2019年10月26日土曜日

変形労働時間より、先生ふやそう

 もっと長時間労働を押しつけるのか--政府が狙う公立学校への「1年単位の変形労働時間制」の導入。今日は高校・障害児学校後援会で「許すものか」と語り合いました。

 「変形労働時間制」は、すでに民間職場では広がっています。繁忙期や閑散期のある職種などで、1日8時間という法定労働時間を越えて働く(働かせる)ことが可能となります。超えた分は閑散期の労働時間を減らすなど、月単位や年単位で帳尻を合わせるということになります。

 これを公立学校に導入しようと18日、政府が法案を閣議決定しました。今の臨時国会での成立を見越しています。教員が足りないうえに業務や授業時数が多く、まさに毎日が繁忙状態であることを解決しないで「はみ出た分は夏休み・冬休みで調整してください」ということなのです。

 ところが今の教育現場は、夏休み・冬休みとも忙しい。研修や部活動、今日の「しんぶん赤旗」によればワックスがけやカーテンの洗濯、プールや鉄棒のペンキ塗りなども、業者に頼む予算がないため教員がおこなっている(!)地域もあるとのこと。私が20年以上も前にいた現場とはまったく違う働く環境になっていることに、あらためて驚きました。夏休み・冬休みも繁忙状態です。ということは、今は毎日が超繁忙状態!

 今の学校現場のままでは、夏休み・冬休みまで体がもちません。子ども・生徒と向き合ってこそ得られる教員としての誇りややりがいが、安倍政権のもとでドンドン削がれてもきたのです。黙ってられない。

 適切な休暇は疲労を回復して人間性を取り戻すとともに、教員として自身の人間的成長の時間としても必要です。教員にも家族がいるし、介護を必要とする家庭もあります。一方的に変形労働時間制を進めれば、今でさえ少ない現場での教員離れが加速するのではないのか。

 日本共産党は21日、「教員をこれ以上、長時間働かせるのか--「1年単位の変形労働時間制」導入に強く反対する」を発表しました。ぜひ、ご一読ください。豊かな教育実践や学校づくりをするのなら、教員の労働条件の改善こそ必要です。大事なことは「先生を増やそう」。子どもたちの学ぶ環境や成長に直結する問題です。安倍政権には教育行政だって任せるわけにはいかない!

 日中は札幌東区で、宮川潤道議・平岡大介前市議と「語るつどい」に大勢の方が駆けつけてくださいました。地域で配られていたチラシを見て「今の政治には危機を感じる」という初参加の青年も。

 「札幌での水害対策の現状は」「北海道開発局の予算が減ってきている」「プレミアム商品券を配るより、消費税増税などやめて」「非正規雇用や低賃金に対する日本共産党の考えは」など、質問も多く出されました。こういう語り合う場を多くつくりたい。

 夜には党中央委員会で開かれた「全国青年・学生党員決起集会」を中継で見ました。若い世代が自分の言葉で日本共産党や民青同盟との出会いを語り、学ぶことから希望を見つけ、もっと仲間を増やしたいという思いがひしひしと伝わって、いっしょに聞いていた道委員会委員長などと「う~ん」とうなりっぱなし。

 一人ひとりを大切にすること、政治も社会も変えられる道を伝えること、同じ仲間としていっしょに考えることなど、いろいろ自分でもやるべきことを考えさせられました。可能性は大いにある! 若い世代と語り合う場も、さらに多くつくっていきたいですね。

 明日は白石区・厚別区での活動です。

 【今日の句】向き合える 時間と余裕を 学校に

2019年10月25日金曜日

またウヤムヤに終わらせてはダメ

 菅原一秀経産相が辞任しました。私が現職のときTPP特別委員会の理事会で議論した議員で、いろんな当時のことも思い出しました。

 理事会では、委員会の運営などを決めていきます。与党側から「そろそろ審議も深まったので採決を」など発言があり、委員長が理事会にはかるのですが、その時の発言の役が菅原議員だったと記憶しています。民進党(当時)議員が抗議の意思を示して退席するもとで、1期目の私が1人で菅原議員など与党側に「まだ論点が残っている」「公聴会が実施されていない」など論じるという構図なのでした。

