2020年5月9日土曜日

窮状に聞き耳たてて

 アベノマスクや給付金より先に、わが家にも自動車税の納税通知が届きました。新型コロナウイルスにより納税困難な方は猶予できます(こちら)。北海道では封筒のなかにお知らせも入ってますので、まずはご相談を!

 くらしや商売を守るための使える制度などは、日本共産党北海道委員会の掲示板型「データベース」にもまとめています。「雇用・労働」「業者・商売」「くらし支援」「子ども・学生」などカテゴリーに分けて、検索機能もつけて、調べたいものを引き出せるようにしています。ご活用ください。

 各地と連絡をとるなかで、病院や介護施設でクラスターが発生している千歳市では、日本共産党の申し入れに市長が対応してくださり、PCR検査センター設置の検討も述べたとの話がありました。道内179自治体すべてを網羅したいのですが、こうやって連携しながら1つ1つ課題の解決へ力を合わせたい。

 今日の各紙では、胸が痛むような実態が報じられました。見出しだけでも「非正規女性 窮地に/給与補償受けられず 職業への差別も」「増える自殺相談電話/感染防止 減る相談員」「長男内定取り消し 父はうつ病悪化/3月起業 給付金は「対象外」/配車鳴らず 口座は3万円/収入激減 年金だけが頼り」--これが先進国・文明国と呼ばれるような国の現実なのかと。

 どこの国でも多かれ少なかれ状況は深刻でも、あまりに日本は国民への支援に時間がかかりすぎるし、規模が小さすぎないか。加藤厚労相に至っては、保健所などへの相談の目安としていた「37.5℃以上の発熱が4日」を削除するにあたって、「我々から見れば誤解だ」と述べたようです。これでは「誤解」していた国民に責任があるかのような話ではないのか。

 国会では委員長の職権で衆議院内閣委員会が強行され、検察庁法改定案が審議入りされました。この改定の出発点は、官邸に近いとされる黒川弘務・東京高検検事長の勤務延長の閣議決定にあります。官邸の意のままになる検察人事へ道を開くことが、コロナ対策よりも優先させるべきことなのか。腹立たしい。

 窮状に聞き耳をたてて、しっかり反映させることを揺るがずおこなっていきたい。誰の立場に立つのか、今こそ政党・政治家に問われています。

 【今日の句】まだきっと 声にならない 声がある

2020年5月8日金曜日

鈴木知事は、本当に追加支援をしないのか

 札幌地下鉄車内の帯広告や、札幌駅地下街のピラービジョンも広告数が半分以下へと激減しています。鈴木知事の休業延長要請に、今日も「支援金の増額を」との声。業者にとっては深刻な状況が続いています。

 北海道商工団体連合会(北商連)の井上元美事務局長との懇談。北商連は今日の午前中に、道への緊急要請をおこないました。▼延長にかかわらず6日までの休業に応えた事業者への給付、▼休業延長要請にともなう支援金の増額、▼固定経費への補助--などに加え、持続化給付金の柔軟かつ迅速な運用と再交付・増額を国へ求めることなどを要請したとのことです。

 給付も融資も急がれるものの、実際は「目詰まり」している状況が党にも伝わってきます。その点を詳しく聞くと「4月18日に聞いた話では、政策金融公庫への相談待ちが1500件」「市中の金融機関も当初は平常時の審査だったが、緩和されてきていると聞く」など、引き続きスピード感が求められていることを痛感です。

 持続化給付金も、売り上げが減収したと判断するのは経産省なのですが、はねられる事例がありえるとの課題も理解することができました。そもそも2~3月から「早く給付を」と求めてきて、職員は必死になっているでしょうが、今の時点でも給付での技術的問題が残っているのでは政治の対応が遅すぎるとの声ももっともです。

 先だって、憲法共同センターと道原水協との宣伝にも参加しました。中心街のオーロラビジョンでは鈴木知事の自粛要請CMが、宣伝中の30分のうち3回ほど流れているのを私も確認。そのたびに「休業要請を延長するなら補償の上乗せを」と思い、マイクを握った際にも同様に訴えました。

