2018年12月28日金曜日

氷点下の札幌であいさつまわり

 私も例外なく、年末のあいさつまわりなどの1日に。年内のラストスパートで、うれしいことに札幌東区で入党してくれた方も!

 ご病気にもなって体調を心配されていましたが、「できるところから力を合わせましょう」と私からも呼びかけて決意していただきました。国の予算の使い方が、命を守るよりも米国の武器などを買うことがおかしいと話にもなりました。そうなんです、このままでは国民のくらしや命よりも大企業や米国の利益ばかりが優先される国づくりが、さらに進んでしまう。

 今日まわった先々でも「安倍さんは本当にひどいね」「共産党に期待してるんだよ」と、声をかけていただきました。「実はこの数年、共産党に入れてきたんだ」と話してださる方も。このような声を受け止めて、やっぱり来年は安倍政権を終わらせる!と決意も新たにしました。

 ところで各地の雪はどうでしょうか。札幌の中心部は寒かったものの、それほどの雪ではありませんでしたが北区や東区は吹雪くような瞬間もあったようです。北海道各地や全国的に風雪の被害が大きくならないよう、祈るばかりです。

 【今日の句】北風が 安倍政権と 重なって

2018年12月27日木曜日

何でも自由化すればいいわけじゃない

 TPP11発効や日米FTA交渉を前に、道食農連絡会が抗議の宣伝。TPPと聞けば血が騒ぐ私も、もちろん駆けつけました。

 米国が抜けたといえ、農産物輸入数量などは変わらないTPP11。米や麦など重要品目は「引き続き再生産可能となるよう除外又は再協議の対象とすること」とした国会決議は守られず、米国からはTPP水準を上回るFTA交渉が迫られています。食と第一次産業、地域社会・地域経済を壊すことにつながります。

 経済政策や貿易にかかわる条約は、すぐに結果は見えにくいもの。10年・20年が経って「どうして、こんなことになっているの」と気づくことも多いのです。その象徴が食料自給率。長く農産物輸入が続けられた結果、自給率は38%まで下がってしまいました。

 今日の宣伝でも、私は「正月はおせち料理が日本の伝統だ、と思っている方も多いでしょう。お宅の黒豆は、国産のものですが。きなこ餅のきなこや、磯部もちに使う醤油の大豆は国産のものでしょうか。いま日本の大豆自給率は数%です」と紹介しました(※農林水産省HPによれば7%ですが、油糧用を除いた食品用では25%です。それでも25%しかない!)。

 どの国でも、食料は自国で生産できるようにするもの。外国に多くを委ねれば、政情や為替の影響で手に入りにくくなる可能性があります。日本は食料生産に適した気候と地域なのですから、しっかり食料主権を守るべき。それは地域社会・地域経済の維持にもつながることです。だから日本共産党は綱領で「農業を基幹的な生産部門として位置づける」としているのです。

 農産物だけでなく、サービス分野や政府調達、食の安全などでも自由化が進み、基準が緩められる恐れがあります。日米の間ではTPPと並行して協議した内容(サイドレター)もあります。これで日本経済に口出しや介入できるじゃないか、と私は国会で追及しました。この点は日米FTAで、さらに危険性が増しています。

 とにかく語れば1時間では足りないぐらい論戦したTPPですが、批准されて以降も種子法が廃止され、水道にも民営化が持ち込まれることとなり、まさに多国籍企業が喜ぶことを立て続けに進めてきた安倍政権。今日の宣伝でも「もうけることばかり考える安倍政権を変えましょう」とのスピーチもありました。そのとおり!

 今日の宣伝では、ついたモチも配られていました。きっと総理も正月はモチを食べることでしょう。「日本っていいな~」と思うのかはわかりませんが、とかく安倍政権のもとで愛国心や郷土愛を強調しながら実際は地域破壊のことばかり。

 何でも開放したり、何でも自由化すればいいというものでもない。私も国会で、やり残したことがある! がんばります。

 【今日の句】愛国心 叫ぶ総理が 売国し

2018年12月26日水曜日

白波が立つ日本海を前に

 今日は留萌市へ。中西俊司市長さんなどへの表敬や、夏にかかわった崖崩れ対策で住民のみなさんとの懇談にうかがいました。坂本茂市議・こぬま清美市議予定候補が案内してくださいました。

