2022年12月30日金曜日

岸田首相はへなまずるい

 党道委員会として、いわゆる仕事納めの今日は札幌市北区へ。党創立100周年の締めくくりの今月を、「しんぶん赤旗」増勢にて終えることができました。来年の地方選勝利へ、すっきり向かっていけそうです。

 北区は党員さんのひとふんばりで、創立100周年「特別期間」通算でも赤旗日曜版で増勢となりました(日刊紙は増減ゼロ)。小室まさのり道議予定候補から「増えたよ」の電話が入って増勢が決まった瞬間、地区事務所は大きな拍手に包まれました。長屋いずみ市議、加藤のぼる市議予定候補も朝から大奮闘でした。

 晦日でもあるので訪問先は限りましたが、行く先々であたたかく声をかけてもらい「国会が終わってから、いろいろ決める岸田首相はへなまずるい。本当に共産党にがんばってもらわないと」と購読してくださる方も。「へなまずるい」とは北海道の方言で、すごくずるいとの意味です。

 地方選ではありますが、岸田政権へ審判をくだす重要なたたかいだと気も引き締まります。へなまずるい政権に負けるわけにはいきません。

 【今日の句】堂々と もはや語れぬ 自民党

2022年12月29日木曜日

もうひとふんばりだ

 今日は札幌市北区へ。ふだんは仕事でなかなか会えない党員さんにも、この時期だからこそ会えると思い立ち寄ると、恐縮されたり激励されたり。来年の地方選に向けて、ひとふんばりしましょうと私からも呼びかけました。

 居宅介護の仕事をされてる方は「年末年始も変わりはないです」。ケア労働や公共交通、消防・救急やサービス業では通常通り仕事、という方もいることでしょう。畜産・酪農もそうですよね。くらしの土台にかかわる分野の大切さを、あらためて実感します。

 「お子さんは元気ですか」とも声をかけられました。初めての立候補は上の子が1歳だった時。自己紹介のときに子どものことを触れていたからか、今も気にかけてもらうことがしばしばです。ありがたい限りです。

 寒さのなかでも雪のなかでも、こうしてコツコツ結びつきを強めている支部の努力に学ばされます。年内の活動も一応は明日まで。最後まで力をあわせたい。

 【今日の句】やり残し 毎年この時期 気になって

2022年12月28日水曜日

五輪招致より除排雪を

 今日は札幌市南区へ。街頭宣伝中に雪が猛烈に降り始め、日も暮れた寒さにも負けず千葉なおこ市議と訴えました。南区は市内中心部より倍以上の積雪と思えるほどで、住宅街の道路は車がすれ違うのもやっと。あらためて排雪の必要さを痛感です。

 まわる先でも「五輪招致より除排雪に力を入れて」という話が、やっぱり出てきます。宣伝でも千葉市議が「秋元市長とともに、住民投票を拒んだオ-ル与党市議会も問われます」と訴え、雪のなかでも市政だよりに手を伸ばす方や「がんばって」と激励も受けました。

 訪問先に「今年の雪は重い。福祉除雪をしていたら手が痛くなって」と、湿布をしている男性がいました。痛いのは手だけでなく家計もだそうで、少ない年金に加えて医療負担も増えて「新聞もやめたし、薬も1日おきに」というだけでなく、持ち家があると生活保護も受けられないし‥‥とのこと。苦しい生活を強いられている現実に、胸が痛みます。

 岸田首相は国民生活に鈍感というより、まったく関心がないのではないか。「歴史的な課題に対応しなければ」と大軍拡を誇り高ぶってるようですが、このままでは「軍栄えて民滅ぶ」となりかねません。来年の地方選で審判をくだしましょうと、私も話しながらまわりました。

 うれしいことに入党を決意してくれた方がいて、ご近所の党員さんも涙を浮かべて大喜び。何でも話し合えて、信頼している友人が仲間になってくれたのですから。こんなにうれしいことはないですよね。結びつきの大切さを実感もした1日でした。

 【今日の句】困ってる市民を 支える札幌に

2022年12月27日火曜日

この政権を信頼できるか

 辞任した秋葉・杉田の両氏とも反省は見られないし、任命責任を「重く受け止める」という岸田首相の言葉も表面的にしか聞こえない。もはや内閣総辞職ものだし、こんな政権が大軍拡や原発新増設を決めていくなど許されません。

 両氏とも辞表を提出の形でしたが、実態は更迭。臨時国会であれだけ問題が浮き彫りになっても続投させてきたのは、首相が一応は適任としてきたからではないのか。国会審議をこれほど軽視する首相に、国民は信頼を寄せるでしょうか。

 今日は札幌市豊平区と清田区へ、主に入党の呼びかけにまわりました。元創価学会員という方は「やりたい放題で本当に腹が立つ」と岸田首相にカンカン。入党はできないと言いつつ、チラシもまくし友人にも話すし、「とにかく共産党の議席を増やさなきゃ」と力を込めて話してくださいました。

 党員は収入の1%を党費として納め、党活動の原資としていると私から話すと、別の方は「それが大事。政党助成金だけでなく企業献金も受け取って、これでは政治がよくならない」と納得された様子。日本共産党の強さは、このような地に足をつけた力なのです。

 合間に取り組んだ街頭宣伝でも、宣伝カーに掲げている「五輪招致より くらし支援を」の文字を見て「このとおりと私も思うよ。がんばって」という激励も。今こそ元気に宣伝・対話でがんばらなくては。

 【今日の句】この不満 どっと選挙で 突きつける

2022年12月25日日曜日

市民が困らない冬にしよう

 札幌西区・田中啓介市議の三選を!と開いた「励ますつどい」。会場はいっぱいで熱気にあふれ、入党を決意してくれる方もいて、新たな決意が高まりました。私も田中市議の議席の値打ちなど、応援の訴えに力を込めました。

 田中市議は精神保健福祉士として障害者福祉にかかわってきた、まさに福祉の専門家。初質問は高すぎる国保料の引き下げだったことを私からも紹介し、苦しむ市民に寄り添ってきた宝の議席であることも紹介しました。今日も田中さんを慕い、応援メッセージを寄せてくださった方も次々といました。

 困った声を市政に反映し、すぐ下水道工事が実現したことに喜んだ町内会で田中市議のパンフが回覧・紹介されているとの発言には、会場から驚きの声があがりました。「別の予定候補が100人単位で人を集めている。負けられない」と、緊張感ある発言もありました。

 田中市議は、冬季五輪や大型開発にひた走る秋元市長・オール与党に対し、市民と日本共産党の共同こそ対決軸と強調。市民の声を原動力に、市政を動かしてきたリアルな話に励まされた方も多かったのでは。田中市議の議席は、党市議団の屋台骨として欠かせないのです。

 今日も道路はぐちゃぐちゃで歩きにくく、あらためて除排雪の大切さを実感したとの声も多い。冬季五輪招致のスローガンは「世界が驚く、冬にしよう」だそうですが、それより市民が困らない冬にしてほしい。先頭に立つ田中市議の三選へ、私も力を尽くしたい。

 手稲区で「語るつどい」にも取り組み、ここでも「冬季五輪はやめてほしい。少ない年金から介護保険料も天引きされて大変なんだから」など市政への要望とともに、岸田政権の大軍拡への不満も次々。市議は10人に増えたけど、やっぱりさらに増やさないと。全国で日本共産党が伸びれば、国政も必ず変わるはずです。

 【今日の句】市政まで 冷たいままで いいものか

2022年12月24日土曜日

雪にも負けず

 今日も札幌西区で、地方選勝利へとまわりました。融雪で道路がぐちゃぐちゃ、さらに足も冷えてくるのですが、こつこつ歩き続ける党員さんのがんばりに頭が下がるばかり。草の根の力こそが日本共産党の強みと実感しました。

 住宅街を歩いていると途中に五差路があり、この周辺はほとんど道路の雪が解けています。「きっと五差路で危ないから、早めに除雪が入ったんだね」と地元の党員さん。今日は気温もプラスだったおかげで雪もなくなり、早め早めの除雪が有効なんだとシンプルに合点がいきました。

 紋別市などで雪風害による停電が起き、あらためて「雪は災害」との認識を持たねばと痛感です。豪雪も今回のような湿った雪だと、いっそう被害も大きくなります。寒さも重なると命にかかわる事態となるのが、北海道の雪風害なのです。

 早め早めの除排雪となれば、それだけの体制が必要になります。しかし、業者が準備していても雪が降らなければ仕事にもお金にもなりません。その分も含めた除排雪予算とするには、自治体の努力とともに国の予算措置が欠かせません。豪雪地帯の自治体首長さんからは毎年、国へ予算の確保・増額が要請されています。

 地震や津波に備えた防災予算とともに、豪雪被害を防ぐための予算を。軍拡ではなく、このような税金の使い方に変えなければ。

 【今日の句】この寒さ乗りこえ 力をつけていく

2022年12月23日金曜日

いのち・くらし最優先の政治を

 道内各地も全国でも大雪被害が続いています。お気をつけください。今日は札幌市手稲区や西区をまわり、私も地方選へいっしょにがんばる決意を述べました。手稲区では佐々木明美市議といっしょです。

 どこでも「岸田首相はひどい」との話になります。「戦争するような国にする気か」(手稲区)、「今やるべきは格差をただすこと」(西区)など出され、西区では「なかなか体は動かないけど、せっかく来てくれたから」と80代の方が入党を決意。本当にうれしいです。

 佐々木市議も、子どもたちが戦争にとられるようなことは絶対に許さないと熱く話されました。保育園や医療職場に勤め、命の重みと大切さを知る佐々木さんだけに、私も「そうだそうだ」と思いました。来年の地方選は岸田政権の審判の場ともなるし、日本共産党の前進でそれを示したい。

 障害者施設で働くみなさんからの話では「募集しても人が集まらない。加算ではない処遇改善で賃上げができるように」など、切実な話もうかがいました。しんぶん赤旗にルビを振って読みやすくしてほしい、との要望も納得。

