2023年9月16日土曜日

閉塞感を突破しよう

 今日は山添拓参議院議員を招いた、函館市での街頭演説へ。市内はもとより渡島管内・檜山管内からの参加もあり、天気も良くて元気がみなぎる街頭演説になりました。

 山添さんからは、岸田内閣の顔ぶれが変わっても悪政は変わらない実態がズバリ。原発汚染水、マイナンバーカード、大軍拡など国民の反対の声を聞かない政治を変えようとの訴えに、たびたび「そうだ」の合いの手も。

 維新・馬場代表の「共産党はなくなったらいい」との発言を引き合いに「民主主義とは相容れない」と批判しただけでなく、党へ寄せられる疑問を次々と端的に解きほぐされました。なるほど納得との拍手が起こります。

 ゆきづまった日本を大元から変えられる喜びは、日本共産党の仲間になってこそ。山添さんの訴え後に、子育て中の女性が入党を決意されたのも本当に嬉しいことでした。

 私からは、コロナ禍や物価高の打撃で、「マルさんラーメン」で知られる函館の老舗・岡田製麺さんか営業停止となったことを引き合いに、今こそ消費税減税と賃上げ・中小企業支援、年金の底上げをと訴え。

 新幹線の札幌延伸でJR北海道から切り離される函館本線も、国が本州との貨物輸送に必要として存続させるなら、函館本線を丸ごと存続させるべきと強調しました。通学や観光にとって欠かすことはできないのです。

 函館市は人口流出が多く、若い世代が希望をもって働ける環境や経済産業づくりが求められています。市長が変わったのも、閉塞感が強まっているからこそだと思います。

 どの町でもそうですが、だから党としても、明確なビジョンや具体的な突破力を示さなければ。大元から切り込む日本共産党だからこそ、できる仕事があります。明日は室蘭市ですので、ぜひ足をお運びください。

 【今日の句】つながった数だけ 光が束になり

2023年9月14日木曜日

スピード感ある水産対策と外交を

 今日は紙智子参議院議員と、札幌市中央卸売市場や道水産物加工協同組合連合会などへ。中国の水産物禁輸でホタテを中心に広がる影響や不安について、実態をと聞いてまわりました。緊急の課題と、構造的な問題とが浮き彫りになりました。

 禁輸より前の7月から影響は出始めていて、道内からの中国向け水産物輸出は前年から3割も減少しています。主力のホタテは35%ほど落ち込みました。他にもナマコや、これからは秋サケへの影響も心配されます。

 政府は水産対策として1000億円超を準備し、ホタテは一時買取りをするとの報道があります。しかし、補償などの具体的な対策ははっきりしていません。今日も「スピード感を持って進めてほしい」との声がありました。

 買取りや冷凍保管をするにしても、そもそも全国的に冷凍倉庫の空きがあるのか。加工業者の間でも、よくわからないのです。これからの出荷分だけでなく、輸出したものが戻ってくる分もあるのです。

 新たな冷凍施設と言っても、すぐにはつくれません。冷やすための電気も料金高騰で、今でさえ業者に余裕はありません。既存倉庫で可能な分の見通しが、まず必要です。

 水揚げを止めてしまうとホタテが残り、次の稚貝を育てる場所がなくなってしまいます。稚貝を育てて出荷している漁業者や地域にとっても、大きな打撃になります。養殖サイクルは地域経済サイクルなのです。

 国内消費を増やそうにも、殻から捌く人手は今でも不足。大量の殻や「うろ」も処分しなければなりません。殻付きで輸出して、その加工と廃棄物処理を中国が担っていたのが現実でした。

 だから道内加工といっても、簡単ではないのです。大量に捌く機械も億単位の投資になるし、メーカーもすぐには何台もつくれません。その間に情勢が変わり、ムダな投資になることへの恐れもあります。

 そもそも物価高で苦しい家計に、ホタテを買えるだけの余裕がどこまであるか。価格が下がった時の補償を見越して、買い叩かれる心配なども尽きません。これだけの構造的な課題にも直面しているのです。

 まずは緊急に、国が買取りなどでも請け負うこと。価格が下がった場合の補償の仕組みづくりを急ぐこと。不当な買い叩きがないよう監視体制の強化を。東電への賠償では、道が振興局単位でアドバイザーを設置するので、その連携・支援を。

 緊急対策あってこそ、新たな販路開拓など中長期的対策にも力を注げます。根本的には汚染水の海洋放出方針をやめて、中国との外交的解決をはかるべきです。ホタテ以外への波及を考えても、とにかく急いでほしい。

