2019年5月11日土曜日

揺るがず「国民の苦難軽減」を

 釧路市内で「つどい」や宣伝などをおこない、明日の会議のため先ほど上京しました。桜が咲き始めた釧路とくらべ、東京の暑いこと!

 暑いのが苦手な私にとって、北海道とりわけ釧路の気候は肌に合うのです。霧の町として有名な釧路ですが、夕日の美しさには目を奪われるほど。ただ今日の地元紙では人口が17万人を割ったとのことで、これからの町づくりや安心してすめる地域づくりは急がれる課題になっています。

 今日の「つどい」でも、「これだけ生活が大変なのに、どうして政党はお金を受けられるの(=政党助成金のこと)」「役に立たない議員なら、数を減らした方がいい」など政治に対する厳しい意見が相次ぎました。それだけ生活が大変だということです。「お菓子の長さも短くなってるよ」ということも話題になりました。こんな時に消費税増税どころではありません。

 会場の市営住宅で水道管が破裂して水浸しになったとき、作業服と長くつで真っ先に駆けつけて水出しをした日本共産党・村上和繁市議の姿に感動した、という方がいらっしゃいました。「数日して別の議員が来たときは背広に革靴だった。今ごろ何しに来たんだと言ってやったよ」と、笑いながら教えてもくださいました。「国民の苦難軽減」の立場でがんばった村上市議へ厚い信頼が寄せられた話に、私も同じようにがんばらなければと痛感しました。

 一昨日からもそうでしたが、日本共産党の地方議員は地域に根ざした活動をしてきていることに本当にすごいことだと実感する毎日です。安倍政権の悪政が広がるもとで、この力を地方でも国政でも大きくしなければならないです。宣伝でも、その思いを込めて力強いご支援をと訴えました。

 明日は党第6回中央委員会総会。全国の状況も発言されるので、しっかり学びながら私も次の活動に生かします。

 【今日の句】もう季節 2つまたいで いる気分

2019年5月10日金曜日

ぜひ島を見てほしい

 今日は中標津町・標津町・羅臼町へ。国後島を目前にした羅臼町では、冷たい風も吹いて温度計は5℃の表示! お会いできた方の温かさが心に沁みた1日でした。

 移動は宣伝カーで、私もマイクをずっと握ってごあいさつ。道議候補(釧路市)だった石川明美さんが運転をしてくださり、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。元気な姿を見ることができて嬉しく思いました。

 羅臼町から書き始めますが、坂本志郎町議の案内でまずは町役場へ。町長・湊谷稔さんと副町長・鈴木日出男さんが、お忙しいなか対応いただきました。ちょうど今日からビザなし訪問が始まったこともあり、話の多くは領土問題が占めることとなりました。

 今日の報道では、ロシアとの共同経済活動において観光が具体化されていくことが報じられていました。しかし、この共同経済活動が領土返還に寄与するのかは不透明です。根室市は返還運動の拠点ではありますが、別海町・中標津町・標津町・羅臼町も隣接地域として大事な役割も担ってきました。冒頭に書いたように、沖縄本島より大きい国後島が羅臼町からはハッキリ見えるのです。

 元島民の方を含め、地域の声を受け止めた領土交渉や地域振興支援が必要だと痛感しました。相手のあることとはいえ、やっぱり「言うべきことをしっかり言う」ことをしないとロシア側だけでなく国際社会からも足元を見られることになってしまいます。まして領土は国の主権にかかわる問題だけに、粘り強い交渉が必要になるのです。

 羅臼漁協にも足を運び、専務理事・木野本信之さんとも同じような話になりました。ロシアのトロール船がゴッソリと魚を獲っていくのを目の前にしながら、どうにもできない現実に多くの漁師や住民が苦しめられてもきたわけです。その思いや現状を、どれだけ国会議員も知っているのでしょう。共通して「ぜひ多くの人に足を運んで見てほしい」と語られたことに、隣接地域の願いが凝縮されています。

