2016年5月13日金曜日

何が地方創生か

 今国会でのTPP審議はひとまず決着を見たので、遅ればせながら別の課題でもドンドン迫らねば。今日は国土交通委員会で、JR北海道の問題を追及です。

 取り上げた問題は、①嵐山トンネル火災を例に、安全対策の現状は、②日高本線復旧における国の責任、③国鉄の分割・民営化の検証を--という角度で25分。

 ①は、すでに北海道議会で真下紀子道議が取り上げていますが、嵐山トンネルなどで避難訓練が実施されていない現状を国が認識して監督責任を果たす必要があると思い、その内容を答弁させて、国交相も必要な指導を約束しました。

 ②は、現地から聞き取った内容をもとに、代行バスで何とかなっているという状況でないことを明らかにしました。

 高校へ通学するにしても、学業や部活などへ与えている影響。

 車椅子の方は、1ヶ月前から乗車予約しないといけない現実。

 質問で取り上げた何倍もの実態を聞いたわけですが、これらが交通政策基本法で定める「国の施策」から見て、かい離があるのではないかと問いました。

 この法律の第16条・第17条で、災害への復旧や、高齢者・障害者・妊産婦等への配慮が規定されているのです。

 しかし、石井国交相は、代行バスにより法で言う施策は満たされているとの趣旨の答弁。

 これだけ言ったのに、現場の実態がわからないのか!と思わずカチン。

 ③は、結局のところ根本的問題は国鉄の分割・民営化から始まるのであって、当時から29年が経った今、少なくとも国として検証すべきではないのかと問いました。

 当時の自民党の新聞広告も手に、ここには「ローカル線はなくなりません」と約束したのではないか、とも強調しました。

 石井国交相からは「当時から情勢は変わった」と、予想どおりの答弁。平行線です。

 「住民も自治体も、ただ受身でいるわけではない。協議会などでも利用促進策を提案しているではないか。JRや国が答える番だ」と、私から強調。

 暖簾に腕押しというか、まったく相手にもしないような答弁に腹立たしい思いでしたが、審判は質問を見てくださった現地の人が下されるでしょう。

 委員会後には本会議、その後も寄せられた要望をどこかの委員会で反映できないかと、あの手この手。

 上京するよ、という方にも合わせて省庁交渉もセット。

 やっぱり、もっと日本共産党の議席を増やさないとダメだと実感する日々です。

 【今日の句】 政権の 暴走列車も 止めなくちゃ

2016年5月12日木曜日

憲法25条が生きる政治に

 明日は国土交通委員会で、JR北海道の安全問題などを質問します(11:00~11:25、ネット中継)。それにしても東京は、暑い‥‥。

 朝に宿舎を出る時、すでに20℃を超えていて、暑いのが苦手な私にとっては困った季節の到来です。

 そのような中でも、国会終盤ということもあり集会や要請が相次いでいて、写真は「憲法25条を守る5・12共同集会」の請願デモ。

 一方、今日の本会議で、障害者総合支援法等改定案が可決されてしまいました。

 昨日の厚労委員会での、堀内照文議員の反対討論を掲載しておきたい。

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 本法案は、附則3条に定められた見直し規定に基づくものとして提出されました。しかし、本来求められている「骨格提言」に基づく改正とは言えません。支援から漏れる谷間の障害については未解決です。支給決定のあり方、報酬支払い方式、国庫負担基準の廃止などの課題は棚上げされました。さらに、障害者の尊厳を傷つけた応益負担はそのまま引き継がれています。障害者、家族の求めていた内容とは大きくかけ離れ、その願いに背を向けたものと言わざるを得ません。積み残された課題に手を付けずに、参考人質疑を含め、わずか9時間半の審議で採決するなど、とうてい認めることはできません。

 「65歳になったら障害者でなくなるというのか」と批判された介護保険優先原則も継続されています。本法案では負担軽減の仕組みを設けていますが、様々な条件を課して対象者を限定しています。また、独自のルールで支給を制限する自治体が広く存在しており、障害者のいのちと暮らしを脅かしています。
 このような事態を招いた介護保険優先原則は廃止し、障害の特性に配慮した選択制にすべきです。

 本法案は、病院内での重度訪問介護利用や自立生活援助など、当事者の要望が部分的には反映されています。しかし様々な要件を設けてその対象を絞り込むなど、極めて不十分なものです。自立生活援助はグループホームの軽度者外しと抱き合わせになりかねないなど、これらをもって賛成することはできません。

 「基本合意」は、障害者自立支援法違憲訴訟をはじめとする障害者の命がけの闘いでかちとったものです。国は、応益負担の廃止と、障害者が権利主体となる新法をつくることを約束しました。だからこそ、当事者らの英知でまとめられた「骨格提言」に基づく見直しがされるべきであり、障害者、関係者は大きな期待をかけたのです。「『骨格提言』は希望の光。希望を失望にしないで」と、多くの当事者の声が連日寄せられています。「骨格提言」こそ制度改革の羅針盤であり、政権が変わろうとも消し去ることは許されません。
 障害者の願いが詰まった「骨格提言」と障害者権利条約に立ち返り、障害者の人間としての尊厳が守られ、基本的人権が尊重される真の制度改革こそ必要であることを厳しく指摘し、討論を終わります。

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 憲法25条を守り生かすことは、訴訟までした障害者にとっては文字どおり命にかかわる問題なのです。