 子育て中のお母さんたちからは「将来の返済を考えたら奨学金が心配。給付型の枠を増やして」「大学の寮で取る食費さえ、値上がりになりはしないかとドキドキ」など、とにかく子育て・教育にかかる費用が高いと口をそろえました。そうでなくても物価高。来年度予算案を閣議決定したようですが、将来の不安を払拭するような内容にはなっていません。

 お母さんたちとともに、当事者である若い世代の不安も大きいはず。岸田首相はもとより早く自公政権を変えて、いのち・くらし最優先の政治にしなければと痛感した1日でした。

 【今日の句】この値上げ 痛みを総理 知ってるか

2022年12月22日木曜日

どの子もかけがえない存在

 今日も札幌中央区をコツコツまわり、新しい「しんぶん赤旗」読者も増えて嬉しい限り。合間をぬって在日朝鮮学生美術展(学美)にも足を運びました。発想力・表現力・筆力、どれも目を引くほどでした。油彩の力強さもすばらしい。

 年に一度の美術展で全国巡回されるものですが、昨年はコロナ禍で開催できず、今年も例年使う会場が工事のため、日程をずらして何とか開催できたもの。ちなみに2020年の時の様子は、こちらをご覧ください。

 ホームページでは、朝鮮学校の図工美術教育について次のように書かれています。「美術をとおしてこどもたちの心の成長を促す場であると‥‥この美術展では『心象リアリズム』がより強く表現された作品、決して上手く描くことがすべてではなく、言いたいことや表したいことが枠からはみ出るのも気にせず、元気よく表現することを “よし” としています」。まさに、そのような作品ばかりでした。

 ユーモアある作品や、緻密さに長けた作品とともに、朝鮮学校への差別に対するメッセージ性ある作品も。それが単なる反発や抗議でなく、日本人学生と並んで友好を望む作品になっていることに心を打たれました。等しき人間として差別なき日本へと進めるよう、私も力を尽くさねばと痛感しました。

 前にも書きましたが、私の子が保育園に通っていたとき、同じクラスに在日の友達がいたのです。親子ともども仲良くさせてもらったし、朝鮮初中高級学校の創立50周年フェスタにも足を運んだし、前回の美術展ではその子のお姉ちゃんにも会えました。とてもやさしいお姉ちゃんだったと覚えています。

 どの子の存在も魅力的であり、かけがえのないもの。学美の歴史にも、このような一文がありました。差別なき日本と世界へ、次の世代といっしょにつくっていける。それを教えてくれた美術展でもありました。

 【今日の句】成長も友好も 子に教えられ

2022年12月21日水曜日

家計を楽にしてこそ消費も上向く

 今日は小樽市へ。菊地葉子道議・丸山はるみ市議(道議予定候補)と、街頭宣伝や懇談・訪問にとまわりました。外国人観光客の姿も増えてましたが、まだまだコロナ禍以前には届かない。「国内観光客も増えないとね」の言葉にあらわれるように、内需をあたためる経済政策にしなければとの思いを強めました。

 小樽商工会議所は以前、コロナ禍での影響を聞きに行って以来。業者の相談窓口として信頼を強め、コロナ前より会員が1000軒増えたといいます。「小樽は小規模事業者が多く電子申請も慣れていないので、職員が本当に親身に対応しました」(山﨑範夫専務)との言葉どおりだと思います。

 全体として持ちこたえつつも、昨年の廃業は84件、今年も同様のペースといいます。そろそろ引退の年だという経営者がいるとともに、経営の見通しの厳しさも反映していることでしょう。事業承継の相談も進め、ここ数年で約100軒の創業支援をするなど、いろんな努力の一端をうかがいました。

 だからこそ、業者の理解や周知も深まらないままのインボイスは「見切り発車しないでほしい」。廃業がある一方で、業種によっては人手不足が解消できていません。若い人が小樽に定着することも課題です。国の経済政策転換と、道や市がくらし・地域密着の施策を進めることがカギと実感しました。

 小樽市では、党市議団の質問もあって今年12月~来年3月までの小中学校給食費が無料となります。国からの臨時交付金を活用します。家計にとっては月に数千円の負担がなくなりますし、その分で若干でも消費力向上も期待できます。医療・介護の負担軽減や、高校・大学等の学費軽減もできれば、どれだけ家計が楽になるでしょう。

 街頭宣伝では、岸田政権の大軍拡・大増税を厳しく批判し、党の「緊急提案」をもとに今こそくらしと経済を支える政治をと訴えました。準備していた「提案」リーフが全部なくなるほど、受け取りもよかったです。

 丸山市議は、偶然通りかかった後援会員から「お手伝いするから言って」と声をかけられたそう。菊地葉子道議からのバトンタッチができるよう、私も貢献していきたい。

 【今日の句】負担だけ押しつけ 総理は高揚し

2022年12月20日火曜日

つながってこそ社会変革

 今日は森つねと道議予定候補(札幌中央区)と、若い世代と語るつどい。時間の都合をつけて学生も社会人も来ていただき、たっぷり今の社会と生き方について語り合いました。まっすぐな思いをぶつけあう若さがうらやましいと、思わず感じてしまったつどいでした。

 「職場でクラスターが起きて、命の大切さを実感」(福祉施設職員)、「高い学費を払うのに、1日6~7時間のバイトを週4日」(専門学校生)など日々の大変さが次々と出され、若い世代にとって生きづらい日本なんだと、あらためて痛感です。

 私のブログなども見て選挙ボランティアに参加してくれた方は、「災害現場とかに駆けつけて、身近なところでがんばってくれる党だとわかって」入党された経緯も話してくれました。ASEANと日本の関係などを質問してくれた方は、どうしても事情あって「入党は3月以降」となりましたが、真剣に聞いてくれたまなざしに私の背筋も伸びる思いでした。

 共通してうなずいてくれたのは、今の若い世代は「がんばっても報われないことがある」自己責任が押しつけられている社会だ、との話でした。問題は、それが生活もできない、仕事も辞めざるをえない、まさに使い捨てという実態につながるということ。くらしの安心があってこそ、さらに力を発揮しようと思えるはずなのに。

 「共産党にかかわって、つながりの塊にいる感じ」という言葉もありました。自己責任でなく、いろんな世代や地域・職場・学園で活動する仲間がいるからこそ、確かに学べることが多い。そして、つながってこそ社会変革の力も強くなる。確認しあえた、いいつどいでした。

 【今日の句】明けるまで 語った時代を 思い出し

2022年12月19日月曜日

市民の方を向いている道政・市政こそ

 札幌市白石区で20年ぶりの道議奪還、市議再選を!と、伊藤りち子(道議)・さとう綾(市議)事務所びらきがおこなわれました。2人の決意表明も力強く、何としても勝利をとの熱気に包まれました。

 構えた事務所は前回選挙と同じ場所。商店へあいさつにまわっても「がんばってね」と、多くの激励をいただきました。道政・市政を変える希望の発信地として、来年の地方選に挑みます。

 伊藤りち子さんは市議4期を務めて、道議選は2回目の挑戦。市民のくらしも商売の大変さを知っている、頼れる白石区の代表です。この力を議会で発揮してもらわなければ、白石区だけでなく道政全体にとっての損失と言っても過言じゃない。私から、先月の政府交渉で公営住宅の課題を取り上げた伊藤さんの論戦力を紹介もしました。

 あらためて思ったのですが、鈴木知事から「北海道をこうしたい」という話を聞かないし、国に対してモノ言う姿勢も見られません。鉄路を残せと他県の知事が声をあげているのに、鈴木知事は夕張支線の「攻めの廃線」を決断したことも象徴的でした。国の顔色を見る北海道でなく、市民の方を向いている道政にするには伊藤さんの議席あってこそです。

 さとう綾さんは、伊藤市議時代の事務所長として受けた相談件数は実に3000件。初質問から1年分の質問を読みましたが、市民の顔を頭に浮かべながら、だんだんと力が入っていく様子が会議録から伝わってくるのです。市役所に「生活保護は権利」とのポスターが掲示されたのも、さとうさんの質問がきっかけでした。長く取り組んできた日本共産党や団体のみなさんの声が、1つ実現した瞬間でした。

 冬季五輪の招致や大型開発に前のめりの秋元市政。10人になった日本共産党市議団の力が、さらに大きくなれば市政転換に近づきます。さとうさんの議席は絶対に欠かせないし、何としても押し上げてほしいと私からも強調しました。

 お2人に共通の知人さんから心あたたまるメッセージや、各後援会からのスピーチなどを聞いても、親身ながら決してぶれない議席の値打ちを私も納得。団結がんばろうも唱和して、必ず勝利をと誓いあいました。私もがんばりたい。

 【今日の句】すみずみを知る やさしさの議席こそ

2022年12月18日日曜日

寒さに負けじと平和の声を

 氷点下の厳しい凍れのもとでも、怒りの思いはメラメラと! 岸田政権による戦争できる国づくり許さずと、集会からデモ行進にと約500人で声をあげました。政党の連帯あいさつ・メッセージは立憲民主党と社民党、そして日本共産党は私がおこないました。

 昨夜からの大雪のため、主催者が1時間半もかけて除雪した大通公園が会場。事務局のみなさんが縁の下の力持ちとなり、市民と野党が力を合わせる場として6年余、平和の声を広げる土台がつくられてきました。今日も心からの敬意と感謝を述べさせていただきました。

 「反撃能力ではない。まさに敵基地攻撃能力は先制攻撃」(池田賢太弁護士)、「憲法も語らず、最悪の強弁」(岩本一郎・北星学園大学教授)と、両共同代表からのスピーチも力強い。何度も「そうだ」の声が、参加者からあがりました。踏ん張り時です。

 国民の信も問わず、国会での審議もせず、一方的な閣議決定で「専守防衛」を投げ捨てる暴挙など、絶対に認めるわけにはいきません。どう見ても「専守防衛」の枠を超えるし、安保法制のもとで日本からの先制攻撃にもなりえます。憲法破壊も甚だしすぎる。

