2019年4月13日土曜日

津々浦々から増税ストップの声を

 明日から地方選後半戦、私は網走市からスタート。今日の「朝日」では(方向性は違えど)竹中平蔵氏まで消費税10%反対を明言するなか、くらしを守る日本共産党の議席を増やすため応援に全力です!

 竹中氏は8%増税もするべきではなかったと述べていますが、これはデフレ脱却に向かう政府の姿勢が増税によって本気でないと思われた、という理由によるもの。増税反対の理由も歳出改革や社会保障改革を先行すべきという態度であることも、相いれないものです。

 ともあれ新自由主義の先鋒と言える竹中氏まで増税反対を表明するに至っては、政府の判断やいかに。世界経済の見通しが不透明感が強まるもとで、内需拡大にこそ舵を切るときではないのでしょうか。特に家計消費が縮小していくもと、社会保障の充実や子育て・教育費負担の軽減を急ぐ必要があります。

 前半戦とともに後半戦の結果も重みをもちます。特に市町村議選という、地域に密着した議員を選ぶわけですから、誰の立場で奮闘できるのかを選ぶ基準にしてほしい。そして国に対しても住民の立場でモノ言う議員を増やすことも必要です。だから日本共産党は、地方選であっても国政の問題を争点や公約に訴えているのです。

 全国津々浦々から増税ストップの議席を! 日本共産党予定候補者へのご支援を心からお願いします。

 【今日の句】すんなりと 進むと思うな 安倍首相

2019年4月12日金曜日

歴史を直視することこそ

 紙智子・山添拓の両参議院議員の調査に同行するため、日高本線代行バスで静内まで足を運びました。列車が通っていれば、わざわざ鵡川で乗り換える必要もないのに‥‥。

 すでにJR北海道などはバス転換を当然視して、復旧するつもりなど見せません。何度も書いてきましたが、日高本線は様似から浦河の病院や、この管内から苫小牧の病院へも通う交通手段でもありました。「時間がかかるようになって、1泊しなければいけなくなった」などなどの声を聞いてきました。

 実際に今日は乗ってみて、とにかく時間のかかること! 町を通る国道とJRの各駅は離れているため、その間も通る分の時間がかかります。富川高校や大狩部の高台も通るので高校生にとっては利便がよくなったかもしれませんが、このような時間がかかる道を通ることでプラスマイナスゼロくらい、でしょうか。

 代行は大型バスなので、生活道路を走っていくと対向車とのすれ違いには停止することも。むかわ町の汐見駅からは漁港をグルッと経由するのですが、地震の影響で緩やかな段差もある道路では徐行も。鵡川から静内まで1時間50分は、確かに病気を持っている方には辛いと思いました。しかも最終駅の様似にまで行くには、静内から違うバスに乗り換えるのです。

 「バスの方が便利になる」という方は、ぜひ一度、身をもって体験乗車してほしい。もちろんバスも大事な公共交通手段ですが、ここ日高本線の区域としては鉄道の優位性を私は主張したい。

 さて本題ですが、両議員の調査の目的はアイヌ新法にかかわり来週は参議院での審議がおこなわれるための、その準備でもあります。すでに昨日、衆議院では維新のみの反対で通過しているのですが、追認するのでなく審議を深めるのは参議院の大事な役割です。

 予定の時間を越えて、たくさんの思いが語られました。「同化させたことへの歴史について、どれだけ国会議員でもわかっているのか」「交付金があるといっても、これまでもアイヌまで回らず公共公示に使われてきた」など厳しい意見が出され、国会審議も時間をかけておこなうべきだと、あらためて思いました。

 国際的な水準へ、日本のアイヌ施策も急いで引き上げなければいけません。そのうえでは、アイヌ当事者も含めたしっかりした議論を経て合意していくことが必要です。言語や文化を奪った歴史を直視して、国民的認識にすることも政府として力を注ぐ必要があります。

 アイヌのみなさんはチャランケ(話し合い)を大事にします。白老町の象徴空間ができて「一丁上がり」ではなく、遺骨返還についてもていねいな対応が求められてもいるし、アイヌ施策を真に国際的な水準へ引き上げるために私も努力していきたい。

