の実態や、一定年収がある家庭は逆に支援策を活用できないとか、もちろん職場で休暇を取りにくいという現実もまとめられていました。

 家庭の姿はそれぞれでも、子どもたちが等しく成長できる環境を準備するのが政治・行政の仕事。ある自民党議員のごとく「3人以上を産んでほしい」と発言するのは論外です。しっかり実態をふまえなければ、と私もあらためて思いました。

 そもそも食料自給率200%の北海道で、子どもたちが満足な食生活を送れないなんておかしい。北海道こそ「子どもの貧困をつくらない県」として、先頭に立つ取り組みが必要だと思います。そのような提言もしていかなければ。

 【今日の句】海外に 売り込むだけが 道じゃなし

2018年5月11日金曜日

また虚偽答弁だったのか

 今の政治にモノ言いたいという思いの表れでしょうか、原発再稼働反対の署名に次々とサインされる方が今日は多かった!

 11日は、原発問題全道連絡会での定例宣伝。今月5日は泊原発停止から6年となり、もはや安全面からも北電の経営面からも原発から撤退することの意義は高まっています。再稼働しない決断をするなら、まさに今。この署名で道民の意思を示そう--と私からも訴えました。

 小さいお子さん連れや、ご家族の分も署名された女性などが目立ちました。子どもの将来を考えれば安全な社会にしたい、という方も。原発をやめることは決断ひとつ。今こそ政治の責任が問われています。

 夜は道庁前で、反原発抗議行動にも参加。市議予定候補の佐々木明美さんも来ていました。ここでも次々、安倍政権に対する怒りのスピーチが次々とされました。私もマイクを握りました。

 ところで、愛媛県・中村知事が記者会見で、県職員が柳瀬氏の名刺があると公表しました。昨日は「県や市の職員がいるとはわからなかった」「後ろのほうに座っていた」という答弁をしていたのに、実際はメインテーブルのところに座っていたそうで、これらの話が事実なら柳瀬氏は明らかな虚偽答弁です。国会や国民を愚弄するもので、とんでもないとしか言いようがありません。

 麻生財務相に至っては、衆院財金委員会で「(前次官は被害女性にはめられたという)可能性があることは否定できない」と答弁しました。財務省としてセクハラを認定しているのに、どういうことでしょう。後に撤回したようですが、安倍首相も黙認し続けるのでしょうか。

 こんなこと続きで、本当にイヤになると思っている方も多いでしょう。私もそうです。このまま政治不信があきらめとなれば、かえって政権が延命してしまいます。何度でも「おかしい」という声を上げ続けなければ!

 【今日の句】答弁が すべてフェイクに 見えてくる

2018年5月9日水曜日

憲法こそ道しるべ

 全国3000万人署名は、北海道で59万筆を越えています。今日は街頭で訴えていても暖かく、署名する方も次々と!

 署名板も持って呼びかけていたら「ところで、安倍さんの後って誰もいないでしょ」という方がいました。「私は共産党の志位さんがいいと思いますよ」と話したら「あ~」と署名してくれたのにはビックリ! 署名は9条改憲に反対するものですが、政治をどう変えたらいいかと考えている方も多いなかで、前向きな打ち出しも必要かもしれません。

 そんなこともあって、私からは「憲法を守らない政治は、人権やくらしを守らないということです」「戦争しないと決めた9条を変えるということは、日本が戦争に参加していくということになるのではないでしょうか」「いまアジアでは、対話による外交努力が続いています。本当は日本政府が先頭に立つべきでは」「国連では、核兵器を禁止する条約も採択されました。日本が平和のための先頭に立つ外交をしていれば、もっと早く実現できたかもしれません」など、マイクを握って訴えました。

 いま、スーツの襟には折鶴が描かれたバッジをつけています。被爆者のみなさんが粘り強く声をあげてきたことが、世界をも動かしてきました。いま取り組んでいる3000万署名だって、これから未来に生きてくるはずです。

 憲法こそ、日本の未来を示す道しるべ。憲法のチカラでこそ、安倍政権どころか自民党政治を変えることができると確信しています。

 【今日の句】ポカポカは 叩く音より 包む音

2018年5月8日火曜日

TPP11が持つ危険

 野党が出席し、まず衆院本会議でTPP11関連法案の審議が始まりました。すでに承認案は先月、審議入りしています。一昨年あれだけ追及した者の1人として、あらためて多くの方に危険性を知ってもらいたい気持ちでいっぱいです。

 TPP11は、以前のTPPから①米国が抜けた、②ISDS条項など22項目が「凍結」された、ことが特徴です。とはいえ経済主権・食料主権を脅かす危険性が消えたわけではありません。日本農業には厳しい現実が待っています。

 そもそもTPPに対しては、国会で決議があげられました。日本共産党は反対しましたが、例えば次のような項目があります。

 「一 米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物などの農林水産物の重要品目について、引き続き再生産可能となるよう除外又は再協議の対象とすること。十年を超える期間をかけた段階的な関税撤廃も含め認めないこと。」

 私は一昨年の衆院本会議で、次のような反対討論をしました。
 「TPP協定には『除外』も『再協議』もなく、重要5項目のうち3割で関税が撤廃され、残り7割でも関税率の引き下げなどにより『無傷』な品目は一つもないと政府も認めました。乳製品や林産物・水産物のなかに、10年を超える段階的な関税撤廃品目があることも認めました。」