 財源に復興予算を流用し、足りない分は「国民の責任」だとばかりに押しつけるのも腹立たしい。とにかく税金を払えと言わんばかりの、危機に乗じた火事場泥棒そのものです。

 北朝鮮のミサイル発射など、ロシア・中国とあわせて不安を覚える方もいるでしょう。しかし、軍拡や挑発をくりかえるなかで何らかのはずみで衝突すれば、後戻りできなくなってしまいます。緊張緩和の合意を積み上げていく外交努力こそ、政治の本来の責任ではないのでしょうか。

 私が会えた範囲で、小室まさのり道議予定候補(北区)、佐々木明美(手稲区)・千葉なおこ(南区)両札幌市議も参加しました(他にも議員・予定候補がいたならすみません)。日本共産党も今ががんばりどき。北海道で世論を広げるために力を尽くしたい。

 【今日の句】この国を壊す 自覚がない首相

2022年12月17日土曜日

鉄道の維持へいっしょに

 遅れての紹介ですが、党中央委員会が「国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」との提言を発表しました。全国に先駆けて廃線が進められている北海道から、鉄路を維持・存続する意義を広げていきたい。ぜひリンク先からお読みください。

 「赤字路線は廃線を」とばかりの議論が、全国で進められています。これでは地方経済や地域社会が地盤沈下しかねない。公共交通の維持・存続に、何より国や自治体が責任を果たすべきです。

 今回の提言では、気候危機のもと、脱炭素社会に向けて鉄路が必要だとの意義も明確にしました。北海道の物流を考えても、大量輸送はトラックより鉄道利用のほうが経済性も理にかなうはずです。

 そのうえで鉄道網を維持するために、▼国鉄の分割民営化の時から経営上の無理があるとされた北海道・四国・九州の3社には、国が路線維持に必要な財政支援をおこなう、▼巨額の内部留保を持ち、黒字回復が見込まれる本州3社は路線維持、と分けての提案です。

 将来にわたっては、①JRを完全民営から国有民営(上下分離)に、②鉄道網維持の公共交通基金を設立、③鉄道の災害復旧制度をつくる-ー改革を提案しています。自治体首長や関係者、国民的議論を進められればと思います。

 JR北海道が「維持困難路線」を発表して6年が経ち、廃線ありきの姿勢だった国やJRに、どれだけ悔しい思いをしてきたか。効率優先で地方切り捨ての政治が、人口減少などを引き起こす背景になってきたのではないのか。私も今回の提言を広げていきたい。

 【今日の句】一本の鉄路に くらし支えられ

2022年12月16日金曜日

止めよう岸田首相の大暴走

 大軍拡・大増税は許さない、くらし・商売・農業を守れ!と、紙智子参議院議員・森つねと道議予定候補(中央区)と街頭宣伝。さとう綾札幌市議(白石区)との商店訪問でも「なんで増税なんだと怒ってるよ」と、憤りの声も。夕方の岸田首相の記者会見を聞いても、まったく納得などできません。

 閣議決定された「安保3文書」。反撃能力=敵基地攻撃能力は、これまでの「専守防衛」を覆す重大問題。国会審議や国民の信を問うこともなく、閣議決定で済ませることなど許されません。必要な軍事力も明らかにしないで軍事費増額だけ決められ、そのうえ増税なんて、国民の血税を何だと思っているのか。

 街頭宣伝は、途中でハンドマイクの音が出なくなるアクシデント。スタンディングとともに紙議員が「こんな岸田政権は許されない」と、肉声で迫力の訴え。手を振ってこたえてくださる方の姿もあって、関心の高さを実感しました。

 さとう市議との訪問でも、冒頭の店主さんは「コロナ禍でお客さんも来なくなったし、税金や保険料も上げられ、早く店をやめろということか」と話され、閉店も検討しているといいます。20年以上も続けてきて、こんな形で商売を終える悔しさもにじんだ話を聞いて、私も胸が痛みました。

 私たちと別に訪問していた組では、札幌冬季五輪招致について住民投票さえもしない札幌市や市議会に怒っているとの話になったそう。共産党が政党助成金を受け取っていないことも知っているようで、「ぜひがんばってほしい」と熱く激励されたとのことでした。

 岸田首相の大軍拡・大増税も、札幌市の冬季五輪招致も、国民・市民の声を切り捨てる形で進められています。だからこそ地域・職場・学園でつながりあって、声を形にしていきたい。悪政を止める力は、やっぱり国民世論です。

 【今日の句】戦争が 官邸の奥 潜んでた

2022年12月14日水曜日

復興財源で大軍拡だなんて

 今日は小室まさのり道議予定候補(札幌北区)と街頭宣伝からスタート。厳しい寒さでしたが商店街をまわると、今月で閉店という張り紙がある店も‥‥。地域に根差した商店がなくなるのは寂しいものです。

 今は少なくなった八百屋さんでは、やっぱり買い控えが増えているとの話。「仕入れの値上がり分を、価格に転嫁できない」(美容院)という声も、商店や中小業者の現実です。「要は新しく課税されるということでしょ」と、インボイスに対しての不安も強い。世論を広げるために、こつこつと力を尽くしたい。

 あわせて、岸田政権の大軍拡を許さない声も広げねば。防衛を「国民みずからの責任」だと増税を押しつけ、復興のための財源を転用することまで検討するなど、あまりに岸田首相はひどすぎる。選挙で信も問わず、追及を恐れてか国会が終わってから言い始めるやり方も姑息すぎないか。

 根本的には、外交の議論なく軍拡ばかりというのが大問題。自民党から増税に反対の声があっても、大軍拡自体に反対しているわけではありません。こんな大軍拡路線を続けていけば、増税だけでなく社会保障や教育の予算が減らされることも目に見えています。政府も与党も、物価高騰で苦しむ国民生活が目に入っていないのではないか。

 今日の訪問でも、防衛に金を使うのはやむを得ないという方も「困っている人に使ってほしいね」との話もありました。北朝鮮のミサイル発射などで不安になる気持ちも理解しつつ、だからこそ外交努力の必要性と、軍拡で犠牲になるのは国民生活だということを、ていねいに伝えていきたい。

 【今日の句】復興は 言葉ばかりの 総理だと

2022年12月13日火曜日

商店街の魅力づくりをいっしょに

 今日も小室まさのり道議予定候補(札幌北区)と、党の「緊急提案」をもって商店街訪問。「低家賃の物件を探す方が増えてる」(不動産店)と、くらし・経済の大変さが伝わってきました。

 岸田政権に対して「防衛のことになったら、すぐ財源が出てくるんですね」と、あきれ気味の声も。不満とともに政治不信もあるだけに、日本共産党は国民の立場でがんばっていく姿や決意を示すことも大事だと痛感です。

 麻生商店街振興組合にも足を運び、少しの時間ですが懇談させていただきました。賃上げの必要性はわかるものの、保険料などの負担も重く、さらなる増税への心配もあるといいます。「これから先に夢が描けないのでは困る。まずは、ここ1~2年が乗り切れるように」との話も、切迫感が伝わってきます。

 とりわけ札幌市は、冬季五輪招致や新幹線延伸にともなう大型開発に前のめり。しかし、地域経済を支えている商店街には、じゅうぶんな支援があるとは言えません。コロナ禍と物価高騰に苦しむ業者に、さらに国も自治体も寄り添った支援が必要です。

 麻生商店街をまわって気づいた1つに、靴店や衣料品店が見当たらないこと。大型店にテナントとして入っており、街並みとしてはチェーン店ばかりが目につきます。大型店との共存共栄も課題のなか、多業種あってこその商店街づくりに、いっしょに知恵も働かせなければ。

 イベントなどがコロナ禍でできなくなったことも、商店街の魅力を薄れさせている1つ。「緊急提案」で紹介している、地域ごとへの給付金で後押しするなども必要ではないか。天候次第ですが、明日も小室さんと懇談にまわります。

 【今日の句】増税を 国民抜きで 押しつけか

2022年12月12日月曜日

酪農家の心が折れないように

 道農政事務所へ「北海道酪農の危機打開に向けた緊急要請」を、党道委員会としておこないました。増えるばかりの赤字を前に、国が思い切った手立てを打たなければ、酪農家の心が折れてしまいます。離農も増えかねないし、あらためて強く要望しました。

 北海道は飲用より加工用にまわる比率が高く、価格が低く抑えられます。そのため加工原料乳に対する補給金という仕組みがあり、単価の上げ幅が今週おこなわれるだろう審議会で決められます。大幅な引き上げがなければ、経営そのものの危機が膨らんでしまいます。

 その補給金単価の大幅引き上げとともに、▼緊急の実態調査をおこなうこと、▼配合飼料価格への補てんと、国産飼料拡大への政策誘導、▼価格が暴落している子牛販売への補填、▼借入金の返済猶予-ーなどのほかに、今こそ過剰な乳製品輸入ストップをと求めました。

 農政事務所長さんからは「制度上のルールがあるものについては難しいが、何とかしなければという思いは大臣も十分にある」と述べられ、実際に酪農家の危機的状況は所長自身も聞いてきたことが紹介されました。「若い酪農家の心が折れないようにという指摘は、まったくそのとおりです」とも話されました。

 北海道は、国が費用の1/2を負担するクラスター事業を使って、規模拡大を進めてきた酪農家も多くいます。その償還も始まるなかで、物価高騰と大幅減収に見舞われてしまいました。大規模化を誘導してきた国の責任をふまえて、じゅうぶんな支援策をおこなうべきです。しっかり本省へも伝えるよう、私から重ねて要請しました。

 その後は道原発連の宣伝、札幌北区に移動して小室まさのり道議予定候補・加藤のぼる市議予定候補との宣伝と商店街訪問へ。店内玄関で聞いてくれる方や、「いつも入れてるよ」という方も駆けつけて激励など、あたたかい反応が寄せられました。本当にありがたい。