 加えて、こんな時に緊急事態条項の創設が必要だと改憲に進むなど許されない。業者への補償も、医療・介護・福祉の現場へ財政支援を強めるのも、PCR検査センターを増やすのも、解雇・雇い止めを食い止めるのも、アルバイト減収の学生を支援するのも、緊急事態条項がなくてもできることです。憲法にあれこれが足りないのでなく、安倍政権に国民を支える本気さが足りないのではないのか。

 紙議員の質問準備へメモもつくり、国会とも連携して、しっかり北海道の状況を反映させていきたい。

 【今日の句】切迫さ 総理も知事も 知ってるか

2020年5月7日木曜日

経営意欲を萎えさせないで

 鈴木知事が休業要請を延長したものの、支援金は財源がないことを理由に「1回限り」。さっそく「それでは経営がもたない」との声が私のもとへ。この声を知事は、どう受け止めるのでしょうか。

 確かに東京や大阪などと比べて、財政力では大きな差があります。国の責任を不問にするつもりはないし、見通しがもてるよう補正予算で裏付けを急ぐべきだと思います。とはいえ、事業者を支える知事からのメッセージが「1回限り」というものでは、経営意欲が萎えはしないのか。

 今日も札幌市内でカラオケ店が自己破産を申請し、小規模事業所などの休業・廃業も増えていると思われます。雇用に直結し、生活の糧がなくなるわけです。それを避けたいと資金繰りに奔走し、夜も眠れないほどの方も多くいます。感染拡大への危機感を示すのと同じぐらいに、道民の生活や雇用への危機感も示してほしい。

 国のほうは、自民・公明が事業者への家賃補助で合意したようです。報道で見る限りは、一定の割合で収入が減った中小企業や個人事業主へ半年分の助成とのこと(上限が中小企業50万円/個人事業主25万円)。すでに野党は共同で法案も出していますし、明日が政府・与野党の連絡協議会の予定日のようなので、とにかく早く、かつ難しい条件をつけないで実施へとつなげてほしい。

 北海道は、他県より早く知事が「宣言」をしたことにより、経済的・社会的ダメージが蓄積しています。寄せられた声を引き続き、国や道へ反映させていきたい。

 【今日の句】休業は 補償なしでは 成り立たぬ

2020年5月6日水曜日

気力と体力が続く限り

 Blogger さんに移ってから昨日で3000回目の投稿となりました(それ以前の投稿は1396回)。これからも「はたろぐ」を、よろしくお願いします。

 こんなに長く書き続けるとは、始めたころには思ってもいませんでした。当時はホームページやブログでの発信が主流で、その後にツイッターやフェイスブック、LINEなどが登場しましたが、時には備忘録、時には演説原稿、時には国会情報として私にとって大事にしてきたのが「はたろぐ」です。

 反射神経のような瞬発力や発信力も大事でしょうが、事実と論理を積み重ねる思考力や論戦力も大事にしたい。毎日何かを書くのは大変なことですが、気力と体力が続く限り続けたいと思っています。

 これまでお読みくださったことに感謝し、引き続きお付き合いいただけるよう、お願いいたします。

 【今日の句】ひとことの 重みを何度 身に染みて

2020年5月5日火曜日

今を生きる子どもたちの発達保障を

 街角にも観光地にも子どもたちの姿が見えない「こどもの日」。あらためて彼らの思いや気持ちに、しっかり耳を傾ける日にしたいものです。そもそも人格を持つ1人の人間として尊重する社会へと、進める契機にもしていきたい。

 感染拡大防止のための休校も、北海道内は31日までとなるのが濃厚です。命や健康を守ることを最優先にしつつ、学ぶ権利の保障や体力増進など、発達・成長の権利をどう保障するかを政治・社会が一体となって考えるときです。これという答えが見えないもとでも、学校では先生たちがいろんな工夫や努力をおこなっています。

 家庭での支えも、いっぱいいっぱいという方もいるでしょう。子どもを支えるためにも、大人を支えることが必要です。休業補償、適切な情報と相談体制などを、だからこそ政府が急いで具体的にしなければ。緊急事態を延長するというのなら、緊急に補償なども上乗せしていくべきです。

 9月入学の議論も生まれていますが、そのエネルギーは、今を生きる子どもたちの発達保障の具体化にこそ注ぐべきだと思います。社会全体に影響を与える問題を、社会全体が不正常な状態のもとで議論することに国民的合意も得られるのでしょうか。「先にやることがあるのではないのか」と、私は強く思います。

 ところで今日も「延長されても休業支援金が上乗せされないなら、店を開けた方がいいのかと考えてしまう」という個人事業主の方からの相談がありました。自粛や休業ばかりが先行し、必要な補償が後手になるというパターンを政府が繰り返すことに、本当にもどかしく腹立たしい思いも湧きます。安心してくらせるメッセージと政治決断こそ!

