2010年12月25日土曜日

自民党化が進む菅政権

 ご意見をいただき、ブログに .pdf 形式で画像を挿入しようとしたらうまくいかない‥‥よく見ると .jpg や .gif 形式でしか貼れないようでした。

 やりようがあるのかもしれませんが、また時間を見つけてチャレンジです。

 さて、政府の来年度予算案が閣議決定されました(こちら)。

 企業寄り(正確には大企業寄り!)が鮮明になった予算案であることは、新聞各紙も報じているとおりだと思います。

 ただ、それが「成長戦略」として評価されるとなると、見間違いではないか。

 雇用維持のための法人減税と菅首相はくり返しましたが、減税分が内部留保にまわることは明白。

 景気浮揚に国内需要を拡大するというのなら、カネ余り状態の大企業の内部留保を社会的に還元する仕組みに切り替えるべきではないでしょうか。

 予算案の大きな特徴の1つは、米軍支援に固執していること。

 名護市に「新しい市長が(辺野古への)普天間移設に反対を表明したから」再編交付金停止、って!

 前市政からの継続事業に限った申請でもあるのに、これでは明らかに「脅し」では。

 一般紙でも「すすむ『自民党化』」と書かれているように、政権交代の意味を成さない「2大政党」であることもハッキリしてきました。

 これまでの自民党政治から切り替えるべきは、大企業優遇とアメリカいいなり・軍事力優先の外交だと思います。

 地域資源を生かし、特に農林漁業を基幹産業と位置づけ、持続的な地域経済構造をつくること。

 社会福祉型の経済・雇用対策を強化し、軍事費も聖域なく見直して社会保障の財源をつくって、生活基盤の安定をつくること。

 経済協力も含めて友好的な外交姿勢と、日本の過去の侵略戦争への真摯な反省を基盤に、領土問題や紛争への対応には事実と道理にもとづく態度を貫くこと。

 これら1つ1つを実現するには、もちろん国民的合意が基盤にならないとなりません。

 そのために、いま党としても「つどい」「小集会」を開いて話し合い、各団体にも足を運んで懇談しています。

 今日もデスクワーク中心の1日でしたが、多くの方と語り合いたいと、あらためて強く感じています。

 【今日の句】 見境を なくして今日も 数合わせ

2010年12月24日金曜日

北海道経済の行方を話し合う

 午前中に会議を済ませ、昼には消費税廃止各界連で宣伝。雪のなかでしたが、十勝地方で農家をしているという方や、女性高校生が「上がったら大変だよね~」と言って署名をしてくれました。

 財源のつくりかたと合わせて、地方経済を元気にするためにも一例として住宅リフォーム助成制度の充実を訴えました。

 税収引き上げは、累進課税の強化などの税制措置とともに、適正な税金を払うことができる勤労者世帯や中小企業が増えることも、重要なことと思います。

 財源対策と経済政策の両立は、一歩一歩。

 宣伝後は、TPP問題で真下紀子道議・金倉まさとし道議予定候補(東区)、また西野敏郭道委員長と、手分けして経済団体での懇談に取り組みました。

 農・林・水産・経済・消費者の団体そろって、TPP参加への反対や慎重姿勢を示したのが北海道。

 今日は、道経済連合会、道商工会連合会、道中小企業団体中央会を訪れました。

 道議会では全会一致で意見書を採択したこともあり、この点を契機に道内経済・雇用についての議論にも発展しました。

 製造業のうち9割以上が食関連の地域もある北海道ですから、現状でTPPに参加したら農林水産とともに地域経済が崩壊しかねません。

 別の言い方をすれば、このような地域を支える第一次産業・関連中小企業などを元気にすることが、北海道経済にも貢献となるということです。

 懇談を終えて事務所に戻ると、スタッフがクリスマスケーキを買ってくれていました! 感謝!