 私が初めて羅臼町を訪れたのは、釧路教育大大学院に通っていた20年前でした。こんなに大きな目の前の国後島がロシアに占領されているなんてと、とても理不尽な思いをした記憶があります。今日また、日ロ外相会談の場でラブロフ・ロシア外相から、先の戦争の結果を認める必要がある(=4島をロシアの領土として認める)言明があったようです。歴史の事実で言えば千島・樺太交換条約にもとづき、国後・択捉を含む(色丹・歯舞群島は北海道の一部)千島諸島が日本の領土であるのに、です。

 この戦後処理の不公正については、私も国会で安倍首相に質問をしました。安倍首相が答弁を避けたことが、今の領土交渉の根底になっているのだと痛感します。だからこそ今の時期に至って、なおさら政府を追及しなければいけないとの思いを強くしています。元島民も隣接地域も、理不尽な状況には納得していないからです。

 まわった3町での街頭宣伝でも、内政とともに外交の転換をしようと訴えました。米国いいなりと歴史を直視しない姿勢が安倍政権のもとで顕著になり、昨日も書いたように矛盾が広がってきています。あらためて安倍政権を変えたい決意を、私から強調して訴えました。寒い中でも話を聞きに駆けつけてくださった方には、本当に感謝の思いでいっぱいです。

 中標津町では急なお願いにもかかわらず、副町長・宮川睦さんが対応してくださいました。町立病院維持の苦労も聞き、多くの課題があることも再認識です。

 今日のうちに釧路市まで来ましたが、羅臼町からは車で3時間ほどかかります。道東地方だけでも、これだけ広い北海道なんですよね。東京から見れば一地方にしか見えないのかもしれませんが、その町で(農林漁業はもちろん)生産活動をしていることで日本全体が成り立っています。どの町でも安心して暮らせるようにするのは政治の責任なのに、もうけにならない地域は切り捨てるかのような流れがあります。

 だから安倍政権を変えたい。明日は釧路市内での活動です。

 【今日の句】寒さにも 負けぬ熱さで 交流し

2019年5月9日木曜日

島は目の前なのに

 来るたびに「国策の矛盾が集中している」と実感する根室市。今日も聞いた切実な実態を、早く国政に反映させたい!

 橋本竜一・鈴木一彦の両市議とともに、まずはアラマタ水産㈱の事務所へ。気さくな荒俣友輔・代表取締役から、とりわけサケ・マス流し網漁が禁止されてからの状況をうかがいました。サケ・マスとともに、昨年の日ロ交渉が越年したためタラ漁まで出られなかった実態も荒俣さんからは話されました。

 とにかく漁に出られなければ、稼ぎになりません。主力のサンマ漁も公海まで出ざるを得ませんが、小型船では戻ってくるだけの油も積めないために日本海域のほうまで来るのを待っているのが現実です。これまでの漁のサイクルが壊れてきているため、漁師もそうですが製函・運輸・加工など関連業者にとっても雇用の維持が困難になっています。

 荒俣さんからは「せめて春の漁や仕事ができるようになれば」との要望が出されました。サケ・マスの流し網漁はロシアが禁じたものだけに、無念な思いもあることでしょう。領土問題の未解決が、根室の経済・産業に大きな打撃になっているのです。

 元島民の方から、あらためての思いもうかがいました。元島民の平均年齢も84歳を超えて、早い領土返還の実現とともに、領土返還運動の継承が課題になっています。今日も元島民の方から強い要望がありました。千島問題は根室市や元島民だけの問題ではなく、国の主権の問題であり、全国民的な認識が必要な問題です。

 「2島返還」での決着を模索する安倍政権が「日本の主権」という表現さえ示さなくなっていることに、元島民の方も残念な思いを語られました。そして「やっぱり根室に来て見ていただくのが一番です」とくりかえされました。あまりの近さに、初めて見た方は必ず驚きます。その矛盾を実感することが、もちろん私もスタートでした。すぐ目の前の島に、日本の主権が及ばないなんて!

