2020年3月21日土曜日

苦労に聞き耳を立てて

 今日の「しんぶん赤旗」は新型コロナウイルスのQ&A大特集(こちら)。札幌東区での活動に、この赤旗をもってまわりました。ブログをお読みの方もこの機会にご購読いただきたいし、まわりへ広げてもいただきたいです。

 「テレビをつけてもコロナばっかりで嫌になってきちゃう」と、訪れた先の高齢女性。とはいえ感染防止などに気をつけなければならず、別の方は「自分が感染して、まわりに広げることも心配」と親族の葬儀にも参加できなかったとも話されました。世界的な広がりも報じられているし、まだまだ心配は尽きないのです。

 未知のウイルスですから、日本共産党が何でも知っているものでもありません。そこで今日の「しんぶん赤旗」は、政府の専門家会議での話や、現時点でのくらし・経済支援策などをまとめて報じる構成にしています。引き続き寄せられた不安や心配の声に応えられるような紙面となりますので、ご購読を重ねてお願いします。

 「公文書改ざんの責任を負わせられ、自殺した職員がかわいそう。こんな政治は早く変えないと」「今までも自民党には投票してこなかった。こういう状況では日本共産党にがんばってほしい」など、あたたかい激励もいただきました。地域の党員さんが地に足をつけて活動していることの大切さを、あらためて実感しました。

 感染防止は万全にしつつも、やっぱり顔と顔を合わせて苦労に聞き耳を立てる活動こそ基本にしなければと思います。早く終息を!と、私も心から願っています。

 【今日の句】お友達ばかり 聞き耳立てる人

2020年3月20日金曜日

真相を明らかにすべきだ

 「森友」公文書改ざん問題は新たな事実が明らかになりました。故・赤木俊夫さんの手記を読んで、こんなつらい思いをしていたのかと胸が痛みました。総理のウソに合わせて文書改ざんや虚偽答弁がおこなわれ、誠実な職員が責任を負わされるなんて!

 私が現職だった時に森友学園・加計学園問題は発覚し、その後に公文書改ざんなどが明らかになりました。それでも結局、政治家も関係者も責任を負うこともなく、逆に昇進する官僚もいるに至っては、この政権は本当に許せないとつくづく感じました。

 国会での真相究明はもちろんのこと、やっぱり世論の力で追い込みたい。真実を明らかにすることこそ、赤木さんの思いに応える道だと思います。北海道でも力を尽くさねば。

 国会では多くの官僚とも会いましたが、たいていの方は真面目に向き合ってくれました。先週の政府交渉でも、新型コロナウイルスの影響について私から話すと一生懸命にメモしていた姿もありました。その真剣さを、政治の側がゆがめてはならないのです。

 今日は札幌西区で活動していたときに、戦後まもなくの党活動を知る方にもお会いしました。しっかり歴史を背負って活動しなければと痛感しました。

 【今日の句】不正義が 居座る国を 変えなくちゃ

2020年3月19日木曜日

公共交通を守る国の責任を

 今日は道バス協会・道ハイヤー協会などへ。感染への不安を持ちながらハンドルを握る、公共交通事業者を国が急いで支えるべき。広大な北海道において、日常生活でも経済振興においても欠かせないのです。

 バス事業者の全道的状況は深刻です。空港連絡バス・都市間バス・定期観光バス、市内路線バスにスクールバスなど、いずれも利用者減少のため3月については大幅な減収が見込まれています。貸切バスに至っては、予約キャンセルによる影響額が約8億6000万円と「壊滅的な影響」とのこと。4月以降も続くとなれば、まさに業界として大ピンチです。

 これだけ深刻化すると契約を取るために、契約金額の基準は決まっているものの、事実上のダンピング競争が起きるのではないかと心配にもなります。経費削減の一環にと運転手を解雇しようものなら、今でさえ運転手不足のなか、終息時に運転手を確保できなくなる恐れもあります。とにかく資金繰りを急ぐとともに、固定経費への支援や税・保険料の減免措置など、あらゆる対策が待たれていると痛感しました。