 で、このケーキのスポンジやクリームなどは北海道産?‥‥表示だけ見たら、よくわかりませんでした。

 みなさんは、どのようなクリスマスを送られているのでしょうか。

 【今日の句】 手作りの 味には勝る ものはなし

2010年12月23日木曜日

札幌駅は人でいっぱい

 打ち合わせに札幌駅方面へ行ったら、平日の朝ぐらいのラッシュ。クリスマス前の休日で、買い物をされてる方が多いようでした。

 子どもたちは期待に胸を躍らせ、大人たちもこの日ぐらいはと財布の紐もゆるみ‥‥ともならない方もいるでしょうね。

 景気悪化の影響で、賃金減・離職されたという方もいるはずです。

 年末を迎えて、資金繰りに苦しんでいる業者さんも少なくないはずです。

 誰もが安心して、年末を迎えられるように‥‥との思いになります。

 【今日の句】 派遣村 確か首相も 来てたよね

2010年12月22日水曜日

住宅リフォーム助成制度を広げよう

 この時間、外は風が強まってきました。予報では、これから風雪とも強まるとか。

 明日は少し早く起きて雪ハネしないと‥‥と考える夜です。

 今日は建設関係の団体を訪れ、雇用面でも低賃金競争を引き起こすTPP問題での共同の申し入れと、建設業界(とりわけ小規模、一人親方)の現状をうかがいました。

 北海道では36自治体、東北地方では青森県以外すべての県で実現している「住宅リフォーム助成制度」の拡充に向けても意見交換。

 よく「公共事業依存」と言われる北海道の建設業界ですが、それは北海道開発という国策にかかわってきたもの。

 今の時点にたって、くらしや地域の安定に役立つ事業への切り替えも検討すべきだと思います。

 その時に経済波及効果が大きい(こちら)この住宅リフォーム助成制度にも、注目が集まっているということです。

 札幌市でも2009年に条例が成立しましたが、2004年に日本共産党が求めた時には他党はすべて反対でした。

 くり返し効果も検証し、建設業界のみなさんとも意見交換をして、提案を続けるなかで全会一致で昨年、成立できたのでした。

 まだ条件の面で使いやすくする改正が必要ですが、まずは一歩前に進んできたわけです。

 今日も話をうかがい、公契約条例や小規模事業者登録制度なども含めて、業界の持続的発展の道は可能だと実感しました。

 政策的発展に、さらに力を入れたいと思います。

 【今日の句】 5歳児は 今から気にする 枕元

2010年12月21日火曜日

忙しくしているうちに‥‥

 先ほどまで党中央委員会の「綱領・古典の連続教室」を、ネット受講してました。しっかり学びました。

 私が思わずうなずいたのが、志位委員長が韓国訪問した時の、竹島問題の話。

 日本の領土であることも含め、お互いに冷静な協議・検証を進めるうえでも過去の歴史をふまえ、日本の侵略戦争・植民地支配の不当性をキチンと認め、反省したうえでこそ対話の糸口がつかめた、という内容でした。

 日本の侵略戦争に、きっぱりと反対した態度を取り続けた党だからこそ、できることがあると思いました。

 問題は、今日の内容を自分のなかで消化して、肉付けして、自分の言葉でどう語るか。

 党綱領も2000年に改定したように、理論の発展や情勢の進展によって「肉付け」していくものですから、私自身も「科学の目」をもって学習も活動も、がんばっていかねば。

 今日もTPP問題で各団体に資料を届け懇談し、いろいろな要望もうかがってきました。

 ‥‥と忙しくしているうちに、皆既月食を見るのを忘れてた!

 こういうことにうといので良くわかりませんが、私が生きているうちに次は見られるのでしょうか (T_T)

 【今日の句】 月も日も 食べる宇宙の ロマンかな

2010年12月20日月曜日

スジ論が見えない

 菅首相と小沢氏の会談は、予想どおり結論が出ず、小沢氏も政倫審には「出ない」と繰り返しています。

 しかし、こちらで明らかなように小沢氏をめぐる資金疑惑は、まったく解明されていません。

 政党助成金といった税金が原資のものもあるわけですし、過去の疑惑でもそうだったように、政治的に解明することは必要ではないでしょうか。

 そのためには証人喚問が必要だ、と日本共産党は主張してきました。

 さて、民主党というのか菅首相というのか、スジ論とは別に政権浮揚がねらいのように、どうしても見えてしまいます。

 もちろん「政治とカネ」は解決すべきことですが、それならば企業献金をなぜ民主党は再開するのか。

 そういう根本的な問題は議論されず、今回の事態になっていると思います。

 さて今日も、会議とビラ作成で東へ西へ‥‥というほど大げさではありませんが、足を運んでいます。

 夕方に、ちょっと疲れて事務所に戻りシュークリームとコーヒーで一休み‥‥気合を入れて、またビラ作成。

 明日は朝から宣伝です。

 【今日の句】 首相にも 一平卒にも 不満あり

2010年12月19日日曜日

TPPより地域経済応援策を

 札幌市議予定候補のビラ作成で打ち合わせた後、札幌西区・手稲区革新懇の学習会に出向きました。

 総会前の「乗ったら大変!TPP」学習会講師のためです。

 4ヵ国の協定に過ぎなかったTPPが、アメリカもアジアの需要総取りをねらって交渉に参加し、主に自動車・電化製品の輸出増や低人件費圧力を逆手に賃金カットをはかる日本財界の要望で、日本も参加が迫られています。

