2015年5月30日土曜日

「仕方ない」で済ませないで

 口永良部島の噴火で、まずは全員無事で良かったです。国による全面的な生活支援を、早く打ち出してほしい。東京から北海道に戻り、国会報告を兼ねて「戦争法案」反対集会へ!

 報告で触れようと思って、話し忘れていたことがあったのでブログに書きます。

 特別委員会での審議初日、志位委員長がサマワに派遣された自衛隊員の装備武器を写真パネルにしました。

 この日は私は、傍聴席から質疑を聞いていました。

 志位委員長が「これだけ重装備の‥‥」と話し始めると、私と年が変わらないぐらいの自民党議員が「重装備じゃないって」「持っていかないと守れないでしょ」とブツブツ。

 自分を守るためには、これくらいの武器は仕方ない、と言いたいのでしょう。

 派遣は仕方ない、武器携帯も仕方ない、いざとなれば武器使用も仕方ない‥‥そんな発想で賛成するとなれば、あまりに想像力が欠けている。

 自衛隊員とて、家族がいる大事な国民の1人ですよ。

 「派遣は仕方ない」ではなく、その命を守るために、外交努力を強めるべきなのではないですか。

 武器の携帯も使用も、そんなに「仕方ない」で言えるほど軽々しいものなのですか。

 実際に武器を使う場面となれば、相手とは「殺し、殺される」状態になっているということです。

 それを「仕方ない」と、簡単に言えるものではないでしょう。

 志位委員長が質問で明らかにしましたが、イラク派遣後、少なくない自衛隊員が自殺するほど「仕方ない」で済ませてはならない問題だと思うのです。

 今日の反対集会でも、その後の道庁前反原発行動でも、こんな人たちが国の中心にいるだなんて許せるか!との声を聞きました。

 国会内でも論戦や委員会対応で、日本共産党としてがんばります。

 同時に、今回の法案では、これまで以上に国民世論の高まりが大事だと思うのです。

 ここであきらめてたり白けてたりしたら、憲法改正が本格的スケジュールになった場合でも、きっとあきらめや白けになるでしょう。

 廃案めざして、私も時間の限りがんばりたい!

 一方で、今週は農林水産委員会での参考人質疑や、デモ激励、農業会議の全角大会参加と要請に、北海道から弁護士のみなさんも見えられて大忙しの1週間!

 週明けには農協法等改定案の本格審議もあって資料を読み込みながらも、戦争法案廃案へ力を尽くします。

 【今日の句】 「気づいたら 遅かった」には したくない

2015年5月26日火曜日

国会論戦に注目を

 今日の衆院本会議に続き、明日の特別委員会でも志位委員長が質問に立つ予定です。今日の質問はこちら、明日はテレビ中継有り! ぜひご覧ください!