 【今日の句】子どもへと 語る言葉が 試される

2020年5月4日月曜日

延長するなら、急いで補正予算を

 安倍首相が「緊急事態宣言」を今月末まで延長すると表明しました。問題は、医療崩壊を防ぎ、くらしと営業への補償などの財政的手立てです。日本共産党・志位和夫委員長も昨日のテレビ番組で「政府の対応は後手後手が続いている。第2次補正予算を直ちに編成を」と求めました。

 暦の上では大型連休でも、ゆっくり休めるという状況にない方も多くいます。自治体や公的機関も体制などを敷いています。ご相談など、遠慮なく日本共産党へもお寄せください。SNSなども通じて私にも、相次いで要望が寄せられました。

 医療体制が崩壊すれば、今いる入院患者はじめ通院・緊急の診療ができなくなります。通院はしているものの、感染を恐れて他の行動は自粛しているという障害をお持ちの方は切実に訴えられました。

 理美容店の方からは、他県・他市では理美容にも休業要請と補償をしているなかで、北海道も対象にしてほしいと強調されました。全国的にも同様の声があがっていますし、道はもとより国でも対象とすべきです。しっかり反映させたい。

 自粛や休業を呼びかけるなら補償をセットでと、これまで何度、多くの方々や野党が口にしてきたことか。1人10万円の特別定額給付金だって、多くの自治体ではこれからの申請です。いち早く「自粛」が求められた道民は、もう2ヵ月以上も窮状が続いているのです。

 お困りのことは遠慮なく、ご相談ください。いっしょに声をあげていきます。

 【今日の句】緊急というなら 補償も緊急に 

2020年5月3日日曜日

憲法の問題ではなく、安倍政権の責任

 安倍首相はコロナ禍を利用した緊急事態条項創設と自衛隊明記を狙っているようですが、政府の責任棚上げではないのか。今やるべきは不要不急の安倍改憲ではなく、憲法の理念を生かした政治の実現。今日は73回目の憲法記念日です。

 今日の「しんぶん赤旗」主張では、ローマ教皇が4月の復活祭で述べたメッセージを引用しています。曰く「今は武器を製造し、取引するときではありません」「そのために費やされる莫大な資産は、人々をいやし、いのちを救うために使われるべきです」。戦争放棄・戦力不保持を唱えた憲法の精神に通じます。

 「北海道新聞」社説は「危機に乗じた改定は論外」と掲げ、非常時には「委任独裁」が生じる危うさが潜むことに触れながら、「権力が暴走すれば、民主主義は崩れる」と警鐘を鳴らしています。安倍政権は、国民に自粛を呼びかけながら十分な補償はおこなわず、その自粛にこたえない国民へ責任を転嫁していないのか、しっかり国民的監視が必要です。

 そもそも国民には「団結」を呼びかけながら、多くの国民が緊急の課題と思っていない改憲を持ち出すこと自体がおかしい。いま政治に望まれているのは、外出自粛や休業要請と一体の十分な補償ではないのか。医療・介護の現場は疲弊し、国民の窮状も進んでいる現実を安倍政権は直視しているのでしょうか。

 今日の「しんぶん赤旗」では、全国公私病院連盟の邉見公男会長が命がけで働いている現場の声を代弁しながら、「国には、現場に出て、現物を見て、現実を理解するという三つの『現』を重視する『三現主義』の姿勢がない」と強調しました。自戒も込めながら、私も強く訴えたい。

 今こそ憲法の理念を生かす政治への転換を。苦難に直面している今だからこそ、問われているのは政治の姿勢であり、責任です。

 【今日の句】主権者は 総理ではなく 国民だ