 商店街には党の「緊急提案」をもってまわり、「灯油の価格に、みなさんが心配されています」(ガソリンスタンド)、「つぶれるほどではないけど赤字続き。節約志向となれば、うちのような店が影響を受ける」(手芸用品店)、「コロナ禍でクラスターもあり、気をつけながらの支援が続いています」(福祉施設)など、切実な実態が伝わってきました。

 「こんな時に増税とか、政府は何を考えてるのか」と、あきれ半分・怒り半分のような声も。筋が通らず理不尽な、今の岸田政権に対する不満の根強さも伝わってきます。「こういう提案をしてくれるのが大事なんだよ。がんばって」との激励もいただきました。地方選勝利に向けた活動と一体に、国を動かしていくためにもがんばりたい。

 【今日の句】防衛は 食と農こそ 優先に

2022年12月10日土曜日

歯科技工士としてのあたたかさ

 来週にかけて札幌北区で集中行動。党支部会議に足を運んで、市議予定候補として発表された加藤のぼるさんの押し上げや、とりくんでいる「特別期間」目標達成にとかけまわっています。加藤さんの決意で札幌市議の予定候補12人がそろい、全員勝利へ私もがんばります。

 加藤さんは歯科技工士としての経歴の持ち主。入れ歯作成が得意だったそうで、しかも入れて終わりでなく、その後も歯の調子はどうかと巡回してたと言います。「歯の健康は大事なんですよ」と加藤さん。子どもたちが歯科に行けない貧困の広がりにも心を痛め、あたたかい札幌市政に切りかえるには最適の方だと確信です。

 加藤さんを一言で言うなら「責任感の人」。党北区地区委員長として24時間365日、北区のことを考え責任を負ってきただけに、満を持しての立候補の決意なのです。今日は加藤さんから初めて聞くエピソードなどもあり、党員のみなさんから歓迎の拍手に包まれました。

 「会議に来る前に、お子さんがいる30代の母親に声をかけてきた」という方や、話し合いが進むなかで「入党をよびかけたい人が浮かんだ」「対話カードを集約する日はいつなの」と、どんどん具体化も進みます。みんなで知恵を出し語りあえば、やっぱり元気も湧いてくる。

 これだけ市民生活が苦しく、除排雪充実の要望も強いなか、秋元市長が力を入れるのは冬季五輪招致と都心再開発、北海道新幹線の札幌延伸など大型事業ばかり。新幹線工事も費用が大幅に増えるというのに、異を唱える姿も見えません。誰が払った税金だと思っているのか。

 市民の健康やくらしを優先に、あたたかい札幌市を今度こそ。しっかり各区での押し上げに、私も力を尽くしたい。

 【今日の句】国民の 願いと政治も かみあわせ

2022年12月9日金曜日

こんな時にインボイスなんて

 大門実紀史前参議院議員が「緊急提案」をもとにした聞き取りで来札し、私も同行しました。いま大門さんは、中央委員会の政策委員会で活動中。「緊急提案」をまとめるにあたっての話も聞き、あらためて多くの方に届け、懇談していこうと思いました。

 うかがった先は札幌中部民商。すすきの地区もエリアで、会員の多くが飲食店という特徴があります。店にもよるでしょうが、コロナ禍前より客足は半分くらいといいます。スナックなどでも、地下鉄の最終列車までに帰る方が多いとのこと。

 自営業者は、利益がそのまま生活費になります。しかし、その利益が薄い。民商として「要望を聞いて歩くと切なくなる。もう1年も2年もがんばってきたんだから、さらに『がんばって』とも言えない」という一言を、重く受け止めました。

 事業に対する給付金は出されても、生活補償がありません。家賃や光熱水費など固定経費の負担が重く、給付金も支払いなどに消えていきます。「こんな時にインボイスなんて」「こんな時に軍事費を増やそうだなんて」との話も次々。聞きながら私も腹がたってきました。

 札幌東部民商では会員さんを訪れました。古着屋を営んでいる店主さんは30代。他県にある卸倉庫まで仕入れに行ってるのですが、「もともと古着が好きで始めた仕事ですから」と笑顔で語られました。

 異常円安のため輸入古着も1.5倍の値段になり、値上げせざるを得なくなったとのこと。しかし、たった1着だけという値打ちに固定客も多く、SNSを使った宣伝などの努力もされています。暗い話が多い経済状況のもとでも、夢は「本場の米国に行って仕入れてきたい」。店主さんの明るさに救われるような気持ちでした。

 物価高騰には賃上げが必要で、道労連・三上友衛議長、中川喜征事務局長とも懇談。道労連として、道経連はじめ中小企業団体などとも懇談し、賃上げの対話を続けてきたといいます。一致点を築くことの苦労や、最賃を上げた後の「130万円の壁」問題も話題になりました。

 職種や専門性に見合った「あるべき賃金」を打ち出し、合意にしていく重要性を三上さんは強調されました。保育や介護などで若干の加算がされましたが、全産業平均に届かないだけでなく、その専門性に見合っているのかを問いたいとのこと。働く誇りも取り戻すことになると思います。私もいっしょに力を尽くしたい。

 歩いて懇談することは、いっしょに希望や意欲を生み出していくことにもつながります。引き続き進めていきます。

 【今日の句】防衛と言いつつ 業者は守られず 

2022年12月8日木曜日

過去の歴史をくりかえさない

 道母親大会連絡会はじめ労組・団体といっしょに、81年前の太平洋戦争開戦日にあわせた街頭宣伝。召集の「赤紙」ビラが配られ、岸田政権が進める大軍拡ではなく外交の強化をとのスピーチが続きました。党を代表して、私もマイクを握りました。小室まさのり道議予定候補(札幌北区)も参加しました。

 当時の日本は、米国を上回る軍事力を保有していました。国の一般予算とは別の「臨時軍事費」があり、軍事機密を理由に議会もチェックできませんでした。増税や戦時国債の発行で軍事費は膨らみ、生活予算が圧迫されました。

 だから戦後、同じ歴史をくりかえさない「財政民主主義」が確立されたのに、岸田首相は今後5年間の軍事費を総額約43兆円をと指示しました。国民への大増税も視野にあります。ただでさえ苦しい国民生活への打撃になるだけでなく、過去の歴史を再現することになります。

 そもそも「反撃能力」という中身は「敵基地攻撃能力」。専守防衛を投げ捨てて、先制攻撃も可能になりかねない、憲法9条をこわす「戦争できる国づくり」そのものです。平和憲法をもつ日本で、国際法に反する先制攻撃だなんてありえません。

 多くの方に、この「反撃能力」と軍拡の危険性が伝わっていないと思います。反対の声をあげつつ、地域・職場・学園での対話を広げることに私も力を尽くしたい。政府の意向ばかりを伝える報道が多いからこそ、草の根の対話なくして平和世論なし、です。

 各団体からも、平和への熱い思いがスピーチされました。母親だからこそ、命を奪う戦争には絶対に反対するとの思いも、ひしひしと伝わってきます。高校生(たぶん)が足を止めて聞いてくれた姿も心に残りました。

 前日に帯広市で講演をした大門実紀史前参議院議員が、今日は札幌入りして業者や労働組合での聞き取りもおこないました。私も同行したので、これは明日にまとめて書きます。

 【今日の句】過ちと 思わぬ総理の 危なさよ

2022年12月7日水曜日

困難の声を一軒一軒聞いて

 党の「緊急提案」をもって森つねと道議予定候補と、札幌市中央区の商店街を訪ねました。コロナ禍に物価高騰、インボイス導入への不安や不満が相次ぎました。「やっぱり共産党を伸ばさないとダメだね」との、ありがたい激励もいただきました。

 大通のような中心街だけでなく、小さな商店が並ぶ通りも多いのが中央区の特徴。しかし、そのような商店が消えてマンション建設が増えてきていると森さん。昔ながらの人づきあいが薄れていくのは寂しいものですね。

 ある理髪店に入ると、店主さんは北海道の「事業継続緊急支援金」のパンフを手にしていたところ。前にも党事務所に問い合わせをしたことがあり、「申請方法がよくわからなくて、ちょうど共産党に連絡しようと思っていたところだった」とのことでした。

 この支援金は、①コロナ禍前との比較で月の売上げが20%減少、②原材料等の単価が比較する月で高騰した、という2つの要件を満たせば中小・小規模事業者で10万円、個人事業者で5万円が給付されるというもの。以前にも支援金を申請してるので、そんなに難しくないのではと思いきや、問題は②の要件だったのです。

 高騰した原材料等は、前年と今年とで同じものでなければなりません。道のパンフによれば、例えば昨年は上白糖50kgを仕入れ、今年は10kgの場合でも対象となります。しかし、日本酒だったら昨年が大吟醸、今年は本醸造の場合は対象になりません。この理髪店でも、整髪料はじめ1年で品物が入れ変わることがあるといいます。比較できないため、対象から外れてしまうのです。

 2つの要件を満たす必要があるので、①の売り上げ減少だけでは給付金はもらえません。店主さんは「申請するなと言ってるようなものだな」と、思わず苦笑。この支援金の受付は12/23まで延長されているのですが、きっと同じような問題を抱えて申請件数が思ったより少ないゆえの延長ではと思われます。

 別の酒屋さんでは「インボイス制度が、何が何だかわからなくて」と困り顔。今のところ取引相手との関係では心配ないそうですが、「このまま政府は進めるんですかね」と再び困り顔。森さんや私からインボイス中止の声が広がっていることも紹介して、共産党も力をあわせる旨を述べました。

 燃油高騰の影響が大きいだろうと、道公衆浴場業生活衛生同業組合にも足を運びました。今月に事務所移転とのことで、あいにく引っ越し準備中でしたが「緊急提案」を受け取ってくださり、あらためて懇談の機会をと話もいただきました。どんどん足を運んで、党の政策を届けていかねば。

 【今日の句】政党に 助成金なら ドンと出し

2022年12月6日火曜日

同世代がつながりあって

 「ほっかい新報」新年号企画として、あさの要さん(小樽市)・山崎さちこさん(石狩市)両市議予定候補との座談会収録。30代・40代の力で地方から政治を変えようとの、熱い思いを交流しあいました。