 路線バスは、運転手に感染者が出れば運休せざるを得ないほど綱渡りの状態だけに、衛生環境保持や運転手の健康管理などには、かなり気を使っています。長距離を除けばバスの中で責任を負うのは運転手さん1人だけ。そうでなくても緊張が続く業務でもあるのです。それでも国民の移動を保障するための交通手段としての誇りがあります。公共交通を守る責任を、しっかり国が果たすべきです。

 道ハイヤー協会でも、この間は売上が半分だという状況です。ここでも税や保険料などの猶予や軽減をとの要望をうかがいました。タクシーは、一昨年の胆振東部地震でJR・バス・地下鉄などが運休した際にも走っていた唯一の交通手段でした。担っている公的役割は大きいのです。

 国土交通省でも「休車届け」を可能にしたということを、恥ずかしながら初めて知りました。このような緊急措置を、できることは迅速に進める必要があります。私も聞いた内容を引き続き、しっかり国政などへ反映していきます。

 今日は両協会以外に道信用保証協会にも足を運んで、相談状況や受け付ける体制などについてもうかがいました。北海道の相談件数は全国で最も多いとのこと。それだけ切迫している状況で、信用保証協会でも柔軟な対応をおこなうとの話でした。

 【今日の句】公共の誇りを 国は受け止めよ

2020年3月18日水曜日

現場の声を大切に

 党として文科相へ、学校一律休校要請にともなう対応と補償を求める要請をおこないました(こちら)。さっそく関係団体へ、文書を届けながら内容や回答を伝えに。訪問先は全北海道教職員組合(道教組)、北海道高等学校教職員組合(高教組)、北海道教職員組合(北教組)、札幌市教職員組合(札教組)、札幌市学童保育連絡協議会・北海道学童保育連絡協議会です。

 突然の要請に混乱も広がり、結局は各設置者の判断で構わないとなった一律休校。すでに北海道では分散登校なども始まっており、4月の新学期も迫っていることから入学式はどうする、休校中の未履修分はどうする‥‥などの課題も残っています。また、休校にともなって放課後デイサービスや学童保育での受け入れにも大変な苦労がともなったため、必要な財政措置を国の責任でおこなうのは当然です。学童保育などに通っていない子どもたちの学習保障も、宙に浮いたまま春休みへと突入してしまいます。

 これらの混乱や被害に対する国の責任ある対応と補償を求める要請に、萩生田文科相からは「積極的な受け止めが語られた」(田村智子副委員長)とのこと。聞いた声や実態を国会にも引き続き反映させることなど、実効性あるものにしていかなければなりません。

 例えば学校の非常勤職員の雇用についても、文科省や道教委から通達文書は出ているものの、市町村教委や学校長が内容をふまえきれていないとの例もあるようです。わかりやすい通達も必要ですが、こういう時は党のネットワークも生かして、各地で通達の内容にあう形で雇用を守るよう党が申し入れるといった活動も大事になります。

 学童保育でも、年度末で忙しいときに新しく申請書類を出せと言われても間に合わないこともあります。こういう事態なのですから、年度をまたいでも受け付けるように行政が対応できるようなことも必要です。こうやって現場の苦労を一つ一つ解決することに力を合わせたい。

 「現場の声を大事にしてほしいんですよね」との話もあり、「未履修があるのに、4月に一斉学力テストなんておかしい。中止を」との話もあり。何より主体である子どもたちの成長と安全を保障する立場が大事だとも、懇談をするなかであらためて実感しました。

 【今日の句】子どもらの 笑顔を早く 学校に

2020年3月17日火曜日

大激戦のもと押し上げて

 命とくらしを守る議席を必ず! 告示された知内町議選挙で、日本共産党・花井やす子候補の応援に駆けつけました。チラチラと雪も舞う寒い日でしたが、花井候補は元気に選挙戦をスタートさせました。

 新型コロナウイルスによって知内町でも先月、80代の方が亡くなられました。出陣式に足を運ばれた方々もマスクをし、候補の握手も控えながらのスタートとなりました。こういう選挙は私も初めてです。

 街頭から政策を訴える花井候補の姿を見つけ、次々と新聞記者が写真を撮っていきました。「握手はするんですか」「マイクは消毒するんですか」なども聞かれていて、関心事ではあるんでしょうが、やっぱり選挙なんですから政策についての報道にも力を入れてほしいですね。