 紙議員が上京する前に、江別市の米村牧場・チーズ工房プラッツを訪れました。酪農の実態を聞くためでしたが、米村さんの激動の人生や堆肥づくりの情熱と豊富な知識、チーズに込められたエピソードなどに圧倒されました。

 一方で、いま米村さんの地域で続けている酪農家は2軒(他に大規模経営が1軒)。こつこつとした努力が報われる農政をとの思いを強くします。

 試食でいただいたチーズの美味しさに、紙さんと、1つ2つと買い求めてしまいました。厳しい課題が多かった2日間のなかで、最後はホッとした調査となりました。

 【今日の句】のしかかる 原発事故の 重たさよ

2023年9月13日水曜日

問われる食料と農業を守る本気度

 今日は紙智子参議院議員の農業調査に同行。JA北海道中央会・樽井功会長との懇談に、岩見沢市でも農協と土地改良区、農家から現状を聞きました。収穫の秋を喜べる農政にしなければと、あらためて痛感です。

 JAひがしかわの組合長を務めてきた樽井会長。主食としてのコメだけでなく、輸出・加工・資源としての具体化も進めてきました。そうして水田機能の維持にも努めてきたといいます。

 全道的には、どう農地を維持するかが課題となっています。畑地化をすすめ高収益作物を増やすことを国は推奨するものの、「機械や管理施設など新たな投資が必要になります。その時の支援をどうするか」と樽井会長。

 優良耕作地と中山間地との生産条件の格差を適切に埋めることや、酪農での配合飼料高騰も話題にのぼりました。これ以上、生産者に無理な負担をさせられません。

 紙議員が「農業予算を増やすことが大切ですね」と強調しました。改定が予定されている農業基本法でも、食料と農業を守る本気度が問われます。紙議員から、日本共産党の「農政見直しにあたっての申し入れ」を手渡しました。

 「あらゆるものが値上がりしています。再生産できる価格が、確保できるかどうか」。肥料の大幅な値上がりが経営上の負担になっていると、農家からも聞きました。コメが昨年より一俵あたり1000円上がっても、喜べる金額ではないのです。

 コメ以外で麦や大豆が多くなるのは、コメと同じ作業機を使えるから。農家経営の点から効率的のはずですが、国の畑地化支援事業としては高収益作物のほうが採択されやすい現実があります。今後のことを考えて農家がどのような作付けをしたらいいのか、本当に悩ましい。

 畑地化すれば、水利権や負担金のあり方も変わります。蛇口をひねれば水が出るのと違い、基盤整備や周辺農家との調整も必要です。まるでパズルのようで、「国として農業をどうしたいのか」との意見も聞きました。

 見通しが持てないようでは、後継ぎや新たな担い手は増えません。食料・農業・地域を、国が本気で支えるのか。その大元から迫っていきたい。

 岩見沢市内の街頭宣伝からは、上田久司・山田靖廣の両市議も同行しました。急な呼びかけにもかかわらず、多くの方が駆けつけてくださいました。本当にありがたいです。

 【今日の句】軍事では おなかいっぱい ならないし

2023年9月12日火曜日

思い切った経済対策なら、消費税減税・インボイス中止を

 道内各地で大雨や浸水・冠水があり、今夜にかけての心配もあります。大きな被害が出ないことを願うばかりです。

 今日から定例道議会が開会し、道民の切実な願いの実現へ、国会と地方議会の連携をさらに強めたい。少しでも前へ進めるために、私も力を尽くします。

 真下紀子・丸山はるみ両道議と、朝の街頭宣伝に立ちました。「学校にエアコンを、子どもたちの学習権の保障を」(丸山道議)、「ラピダス支援への偏向でなく、物価高やインボイス導入に困っている中小零細企業への支援を」(真下道議)とは、道内各地で聞かれる切実な声です。

 私からは農家の現状に触れて、道の支援を強めることと、国の農政転換へいっしょに声をあげましょうと呼びかけました。水田活用交付金の見直し、畑地化支援事業の予算不足、酪農家の厳しい現状を黙って見ている状況ではありません。

 岸田政権は明日にでも内閣改造にふみきります。具体的な人名が出て固まったようですが、問題は悪政の中身が変わらないこと。岸田首相が思い切った経済対策をとると言うのなら、消費税減税やインボイス導入中止・延期などに踏み込むべきです。

 北海道での人口減少や働き手不足は、大企業には大盤振る舞いの一方で、中小零細企業や第一次産業には自己責任を押しつけてきた、これまでの自公政治による経済政策の結果だったのでは。鈴木知事も国政に追随して、北海道の未来が展望できるのでしょうか。