 【今日の句】共生は 強行政治で 生まれない

2019年4月11日木曜日

子どもも先生もパンクしないよう

 ところで、わが家の子どもたちは中2・小2へと進級しました。すぐに学校ではテストもあり、どの子も新しい環境に慣れるまで落ち着かない4月かもしれませんね。

 中学生は副教材や部活動などの出費もあり、家計が苦しいという方も多いのではないでしょうか。次々と1万円札が飛んでいく4月、教育費の負担を軽くすることが必要だと痛感する季節でもあります。

 例えば宿泊学習について、出欠を記入して提出します。一定の金額を出せずに、欠席とする子どもたちが出ないのだろうかと心配になります。義務教育なのに、お金のことで受けられない課外授業などがあっては本来いけないはずです。

 小2の子は、今日が初めての6時間授業。6時間目は音楽だったこともあり特に疲れた様子はなかったようですが、学校の先生も残業必至でしょう。小学校では英語も教科化されていくもとで、子どもも先生もパンクしないかと心配になります。

 日本の教育政策は、財界の意向も受けて、競争と選別が強化されてきています。加えて安倍政権のもと、教育基本法の改悪を受けた道徳的・画一的な土壌も強まっているのではないでしょうか。教育の現場にいた者として、声にならない声をしっかり見ていきたい。教育は統制の手段ではありません。

 【今日の句】教育は 大臣にこそ 必要で

2019年4月10日水曜日

国の支援強化を、新知事は求めるか

 JR北海道が発表した、2031年度に経営自立をめざすとした「長期経営ビジョン」。希望的な見立てや、維持困難路線を半ば放棄するような印象を受けました。

 「2031年度に経営自立」とは、国の支援なしで連結最終利益を黒字化、ということを指しています。自助努力・線区収支改善・運賃改定で約190億円の収支改善をはかり、さらに①北海道新幹線の高速化、②青函トンネルの維持管理等にかかわる問題の解消、③黄線区を維持する仕組みの構築(=地方自治体からの負担)を積み増して、あわせてグループ会社の利益で黒字にするという考えです。

 上記③の地方自治体からの負担は、かなり現状では重い金額と言えます。新幹線の高速化や札幌延伸での収入増加は、以前に山添参議院議員が国会質疑で明らかにしたように、ハッキリした根拠はありません。国鉄の分割・民営化以来の目的としてきた「株式上場」が自縄自縛となっているのではないでしょうか。

 このようなビジョンを、どう国が判断するのでしょう。とりあえず2年間の支援を決めてはいますが、そこにも地方自体の負担を求める内容だけに、具体化が進んでいません。方針転換して、国による支援の強化を検討すべきと思います。

 鈴木直道・新たな道知事の判断も問われます。選挙中は「総合的な判断」をくり返してましたが、すでに進行形の問題だけに「明確な態度」を示す時だと思います。これまで道のイニシアチブが見えなかったことに、少なくない首長さんは不満だったのですから。

 地方選後半戦は、道内各地をJRで相当まわることになりそうです。通学・通勤や出張、物流や観光で必要な路線であると、あらためて痛感しながら移動の計画を立てています。そう簡単になくしちゃいけない!

 【今日の句】あの大臣 かばった総理の 責任は

2019年4月9日火曜日

若さで前へ

 地方選後半戦では、帯広市や苫小牧市などで前回比増をめざします。今日応援に入った恵庭市でも、35歳コンビの藤田しゅんすけ・小林たくや両予定候補で2議席に挑戦です!

 恵庭市で日本共産党が2議席となれば12年ぶり。議案提案権も持てるだけに、市民の願いを実現する力がグンと増します。若い2人への期待も大きく、今日の宣伝中も駆け寄って握手する市民の方もいましたよ。

 藤田しゅんすけ市議は、前回初当選のうえ日本共産党は1人というもとで、いろいろ苦労があった議員活動だったと思います。それでも、就学前までだった子ども医療費無料化を小学3年生まで拡充することができたり、就学援助の入学準備金も前倒し支給できるように改善しました。頼れる議員として、ぜひ再選を果たさせたい。