 委員会は採決強行という場面になり、民進党議員とともに委員長へ抗議をしていると「共産党は最後まで、きちんと反対していたぞ」と、自民党席から民進党議員へのヤジが聞こえました。声の主は菅原議員。立場は違えど、しっかり聞いてくれていたのだなと思ったのです。その後も予算委員会で質問に立ったときに、今度は予算委員会理事だった菅原議員が私に水も注いでくれたこともありました。

 でも、それはそれ。メロンやカニ、香典の問題など事実なら議員の資格にもかかわります。いわゆる「政治とカネ」の問題で議員自身がこれでは、焦点の関電の原発マネー還流にもメスなど入れられないでしょう。辞任は当然だし、それで終わりにもならない問題です。

 安倍首相は、みずからの任命責任を認めました。しかし、これまでも「政治とカネ」などでは小渕優子議員や甘利明議員などの辞任もあったのに、結局うやむやになったままでした。辞任して世論の批判がやむのを待つというのを、繰り返させてはならないです。

 今日は札幌市中央区で、朝にNTT前での宣伝から始まり、地域や業者のみなさんと「語るつどい」、街頭での質問や意見も受けて話し合う「街角トーク」など。だんだん風も冷たくなってきて、もうすぐ冬が来るんだなと街頭で感じられる季節になってきました。

 昨年のブラックアウトの原因や北電の責任、介護職場の現状、憲法9条、消費税や商売の現実などが「つどい」では出され、街角では関電や冬季五輪、小中学校での不登校などのほか「与野党で一致して進めたことはないの」などの質問もありました。立ち止まらないまでも、遠巻きに話を聞いてくれている方の姿もありました。そろそろ街頭で長時間のトークはつらくなる季節になりますが、屋内外を問わず語り合う機会は大事にしていきたいものです。

 夜は久しぶりに道庁前の反原発抗議行動に参加。あたたかいエールもいただきました。明日は東区と、教職員後援会に足を運びます。

 【今日の句】モノよりも 気を配ったら 世は丸く

2019年10月24日木曜日

地方議員と願いを届けに

  道内各地から日本共産党地方議員が集まり道への要請をおこなうのに合わせて、国の出先機関やJR北海道への要請もおこないます。私は、そちらでの役回りとなります。

 道への要請項目の多さは、くらしや地域での課題が切実になっていることと、道内すみずみに日本共産党の地方議員がいることが反映しています。同じように出先機関への要望も多岐に渡り、いつものことですが時間が足りなくなるほどです。

 道財務局には、留萌市での国有地がけ崩れ工事、札幌市豊平区での自衛隊病院跡地の有効活用について。いずれも住民のみなさんも声を上げて、日本共産党もいっしょに取り組んできた課題です。留萌市では来年度に工事がおこなえる見込みながらも、住民負担の発生が心配されていることが引き続く課題に。病院跡地の活用では、市民の願いもしっかり受け止めてもらいました。

 道開発局では、災害対策や道路・橋梁の修繕など身近な問題も数多く。公共インフラの老朽化が進んでいて、工事は「列をなす状態」で順番待ちという予算の状況でもあります。大型事業の乱開発・ムダ使いは許されませんが、緊急性が高い工事には優先して予算をまわしていくことが求められていると痛感です。あらためて日本共産党の地方議員が、町のすみずみの課題で、時には行政とも連携して解決に奮闘していることも知れました。

 JR北海道は、駅の屋根やエレベーター、ダイヤ改善などの問題とともに、バス転換が迫られている日高本線・根室本線・留萌本線についての厳しいやりとりが続きました。日高本線と根室本線は災害復旧さえしていない共通の問題がありますが、ここでもJR北海道は後ろ向き。国から支援を受けて復旧しても、国へ返すお金の見通しが立たないことを理由にしています。

