2016年3月26日土曜日

大事なことは移動権の保障

 朝から北海道新幹線開業のニュースが続々。こういう時こそ公共交通における、国と事業者の責任を明確にしておかなければいけません。

 予算委員会の分科会で、夕張問題とともにJR北海道問題をやりたかったのですが機会が得られなかったので、少し書いておきます。

 JR北海道が一連の事故やデータ改ざん問題があり、実態の解明のさなか2013年に交通政策基本法が成立しました(同年12月4日交付)。

 かつて2002年に、民主・社民の両党が提出した交通基本法案に一つの源流があります。

 趣旨説明によれば、交通運輸分野での規制緩和が続き、市場原理ではゆだねられない部分--安全や環境の負荷、何より移動権の保障という観点から提案されたものでした。

 なかなか成立とならず、この年に自民党政権のもとで交通政策基本法として法案が提出されたのが経過です。

 ところが、この法案では交通分野における国際競争力が前面に打ち出され、上記の内容はどこかに行ってしまっています。

 これは2013年11月13日の衆議院国土交通委員会で穀田恵二議員が指摘しているのですが、政府からは他の法律に書いてあることなので‥‥と、今法案にはわざわざ書かなかった旨の答弁をしています。

 しかし基本法を名乗る以上、そしてこの法案の原点は国民の移動権の保障にあったことを考えれば、こんな扱いにはならないはずです。

 結局この法案は成立(日本共産党は反対)するのですが、公共交通における国と事業者の責任が、公共性というより経済性に置かれることになったと思うのです。

 そこでJR北海道です。

 新幹線開業と合わせたダイヤ改正で、利用者数が少ないなどの理由から、廃駅・減便などが相次ぎました。

 また日高線に見られるように、復旧にともなう多額の費用支出には消極的です。

 つまりJR北海道としては経営が苦しいので、規模縮小は許してほしい、ということ。

 鉄道事業の採算が合わないことは分割・民営化のころからわかりきっていたことで、確かに国も基金を積んできましたが、安全対策など二の次になって、経済事業が最優先という体質になったことはご存知のとおりです。

 分割・民営化という過去の失政による問題と、新たに公共性より経済性という交通政策基本法という「お墨付き」が背景となった今日的問題とが、JR問題をめぐる今の状況として考える必要があると思うのです。

 先日、JR問題で国交省とレクをしましたが、やはり基本法の話が出てきました。

 公共交通の維持に、もちろん自治体の責任も必要ですが、自治体に責任が転嫁される構造となっていないのか。

 まだ詰め切れていないのですが、何より安全問題は命の問題であるし、移動権も通学・通院など基本的人権にかかわることであって、国にもJR北海道にも誠実に向き合う責任があると思います。

 新幹線の維持を見ても赤字が見込まれており、引き続き在来線を中心に廃止が続くようなことでは、公共交通としての責任を果たしているとは言えないでしょう。

 加えて、JR貨物も重要な経済の動脈であることも忘れないでおきたいと思います。

 機会をつくって、政府をただしていきたい。

 昨日は札幌に夜遅く帰って寝落ちしてしまいブログも書けませんでしたが、今日は元気に札幌南区・女性のつどいなどへ。

 明日は弁護士会主催の集会などへ!