 ともかく始まる道議会。インターネット中継などで、真下紀子・丸山はるみ道議の質問をお聞きください。

 【今日の句】瀬戸際の 声こそ総理 聞いてるか

2023年9月11日月曜日

放出以外の案を検討しないのか

 朝は党道委員会の定例宣伝、昼は毎月11日におこなう道原発連の定例宣伝へ。事故から12年半が経てど、1gのデブリも取り除けない福島第一原発。過酷事故が起きたら取り返しがつかない原発に頼らず、省エネ・再エネの道に切り替えようと、くりかえし訴えていきます。

 汚染水(アルプス処理水)についても、海洋放出以外の道があります。9/10付「しんぶん赤旗」日曜版で紹介されている「モルタル固化」「大型タンク保管」は実績もあるし、政府も東電も真剣な検討をおこなうべきです。

 何より汚染水が増えるのは、地下水が入ってくるから。土を凍結させる「凍土壁」では地下水を止めることができず、セメントを用いた「遮水壁」も提案されてきました。くりかえし検討を求めて、ようやく東電は「28年度を目安に‥‥検討を開始」するといいます。現状を5年以上も続けるということです。遅すぎないでしょうか。

 どうして海洋放出にこだわるのか。他の案では費用がかかり、それを嫌がっているからとしか思えません。そもそもトリチウム以外の放射性物質が、最終的にどれだけ放出されるのか、その総量を東電は明らかにしていません。政府も説明責任を果たしていません。

 他国ではトリチウム水も海へ流していると言われますが、事故後のデブリに触れて汚染された水を、政府が容認して放出している国は日本しかないのではないか。対案も十分な検討なく放出しているのなら、いっそう容認できないのです。福島はじめ漁業者の不満は、このような政府と東電の不誠実な態度にも向けられているのではないでしょうか。

 原発利権だけでなく、再エネ利権も明らかになりました。自民党を離党した秋元真利衆議院議員が、受託収賄の疑いで逮捕されました。国会質問で便宜をはかったとして6000万円を受け取り、もはや議員の資格もないと言わざるを得ません。離党したといっても、自民党総裁でもある岸田首相が徹底的な真相解明の責任を負う必要があります。

 大企業優遇の自民党政治が、日本社会をゆがめています。岸田首相は明後日にも内閣改造とのことですが、この大元が変わるわけではありません。早く解散・総選挙へ追い込んで、大元へと切り込む日本共産党の前進を。私もがんばります。

 【今日の句】やり過ごす力も 首相はあるようで

2023年9月10日日曜日

よもや88歳の方が

 今日は札幌市南区へ。天気にも恵まれて、党と後援会の「ふれあいまつり」は笑顔あふれる交流の場になりました。元気もいただきました。

 和太鼓ユニット札幌打団の、重く響く演奏がオープニング。姉崎後援会長、千葉なおこ前札幌市議と私のあいさつ後も、常盤軽音楽クラブのジャズ演奏が心地よく会場を覆いました。外ではニジマスの塩焼きも。

 あいさつにまわると、「ところで聞きたいことがあるのですけど」という方。「消費税は福祉のために導入したと思うのですが、今はどうなっているのですか」と、これまで誰にも聞く機会がなかったという方でした。

 実際は大企業や富裕層の減税分と相殺されてるんですよと話すと、合点がいった様子。逮捕された秋本真利衆議院議員を引き合いに、「6000万円も賄賂をもらって、自民党は庶民の大変さがわからないんだね」。そうですねと私もウンウン。

 まだ残暑が厳しいとはいえ、北海道の秋はあっという間に過ぎて暖房の季節がやってきます。灯油代や電気料金の高さに、今から戦々恐々という方も多い。先ほどの話をされた方は年金だけでは足りず、88歳の今も仕事をしている(!)といいます。

 介護職員さんからは「事務や調理は、最低賃金で働いています。国が報酬を上げないと、介護職場は成り立たなくなってしまう」と悲痛の声。医療・介護・福祉の報酬は、来年がトリプル改定の年。いっしょに今からどんどん声をあげていきたい。

 くらしには増税や物価高、社会保障には負担増と給付減。政府は責任を果たさず、国民へ自己責任を強いる。こんな国でいいのでしょうか。

 今週には内閣改造のようですが、悪政の根本には変わりなし。解散・総選挙に追い込んで、早く岸田政治を変えましょう。

 【今日の句】秋空のように くらしも晴れるよう