2025年12月7日日曜日

誰もが心配してるからこそ冷静な外交を

 中国機による自衛隊機へのレーダー照射など、このままエスカレートしたら日中関係が危うくなります。今日の「しんぶん赤旗」に、事態悪化をどう打開するか、志位和夫議長の発言が掲載されています(こちら)。ぜひ全文をお読みいただきたいのです。

 これは、香港フェニックステレビのインタビューに答えたもの。高市首相による発言の一番の問題点は、特定の国を名指しして武力行使があり得るとした点にありました。歴代総理のなかで、このような発言をしたのは高市首相が初めてです。

 日中国交正常化の際の共同声明をも踏みにじる内容であるだけでなく、2008年の「互いに脅威とならない」との共同声明にも背きます。撤回が必要ですが、志位議長は中国側にも3点で理性的解決をと求めました。

 ①ごく一部の右翼的潮流と日本国民を区別した対応を、②人的交流、文化交流、経済関係にリンクさせない、③事実にもとづかない言動、対立をことさらあおる言動はつつしむーーです。レーダー照射も、ここに関わるでしょう。

 政治的に過熱し、何かの際に偶然の衝突があれば後戻りできなくなります。冷静な外交とともに、やっぱり大元にある安保法制廃止、憲法9条を生かす立場でASEANなどと平和な地域づくりを進めることではないでしょうか。

 今日は登別市・室蘭市へ、語るつどいや街頭宣伝にとまわりました。冒頭に日中関係の話を始めると、集中して聞かれる方がほとんどでした。誰もが心配されているのが伝わってきます。

 他党やマスコミの論調、コメンテーターの発言などでも、中国へ厳しい態度で臨むべきとのものが目につきます。中国もそうですが日本も煽り立てるのではなく、冷静な対応を自覚的にしないと危うい。日本共産党が、その役割で発言しなければと痛感するのです。

 補正予算はくらしや地域経済の支えにならないこと、国会議員削減には報道機関からの批判も出されていること、高市政権は支持率が高くても土台はもろいこととあわせ、日本共産党がめざす社会などを私から話しました。

 うれしいことに両市で入党してくれる方がいて、街頭宣伝でも「いつも共産党はいいこと言ってると思っていました」と声をかけてくださる方など、私も励まされました。今こそ語り広げなければ。

 【今日の句】誰だって 戦争なんて 望まない