 しかし、TPPに乗り遅れればアジア経済に乗り遅れるかのような議論は、一面的過ぎる。

 これまでもブログに書いてきたことですが、日本の食糧確保が不安定化し、地域社会と地域経済を崩壊する決定打になるのではないか。

 低賃金競争が進む結果、さらに非正規労働者が増え、国内需要が先細るだけではないのか。

 日本社会が大きく変わる重大問題だけに、国民的議論もせずに進めることへの批判の声を、どう受け止めるのか。

 いま道内各地で広がっている、農林水産分野など地域産業・地域資源を基盤にしたマチづくりの応援こそ急ぐべきですが、TPP参加はこれらの努力まで無駄にしかねません。

 などなど40分、私から話をさせていただき、みなさん熱心に聴いてくださいました。

 グローバル化と言ったって、要は多国籍企業が利益を上げたいがために進める条件緩和の流れが中心軸なのであって、その流れが日本の未来と世界のすべてと考えること自体に、メスを入れるべきなのでは。

 地域循環型・維持調和型の地域経済や地域社会のあり方に、もっと議論を深めるべきと思います。

 道州制と言っても、「誰が」道州制論議を進めているかも注意が必要です。

 同時に、私たちがめざす社会の「旗印」も明確にしないといけないな、とあらためて感じた1日でもありました。

 【今日の句】 雪はねを 思いひとまず 早起きし

憲法を生かしてこそ、日本の安全保障の第一歩

 昨晩は帰ってすぐ熱のある娘とも布団に入って、すぐ Zzz‥‥。というわけで、昨日の分を翌朝に更新します。

 第34回全道基地問題交流集会に、主催者として参加しました。あいさつもおこないました。

 北海道も実は、自衛隊との共用を含めれば、米軍の基地数は沖縄に次いで全国2位、面積で言えば(広い北海道だけに)全国1位!なのです。

 旧ソ連があった時代に、「北の守り」として部隊が多く配備されています。

 ちょうど一昨日、政府が新防衛大綱と中期防を閣議決定したばかり。

 専守防衛という考えを切り替え、「動的防衛力」との概念を打ち出しました。つまりは、自衛隊の海外派兵正当化です。

 他にも憲法の原則を踏みにじる危険性が多くあり、自民党以上に危険な内容になっています(詳しくはこちら)。

 そういうなかでも集会でもあり、日本平和委員会常任理事の川田忠明さんに「『脱軍事同盟』こそ世界の流れ」と題して、講演していただきました。

 北朝鮮という国との「具体的なリスク」は何かを考えること、戦争・軍事力の「収支」で見れば外交力の充実こそ軍配も上がること、「抑止力」が悪循環を生み一触即発になりかけた世界の歴史、そしてARFの「ゆるい」話し合いの場だからこそアジアに適した地域共同体ができる可能性、日本が被爆国である平和憲法を持つ国としてリーダーシップを取ることこそ日本の安全保障に適うこと。
 とても書ききれませんが、これまでの日本外交があまりにも「アメリカいいなり」で自分の頭で考えてこなかったツケが現れていることと、軸も考えもない菅首相のもとではいっそう危険な方向に流されてしまうことを、強く私は感じました。

 展望は、ある。

 歴史と国際情勢が正確にわかれば、そして国民の間にも伝われば、今の軍事力優先の姿勢も変えられると思いました。

 午後からは、全道各地の運動交流。

 高校での自衛隊勧誘の執着、矢臼別・十勝・函館・旭川・苫小牧・青年の活動など、あらためて粘り強く軍事一直線の訓練を監視し、自治体とも協力し、世論を広げる活動が各地でおこなわれていることがわかりました。

 米軍と一体に軍事訓練を拡大していくことが、本当に日本の未来にとって重要なことなのか。

 喜んでいるのは、自国の経費を減らせるアメリカと、武器製造の軍需産業ばかりでないのか。

 よくよく、これからの日本の安全保障について議論が深められなければいけないと思います。

 集会を終えて外に出るとイルミネーション! 思わず1枚。

 夜は、食料・農業にかかわる方々の後援会に足を運んで交流。書ききれませんが、有意義な時間となりました。

 【今日の句】 海兵隊 なくせと首相 過去に言い