2020年2月8日土曜日

共同の力で、安心の学校に

 畑野君枝衆議院議員を招いた「教職員の変形労働時間制の問題を考える集会」。あらためて党としても共同の輪を広げねばと思いました。そのための条件も学校現場のなかにあると感じました。

 今日の集会は党道委員会が主催したもの。会場いっぱいの参加が関心の高さを反映しています。畑野議員は、前国会での質疑や課題を整理しながら約60分の報告。野党が力を合わせて問題点を明らかにしてきたことも紹介され、確信ともなりました。

 あらためて「1年単位の変形労働時間制」は「学校のみんなが嫌だというものを、条例ができたからといって、動かすことは無理」(萩生田文科相)というものだと、よくわかりました。「残業ガイドラインが守られなければ導入不可」「勤務時間が不正確でも導入不可」など、安易な導入もできない状況を論戦でつくりだしたことも納得です。

 高校、小学校の各先生と菊地葉子道議からの発言もありました。道教委は導入にやる気満々ですし、ガイドラインを守らせるために「時短ハラスメント」など起きれば現場はさらに混乱していきます。学校がギスギスしたものになってしまいます。

 私も閉会あいさつで、懇談した校長先生が「先生が笑顔でいられる学校でなければなりません」と話されたことを紹介しました。先生と子どもたちの笑顔を守るために何ができるかと、考えあえる集会だったと思います。

 これからは道議会・札幌市議会などでの質疑に移っていきます。会派を超えた共同も、じゅうぶんな可能性があります。道教組・高教組・北教組・札教組と懇談をしたことも通じて、その思いを強めもしました。学校での共同の輪を広げるためにも、引き続き私も汗を流したい。

 【今日の句】先生の笑顔を みんな望んでる

2020年2月7日金曜日

どこが「外交の安倍」なのか

 ロシアに遠慮しているのは安倍首相だけではないのか--「四島を返せ」とのコールが響いた北方領土返還要求全国大会のニュースを見て、そう感じました。元島民の方の「むしろ(交渉が)後退している」との発言が象徴的だと思いました。

 今日は「北方領土の日」。日魯通好条約が調印された日で、国際的に「北方領土」が明確に日本領土となった日だということから制定されました。ちなみに日本共産党は、1875年の樺太千島交換条約で占守島までが日本領土となったことを交渉の根拠にすべきだと主張しています。

 ともあれ今日は、北海道の政治にかかわる者としては重要な日。全国大会には安倍首相もあいさつで交渉への意欲を示したようですが、いわゆる「2島返還」でとどまるのでは、日本の足場が見透かされることになりはしないのか。原則を揺るがせにしてはならないのが領土交渉だと思うのです。主権の問題だからです。

 私が2017年に領土問題で質問した時も、安倍首相はムキになって「そうはいっても1ミリも進んでこなかった」など自分を正当化しつつ、日本共産党の主張の筋については認める答弁をしていました。しかし結局その後も、どのような方針と立場で安倍首相は領土交渉を進めているのか明確にはわからないままです。

 寒い日でしたが昼は憲法共同センターの宣伝、夜は久しぶりに道庁前での反原発抗議行動。ロシアとの交渉は後退し、米国からは言われっぱなしの従属状態という安倍外交に腹立たしい思いでマイクを握りました。新型コロナウイルスの影響からか、雪まつりにしては少ない人出のもとでも署名に応じてくださる方も多くいました。

 道庁前でも私を知ってる方なのか、私のスピーチ中にも「がんばって」と声をかけて通り過ぎる方も。安倍政権はダメだという思いが広がってきていると実感します。

 【今日の句】やった感 見せてるだけと 違うのか

2020年2月6日木曜日

豪雪地帯へ総合的な支援を

 こんなに積もるのも久しぶりというくらい雪が降った札幌。あちこちでうなりを上げる除雪車の音を聞いて、不思議にホッとしました。雪かきは大変だけど、除排雪を仕事にしている方もいるからです。

 今日の「しんぶん赤旗」で、全国豪雪地帯町村議会議長会が各与野党との懇談会をおこなったことを報じています(こちら)。私も参加したことがありますが、各地の切実な実態を反映した要望書を受け取って、各党代表が意見を述べる会合です。今回は日本共産党から武田良介参議院議員が参加しました。