 豪雨により崖崩れが起きていた夕陽ヶ丘団地に、直接に足を運んだのが今年の7月21日。いわゆる「ゼロ番地」(無主地)という地域でしたが、無主地は国有地であることを財務省に確認したのが翌週でした。要請した翌日に道財務局が市役所にも話に来たため復旧工事が進むことになると一安心していたら、測量は終わったものの設計は翌年度になる見込みとなっているようなのです。

 そうなると工事はさらに先になるため、今日も住民のみなさんから「早く工事をしてほしい」との要望を受けたということです。新たな水がたまらないように現場にはブルーシートがかけられていましたが、やっぱり自分の足元の崖が心配になるのは当然のこと。関係機関に早く働きかけることを、私からも約束しました。せっかく測量まで進めてきたんですから。

 話は前後しましたが、中西市長さんともこの崖崩れ対策から話は始まり、国有地の有効活用について話題になりました。留萌市は排雪場所が離れていて、道路から除かれた雪も民家の前へ置きっぱなしになる状況が続いているといいます。そこで一時的な雪の堆積場として国有地を使えないか--という中身なのです。

 留萌線についても「みんな残せるなら残したいと思っている」とのお話しから、自治体負担の重さや道や国の役割についても話は及びました。物流や観光などでの鉄路の意義を私から話すと、市長さんからは鉄路で石炭を運んだ歴史を語られました。それぞれの線区にいろんな価値はありますし、負担の責任を沿線自治体にばかり押しつけるのでなく、国が財政的な面も含めて支援を強める必要があると痛感しました。

 こぬま清美さんが教員をしていたこともあり、党の「教育提言」パンフも持参して懇談にもまわりました。武田浩一教育長はじめ、市内の校長先生、北教組留萌支会にも届けてまわりました。どこでも共通して「増員してほしい」との話をうかがいました。

 留萌市でも教員を配置できずに、教頭先生が代理をしている学校もあるといいます。急な事情もあるのは理解しますが、非常勤でも集められず不足するというのは教育現場に苦労や理不尽なことが多すぎるからではないのか。「教育提言」は、教職員の労働条件とともに子どもたちの豊かな成長を保障する点から教育環境を論じているのが特徴です。関係者とともに保護者や教師をめざす学生などにも、ぜひ読んでみてほしいのです。

 現場でがんばっている先生は多くいます。子どもたちと確かな信頼を築き、自由で民主的な学校づくりを進めているところもあります。その努力を押しつぶそうような管理や強制を進めているのが、今の文部行政。さらに言えば安倍政権による、愛国心強要と新自由主義にもとづく選別強化が背景にあると思っています。教職員が苦しむとともに、一番の犠牲者は子どもたちです。

 今日も聞くことができた様々な実態を、しっかり反映していきたいです。

 【今日の句】荒波に もまれた1年 だったかな

2018年12月25日火曜日

こんなに業者を苦しめるな

 消費税増税ストップへ、今日は廃止各界連のみなさんと宣伝に。民商のみなさんはクリスマスバージョンで注目を集めましたよ。

 中小・零細業者にとって、今回の増税はこれまでにない衝撃です。今でも価格転嫁できず、その分を税務署へ納めることに苦労している現実があるうえに、①複数税率対応、②キャッシュレス対応、③価格シールなどの張替え、④インボイス導入、などなど求められます。食堂を営んだ両親のもとで育った私の体験からしても、こんな面倒なことやめてくれ!と言いたくなります。

 くらしを見ても、昨日も書いたように家計が苦しい家が多くあります。しわ寄せが子どもたちに行くなんて、あまりに理不尽すぎる。ある調査では、北海道の貧困率は19.7%と全国5番目に悪い水準です。さらに増税で苦しむことに、なるではないのか。

 署名に応じてくださる方も怒っています。昨日の宣伝でも「年金生活者にとって増税は、寒さと一緒で身にしみる」「景気が悪いのに増税なんてとんでもない。逆に下げて」「貧困に苦しむ若い人たちの将来が心配」などの声が寄せられていました。くらしよりも富裕層や大企業を優遇する政治そのものが、やっぱりおかしい。

 今日は日経株価が1000円超の値下がりとなりました。要因は米国政治と言うけれど、日本国内の消費力だって力強いわけではないでしょう。この状態で消費税増税を迎えたら、打撃は間違いなし。やっぱり増税を、みすみす認めることなどできません。

 帰り際、売れ残っているチキンなどが目に留まります。まだ買う人は多くいるかもしれないけど、こんなに売れるのかと心配になります。税の仕組みとともに、今の経済の仕組みも理不尽です。売れ残る商品、そのために費やされる労働、多量のゴミ処理、気候変動など、今の資本主義システムで本当に地球が大丈夫なのか。大元から見直すことも必要です。