 安全対策の費用は必要ですし、それを軽視した過去については反省が必要です。しかし、そのために路線が維持できないとなっていいのか。かかる必要な費用が確保できなくなったのは、国による基金の運用益が減ってきたことが原因でした。国鉄の分割民営化のときに北海道や四国・九州が赤字になるのは明らかでしたし、本州3社が莫大な黒字を上げている鉄道格差を見れば、国が責任をもって新しいスキームを考えていくべきです。

 地域の実態や鉄路が必要とされていることを述べる党地方議員団を前に、JR側も「バス転換を強制するものではない」と回答。これまでも同様の回答をしているわけで、沿線自治体はもとより全道的な世論が重要なのは間違いありません。党としての取り組みも、さらに力を入れなければ。

 地域に根ざした議員がいる意味を、あらためて今日は確認した1日でもありました。明日は札幌市中央区で、宣伝や「語るつどい」などです。

 【今日の句】短時間でも 一言に意味を込め

2019年10月23日水曜日

大事なことは積み重ね

 明日、国の出先機関とJR北海道への交渉をおこないます。対道交渉と合わせて、全道から地方議員が来札する際に毎年おこなってきたものです。

 例えば道開発局への要請では、各地の道路や橋梁などについての要望が寄せられます。全道をまわってきているので大体は知っているつもりですが、それでも「こういう橋があったんだ」など、あらためて気づくことも少なくありません。現地に行けない場合は、地形や歴史なども調べられるだけ調べてから臨むようにしています。

 JR北海道への要請では鉄路の維持はもちろん、駅舎の安全性・利便性についての要望も出されています。高齢者や障害など誰もが安心して乗れる公共交通となるように、ここは力を合わせることも必要です。本社への直接の要望ですから、きちんと正当性や根拠あるものとして党としても力を合わせるのです。

 国会議員といえば質問や論戦をする姿が目につきますが、多くの方の目につかない仕事も多くあるものです。いま私は現職でもないので、こういう積み重ねのものこそ、ていねいに(とはいえ多くはスタッフが進めていますが)取り組みたいと思っています。

 さて、今日は昼に消費税廃止各界連絡会の宣伝がありました。このまま消費税10%に甘んじてはいられない、ダメなものはダメと声をあげることが大切。近づくハロウィーンの格好をして宣伝するとのことで、写真のようになりました。

 これからクリスマスや年末商戦となるもとで、じわじわ消費税の影響が出てくるかもしれません。業者にとっても、この多忙期に複数税率への対応も含めて煩雑な事務に追われることになるかもしれません。やっぱり、このまま黙っておくわけにはいかない。

 安心して住める地域を。
 明日の不安がない生活を!

 【今日の句】すみずみに 苦難こたえる 議員あり

2019年10月22日火曜日

憲法に抵触しないか

 天皇の「代替わり」儀式が大々的に報じられました。日本共産党は、国民主権と政教分離に相いれないあり方の是正を求めてきました。

 今回の儀式は、前回の「平成の代替わり」での儀式が踏襲されています。今日の「即位の礼」(正式には「即位礼正殿の儀」)で言えば、天皇が高御座(たかみくら)から「おことば」を述べて、総理が天皇を仰ぎ見ながら寿詞(よごと)を述べる形態をとります。寿詞とは、臣下が天皇に奏上する祝賀、とされています。

 この儀式は、戦前の「即位礼当日紫宸殿(ししんでん)の儀」と、式次第がまったく同じです。戦前の儀式が定式化された登極令は廃止されたのに、そのまま引き継がれていると言っていいと思います。戦前に神としての地位を象徴していた高御座という存在や現実の進め方などは、国民主権を定めた憲法に抵触するのではないか。

 このような点から、今日の儀式に日本共産党は欠席しています。来月の大嘗祭も、宗教上の儀式として政府も「国事行為としておこなうことは困難」としていながら公費(宮廷費)が注ぎ込まれて実施されようとすることにも、同意することはできません。