 雪が少ないときに業者へ「待機料」を保障する仕組みが自治体にはあります。しかし、国道を管轄する国にはありません。除排雪の人員を確保していくことと合わせて、このような仕組みを構築する必要性を武田議員は強調しました。

 豪雪地帯というのは、実に全国51%の面積を占めます。豪雪地帯対策特別措置法は第1条で「豪雪の防除その他産業等の基礎条件の改善に関する総合的な対策を樹立し」とあります。この「総合的な対策」こそ人口減少に悩む地方自治体にとって求められていることであって、国が力を入れるべきポイントだと思います。

 世界を見ても、これだけの豪雪地帯に多くの国民が住む国はそうありません。北海道からの発信も強めなければですね。

 【今日の句】この雪も 春には命 支え水

2020年2月5日水曜日

合意なく残土を置くな

 北海道新幹線の札幌延伸にともなうトンネル工事で、ヒ素などを含む要対策土がどれだけ出て、どこに置くのか--まさに見切り発車で工事が進められています。要対策土置き場の候補地とされる地域の住民からも、反対の声が起こっています。合意なく強行に進めることなど、もちろんあってはなりません。

 今日は関係地域の議員なども交えた情報交換の会議があって、私も参加しました。昨年11月に私も国土交通省から説明を受けましたが、住民の反対があった場合でも「今は説明を続けるに尽きます」との回答。当面は今のような状況が続く見通しです。八雲町側の工事で出た要対策土を北斗市や厚沢部町が受け入れたように、自治体を超えた受け入れもありえるので全道的に関心をもってほしい状況でもあります。

 日本共産党北海道委員会としては、札幌延伸について、過大な需要予測、今後の建設費用の重さ、並行在来線の分離などとともにトンネル工事の残土問題があることから、中止も含めて道民的議論での再検討が必要ではないかと見解を発表しています。同時に、新幹線だけでなく高速道路トンネルだろうが地下鉄工事だろうが、同じように住環境へ大きな影響を与える残土問題ならば、建設の是非は脇に置いて住環境を守る立場で行動することも明らかにしてきました。

 「反対の声がなかったことをもって賛成と受け止められて、工事が始められた」という地域の報告もありました。住民からすれば、いろんな安全基準や工法などを突然に説明されても、すぐには理解できません。住民説明会で反対を口にすることも勇気がいります。そういう時こそ日本共産党が、住民のなかでも議会でも「合意なく強行に進めるな」と口にする役割があります。反対のための反対でなく、住環境を守ることは当然のことだからです。

 札幌延伸の期日を前倒ししたために、少しでも早く工事を進めなければという焦りはあるでしょう。しかし、そのしわ寄せで影響を受けるのは周辺住民です。そもそも、ただでさえ大工事だというのに工期を前倒しして早く開通をと進めてきた政治の責任が問題ではないのか。こういう点も国に対して訴えていかなければと思いました。

 今日は党道委員会総会の1日。各地の奮闘に励まされます。

 【今日の句】押しつけて 開通しても 喜べる?

2020年2月4日火曜日

北海道は米軍の訓練場ではない

 さっぽろ雪まつりに合わせたわけではないものの、オスプレイ2機も千歳基地に飛来しました。日米共同訓練は8日までで、何としても訓練実績をつくりたい思惑でしょうか。許されません。

 以前にも書いたように、MV22マニュアルには厳しい氷点下のもとでは機体の故障がありうると読める記述があります。飛行中にブレイドに着氷すると、機体振動が起こることも警告されています。今シーズン一番の寒気が入り込んでいるのに、道内での飛行訓練を本気でおこなう気なのでしょうか。

 そもそも今回の共同訓練に参加している米海兵隊の部隊は、インド・太平洋地域での大規模な作戦を担う第3海兵遠征旅団(MEB)。日本防衛ではなく、海外での「有事」に自衛隊を巻き込む訓練ということになりはしないのでしょうか。

 この第3MEBが指揮する陸上戦闘、航空戦闘、兵站戦闘の全部隊がそろっての訓練になるようなのです(詳しくは2月3日付「しんぶん赤旗」を、ご覧ください)。そのうえオスプレイまで参加だなんて、北海道は米軍の訓練場ではない!