 明日は留萌市へ。市長さんとの懇談や教育関係者との懇談、国有地と認めてがけ崩れ工事を始めた夕陽が丘地域などをまわる予定です。

 【今日の句】サンタさん 慰労したいが どこですか

2018年12月24日月曜日

どの子にもあたたかく

 消費税法の成立から30年、あらためて増税ストップ!をと宣伝に。東京では学者・著名人らの「増税ストップ!ネットワーク」も結成されました。

 チラチラ雪も舞うなか、お買い物や観光の方も多い札幌駅周辺。安売り店を探し求め、ポイントをためてから買うなど生活防衛が進むなか、今回の増税は打撃になること間違いありません。5%→8%への増税が4年前なので、来年に増税するとなれば5年のうちに消費税が倍増するということになるのです。

 それだけ負担が重くなるのだから政府が対策を打つわけで、しかも継ぎはぎだらけの内容だから混乱も間違いなし。世論調査で反対が多数になるのも当然です。そもそも返すくらいなら増税しなければいい。署名に応じてくれる方もいて、関心の高さを実感しました。今からでも中止の政治決断を!

 くらしの大変さを実感する相談も受けました。道立高校に通う子を持つお母さんから、宿泊学習の費用が高いという内容です。生活保護を利用している世帯で、市保護課へ申請しましたが却下されたばかり。太田秀子市議と、話をうかがいました。生活と健康を守る会にも相談されていて、会のニュースに手記も書かれていたので一部転載します。

 ‥‥先日もスキー学習2泊3日で29,700円の支払いを致しました。手元に残ったのは1万3千円ほどです。これからクリスマスといろいろありますが、何もしてあげられません。なさけない親です。‥‥
 ‥‥石油も高く、子どもが夜遅くまで勉強するのも8時までストーブつけるとの約束です。その後は、子どもはダウンジャケットを着て勉強してます。私たち生活保護者は国のお荷物なのでしょうか!‥‥

 国会でくだらない答弁をする大臣・議員への怒りも書かれていましたし、話のなかでも「このうえ消費税を増税するなんておかしすぎます」と憤っていました。当然です。取りやすい庶民から搾り取り、超富裕層や大企業には優遇してカルロス・ゴーン氏のような金の亡者まで生み出していく、今の日本の理不尽な税制。今日のような相談を受けると、ますます安倍政権のひどさを痛感します。

 今日はクリスマスイブ。家族で団らんし、子どもはプレゼントを楽しみにしている家庭もあることでしょう。一方で、貧困と格差が広がるなか今日の相談者のように子どもとクリスマスを喜べない家庭もあります。少なくても、子どもには何の責任もない話です。今日の相談の件で言えば、宿泊学習は指導要領で定めている内容なのだから、見合う分の支給など当然ではないのでしょうか。

 キーボードをたたきながら、あらためて安倍政権への憤りが湧いていきます。くらしを守れ、子どもを守れ!

 【今日の句】増税も 総理もやめれば 解決だ

2018年12月23日日曜日

農業は生命産業

 今日の「しんぶん赤旗」で、岡山大学大学院・小松泰信教授の「隠れ共産党宣言」の書評を掲載させていただきました。おすすめの1冊です。

 小松先生には、国会での参考人質疑の際に来ていただきましたし、北海道にも講演会にて足を運んでくださりました。ユーモアを交えながらも農業破壊の安倍政権を許さない熱い訴えは、どこの会場でも大好評でした。その熱が、本書を通じても伝わるはずです。

 昨日の旭川キャラバンで「つどい」をおこなった東鷹栖は米作農家の多い地域。「食料自給に責任を負わない政治でいいのか」「安定的に食料を供給する誇りをもって、この集落で生きてきた」と次々に語られた内容を、安倍首相に直接聞かせたいほどでした。今年は悪天候による不作も重なったため、もうけ優先の安倍農政に対する視線はいっそう厳しくなっているのです。

 農業は「人間の命にかかわる生命産業」(小松先生)。国民を飢えさせない立場に立つのなら、水や食料を守ることは政治の基本だと私も強調したい。しかし水や食料さえ、もうけの対象として自由化や民営化の嵐のなかへ放り投げてきました。その結果が、食料自給率を38%への低下ではないのでしょうか。

 食を粗末にする国に未来なし!

 【今日の句】なめんなよ 地方の眼力 小松節