 「ほっかい新報」をご覧になりたいという方は、党北海道委員会や道内各地区委員会に、お問い合せください。過去の紙面はこちらでも紹介しています。

 あさのさんは、障害者施設に勤めて11年。ご両親を亡くされて後片付けなどについて日本共産党に相談したところ、党員が手伝いをしてくれた姿に触れて、その後の入党につながったといいます。「困っている人の力になりたい」という思いで、市議候補を決意されました。

 山崎さんは、小学生2人の子育て真っ最中。コロナ禍も経験するなかで、とりわけ子育て環境の充実をと願ってきました。今回の立候補も「子どもの医療費無料化や学校給食の無償化を実現したい」と決意を語りました。市議会も傍聴して、その思いを強めたようです。

 山崎さんの父親は他県で地方議員を務め、その姿を見て党への信頼を積み上げてこられました。あさのさんの父親も日本共産党との接点があったことが、今回の決意に結びついています。お2人とも自分自身で決意して、自分で道をきりひらこうという話に、私も背筋が伸びる思いでした。自分1人の力だけでなく、同世代の結びつきを広げたいとの話もはずみました。

 仕事や子育てなど目の前のことに追われ続ける、30代・40代の方は少なくないはず。同世代の候補者が代弁し、声をあげることで、社会や政治は変えられると思う方も必ずいるはずです。私も2人の押し上げに力を尽くしていきたい。

 具体的な話は、ぜひ「ほっかい新報」新年号をお読みくださいね。

 【今日の句】勇気出す姿 私も励まされ

2022年12月5日月曜日

畜産・酪農危機を救って

 今日の日本農業新聞は「酪農家の離農加速」と大きな見出し。離農を決断した、別海町の3代目酪農家のルポは胸が痛むばかりでした。過去に経験がないほど厳しく、本当に瀬戸際としか言いようがない。展望が見えるような政府の支援が、どうしても必要です。

 私の国会初質問も酪農支援についてでした。北海道だけでも年間100戸を超える酪農家の離農・離脱が続き、加工原料乳生産者補給金の大幅引き上げをと求めました。今日の新聞記事によれば、この半年で、全国の生乳出荷戸数で約400戸が減ったとのこと。質問した当時より、あまりの厳しさに言葉が出ません。

 しかも、高齢農家でなく若手・中堅での離農が出始めているといいます。別海町の方も40代ですが、資材高騰に自身の体調不良や人手不足なども重なり、経営計画に大幅な狂いが生じたゆえの離農の決断。「空になった牛舎を眺めるのがつらい」との言葉が、胸に刺さります。

 私の連れ合いの実家も酪農家でした。24時間365日、牛の命と健康を守り続ける毎日の様子も聞きました。たまたま私が行った日に子牛の出産が重なり、牛舎で見届けたこともありました。すでに義両親は酪農を引退しましたが、今も続けていたら、とても経営的に耐えられない状況であることは間違いありません。

 北海道では、12月は組合員勘定の時期。年間経営の総括なのですが、年を越すには新たな借金を背負わなければいけない事態です。1日付の同紙「論説」は、まさに北海道の苦境を代弁してくれています。

 「都府県の減産をカバーしようと規模拡大をした結果、減産を余儀なくされている。離農に踏み切った若い担い手、価格暴落でぬれ子を市場に出せず、殺処分せざるを得ない酪農家もいる。北海道から酪農をなくしてはならない。国民全体の問題だ」。国会とも連携して、北海道で活動する者として力を尽くしたい。

 【今日の句】大規模化 進めた国は 責任を

2022年12月4日日曜日

共同の力を、今こそ地域から

 市民と野党の共闘をと、定期的に取り組んできた中央区実行委員会の共同街頭宣伝。今回は私も参加させていただき、森つねと道議予定候補(中央区)もマイクを握りました。お互いのあいさつも気兼ねなく、積み重ねる大事さを実感です。

 立憲・社民・れいわ・新社会の各党から参加があり、「戦争させない市民の風・北海道」の川原茂雄共同代表もスピーチ。敵基地攻撃と軍拡増税、60年超の原発を稼働させることなど岸田政権を厳しく批判されました。コロナ禍や物価高騰で苦しむ国民の姿など、確かにまるで見えていないかのようです。

 スピーチの内容を気にかけているような、ちらちらと見ながら通り過ぎる若い方の姿もありました。仕事・バイト、学費・奨学金、格差や差別など、いろんな矛盾に満ちた今の日本社会。気候危機や人口減少など、大きすぎる課題に気持ちが重くなるのもわかります。いっしょになって打開する政党・政治家の力が問われています。

 そう思うと、私もスピーチが少し緊張気味でした。寒風が吹く12月で思い出すのは、リーマンショック後の派遣切り。労働組合や団体の垣根を超えて「年越し派遣村」がつくられ、野党の政治家もそろって駆けつけました。あの時に発揮された共同の力を、今こそ思い出したいと私から触れました。

 当時とは違う質の、先が見えない苦しい市民生活。軍拡増税という国民負担を増やそうとしているうえに、戦争できる国へと進む岸田政権に希望は決して見えてきません。いったい岸田政権は、誰を守ろうとしているのか。

 国会だけ見れば、立憲野党の共闘は進むのかと心配にもなります。こういう時こそ、軸足は地域・職場・学園に。しっかり地に足をつけて、がんばりたい。

 【今日の句】反撃と 言うが先制 否めない

2022年12月3日土曜日

業者の味方として60年

 北海道商工団体連合会(北商連)の創立60周年記念式典に、紙智子参議院議員・宮川じゅん道議と参加しました。商売の喜びと苦労に寄り添い、業者の味方となって励まし支えてきた北商連。中小・零細企業が多い北海道だからこそ、北商連の果たしてきた役割は大きかったと思います。

 式典では、おたる潮太鼓をオープニングに民商在籍40年以上となる会員の顕彰、講釈師・神田香織さんの記念講談。紙議員が来賓あいさつをされました。

 岡田会長のあいさつはじめ、多くの方が岸田政権の悪政を変えようと話されました。くらし・商売そっちのけで軍事費膨大、消費税の減税はしないうえにインボイスは押しつけ、そして無反省の「政治とカネ」問題。宛名なしの領収書など税務署は受け付けない、そんな厳しさを知る業者からすれば、腹立たしい思いは当然です。

 民商運動の歴史は、食堂を営んでいた両親のもとで育った私にも、すごく身近に感じるものでした。とりわけ大型間接税である消費税の導入は、くらし・商売と政治の関係を、一気に身近に感じさせるものとなりました。

 そうでなくても商売は、つねに先行き不安なもの。自営業は決まった給料というわけでもなく、子どもながらに生活の不安は尽きませんでした。ぜいたくをしないで出費を抑える感覚は、今も残り続けています。それでも両親を恨むつもりはなかったし、働く親の姿を間近で見れたことは良かったと思っています。

 拓銀破綻やリーマンショックを乗り越えてきたのに、今はコロナ禍と物価高騰で多くの業者が苦しんでいます。地域経済や商店街、まちのにぎわいに欠かせない中小・零細業者を支えてこそ、地域の持続性にもつながります。業者がつながりあい、支え合う柱となってきた北商連の発展をと願いながら私もスピーチさせていただきました。

 【今日の句】平和こそ 商売繁盛 土台なり

2022年12月1日木曜日

今こそ鉄路を活かす時代

 降り続く雪のなかで「いちの日」行動。北の鉄路存続を求める会の宣伝や、労働争議の解決めざす集会と、寒さに負けない熱い訴えが続きました。継続は力なりです。

 「鉄路」の宣伝は、道議予定候補と発表された小室まさのりさんが「北海道の未来に鉄路は必要です」と切り出しました。どんどん高校がなくなり、JRで通学している高校生たちの通学を守ってほしいと、道へ要請した様子も紹介した小室さん。通りすがりの高校生が「がんばってください」と、声をかけていきました。

 ZOOMを使って留萌市議・小沼清美さん、沼田町義・篠原暁さんもスピーチ。留萌本線が廃線されることに「深川に通っている高校生2人を、朝はタクシーで送ることに市も決めた。その後に通う高校生は、どうなるのか」(小沼市議)との現実や、バス転換しても「ちょうど今日から運転手不足で減便が実施される」(篠原町議)のです。やっぱり維持・存続が一番だと再確認。私も公共交通を守る国の責任を果たさせよう、そのためにも鈴木知事が存続の姿勢をはっきり示すべきと訴えました。

 鉄路は大事な公共交通。くらしと経済の基盤です。通学・通院・通勤などともに、物流にとっても鉄路を活かしていく時代です。気候危機打開は地球的課題なのですから、鉄路の優位性が発揮されてしかるべき。政治の位置づけを高めていきたい。

 その後の「いちの日」集会は、雪が強まるなかでも訴えに参加者がそろって集中。年収200万円ほどのタクシー運転手、実態は労働者なのに請負契約として不当な扱いを受けた予備校講師、労働委員会の命令に背いて労働組合攻撃を続けている惠和会を相手にした裁判闘争など、負けるもんかとの思いが伝わって胸が熱くなります。

 通行者へ「困っている方は労働組合に入って、いっしょに変えましょう」と、そろって呼びかけもされました。自分のためでもあり、多くの働く仲間のためでもあり。くじけずに団結で前へ進む、国鉄闘争の時から続く「いちの日」行動の真髄に触れたような気がしました。私も引き続き力をあわせたい。

 【今日の句】この寒さ 何年越えて きたことか

2022年11月30日水曜日

作冬の災害的豪雪を忘れず

 いよいよ札幌も本格的な積雪。札幌市に「除排雪体制の充実を」求める署名をもって地域をまわると、多くの方が応えてくれます。除排雪パートナーシップ制度の負担の重さや、業者を確保できないことも話題にのぼりました。