 国会決議にも反していることに対して、安倍首相は「機械的な基準で判断するのは適当ではない」(紙議員への答弁)と開き直り、しかも対策をとるから「再生産可能となる」と言い訳していました。

 政府が出した試算は「対策後」のものです。「対策前」に、どれだけ日本農業に被害が出るかの試算は明確にしていません。これでは「対策」の効果を検証さえできません。そもそも「対策後」に、米の影響は「ゼロ」だなんて農家は誰も信じません。一昨年は、SBS輸入米の価格偽装問題も発覚し、試算をやり直すべきでしたが政府は拒み続けました。

 しかも、TPPを「これからの通商交渉の基準」として政府が明言したために、米国との二国間交渉は、さらに輸入数量を引き上げられる口実ともなってしまいました。二国間交渉に持ち込みたくない日本政府は、米国にTPP復帰を働きかけるとしています。しかし、その際も見直し要求は出てくるでしょう。がんじがらめの状態です。

 安い農産物を無秩序に輸入となれば、日本の農業を守れるのでしょうか。今でさえ食料自給率が38%なのに、低下は避けられません。地域の農業が成り立たなければ、地域社会も地域経済も縮小していくのは明らかです。だから諸外国でも「食料主権」を守る立場から、価格保障と所得補償をおこなっています。その「岩盤」さえ日本政府は取り除き、自己責任で「もうかる農業」をおこなえというのですから、まさに「亡国のTPP」と言ってきたわけです。

 この中心点はTPP11となっても変わりはありません。徹底審議のうえ廃止となるよう、世論の高揚に私も力を尽くしたい。それが、国会で論戦の先頭に立ってきた私自身の責任だと感じています。

 今日は党道委員会での会議に終日参加。新しい政治をつくるための決意を固め合った会議となりました。

 【今日の句】ごまかしの 影響試算じゃ なかったか

2018年5月7日月曜日

何度でも声をあげる

 安倍首相が辞めるまで声をあげる!という勢いで、今日も札幌では総がかり実行委員会の集会とデモ。私も参加しました。

 国会では柳瀬氏の招致をめぐって、与野党の話し合いが続いているようです。そもそも昨年から国会へウソの答弁をしてきたのではないかという問題ですから、与党としても本来は怒らなければいけないはずです。審議の前提を壊してきたのは、政府・与党側だったのではないでしょうか。

 そのうえ麻生財務相から、セクハラ問題をめぐって看過できない発言が相次ぎました。これで安倍政権が「女性活躍」などと言って、誰が信用するのでしょうか。麻生大臣自身も、まったく反省の言葉がありません。そうでなくても国税庁長官と合わせて事務方のトップ2人が辞職する異常事態なのに、何の責任も取らないのでしょうか。

 もう同じことを何度も書いているようですが、それだけ政府・与党側に反省がないということの証。今日もコールの声は大きかったし、声に出さずとも「安倍政権はおかしい」と思っている方も多くいるはずです。もっと世論を大きくしなければ。

 朝には定例の街頭宣伝もおこないました。ようやく春らしくなってきたからか、手を伸ばしてチラシを受け取る出勤・通学の方も多く見られました。連休の合間には与党だけで働き方関連法案が強行審議され、その不当性と中身の重大問題について私からも触れて、力をあわせて廃案にしようと私も呼びかけました。

 粘り強く、ていねいに、政治は変えられるということを広げていきたい。日本共産党が大きくなれば必ず政治は変わります。

 【今日の句】あきらめを 狙う姑息に 負けないぞ

2018年5月6日日曜日

働くことの誇り

 連休中も仕事だった方がいることと思います。生活費稼ぎに連休も正月も働いていた、大学院生のころを思い出しました。

 派遣会社に登録して、ホテルのレストランで働いていました。朝は早いときで5時から、繁忙期で人手不足のときは昼に一回休んで夕方から22時過ぎまで働き、また翌朝5時には出勤するということもありました。まだ20代で体力もあったときでした。

 両親が食堂を営んでいたこともあり、サービス業は労働時間などあってなきもの、という感覚もありました。自営業だし、固定給という感覚が私の子ども時代にはなかったんですね。働かないと暮らしていけない、という不安も漠然とあったかもしれません。

 とはいえ、利益向上のために働く人を搾り取るような企業など論外です。人間は休まなければ働けないし、残業代などは割り増して賃金が払われることも当然です。連休という繁忙期は、さらに割り増していいのではと個人的には思ったりします。

 子どもの日でも、親が仕事をしている家庭も多くあるでしょう。自分の経験では寂しい反面、やむを得ないと子どもながらに割り切ったりもしたものです。親の仕事が人のためになっているのなら、誇りに感じるものだと思います。

 さてさて、誇りに思えないのが安倍政権。麻生財務相が「セクハラ罪などない」と発言するに至っては、人間の尊厳など理解できないのかと絶望的になります。それでいて「女性活躍」だなんて、悪い冗談ではないでしょうか。

 明日は朝から宣伝です。しっかり休みもいただいた分、政治を変える道筋を元気に訴えてがんばります。

 【今日の句】打つ雨で 桜が散るは 寂しかな