 【今日の句】 安全を 大前提と 言うのなら

2016年3月24日木曜日

TPPは誰のため

 今日の衆院本会議でTPP特別委員会が設置。日本共産党から委員は笠井亮議員と私です。質問は議員団で分担しますが、緊張感いっぱいです。

 審議は4月からとなりそうですが、ちょうど衆院北海道5区・京都3区補選と重なっていくでしょう。

 TPPそのものの問題点を審議するのが国会の役割ではありますが、その論戦の中身は選挙戦にも反映していくはず。

 TPPは「アベノミクスの切り札」と首相は言っていますが、そもそも経済が悪化しているもとで、同じアベノミクス路線で日本の何がよくなるのでしょうか。

 つまりは多国籍大企業の利益が膨らむばかりではないかと思いますが、この間の論戦を聞いていても安倍政権は内需を大事にする経済政策は放り投げたかのよう。

 じゅうぶんな情報公開もなく、影響試算も信用ができず、いったい何のための、誰のためのTPPなのか--ハッキリさせなければいけない論点の1つです。

 合間を見て、他の法案や様々な課題のレクを受けたりしていますが、なかなか追いつかない。

 もっと議席を増やさなければ‥‥と、つくづく思う夜なのでした。

 【今日の句】 記憶する容量 私も増やせれば

2016年3月23日水曜日

だれのこどももしあわせに

 院内集会、会議、レク‥‥と忙しく過ぎた後に、北海道から見えられた民商のみなさんとしばし懇談。ホッとしますね。

 私は参加できなかった消費税問題シンポジウムの後に寄っていただいたのですが、「やっぱり早く安倍首相は辞めさせなくちゃね~」と盛り上がりました。

 受け取った署名からは、消費税増税の中止を願う思いがズシリと伝わります。

 「こうやって署名を集めることが大事だから」との話を聞き、身が引き締まりました。

 民医連のみなさんの集まりが午前にあり、私が党を代表して情勢報告。

 国民の声と運動が野党の共同をつくりあげ、今どこまで進んできているか--を、国会内と衆院道5区の状況をふまえて話しました。

 受け取った要請書は「介護困難を打開し、『介護離職ゼロ』が確実に実現されるよう、介護保険制度の改善、介護職員の処遇改善を求めます」「憲法をいかして安全・安心の医療・介護の実現を求める要請書」「安全保障関連法(戦争法)廃止に向けたとりくみのお願い」。

 私の不在時でしたが北海道民医連のみなさんが届けてくださった資料には、冬の高齢者生活実態調査の結果がびっしりと。

 食費を削って生活、日中から布団に入って暖をとる‥‥生活保護の冬季加算の引き上げの必要性も書かれていました。

 子どもを連れたママパパによる「保育園!!私たち声をあげます!保育園落ちたの私と私の友だちだ。保育士辞めたの私だ。国会大作戦」では、育休退園の問題、うわべだけの待機児童解消、お子さんを亡くされたお母さんの切なる訴えなどを、胸がつまる思いで聞きました。

 誰の子どもも幸せになる権利がある。

 とにかく預けられればそれでいい、というものではないんですよね。

 我が家のことを考えても、子どもが1日の大半を過ごし、集団のなかで成長もする保育園は形容できないくらい大切な場です。

 目の前の子どもたちの、豊かな子ども時代を保障するためにがんばらなければ。

 明日に設置予定のTPP特別委員会に向けた対策、北海道にかかわる問題でレクを次々と‥‥今日も1日があっという間に過ぎました。

 どこまで何ができているんだろうかと自問する日々ですが、安倍政権の暴走を止めるために力を尽くしていきたい。

 【今日の句】 まだまだと 自分の力 思い知る 

2016年3月22日火曜日

正々堂々の論戦を

 今日の衆院本会議は、法案7本と国会同意人事、児童扶養手当法の審議。法案は議員団で審議して賛否を決めます。頭がパンパンになります。

 私がいる農林水産委員会にかかわる法案は、TPP関連以外に2本あり、これも慎重な審査が必要でウンウンうなる日々です。

 よく「質問のない時は何をしているの?」と聞かれることがあります。

 膨大な資料を前に蛍光ペンを持っていることが多いのですが、土日を使った調査、集団検討のための文書作成などなど。

 都合がつくものには院内集会・国会前集会・デモ激励に足を運び、国会への要請も受けて‥‥と、気がつくと夕方になっているという日も。

 明日も院内集会あいさつ、検討会議、JR問題レクなど隙間なく埋まっていますが元気にがんばります!