 市役所前では宣伝もおこない、総合政策部などから市の現状も2人の市議とうかがいました。水産関係で言えば、ベニザケ養殖事業を始めるなどの動きもありますが、やっぱり先に書いたような領土問題の影響が大きいことが語られました。外交交渉なので簡単ではないにせよ、漁法の工夫1つでも前進できることがあるのなら、私も力を尽くしたい。

 総合政策部の職員さんからは、JR花咲線の維持に向けた取り組みもうかがいました。根室市の隣・浜中町はモンキー・パンチさんの生まれ故郷ということもあり、ルパン三世のラッピングをした列車を走らせるなど、さまざまな努力が続けられています。高校の通学にも使われる生活路線でもあります。何より領土問題を抱える地域とつながる交通網をなくすことは、日本国として領土問題を軽んじてるサインに受け止められるのではないでしょうか。

 花咲線は湿原対帯を通るため、薬を散布して除草することをしていない唯一の路線ということを、恥ずかしながら初めて知ることができました。「だから線路が緑色にきれいなんですよ」と話される職員さんの話に、花咲線を維持したいという思いがひしひしと伝わってきたのです。鉄路においても、国策の矛盾が表れている地域だと痛感もしました。

 やるべき仕事が本当に多いのは、国策の矛盾が集中している地域だから。教員不足の話も聞いて、安心してくらせる根室市へするため政治の力が問われていることも学びました。紙智子参議院議員とも力を合わせてがんばりたい。

 夜に中標津町に到着。明日は宣伝を中心に、中標津町・標津町・羅臼町をまわります!

 【今日の句】ロシアとの 領土交渉 どうなった

2019年5月8日水曜日

道理ある外交を

 根室市への桜の便りはもう少しですが、政治の春は早く呼び込みたい。党と後援会での意気高い決起集会も開いていただきました!

 何度となく足を運んできた根室市ですが、じっくりと党員・後援会員のみなさんと語り合うのは久しぶりのような気がします。確か12年前、私が初めて候補として活動した参院選のときに同じような機会があったことを思い出しました。話をしながら初心を忘れてはいけない、と感じました。

 千島問題が未解決のために、さまざまな苦難に直面してきた根室市。いま安倍首相は北朝鮮に対して「前提条件なしでの対話」に積極的のようですが、少し前までは「ロシアと平和条約を結ぶ」のだと意気込んでいたはず。対ロ交渉が進まないため外交上で別の得点を稼ごうという魂胆ならば、北朝鮮からも見透かされることになりはしないでしょうか。

 何より北朝鮮とは、日朝平壌宣言という大事な外交上の到達点があるはずです。ここに立ち返ることが必要ですが、安倍政権からそのような発信は見られません。米国頼みとも言えますし、歴史に正面から向き合ってもいないとも言えます。ロシアから「北方領土はロシアの領土」と言われたことに正面から反論しないことと、根っこでは同じではないのでしょうか。

 道理をもった外交の重要性や、消費税に頼らない財源をつくる道など、安倍政権の行きづまりを打開する道を今日は強調しながら話しました。何度も領土問題で期待を裏切られてきた根室市だからこそ、政治不信を乗り越えるだけの党の活動というのが重要だと思うのです。実際に地元との党市議と党支部は、そのような努力を続けてきています。

 明日は根室市で、水産関係や領土問題での懇談を重ねる予定でいます。あらためて現状を学んで、国政に反映させられるよう力を尽くしたい。

 【今日の句】陽は昇る 北海道の 東から

2019年5月7日火曜日

連休明けの学校は

 宣伝やSNS用の撮影で札幌中心部をまわると、桜の開花に興味津々な外国人観光客が、私の撮影中にも親指をあげてGood! 私が予定候補なんてわからないでしょうね。

 桜前線は稚内まで到着したと、ニュースで報じていました。釧路・根室方面も間もなく開花の予報です。明日から根室管内キャラバンなので、もう一度、桜を楽しめることができるかな。
 