 小林たくや予定候補は、非正規雇用として働いた経験も通して社会の矛盾を感じ、日本共産党の一員になりました。前市議が、市民の生活相談を受けていたのを間近で見て「かっこいい」と感じたことが立候補を決意する1つのきっかけになったとのこと。緊張しながらも、街頭では懸命な訴えを続けています。

 私も応援の訴えをしながら、近くを歩いている方に声をかけて2人を紹介。「消費税があがったら困るわ」など話もはずみ、くらしの要望が多いと感じました。しっかり2人なら受け止めて奮闘されること間違いなし! 広い道内ゆえ全予定候補まで回れませんが、可能な限り押し上げていきたいです。

 【今日の句】私とて 初挑戦は 同じ年

2019年4月8日月曜日

大きな財産を今後の力に

 石川ともひろ知事候補・渡辺たつお札幌市長候補とも大健闘ながら惜敗、議員選挙は道議で1議席減、札幌市議は改選比3議席増で1999年以来の全区での議席獲得となり、公明党に並ぶ第3党へ躍進。昨晩は午前2時まで結果を見守り、仮眠程度で朝にはマイクを握って結果報告と公約実現に向けての決意を述べました。

 いよいよ今度の日曜日から地方選後半戦がスタート。各地への支援計画を立てて、札幌での「おつかれさま会」用のメッセージをつくったりと、休む暇もなく1日が終了。4年に1度のこの時期は、まさに体力勝負。結果が悪いと体が重くなるものですが、今年は「市民と野党の共闘」での新しいたたかいができたし、議員選挙も(選挙区ごとに喜びも悲しみもあるのですが)貴重な土台がつくられたと思います。

 そんなドタバタのさなかに、知事候補の石川ともひろさんが事務所へごあいさつに見えられました。疲れも見せずに選挙戦を振り返る石川さんに、ねぎらいの言葉とあわせて、掲げた公約の実現に力を合わせていくことを青山慶二道委員長からも表明しました。数年前までは考えられなかった交流や共闘が、このように進んできたことは嬉しいことです。

 とはいえ、勝利できなかった現実も受け止めて今後に生かさなければいけません。魅力的な共通政策をつくりあげて、市民も野党も思い切って語っていける状況をつくっていくことも必要でしょう。日本共産党としても、これまで以上に誠実な対応をしていかなければいけないです。

 石川さんからは「民意のねじれ」の言及もありました。マスコミの調査ではカジノ反対が7割を占め、泊原発についても再稼働反対は多数の状況が続いています。それでも選挙では自民・公明が推薦する候補に投票されている現実。政策とともにアプローチや発信についても話題になりました。

 札幌市長候補だった渡辺たつおさんも事務所に見えられました。選対本部長は新社会党から出てもらって、ずっと一緒の行動もしてきました。こういう関係も、数年前には考えられなかったこと。そのうえ、出馬表明からの短い時間で約3割もの得票が寄せられたというのは、札幌市政に対する潜在的な不満が、候補を擁立したことで顕在化できたわけですから大きな意義がありました。

 渡辺たつおさんからも「秋元さんが福祉の充実を言わざるを得なくなってきた」と指摘するほど、論戦を通じて大きな影響が与えられたことと思います。掲げた公約の実現へ、お互いにがんばりましょうとエール交換をしました。

 その札幌市ですが、冒頭に書いたように10区で10議席を獲得(うち8人が女性!)する躍進となりました。秋元市政への批判票が寄せられただけでなく、アクセス道路といった大型開発へ税金が注がれることの是非で議論が深まったことも反映したと思います。増えたからと言って喜ぶことよりも、党としての責任も重くなったわけですし、ここからがスタートなのです。

 道議選挙は、北区の佐野さんの議席を失ってしまい1議席減となりました。これからは新しい知事のもとでの議会活動となるだけに、道議会でも新たなスタートです。先ほど述べたように「民意のねじれ」があるもとで、多数の道民要求を実現する立場で力を尽くすことになります。私も気が引き締まります。

 多くの方から日本共産党へのご支援を、お寄せいただきました。十分にこたえられない結果もありました。まだ後半戦も続きますし、月も替われば参議院選挙へ本格的に切り替えです。引き続き日本共産党予定候補へのご支援を、心からお願いします!

 【今日の句】じっと冬 力たくわえ 花が咲く