 さて、鈴木貴子衆議院議員の質問主意書に対して、政府は日本共産党は破壊活動防止法の調査対象であるとの答弁書を決めたとの報道がありました。

 すでに山下書記局長が「厳重抗議」を表明しましたが、私からも猛烈に抗議したい。

 何を根拠に不当な調査を続けているのでしょうか。

 私は2000年に専従職員になりましたが、選挙による民主的改革についてはずいぶん学びましたが、暴力革命の方針なんて一度も学んだことなどありません。

 2013年に事務所を引っ越した際に物置部屋も片づけましたが、その類のモノも見たことがない。

 我が子にさえ手も挙げたことのない私が、暴力革命政党の議員だなんてブラックジョークにもなりません。

 いわゆる「50年問題」を理由にしているのであれば、政府にこそ日本共産党の歴史をよく学んでほしい。

 これまでも日本共産党の勢いが増したときに、同じような反共攻撃がおこなわれてきました。

 正々堂々とした論戦で、どうして向き合おうとしないのでしょう。

 このような質問主意書を出す意味も理解できませんが、政府の非民主性も到底理解できません。

 国民+野党共闘にくさびを打とうという魂胆なら、あまりにも浅はかで情けない。

 立憲主義・民主主義・平和主義を壊す政権こそ、最も危ないではありませんか。

 負けるわけにはいきません。

 【今日の句】 言論を 大事にしている 党だから

2016年3月21日月曜日

共同、前に!

 いろいろあった1日でしたが、今日は私のことよりこの1枚。5野党女性議員で衆院道5区補選・池田まきさん押上げ!

 写真は江別市での合同街頭宣伝で、日本共産党は高橋千鶴子衆院議員、民主・辻元清美衆院議員、維新・太田和美衆院議員、社民・山内惠子元衆院議員、生活・森ゆうこ元文科副大臣というメンバーでした。

 女性議員集合の裏には、実は男性議員の影の力がありまして‥‥始まる前には維新・松木けんこう衆院議員が場所確保も含めて宣伝をおこない、私もこの日の準備で国会から北海道へお願いをしたり‥‥。

 始まるときに現場へ行きましたが、5野党ずらりと並ぶ光景に、何だかイチ国民気分でジーンときました。

 このまま池田まきさんを押し上げて、安倍政権を終わらせる道を拓いていきたい。

 先だって当別町では、12年ぶりという日本共産党演説会に池田まきさんも見えられてガッチリ握手。

 宮司町長さんや泉亭前町長さんなど、ご来賓も多く、しかも会場内には民主党の池田まきさん連名ポスターを貼り、社会新報まで一緒に配布するという今まで考えられなかった演説会ともなったのです。

 雪も降るなか会場いっぱいに足を運んでいただき、私も野党共同の意義を訴えました。

 もちろん野党共同を前進させるためにも、日本共産党を大きくしてもほしい。

 その後は札幌市内で森つねと道選挙区予定候補、いわぶち友比例予定候補と演説会に回りましたが、どこも熱気あふれるものとなりました。

 「初めて演説会で話を聞きました。よくわかりました。また聞かせてください」

 このような感想をいただき、本当にありがたいことです。

 日本共産党に入党された方もいらして、嬉しいことが二重三重に膨らみました。

 さあ、明日から引き続き国会での毎日になります。

 宿題が多く、まだまだ足りない自分の力を直視する毎日ですが、がんばります。

 【今日の句】 青空が きっと背中を 押してくれ

2016年3月20日日曜日

心に届きますように

 イラク戦争開戦日のこと、覚えていますか? 国際的にも反対の声が大きく広がり、私も何かしなくちゃと沸き立つ気持ちでした。

 今日は、あの日から13年。

 まさか13年後に戦争法廃止の宣伝をしているだなんて、当時は考えられませんでした。

 憲法改悪反対共同センターの宣伝に、私も参加しました。

 医療や福祉の現場から「軍事費よりも社会保障に税金を!」との切実な訴え。

 イラク戦争当時、小さい子どもだっただろう青年の熱いアピール。

 私からも国民と野党の共同で、安倍政権を終わらせようと訴えました。

 宣伝場所は衆院道5区補選がたたかわれる札幌市厚別区で、署名に応える高校生や若い男性の姿も。

 何かしなければ、と思っている方はきっといる。

 いっしょに足を踏み出そうと、心に届くメッセージを発信したいですね。

 明日も5区管内の当別町で池田まきさんと演説会など‥‥どんどん攻めて、必ず勝利を!

 【今日の句】 続いてる 平和の意志は まだ続く