 今日も国会前では抗議行動がおこなわれました。

 連日の抗議行動を、官邸はどう感じているのか。

 耳に入らないとか、徹底して無視しているとか、そういうわけでもないと思うのです。

 というのは今日の本会議。

 志位委員長の質問に対して、安倍首相が一拍置いて水を口にした時。

 直前の答弁に対して「それは戦争を知らないからだ」とのヤジが飛びました。

 ヤジと言っても抑制的で、しかし安倍首相の耳には入っただろう位置からのもの。

 しかも、戦争を体験した議員の一言です。

 あくまで私の主観ですが、首相はいま一度、水を口にして気を静めたように見えました。

 論戦とは別のことを書いて申し訳ないのですが、首相の拠って立つ理屈は、かくも脆弱でもろい部分があると思いました。

 政府が言う後方支援は、国際的には兵站活動で、相手側からすれば攻撃対象になるものです。

 武器の使用も拡大し、これまで以上の治安維持活動にも参加します。

 これまでアメリカにNOと言えなかった日本が、アメリカから集団的自衛権だから一緒に戦闘をと言われて本当に断れるのですか。

 政府の答弁は、正面から答えていないように思います。

 ぜひとも質疑をじっくり見ていただきたい。

 今が頑張り時です。

 【今日の句】 サラ川に 共感覚える 年になり

2015年5月25日月曜日

福島の現実を胸に

 今日は盛りだくさんの福島視察。高橋千鶴子議員からも要望していただき、震災復興特別委員会の視察団に私も加えてもらえ、しっかり学ばねば!と新幹線に乗り込みました。

 盛りだくさんなので、それぞれを簡潔に。

 ①初めに向かったのは楢葉町・モックアップ施設建設予定地。

 廃炉等に向けてロボット開発や、格納容器内を見立てた検証などを進める施設です。

 やみくもにロボットを投入しても、瓦礫などに引っかかれば新たなロボットのゴミ置き場にしかならないわけで、国内はもとより国際的な技術や知見の結集が求められます。

 ②広野町では中高一貫校「ふたば未来学園」の建設予定地へ。

 いま校舎は広野中学校を借りているそうですが、遠藤智町長さんからは合わせて通学でのJRの増便が要望が話されました。

 ③富岡町のエコテッククリーンセンターは、住民からの反対で計画が進んでいません。

 これは1㎏あたり10万ベクレル以下の廃棄物の処分場なのです。

 写真のような白い遮水シートを層にして地盤への影響を防ぐ計画ですが、所管の環境省から議会への説明も2月だったと聞きました。

 難しい課題ですが、住民合意抜きに進めるべきではない問題です。



 ④富岡町では、除染現場も訪れました。

 一軒家なら6~8人ほどで、2~3週間で終えられると言います。

 しかし、面的な除染をしないと周りからの高い線量に侵されるので、計画的に進めている話も伺いました。

 それにしても、現場で働く方には色んな意味で重労働と思うのです。

 移動中にも、家屋だけでなく道路に面した斜面などでの作業も目にしました。

 廃炉作業ともども、何より健康面での配慮が必要と思いました。

 ⑤線量が高く車内からのみでしたが、中間貯蔵施設建設予定地も視察しました。

 やや高台と言える場所からは、福島第1原発も見える距離(写真のずっと奥の方ですが……)。

 ここは福島県内の除染で出た汚染土などの廃棄物を「中間貯蔵」するもの。

 今年の3月に搬入が始まりましたので、国は30年以内に県外での最終処分について決めなければなりません。

 とはいえ、この中間貯蔵施設の地域も地権者が2300人以上いるとされ、合意は進んでいません。

 一部の予定地から始めた「見切り発車」(「毎日」3/14付)との指摘もあり、引き続き十分な検討が必要と思います。

 ⑥浪江町では馬場有町長さんの案内で、主に請戸地域を回りました。

 この地域は私も3度目で、「変わった部分」と「変わっていない部分」がわかるようになりました。

 まだ山のように積んである瓦礫などの選別は途上のようでしたし、請戸小学校や土台しか残っていない地域なども、以前に見たままでした。

 ただ、半年前には建設中だった焼却施設は今日が火入れだったとか。

 秋には鮭が遡上する請戸川を見ながら、あらためて原発事故がなければとの思いを強めました。

 ⑦最後は桜井勝延市長さんの案内で、南相馬市小高区の復興の要望も受けました。

 すでに商店街では家屋の解体などもあり、砂利で更地になっている区域も見られます。

 地元で頑張りたい市民の力もあり、いわば町をリフォームする形で復興を進めたいとのお話でした。

 伊藤委員長が代表して要望書を受け取りましたが、自治体ごとに現状を踏まえた国の支援が必要と思いました。

 それぞれ簡潔に書いたつもりでも、やはり1つ1つは大事な問題。

 少し私も整理して、質問などに生かせたら。

 何より原発事故さえなければ、との思いは消えません。

 今も避難生活を強いられている多くの方の、暮らしと生業を守るために頑張りたいとあらためて思いました。

 【今日の句】 この矛盾 どこまで首相は 知ってるか

2015年5月24日日曜日

国会報告で駆ける!

 国政報告会や各種集会などで、とにかく「戦争法案」の中身を話しまくっています。本会議の本格論戦を前に、早く安倍政権を追い込む世論をつくっていかねば‥‥!

 写真は党北空知留萌地区委員会の国会報告会ですが、行ける場にはドンドン足を運んでいきたい。

 この時の報告会でも「自民党の現職議員で反対する人はいないのか」「公明党はどのような反応なのか」「ぜひ逐条ごとの解説を」など、質問や要望も相次ぎました。

 法案の全体は、内閣官房のこちらのページに資料がありますのでご覧くださいね。

 私からは、この法案の問題点を3つの点で述べています。

 1つは、自衛隊が「いつでも、どこでも」海外へ出ていき、武器の使用も大幅に認められること。

 2つに、これまでのPKO以上に治安維持活動の範囲が増え、その分戦闘行為にも巻き込まれる恐れがあること。

 3つに、集団的自衛権!

 加えて、日米の新「ガイドライン」にて「同盟調整メカニズム」=「戦争司令所」が始動して、米軍と平時から一体化することを、私はとても危険だと感じています。

 これが「切れ目のない」と政府が言う組織的証明でしょう。

 いろんな形で私からも発信をし、国会論戦とあわせて世論と運動で政府を追い込みたい。

 明日は震災復興特別委員会の視察で、福島県に行きます!

 【今日の句】 守るべき 命はたくさん あるだろう