 さて、予想される参院選公示日まで2ヵ月を切りました。党道委員会のSNS担当チームも大急ぎで作業をしています。プロの業者に頼んでいる党もあるかもしれませんが、党道委員会は(写真はプロの方に頼みましたが)いろんな意見も聞きながら手作りで進めているのです。

 まったく別の話ですが、10連休もあったからか今朝は小2の息子がぐずぐず気味。夜に会ったら元気だったので心配ないのですが、今日は同じ心配をしたという親御さんも多いのでは。ぐずるだけでなく、命の心配もしなければいけないSOSサインがあったりするとのニュースにはドキッとさせられます。

 昨夜は遅くに、中2の娘の宿題も教えたりもしていました。中学生も小学生も、どんどん学ぶ内容が下の学年へと押し込まれてきているので大変じゃないのかなと、親の立場としても元教員の立場としても感じる毎日です。競争と選別を強めてきたのが「安倍教育行政」の特徴だと思います。

 第1次安倍政権のときに教育基本法が改悪されたときも、国家主義的傾向や競争至上主義の強まりが心配されていました。当時は私も、くりかえし厳しく訴えました。当時の懸念どおりに事態が進んでいるのではないでしょうか。

 勉強が「できない」「わからない」時の、子どもたちの心の負担は大人が感じている以上のものです。どの子も置いてけぼりとならないように、教員もいろんな努力をされています。しかし、次から次へと降り注ぐ学習内容のシャワーに耐えきれないという子も増えてきているのではないか。心配になります。

 真の学力とは何か。私が学生時代のころも、現職の教員だったときも、もちろん今も問われているテーマです。学力と「生きる力」や「人格の完成」は、本来は密接につながっているもの。1つの物差しでなく複眼で子どもの成長を見ることは、子どもたちにとっても「自分の成長の気づき」になるはずです。だから先生を増やさないといけないし、子どもとかかわれる時間を学校に増やさないといけない。

 教育や子育ても、政治にかかわる重大テーマ。機会あるごとに、私も発信していきたい。

 【今日の句】総理こそ 漢字ドリルを さあどうぞ

2019年5月5日日曜日

笑顔が広がる大行進

 泊原発停止から7年、毎年この時期の大行進に今年は息子と参加しました。このまま動かさず、原発のない新しい北海道をめざしたい!

 今も福島第一原発事故は収束の見通しがたたないまま、ふるさとに戻れない方も多くいます。過酷事故が起きれば取り返しがつかないほどの被害が広がると、誰もが目の前でわかったはず。泊原発で過酷事故が起きないとは、もちろん言えません。

 そのうえ泊原発は、再稼働への一応の基準をもった規制委員会でさえ審査がストップしている状況に。敷地内に活断層があることを否定できないまま、ズルズル時間が経っています。もはや北海道電力にとって泊原発は経営上の重荷になっているのではないでしょうか。

 節電・省エネの努力や、24時間営業スタイルの見直しも進めましょう。住民合意を前提に再生可能エネルギーの普及も可能性があります。その条件がある北海道でこそ、希望が見える運動を広げたい。今日のような笑顔が広がる大行進は、本当にいいですね。

 息子も最後まで歩き通し、ご褒美がわりにいっしょにアイスも食べて、しばし親子の連休タイム。大通公園は親子連れも多く、このような安心できる1日が過ごせるような社会を続けていきたいと心から思います。

 集会でデモパレードのほかに、SNS用の写真も撮影。写真に慣れない私ですがスタッフさんの腕におまかせしつつ、私は政治家のカナメである「言葉の力」を磨くことにがんばります。

 【今日の句】原発の ない選択肢 見えている