 「沖縄の負担軽減」を口実にしながら、このように実態は米軍と一体の訓練強化・拡大です。「戦争が 廊下の奥に 立つてゐた」(渡辺白泉)。今の時代にも響いてくるようで、安倍首相の9条改悪ともども止めなければ。

 【今日の句】雪空に 戦闘機など 似合わない

2020年2月3日月曜日

命を守る現場に、政治の姿がない

 朝の定例宣伝の後は、地方財政計画と公立・公的病院の再編統合問題と続けての学習会。広い北海道ではどちらも重要で、党地方議員も多く参加しました。

 地方財政計画の学習会は党道委員会の主催で、中央委員会自治対局の富樫陽さんが、閣議決定されるであろう来年度の地方財政にかかわる内容を報告されました。こういう学びがあるから、日本共産党の地方議員はどこでも制度の追及が詳しくできるのです。

 国政と地方政治のつながりを財政面から学べるだけに、私にとっても貴重な時間です。災害対策や国民健康保険、広域連携の考え方や「総務相肝いり」だという家庭ゴミ出し支援まで、本当に幅広く国の施策や課題を整理することができました。

 どの自治体でも、持続して安心して住める町にすることへの苦労や努力があります。地方政治においても提案力が試されてくる状況のもとで、地に足をつけた取り組みを地方議員のみなさんと進めなければならないと痛感しました。

 夜は「国の責任で医療と介護の充実を求める北海道集会実行委員会」が主催の公開学習会。テーマは「公的病院病床再編・統合で北海道はどうなる?」で、日本医労連の鎌倉幸孝・副執行委員長さんの講演を聞きました。鎌倉さんは「議会と自治体」2月号にも、この問題での論文を寄稿しています。

 厚労省は本気で再編統合を進めようとしています。来年度予算にも、地域医療構想を推進するためにと病床削減にともなう財政支援を新たに設けました。「ダウンサイジング支援」と名付けていますが、政府が横文字で事業を始めるときには要注意。要は病床減らしの誘導策です。

 日本の総医療費支出は米国やドイツなどと比べても高くはないし、同程度規模の病院での職員数で比べると、米国は20倍以上の医師がいるデータも鎌倉さんから示されました。社会保障費の抑制ではなく充実へ、大元から税金の使い方を変えなければいけないことが一目瞭然でした。

 安倍政権は、地域に住むことを困難にしています。財界優遇・米国いいなりという「2つのゆがみ」をもつ政治は、安倍政権だけでなく自民党政権のもと長く続いてきました。その矛盾が今、北海道に大きくあらわれています。公立・公的病院の再編統合問題には、安倍政権の進める「全世代型社会保障改革」の問題点とあわせて、もっと道内で「異議あり」という声を大きくしなければなりません。

 講演のあとに報告や発言があり、道難病連の増田靖子代表は文書にて「公的病院は私たちの健康と命を支える大切な財産です」と綴られました。今でさえ難病の拠点病院や協力病院は都市部に集中するなか、JRやバスなどの交通アクセスも削減されて交通手段が確保できないとの悲痛な声も寄せられているとのことです。

 私たちの生活で最も大事な、命を守る現場に政治の姿がありません。地域医療を守るために力を尽くさねばと、あらためて腹を固める機会になりました。

 【今日の句】疑惑から 身を守るには 必死かと

2020年2月2日日曜日

ここが日本の中心地

 今日は稚内市の党と後援会の「新春のつどい」へ。小さい子どもたちもたくさんで、明るく和やかな会となりました。岡本雄輔市議会議長はじめ、多くのご来賓も足を運んでくださいました。

昨年の選挙で再選した佐藤ゆかり市議は、子育て真っ最中。同じく子育て中の友人の方々が駆けつけてくださったことで子どもたちも多く、にぎやかになったという次第です。子どもたちの笑い声は、こんなにも大人たちを幸せな気持ちにしてくれるものなんですね。

 2期目の中尾利一市議は、ご自慢のアコーディオンを披露。会場一体となった歌声も響き、今年もがんばろうという掛け声も各テーブルから上がりました。「必ず国会へ送るからね」との、ありがたい激励もいただきました。

 海の見える港町・石巻市で育った私にとって、稚内市のような町は懐かしさも感じる居心地の良さがあります。日本地図で見れば端に位置する稚内市ですが、居を構える身からすれば、ここが日本の中心地。

 政治の中心は安倍首相でなく、地域・職場・学園こそです。誰の方を向いて政治をしているのかと、あらためて安倍首相にぶつけたいと思った1日でした。

 【今日の句】この子らに 嘘つく政治 残せない