2025年9月19日金曜日

未来は暗くなんかない

 安保法制(戦争法)の成立強行から10年。札幌市での総がかり行動には、高校生たちがデモパレードに飛び入り参加も。集会では日本共産党を代表して私がスピーチしました。決して未来は暗くなんかありません。

 10代・20代の方には、10年前の世論の広がりを知らない方もいるでしょう。国会前には連日、数千から万の単位で反対の抗議行動がおこなわれ、若い世代や子を持つ母親、学者や弁護士、労働組合はじめ多くの団体が参加する空前の広がりでした。

 札幌でも毎週のような集会・デモに、自発的な行動も広がりました。当時は現職だった私も国会前の集会や、札幌の集会に日帰りで参加して情勢報告するといった毎日でした。

 空前の運動のなかで、市民のみなさんから「野党は共闘」というコールが起きました。それに応えようと、採決後の翌日に日本共産党は緊急の中央委員会総会を開き、新しい政権に向けて「市民と野党の共闘」を進める方針を打ち出したのでした。

 他国の軍事力を前に、今こそ専守防衛強化が必要だ、という方もいます。しかし安保法制は、前年に安倍政権のもとで集団的自衛権を認めるという、新たな憲法解釈を閣議決定したことから始まったもの。米国といっしょに軍事行動が可能になるのです。

 在日米軍は日本防衛の任務を担っているわけではなく、いわゆる「殴り込み部隊」。その米軍を後方から支援するとなれば、相手からすれば、一体として見られるのは当然です。「兵站は軍事行為ではない」という言い分は通りません。

 しかも日本政府は、この10年間で自衛隊と米軍との一体化を進めてきました。一体化といっても実態は、米軍の指揮下に自衛隊が入るというものです。いま北海道はじめ全国で実施されている日米共同訓練も、この流れにあるものです。

 日本で軍事費が増えれば、社会保障や教育、農林漁業などの予算が増えないのも当然。物価高・生活苦に自民党政権が無為無策なのは、このような予算の制約があるからです。このまま軍事大国化していって、本当にいいのでしょうか。

 自民・公明だけでなく、維新や国民民主、参政なども大軍拡で歩調を合わせています。維新は連立政権も視野に、憲法9条2項の削除まで打ち出しました。自民党の総裁候補にも、平和と民主主義に背を向けた公約があります。

 あらためて身近なところから、今の政治や社会を語り合いましょう。世界でも大規模な平和の行動、草の根での対話が広がっています。せめぎあいのなかで、新たな共同を広げていきましょう。私もがんばります。

 【今日の句】元気よく まだこれからが せめぎ合い

2025年9月16日火曜日

軍事大国へと進んでいいのか

 全国各地で11日から始まった日米共同訓練。北海道には今日、オスプレイが飛来しました。道憲法共同センターが呼びかけた緊急の抗議行動に私も参加し、米軍と一体にたたかう自衛隊として「戦争する国づくり」は許さないと訴えました。

 道憲法共同センターの小室正範事務局長、戦争させない市民の風・北海道の山口たか共同代表もマイクを握りました。訓練中止を求めるシュプレヒコールには、バス車内からの注目も。報道各社も取材もありました。

 米空軍オスプレイが鹿児島県屋久島沖で墜落し、乗員8人が亡くなったのが2023年。このような事故が相次ぎ、米国では「未亡人製造機(widow maker)」の異名もつけられました。不安はぬぐえません。

 そもそも10年前に安保法制が強行成立させられ、それ以降は日本の大軍拡と、自衛隊と米軍の一体化が進みました。一体化といっても、米軍の指揮下に自衛隊が入るというのが実態です。

 その流れでおこなわれる今回の訓練は、規模の面でも過去最大。まさに質量ともに「戦争する国づくり」の一環ではないのか。この点の指摘は、報道でも弱いと思います。

 軍事には軍事でと対抗していけば、歯止めが利かなくなります。アジアの平和を望む世論や外交が東南アジアで強まっている今、日本が進む道は軍事大国ではなく、外交・協調の道ではないのか。

 戦争につながる訓練はやめよ。引き続き声をあげていきたい。

 【今日の句】軍拡は変わらぬ 自民総裁選

2025年9月14日日曜日

自分らしく生きられる社会を

 さっぽろレインボープライドは今年も大盛り上がり。パレードには日本共産党北海道委員会として登録し、私もいっしょに歩きました。各地で「ハッピープライド!」と掛け声もあって、明るく楽しいパレードでしたよ。

 参院選挙区候補だった宮内しおりさん、前札幌市議の千葉なおこさん、元札幌市議の平岡だいすけさんらも参加。民青同盟の青年たちや党サポーターの方も来られ、約3kmを歩きました。

 私の前を歩いていた方のプラカードには「多様性は認めるものでなく、すでにあるものです Diversity is here」。同感です。

 認めるどころか否定する論調や、あからさまな差別もくりかえされる今の日本。同性婚や選択的夫婦別姓も多くの方が支持しているのに、否定的な政党・政治家も多い。

 そんな偏見・誤解をはねとばし、前向きな世論へと進めてきた「レインボープライド」。自分が自分らしく、自分が自分として生きられる社会へ、私もいっしょにがんばります。

 【今日の句】めざしたい みんな違って いい世界