 昨冬の豪雪は、まさに災害レベル。人や車もすれ違えないのですから、救急・消防車両が入れないと命にかかわります。物流トラックやゴミ収集車も来られず、学校・職場に行けない方も続出しました。これほど社会生活がマヒするのかと驚きでした。

 このような市民生活なのに、冬季五輪招致に前のめりな市の姿勢に不満が続出。除排雪業者が足りない根本的な問題もありますが、それにしても市長からはガマンを強いる発信ばかりでした。都心再開発は最優先で、除排雪が後手後手となるようなことなど許されません。鈴木知事も国政の範囲から出ようとしない、まさに国の下請けのような状況です。

 地方選に向けたお願いや「しんぶん赤旗」購読にまわり、うれしいことに入党される方も。地域に根づいて、いっしょに政治を変えていく。私も引き続きがんばりたい。

 【今日の句】凍る道 朝配達も 気をつけて

2022年11月29日火曜日

難病連で学ぶ命の大切さ

 今日は森つねと道議予定候補(札幌市中央区)と道難病連へ。政府交渉の報告や、道による難病受給者証の交付遅れなどうかがいました。大事なことは「当事者の生の声を聞く」ことと、再確認しました。

 増田靖子代表は、交付遅れの事態とともに、道議会で真下紀子道議が質問した答弁などに「絶句した」と述べられました。受給者証が難病患者の命綱であるとの認識が、あまりに欠けていたのではないか。通り一遍の答弁に不満が収まらないのも、よくわかります。

 そうでなくとも難病患者は、医療制度のはざまにおかれ続けた存在でした。小児慢性特定疾病とあわせ、医療費助成やデータベース化の法改正の国会審議が進んでいますが、これにもより多くの当事者の声が反映されてしかるべきでした。さまざまな難病があるだけに「(聞き取りの)裾野を広げてほしい」との、増田代表の言葉に納得です。

 受給者証の交付が遅れたら、高額な医療費を一時的に払わざるを得なくなります。他県などは遅れがないように、有効期限のかなり前から作業時間を確保しているといいます。今回の遅れは、この業務を道庁本庁に集約しつつも体制・経験が不十分だったとの背景が明らかになりましたが、そもそもの難病に対する考え方から反省が必要だと思います。

 あわせて考えるべきは、本庁業務へ集約したという経過。コロナ禍で忙殺されてきた保健所職員の業務を減らすため、との理由でした。そもそも保健所職員が減らされてきたのが根本原因ということです。ケアに手厚い日本・北海道にしなければと痛感です。

 増田代表からは「松橋ちはるさんは、お元気ですか」と、やさしい言葉も。増田さん自身が、リハビリの大変さを知っているからこその心配りです。1人ひとりの命の大切さを、いつも難病連に来ると学びます。しっかり伝えます。

 【今日の句】誰だって 安心できる 毎日を

2022年11月28日月曜日

国が賃上げに向けた手立てを

 今日も党の「緊急提案」をもって訪問・懇談へ。この10年間で実質賃金が24万円も下がっているのですから、この分が賃上げできれば、ずいぶん楽になります。岸田首相も「構造的賃上げを」と言いますが、何をどうするか、その具体策こそ必要です。労働者の声と運動こそ大事になっています。

 道労連(北海道労働組合総連合)の中川事務局長も、来年の春闘に向けて「物価高騰分の賃上げがなければ、実質マイナスとなってしまいます」と、賃上げの重要性を強調されました。コロナ禍で医療や保育労働者に疲弊が広がっているもと、この分野でこそ公定価格や報酬での賃上げをとも話し合いました。

 少なくない中小企業で経営が大変なのは、誰もがわかっていること。だからこそ国が道筋や手立てを示す必要があります。ため込み過ぎと言っていい、大企業の内部留保の活用も1つの考えとして、政府も真剣に検討してほしい。ため込みが循環されてこそ、経済も活性化されていくのではないでしょうか。

 道信用保証協会、道中小企業総合支援センターにも足を運びました。岩渕友参議院議員の調査でも話をうかがい、このような提案の形となって届けられるのも嬉しいこと。政党の命は政策ですから、双方向の取り組みを続けていきたいものです。

 支援センターでは阿部啓二理事長さんも応対してくださり、物価高騰を価格転嫁できない実態や人員不足・事業承継での苦労もうかがいました。特に人員不足はどの地域でも共通して出される課題で、どう地域の企業を維持していくかとの切迫感も強い。経済がまわっても人がいない、のでは本末転倒です。

 エネルギー関連の価格高騰も、経営上の重石になっています。政府による当面の価格抑制策は必要ですが、いつまでも財源を国債に頼るわけにはいきません。富裕層・大企業優遇の税制を変えることと同時に、地域経済の体力をつけていくことも進めねば。そのための「緊急提案」だし、さらに私も役割を果たしたいです。

 【今日の句】内閣の 機能不全が もどかしく

2022年11月27日日曜日

次世代に平和な社会を

 久しぶりの稚内市で「語るつどい」。小雪が舞うなか、多くの方が足を運んでいただき嬉しい限りです。私からコロナ禍や物価高騰への日本共産党の政策や、軍拡より外交努力を、また日本共産党の100年について話しました。中尾としかず市議が進行してくださいました。

 会場となった生涯学習総合支援センター「風~る」は、旧稚内商工高校(実習棟)を活用した施設です。研修室やフリースペースのほか地域FMスタジオなどもあって、市民が集う拠点として生まれ変わりました。せっかく黒板が残っているので、ポイントを書きながら話をした次第です。

 へ~と声があがったのが、この10年間の変化。実質賃金は24万円、年金は6.7%と減少し続けてきたのに、大企業を中心とした内部留保は150兆円も増えています。単純に割り算すると1時間あたり17億円、1分あたり2834万円が増えた計算。大企業への優遇税制が、これだけ内部留保を膨らませました。ここに5年限定の課税をして、中小企業支援と一体に賃上げをというのが日本共産党の提案です。

 「がまんばかり強いられているけど、そうではないんですね」と、感想も出されました。日本社会全体に先が見えない雰囲気があるもと、政治家が希望や展望をつくることこそ大事。町内会の役員をされている方から「町内会と共産党は『コミョニティ』を大事にするところで似ている」との、嬉しい発言もありました。

 稚内市はじめ宗谷管内の医師数は全国・全道の最下位クラスで、医師確保は地域・市民の強い要求です。数年前から市民運動も広がり、市立病院や民間病院でも少しずつ医師数が増えてきました。それでも発熱外来がいっぱいになるなか、今日も「そもそも政府が医師を増やそうとしていない」ことへ批判の声も。くらし・いのち最優先の日本にこそ、です。

 終了後に90代の女性が「若い人に(昭和)5年生まれと言っても、ピンとこないみたい」と話しかけてくださいました。終戦直後に東京へ行き、焦土となった光景を忘れられないといいます。「もう二度と同じようなことは、あってはならない」と力を込められました。

 ちょうど会場の廊下に「稚内市子育て平和の日記念式典」ポスターが掲げられていました。防衛の名に軍拡ばかりが議論されていますが、そもそも「戦争をしない」ための外交努力こそ必要ではないのか。次世代に平和な日本を引き継ぐ思いも強めた、1日となりました。

 【今日の句】挑発と 煽りにのらず 外交を

2022年11月26日土曜日

五輪よりくらしを、除排雪を

 五輪の談合疑惑捜査は電通にも--検証や反省もないまま、札幌冬季五輪の招致に突き進むのか。池田ゆみ札幌市議(豊平区)の市政報告会でも、「五輪よりくらしを」の声が聞かれました。池田市議は、市議会の札幌オリ・パラ招致調査特別委員でもあるのです。

 もうけ優先の商業五輪のゆがみが噴き出しています。札幌市というよりIOC・JOCの問題ですが、そのような彼らに札幌市が言われっぱなしとなれば、市民負担が膨らむことになりかねません。そうでなくとも、札幌駅周辺など都心再開発に膨大な市予算がつぎ込まれているのです。

 大雪だった作冬の札幌市。多くの市民が「五輪より除排雪を」と思ったはずです。全国の政令市のなかで市民1人あたりの所得が最低でもあり、物価高騰のなかで市民を支えてほしいとの思いも強い。しかし、子ども医療費助成も全国政令市のなかで大きく遅れを取っています。

 池田市議の市政報告と決意表明も力強い。五輪と大型開発に前のめりの秋元市政に対して、市議会が「オール与党」のもとで日本共産党の果たす役割は大きいのです。前回の市議選で躍進した議席数があったからこそ、五輪への住民投票条例をと提案する力となりました。

 保育士として23年務めた池田さん。4年前に平岸で爆破事故があった時に、避難施設へ真っ先に駆けつけていたのが池田さんでした。お会いした子連れの母親は、ちょうど連れ合いが単身赴任中。いろんなことで心細かっただろう時に、経験豊かな池田さんから「困ったことは言ってください」と声をかけられて、どれほど支えになったことでしょう。その様子を間近で見ていて、池田さんの議席は「豊平区の命綱」としてかけがえのないものと確信しました。

 区内の後援会員さんから応援のメッセージもあり、年金55,000円の母親を介護しながら、わざわざタクシー代をかけて駆けつけてくれた男性の発言も胸に響きました。今度も市民に密着した、市民の味方の議席の確保を。私からも支援のお願いをしました。

 【今日の句】スポーツは 正々堂々 だからこそ

2022年11月24日木曜日

野党も力をつけて

 今日も党の「緊急提案」を届けてまわり、合間に消費税廃止各界連の宣伝も。くらしと経済をどうするか、野党の政策力や行動力が問われている局面だと思います。聞いた内容は国会へ反映させながら、地域に軸足を置いた政策への切りかえを進めたい。

 今日うかがった先は、道ハイヤー協会・道中小企業団体中央会・道商工会連合会・道信用金庫協会。どこも誠実に対応してくださり、私からも率直な問題意識を含めて「緊急提案」の内容を紹介しています。特に中小企業にかかわる内容では、北海道に引き寄せながらの懇談に勤めています。

