2025年8月29日金曜日

歴史の不公正をただして

 戦後80年とともに、不法占拠も80年。「2025 北方領土返還要求 北海道・東北国民大会」に、今年も党道委員会の代表として参加しました。元島民の平均年齢は89歳を超え、早く返還への道筋とともに、墓参などの人道的措置を前に進めたい。

 当時を語れる方も少なくなっています。集会で話された安藤弘子さんも元択捉島民とは言え、あまりに幼かったため島の記憶はありません。しかし、母から聞いた島の話、実際に足を運んだときの感情などは、やっぱり元島民だからこそです。

 元島民3世にあたる志賀里乃さんは、祖母に付き添って国後島へ行ったことを契機に、返還運動にかかわってきました。「きっかけがあれば考えてもらえる。その活動を続けたい」と、お腹の中にいる「4世」にも触れて話されました。

 8月14日にポツダム宣言の受諾を連合国へ通告したのに、占守島に旧ソ連軍が侵攻してきたのが18日未明。南千島である択捉島・国後島だけでなく、色丹島・歯舞群島にまで上陸・占拠は9月5日まで続きました。

 旧ソ連はヤルタ協定にもとづく正当性を今も主張しますが、国際社会における戦後処理の大原則は領土不拡大。この不公正をただす道理ある主張は、日本政府として譲ってはならないものです。

 日本軍国主義による侵略の歴史や、核兵器による非人道的な被害など、いかに事実を伝えるかという時代に差し掛かっています。千島問題は現在進行形の不法占拠であるのに、その歴史は道民でもどれだけ語れるでしょうか。

 領土は元島民の問題だけでなく、そもそも国の主権の問題です。国会議員も、どれだけ語れるでしょうか。しっかり私も反省しながら、役割を果たしていきたいです。

 【今日の句】故郷も 国の主権も 守るため

2025年8月27日水曜日

JR駅の安全を、日米共同演習は中止を

 道内の党地方議員が集まり、道へまとまった要請を年に1回おこないます。昨日はそれとともにJR北海道と道防衛局への要請もあり、私も参加。切実な住民要求の実現に、粘り強く取り組む日本共産党の一員として、やりがいを感じる瞬間でもあります。

 JR北海道には、西村雅人・釧路市議、永井桃・北広島市議、橋本美香・党札幌厚別区委員長とで要請。地方路線の維持・存続とともに、▼釧路駅周辺の高架事業の再検討、▼JR白石駅や新札幌駅へのホームドア設置、▼JR上野幌駅ホームの屋根設置やバリアフリー化-ーなどを求めました。

 とりわけ上野幌駅は1日の乗降客数が3000人を超えていて、バリアフリー法のもとで改修が義務づけられる対象となる駅。同様の要請を何年も続けていますが、駅の構造を理由に「検討」との回答が続けられてきました。

 今回は「エレベーター整備方法の検討」をすると、わずかですが前進ととれる回答はあったものの、人身事故の危険性や猛暑・暴風雪にさらされている現状を見れば、一刻も早い改修が必要です。くりかえし強調しました。

 道防衛局には、太田秀子・札幌市議、吉谷徹・千歳市議、小林卓也・恵庭市議、西村雅人・釧路市議、数間景子・標津町議、宮内しおり・党道平和運動部長が参加。来月11日から予定されている日米共同演習「レゾリュート・ドラゴン」中止にしぼっての要請です。

 実施規模が陸海空自衛隊で約12000人(北海道では4550人)、米海兵隊は約1900人(同250人)と、規模は過去最大。オスプレイの訓練も計画されています。日米で「戦争する国づくり」を進める一環であり、認めるわけにはいきません。

 「人口密集地で事故が起きたらと、不安の声が大きい」(札幌)、「日常の訓練でも大きな騒音に、市民からは苦情の声」(恵庭)、「音に敏感な乳牛にとって影響が心配されている」(釧路)など、実態をもとに強く中止を迫りました。

 地方防衛局では回答できないため、本省にしっかり伝えますと担当者。国会の力関係を見ても、やっぱり日本共産党の議席が伸びなければと痛感です。引き続き北海道で、粘り強く声をあげていきたい。

 【今日の句】あらためて 地方議員の この力