 請願デモで「国の責任で社会保障を拡充しろ」というコールを、そうだそうだと心で思いながら、いっしょに声を上げました。

 さらに私もがんばりたい。

 【今日の句】 くらしにも 明るい光 差し込んで

2016年5月11日水曜日

やっぱり現場の声を国会へ

 忙しい日は、とことん忙しい国会。農林水産委員会、4つの集会であいさつ、各地と連絡‥‥国土交通委員会で質問もできそうです。

 写真は、国民大運動実行委員会での連帯あいさつ。

 今日は月命日でもあり東日本大震災での被災者・避難者とともに、常総市や熊本県からも参加して、震災・災害対策での政府交渉もおこなわれました。

 残念ながら交渉には同席できなかったのですが、報告を聞くと、政府は本気で被災地を支える気があるのかと思うような中身だったとか。

 思い返せば、衆院・参院とも東日本大震災の復興特別委員会は今国会で2回ずつしか開かれていません。

 政府も5年という節目を強調しておきながら、復興相の様々な問題があったからか、議論を避けてきたという印象が強い。

 参加された方から「東日本大震災の教訓が生かされていない」との訴えもありました。

 現場から聞いた実態をもとに、党としてもくり返し政府へ訴えていきます。

 もう1つの写真は毎週水曜日におこなっている、TPP批准阻止へ向けた、市民と国会議員の意見交換会。

 とはいえ、連休をはさんでTPP特別委員会は何の動きもありません。

 すでに与党から今国会での成立を断念している以上、野党側では審議に応じる理由がなく、このまま今国会は平行線で、次期国会へ継続審議となる見込みです。

 しかし、問題山積のTPPは継続審議ではなく撤回・廃案とすべき。

 参議院選挙の、とりわけ1人区の選挙区でTPP賛成議員を少数にしようとの意見が交わされました。

 争点にしていくうえで、私からは今月8日に札幌でおこなわれたパレードの様子も紹介しました。

 国会議員はTPPの問題点をわかりやすく明らかにする責任がありますが、市民の立場では自分がわかったことや、何もわからないからこそ勝手に決めるなという、自分の思いを率直に語ることが大事なのかと思いました。

 それが論戦と運動という車の両輪となって、参院選に進んでいけたなら。

 通常国会も終盤になり、たまっていたものが一気に動き出していますが、明日もがんばります。

 【今日の句】 この時間 やっと静かに キーを打ち

2016年5月10日火曜日

つまりは公正な世界へ

 公開されたパナマ文書に、いくつか日本企業の名も。すべて見きれていないのですが、強欲資本主義の姿ここにあり、ということでしょうか。

 名が出ている企業のコメントを聞くと「合法だから問題なし」と、言い訳のように聞こえます。

 個人の節税と、富の蓄積が進む多国籍企業の「節税」とを、同列に論じるわけにはいきません。

 他国の政治指導部にかかわる名もあるようですが、これで公正な世界を論じる説得力が生まれるのでしょうか。

 グローバル化の広がりのなかで資本の移動が自由に起こり、TPPのように法的正当性を得ようとの流れもあります。

 しかし問題は、各国国民の生活水準と、各国の経済主権が基準にあるべきなのではないでしょうか。

 日本でもそうですが、貧困と格差の広がりが健全な社会と言えるわけでない。

 それがグローバルに拡大している今、ただすべき対象は明確だと思います。

 公正な世界へ、公正な日本へ。

 今日は衆院農林水産委員会があり、政府からの聞き取りもあり、日本農業新聞の全国大会レセプションにも参加あり。

 もっと自分も力をつけなきゃな、と感じた1日でした。

 【今日の句】 納税の 義務はいったい どこ行った

2016年5月9日月曜日

日々変わる国会情勢

 連休明けの、やや静かな衆議院‥‥しかし明日からは、残っていた法案採決へ各委員会が動き始めます。農林水産委員会は斉藤和子衆議が質問に立ちます。

 国会の仕組みで言うと、後半国会の重要法案だったTPPが採決まで行かないため、各委員会の審議が一気に進むのです。

 TPP特別委員会は石原TPP相・岸田外務相・森山農水相が答弁席に座るほか、関係する大臣への質問があり要求されたら、所管委員会よりもTPP特別委を優先しなければならないため、各委員会の日程が組みづらかったのです。

 裏を返せば、すでに国会は終盤モードになっているということ。

 とはいえ官邸が解散・総選挙を含め、様々な選択肢を考えていることは間違いないため、緊張感を持って毎日を迎えなければなりません。

 残された様々な法案の賛否の検討もおこなっていて、けっこう慌ただしく過ぎた1日に。

 そう、国会というのは1日1日で情勢が変わり、委員会も含めて先が見通せない時もあって悩ましいところなのですよ。

 【今日の句】 急ぐなら TPPより 被災地へ

2016年5月8日日曜日

みんな母から生まれた大事な命

 命を守るために戦争法もTPPも反対!  たくさんのパワーを受け取って、夜に上京しました。

 手稲区の「女性のつどい」は二胡演奏から始まり、いわぶち友・森つねとの両参院予定候補も元気に決意表明。

  私からも30分ほど国会情勢を交えた話だったのですが‥‥やっぱり演説というのは難しい、と再確認。

  急いでJRに飛び乗り、TPP反対デモに参加したらコールにびっくり!

 「環太平洋連携協定・反対!」ってコール、字面だけでは理解できないでしょうがぴったりリズムに合うのです。

  他にも「国民皆保険を守って」「薬の値段上げるのやめて」、そして「Dont pass the TPP」コールがいい!

 TPPは命とくらしに直結するものと、多くの人に伝わってほしい。

 母の日だからこそ、命の大事さを考えたい1日に。

  感謝は母にも、そして母なる大地にも。

 【今日の句】 毎日が 輝く命 見つける日