 例えば賃上げは、どの中小企業だって取り組みたいもの。しかし、そのための原資をどうするか、東京などと比べて北海道では時給1500円に距離がありすぎる、時給を上げた際の「130万円の壁」問題などなど、いっそう踏み込んだ具体化が必要です。

 実体経済の回復についても、人口減少のもとでの内需拡大や労働力確保は簡単ではありません。それでも1つ1つ、ていねいに実行していくほかはない。自治体や金融機関、関係団体などが共同している例も聞き、重心を低くした経済政策こそ必要だと再認識です。

 インボイスについても話題になり、まだまだ中身が知られていないことや、小規模になるほど負担になる実態も聞きました。フリーランスなどからも声があがっているし、党としては中止を求めていますが、少なくとも延期すべき。この経済状況や経営実態のもとで、見切り発車で導入してはならないと痛感です。

 消費税廃止各界連の宣伝でも、上記のような話をしました。今日は若い方が署名に応じる姿も多く、くらしの切迫さや関心の高さが伝わってきます。高齢の女性からは「いつも共産党に入れてる。あなたにも入れたんだから、がんばってよ」と、激励もいただきました。感謝しながらがんばりたい。

 【今日の句】縛り付け 増税導く インボイス

2022年11月23日水曜日

トラック運転手を守ろう

 人口減少による苦難に直面してる1つが、トラック輸送です。道トラック協会を訪れた先日、燃料高騰・適正運賃とともにドライバー不足をどうするか、率直な意見交換をさせていただきました。党の「緊急提案」を携えた懇談の一環です。

 今年1月1日時点の住民基本台帳をもとにすれば、北海道の日本人人口は514万8060人。2020年の国勢調査では523万人で、5年間で約15万人の減少でした。この2年で9万人も減ったのですから、2020年までの3倍のペースで人口減少が進んだということ。足元から成り立たなくなってきている危機感があります。

 先日も書いた医療・介護・福祉などの人員不足や農林漁業の後継者、中小企業の事業承継も大きな課題です。そして、輸送に欠かせないトラック運転手の不足。道トラック協会に加盟している企業アンケートでも、約5000人ほどの不足と見込まれています。

 北海道は広大なため移動距離が長くなることに加え、▼冬期間は積雪などで、さらに時間がかかる、▼本州の高速道に比べて最高速度が規制され、片側車線数が少ない、▼本州輸送にはフェリー利用が必須になる-ーなど、長時間労働になりがちです。「働き方改革」のもと国としても周知を進めてもいますが、そうなるほどドライバーが必要になってしまいます。

 規制緩和のもとで競争が激しくなり、荷積み・荷下ろしなどの荷役も追加サービスするのが当たり前になり、ますますドライバーの負担が増してもきました。これでは体がもたなくなるのも当然。高校への就職案内でも保護者から「トラックは危険」と敬遠されているとの話を聞き、胸が痛みました。

 運輸・運送業は「国民生活や経済産業に、なくてはならないインフラ」(西原専務)です。しっかり休暇が保障される労働環境、荷主との公平な運賃交渉、ダンピング競争の過熱を抑えることなどは政治の仕事として、しっかり訴えていきたい。ただでさえドライバー確保が難しいのですから、適切な規制は絶対に必要です。

 「少しでも運賃をあげて、ドライバーの給料が上がるようにしないと」との話も、切迫感をもって受け止めました。適正に価格転嫁できるような、賃上げや年金底上げなど消費者側への支えも必要です。そして何より、消費税の減税を。痛感した懇談でした。

 【今日の句】新自由主義が 地域を壊しつつ 

2022年11月22日火曜日

政治の信頼なくして施策は進まず

 大臣3人の更迭に加え、松本総務相にも政治資金規正法違反の疑いと「しんぶん赤旗」が報じました。緊急の朝の宣伝では、チラシを受け取る方の姿も。岸田政権への不信・不満は、街頭でも伝わってきます。

 松本総務相の疑惑は、政治資金パーティーの収容人数を大幅に超えるパーティー券収入があったということ。会場の収容人数は600人や400人なのに、その倍ほどになる約1000人分の購入があったことになります。立ち見があった場合としても、さすがに倍の人数は入れられないのでは。

 パーティー券なのにパーティーに来られなければ、「対価」が得られなかったことになります。したがって、その分の収入は寄付にあたることになります。その寄付としての記載が、政治資金報告書になかったというのが疑惑の中心です。法違反になりえますし、規制法を所管する総務省の大臣としての責任も問われます。

 その後のニュースでは岸田首相自身にかかわり、選挙運動費用の収支報告書に、宛名など空白の領収書が94枚あったと報じられました。これもまた公選法違反の疑いとなり、確認中とのことですが、これまで総理は各大臣の疑惑に「本人が説明を」と述べてきただけに、まずはしっかり説明すべき。

 物価高騰などの対策も急がれるけど、一方で政治の信頼なくして施策は前へ進みません。官僚の士気にもかかわるでしょう。そもそも与党内からも批判が強まっています。いったい岸田首相は、どう考えているのか。

 今日は道トラック協会へ訪問・懇談にとまわりましたが、どの現場も矛盾や苦労に襲われています(詳しくは明日に書きます)。政治不信が強まる時にこそ、どのような転換が必要かを語っていきたいです。

 【今日の句】抜け道を 大臣みずから 示す国

2022年11月21日月曜日

予算を医療に、地域に

 道民医連のみなさんから紙智子参議院議員あてに要請があり、代わりに私がうかがいました。感染症法の改正を拙速に進めず、公衆衛生や医療・介護の余力ある提供体制を構築することが要請の中心点です。法案はいま、参議院での審議に進んでいます。

 法案の柱の1つは、病床確保や発熱外来の設置を都道府県の責任とすること。国の責任が弱くなるだけでなく、そこでの協定が守られない場合はペナルティーを科すなど、「これではアメとムチでなく、ムチとムチです」との話から始まりました。確かにひどい。

 発熱外来の確保にも、医師・看護師の感染(あるいは濃厚接触)が広がり、そもそもの医療体制が厳しくなっています。余裕をもって空床にしていると、患者を入れない「幽霊病床」などと報じて問題視するマスコミもあり、ますます医療現場の多忙がくりかえされる状況になっているのです。

 ただでさえ慢性的に人員不足の医療分野。現場に必要なのは「人と予算」といいます。このようなツケが蓄積されたのは、自公政権で社会保障抑制路線を続けてきたから。紙議員にしっかり要請の内容を伝えるとともに、命やくらし最優先の政治へ抜本的に変えましょうと、私からも述べました。

 先週に続き、「物価高騰から暮らしと経済を立て直す緊急提案」をもって訪問と懇談にも。今日の訪問先は、道バス協会と道中央企業家同友会。道内バス業界はコロナ前と比較して、この2年間で乗り合いバスで約37%減、貸し切りバスで約60%減にまで落ち込み、災害級の危機的状況です。「緊急提案」に含まれていない固定資産税の軽減など、きめ細かい支援が必要だと痛感です。

 同友会では、踏み込んだ政策提起への評価もいただきつつ、ゼロ金利からの出口戦略や内部留保課税の整理・課題も話題となりました。地域ごとに協議体をつくり、自治体や金融機関なども含めた枠組みづくりの必要性も共有でき、「骨太の問題意識を持っている金融機関もあります。懇談できたらいいですね」とのアドバイスもいただきました。

 これから国会では補正予算の審議となりますが、当面の対策とともに、骨太の方向性の議論と地域での合意形成が必要だと感じます。加速する人口減少とあわせて問題意識も共有できるはず。団体などの垣根にとらわれず、落ち着いた話し合いを積み重ねていきたいです。

 【今日の句】この苦難 総理は本当に 見えてるか

2022年11月20日日曜日

政策面でも信任できない

 わずか1ヵ月のうちに、岸田政権で3人目となる大臣辞任。寺田総務相だけでなく、このような任命をした岸田首相の責任は免れません。明日からの国会質疑も、ぜひテレビ・ラジオ等でお聞きください。

 大臣任命の誤りだけでなく、岸田首相は政策面でも信任できません。新型コロナ対策は成り行き任せ、物価高騰対策への後手後手ぶり、アベノミクスの転換もせず、安倍氏の「国葬」を強行。統一協会との癒着でも、政務三役への調査さえおこなわず。軍事費倍増・原発新増設など、これまでの悪政を加速しようとしています。

 首相自身の責任追及とともに、この悪政を変える道も、いっしょに示していかなければ。明日も訪問・懇談の予定ですが、地に足つけた話し合いをしていきたい。

 【今日の句】暴言に 癒着に疑惑 もうないか

2022年11月19日土曜日

やっぱり資本論から学ぼう

 小学生の子の学習発表会がありました。年を重ねてきたせいか、がんばっている様子を見るだけで、もう十分な私。見えないところで自分なりに努力したことには、きちんとほめてあげたいです。

 さて、今日は道労働者学習協会と党道委員会の共催による資本論学習会。定期的に開催して今回が3回目、今日の講師は宮﨑礼二・明海大学経済学部准教授でした。

 宮﨑先生は、資本論の逐条解説でなく、新自由主義のそもそも論から話を始められました。資本論の立場で、今の経済状況を読み解き学べるのが、この定例学習会の魅力でもあります。新自由主義の「新」とは New でなく Neo であって、19世紀資本主義時代の復活・回帰だという話は実にわかりやすい。

 今の日本の労働環境は、マルクスの時代と変わらない長時間労働や過労死・過労ウツが蔓延する状況。資本主義の矛盾が、日本では少子化であったり、大企業だけが潤う内部留保の膨張となってあらわれます。国民・労働者が人間らしく生きていく社会にするには、やっぱり労働時間の規制・制限が必要です。労働運動を発展させることの大切さを再確認です。