 あらためて憲法第1条には「天皇は、日本国の象徴であり日本国民の統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と書かれています。天皇の制度は、国民主権のもとで存在しているものです。加えて戦前の反省をふまえるなら、天皇を「神」とするようなことなど当然あってはなりません。

 こういう時こそ天皇の制度をタブーにしないで、国民的議論が必要だと思います。だからこそ日本共産党は、今回の儀式についても国会で提案してきました。恩赦についても、憲法第4条の「国政に関する権能を有しない」天皇の立場から見て、このように実施するのは賛成できません。

 日本共産党は、綱領に「現行憲法の全条項をまもる」と明記している立場から、今回の天皇の制度についても検討してきたことも合わせて知っていただければ幸いです。

 【今日の句】罪までも 赦す理由は どこにある

2019年10月21日月曜日

災害支援も積み重ねがあってこそ

 久しぶりに札幌での朝宣伝から今日はスタート。少しずつ書き溜めてきた原稿の校正も済ませて一息と思いきや、相次ぐ要請の準備に慌ただしいのです。

 書き溜めてきた原稿とは、党の雑誌「前衛」12月号にて掲載を予定しているもの。胆振東部地震から1年が経っての現状と課題について、私が厚真町などをまわって聞いてきたことをまとめたものです。

 いま台風19号の大きな被害から、どう復旧していくかが大きな課題です。地震災害と状況は異なりますが、くらしや生業の復旧という点では共通します。今回の私の原稿だけでなく、災害のたびに国会議員・地方議員などが現状と課題をまとめてきました。それが蓄積となって、党の支援活動や質問にも反映させてきたのです。

 そう考えると、いつか未来の誰かが、私の原稿を参考にすることもあり得るかもしれません。私も国会質問や過去の文章なども参考にして、これまでも被災地支援に取り組んでもきました。「前衛」12月号が発売されましたら、ぜひお読みいただきながらご意見を積み上げていただけたら幸いです。

 朝の宣伝でも、救援募金に協力してくれる若い方の姿がありました。必ず被災地へ届けます。また台風が接近するなかで、被害が拡大しないかと心配です。避難所生活も1週間となれば、心身の調子が崩れてきてもおかしくないころ。保健師さんなどが巡回しているかと思いますが、体制の強化へ国も含めて進めてほしいと切に願うばかりです。

 重ね重ねですが、日本共産党としての救援募金に取り組んでいますので、ぜひこちら https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-10-14/2019101403_02_1.html も参考に、ご協力をお願いします。

 【今日の句】あたたかい 心を添えて 被災地に

2019年10月20日日曜日

地域に根づいて働ける場を

 今日は名寄市・士別市で「語るつどい」や街頭宣伝、ご挨拶まわりなど。昨日の雨が嘘のような青空と暖かさがありがたい1日でした。

 「若い人が子育てできるような日本にしなきゃ」とは、今日のつどいで出された一言。名寄市では、段ボール原紙を製造する王子マテリア名寄工場を2021年中に閉鎖すると王子HDから先日、発表があったばかり。雇用は維持するとのことですが、関連業種も含めて心配が出るのも当然です。

 企業として利益が上がらない部門などを縮小・廃止するのは資本主義社会ならあり得ることであるなら、町が成り立ち一定の人口が維持されるような産業の振興や支援が必要です。広大な北海道では、関連業種も含めて農林漁業や医療・介護が大事になります。どちらも地域に定着する仕事だからです。

 ところが国までもが、もうけや効率性のないところは切り捨てるようなことをするのですから許されない。ここの転換こそ必要です。街頭からの訴えでも力が入りました。写真は佐藤正・士別市議との1枚。

 「しんぶん赤旗」をお読みいただく方も増えて、本当にありがたい。つながりの輪を、さらに広げていきたいです。

 【今日の句】空高く マイクの声も 隅々に