 「内部留保を膨らませて価値増殖さえしない日本資本家は愚かしい。設備投資できない状態を自分たちで作り、日本資本主義を新しいレベルに引き上げられなかった」と、だからこそ内部留保を活用して賃上げを通して経済循環をと指摘されました。資本主義を健全な道に戻すためにも、内部留保の活用が必要なんだと確信です。

 国家財政や日銀のあり方なども、質疑で深められました。やっぱり学びは力になります。

 【今日の句】こうやって きっと私も 育てられ

2022年11月18日金曜日

地域経済と中小企業を守る本気さを

 志位委員長名の「北朝鮮の暴挙に厳しく抗議する」声明が発表されました。船舶に被害が及びかねない大問題で、くりかえし私も声にしていきたい。同時に、挑発の応酬でなく外交的解決への努力を、日本政府には求めたいです。

 今日は、先日発表された「物価高騰から暮らしと経済を立て直す緊急提案」を届け、懇談にとまわりました。訪問先は北海道商工団体連合会(北商連)、北海道商店街振興組合連合会、北海道信用組合協会の3団体。週明けも経済団体を中心にまわります。

 北商連の井上事務局長は開口一番、「消費税が減税されれば、インボイスも止まるし消費拡大にもつながるし、いちばん大事なところです」。この間の給付金も税金などの支払いに充てられたりと、効果が薄かった実感があったといいます。それにくらべて消費税減税は、国民生活にも業者にとっても恩恵となります。

 中小・零細業者にとっては社会保険料の負担も重い。ある業者は、従業員10人ほどの社会保険料が約100万円とのこと。コロナ禍で猶予された分を、分割して15~20万円ずつ追加納付しようとしても、売り上げはコロナ前の8割ほどしか戻っていません。経営的にも、税や保険料を軽減することが大事だと再確認です。

 他に、コロナ禍で苦しんできた商店街が町内会などと連携してイベントに取り組んでいる努力や、信組が零細業者に親身な相談活動を続けてきたことなども聞き、いかに地域経済が支えられてきているかを、各団体から学べる機会ともなりました。

 「提案」では、ゼロゼロ融資を「別枠債務」にして必要な新規融資を受けられる手立てや、地域金融機関や中小企業団体などによる「委員会」の創設など、地域に密着した具体的提案もしています。地方自治体の役割の大切さも、今日は議題にのぼりました。「本気さが問われますね」との言葉も、期待の裏返しと受け止めたい。

 ぜひ一度お読みいただき、経済政策の転換へ、草の根からの世論を大きくしていきましょう。

 【今日の句】支持率は下がれど 物価は高止まり

2022年11月17日木曜日

医療・介護体制こそ手厚く

 北海道で新型コロナ感染者の再拡大とともに亡くなる方も増え、病床使用率も高まり、釧路市立病院をはじめ救急体制もひっ迫してきました。医療・介護・福祉職場での集団感染で、体制が組めない事態も広がっています。

 釧路にはDMATが派遣されましたが、どの地域でも同じようなことは起こりえる。医療体制が厳しい地域が多い北海道で、当面は力を集中することで乗り切れても、根本的には医療・介護などの体制を厚くするために国が責任を果たすべきだと思います。

 国会では感染症法改正案が審議中。感染症病床の確保などへ、都道府県と医療機関が「協定」を結んで備えていくというものですが、正当な理由なく協定を履行できない場合は重いペナルティーが課されます。必要なのはペナルティーでなく、財政支援と人員増ではないのか。

 地域でがん医療や高度医療を担っている医療機関が、感染症病床を確保することで、そのような医療を提供できない事態がありえます。これまで国はコロナ禍の2年間で、民間病院も含めて5616床も減らしてきました。病床を減らしておきながら「感染症には対応を」と言われても、現場では対応しきれないのではないのか。

 読売新聞が「コロナ警告(アラート)」という記事を連載していました。「専門外だから」と感染者を診ない医師が取り上げられていましたが、診察へのためらいや感染リスクへの不安もあるでしょう。専門分化の弊害か、とも書かれました。そもそも感染症医の人数が少なく、診療報酬上も冷遇されがちだったといいます。

 公立・公的病院が大きな役割を担った地域もあるし、懸命な対応を今も続けている民間医療機関もあります。関係機関の連携や合意でなく、拙速にペナルティーをもって進めるべきなのか。この間のコロナ対策や医療政策への、じゅうぶんな検証や総括が必要です。

 朝日新聞に「ケアワーカーがいなくなる」との連載も始まりました。ある専門学校の介護福祉科は定員40人のうち在籍14人で、そのうち日本人学生は6人。留学生のほうが多く、来春にはこの科がなくなる予定だそうです。感染症への対応だけでなく、ただでさえ少ない介護の担い手不足に道内各地で悲鳴があがっています。

 ケア労働に対して、まだまだ国の位置づけや社会的評価が低すぎる。働いている方々の誇りを支え、処遇や労働条件の改善を。強制ではなく、国が責任を果たす姿勢を見せてこそ。人口減少が激しい北海道から、声をあげていきたい。

 【今日の句】ケアこそに 国が本気で 財政を

2022年11月15日火曜日

障害ある子の学習権保障を

 小池晃書記局長がパワハラを認めて処分を受けたと、公式に発表・謝罪がありました。志位委員長も常任幹部会としての対応が遅れた反省と、責任を痛感していると述べました。詳しくはこちらをご覧ください。

 今回のことを自分に引き寄せておきたいと思います。みずからの言動の戒めとともに、党活動のなかで、あるいは普段の社会・家庭生活のなかでも、ハラスメントをなくす行動を。尊厳を守ることや相手をリスペクトすることは実践の課題だし、そのような党になることで信頼が回復されるよう、あらためて私も腹に落としたい。

 先月の政府交渉を終えて、その報告をおこなう一環としてALS患者の深瀬和文さん(道難病連理事)宅を訪れました。道難病連でお会いした時に、車いす使用の児童が修学旅行へ行く際に保護者の同行が求められていた件を教えていただいたのです。

 同様に、前年の宿泊研修は参加できなかったといいます。札幌市教委は介護アシスト(有償)が必要な場合、市教委が費用負担するとのこと。しかし、保護者はもとより学校現場への周知不徹底だった可能性があります。

 2016年に障害者差別解消法が施行されました。障害者への社会的障壁を取り除く「合理的配慮」を提供するよう、国や地方自治体などへ義務づけられています。しかし現実は、このような差別的取り扱いがあるわけです。市議会でも取り上げてもらいましたが、政府交渉でも担当者と話をしてきたというのが経過です。

 内閣府の担当者からは、関係機関などから詳細を聞いていないため一般論ということを前提に、「合理的配慮」がなされていないと言える可能性が述べられました。文科省の担当者からは、法にもとづく指針を出しているとの紹介がありましたが、現場で何が実際に起きているかはつかめていないようでした。私からは、まず全国でも調査をと求めました。

 文科省は通知を出した、市教委も通知を出した、あとは現場の責任というのでは官僚的に過ぎます。もちろん先生たちの責任はありますが、過密カリキュラムのなかで忙しいし、じゅうぶんな知見を持てていない場合もあります。管理職を含めて、市教委として積極的な役割を果たせなかったのかと残念な思いがたちます。これを教訓に、改善してほしい。

 深瀬さんに報告し、懇談のなかで新たな課題もわかりましたので、引き続き市議とも連携していかねば。何より子ども自身が、障害を理由にカリキュラムの一環である学校行事に参加できないというのは、その子の学習権を奪うことになってしまいます。どの子も学べる環境を保障することは、行政としての大事な務め。粘り強く取り組みます。

 【今日の句】弱点も 惰性も出し合い 進むため

2022年11月14日月曜日

過去最大の介護保険改悪を許さない

 7年目を迎えた「介護の日」スピーチ集会。介護の日は11月11日ですが、今年は日曜日にあわせた開催となりました。あいにくの雨でしたが、1人ひとりの「介護に笑顔を」との熱い思いが伝わる集会でした。私も一言スピーチさせていただきました。

 介護保険は2024年度改定を控えて、最大級の改悪というべく利用者の負担増やサービス外しが狙われています。●利用料2割負担、●要介護1・2の訪問介護と通所介護を「地域支援・総合事業」へ移行、●ケアプラン有料化、●福祉用具をレンタルから買い取りへ-ーなど、金がなければ使えない介護保険となってしまいます。

 職員の処遇改善は進まず、慢性的な人員不足のなか、コロナ禍で緊張しながらの介護が続いています。事業所の経営悪化も広がり、今年は9月末までに100を超える倒産がありました。過去最多です。利用控えや物価高騰も重なっています。「介護の社会化」として始められた介護保険が、いまや「介護の市場化・商品化」とされたことで大きな苦しみが生まれているのです。

 「私が勤務しているデイサービスの利用者さんは、多くが要介護1・2。認知症を持っている方もいます」と、昨日もスピーチがありました。改悪が実施されれば、このような方々は保険から外されて「在宅」となってしまいかねません。在宅介護や地域密着型サービスの広がりも聞きますが、北海道のように広大で、労働者人口の減少が進む地域では不安が先に立ちます。

 福祉職場で働く方のスピーチは、職場にクラスター発生で急きょ代読されるなど、介護・福祉の職場は綱渡りの毎日であることも痛感しました。それでも「やりがいがある、この仕事が好きだから」とスピーチされた情熱を、政治が受け止めるべきです。介護報酬の引き上げなど、国が抜本的に位置づけを高めることを求めていきたい。写真は連絡会FBで掲載されているものを転載しました。

 コロナ禍での人員不足のもとで、訪問介護には無資格者を使ってもいいとの通知が厚労省から出されるのは、1人ひとりの尊厳を守り、専門性をもって介護しているのに、国は「介護は誰でもできる」と思っているからではないのか。それが低い介護報酬として表れていると思うのです。

 誰もが高齢になり、心身の自由が利かなくなることがあります。史上最悪の介護保険制度の改定を、必ず食い止めたい。いっしょに「介護に笑顔を」と言える職場づくりに、私も力をあわせます。

 【今日の句】使えない 介護保険こそ 見直しを