 花井候補は登別市議を務めた後、親の介護のために知内町へ戻られた方です。前回初当選してから、平和の町宣言や国民健康保険税の引き下げ、空き家解体の補助なども実現してきました。分け隔てなく誰にでも優しい花井さんに、多くの期待の声も寄せられています。

 とはいえ選挙は有力候補ばかりで、3人はみ出しという激烈な状況。応援する私の訴えにも力が入ります。新型コロナウイルスが広がるもと、命とくらしを守るために行動・発言する議席がどうしても必要だからです。

 花井さんの自宅には紙智子参議院議員からのほか、立憲民主党の逢坂誠二衆議院議員からも為書きが寄せられていました。こういうエールも当たり前のようになってきたんだなと、しみじみ感じもしました。

 大激戦のなか宝の議席を勝ち取るため知内町に知人・友人などいらっしゃる方は、ぜひ花井やす子候補のことをお広げください!

 【今日の句】どの町も 頼れる議員 ここにあり

2020年3月16日月曜日

こぶしの花が咲く前には

 切迫感が強まりました。観光客が少ない函館朝市、伝統芸能文化が途切れかねない「こぶし座」の現状--国が思いきった対策を!との声を大きくしなければと痛感しています。

 明日告示になる知内町議選挙での応援に先立ち、函館市での新型コロナウイルス影響調査。道議選挙をたたかった本間かつみさんと訪れた朝市は、何度も足を運んでますが「これほどまでか」と私も感じるくらいの状況でした。休業や短縮営業で、働いてる方の姿も少ないのです。

 ちょうど大手のドラッグ店舗が撤退を決めたばかりで片付けをしていたり、飲食店でも「ラーメンなら人が来なくても火をつけ続けてなければいけないからね」と経費や税・保険料負担への心配など、尽きないくらい話をうかがいました。この時ばかりは生け簀にいるカニが、捌かれないことが可哀想に思えてきたほどです。

 朝市協同組合連合会では、この苦境を乗り越えるために緊急販売セールのようなことができないか検討中との話をうかがいました。「全員が当事者なんです」との言葉を聞き、今こそ国の出番だとの思いを強くしました。

 函館ホテル旅館協同組合・湯の川温泉旅館協同組合から聞いた実態や要望も切実です。一昨年の胆振東部地震を受けて、観光業界は「ふっこう割」で一息つけたのかと思っていたら「その後は反動のため観光は伸びなかったんです」。そして日韓関係の悪化、消費税増税などもあって今回の新型コロナウイルスがトドメのようになってしまいかねないとの話を重く受け止めました。

 資金繰りを急ぐとともに、消費喚起と業者の負担軽減を一緒に進めるなら消費税減税(ぜひともゼロに!)が必要ですねと私からも話しました。とりわけ中小零細企業にとっては税や保険料などの軽減・免除とともに、これこそ政治決断すべきだと確信しました。そこまで切迫しているんです。市民の台所である中島廉売でも実態を聞き、その思いを強めました。

 中島町にある日本障害者・高齢者生活支援機構にも足を運びました。放課後等デイサービスは、どこでも経営の大変さが浮き彫りになるなかで国も100億円規模の支援をすることにしたようです。しかし現場には、その内容が通達として伝わっていません。まだこれからの課題になっているのです。

 放課後等デイのほか就労継続支援B型や、障害重度の方の生活介護事業所も運営しているだけに、感染者が出ないようにとの苦労も大きい。仮に感染者が出た場合の指針や補償、そして今でも大変な経営支援などの具体化を急ぐべきだとも痛感しました。これまでも福祉分野は何かにつけ現場任せという状況がありましたが、ここはしっかり国が責任を果たすべきです。

 経済的な打撃とともに、影響が甚大なのが文化団体です。イベント中止や公共施設が使用できないことで、まったく公演などができなくなってしまいました。設立55年を数える民族歌舞団「こぶし座」も、逼迫した状況にあります。

 そうでなくても文化関連予算の削減、学校での鑑賞教室などの削減などがあり、苦労を強いられてきたなかでの新型コロナウイルス。融資といっても見通しをもてなければ、返せる目途が立ちません。何かあれば「日本の伝統」を口にする安倍首相ですが、このような文化面に対しては気にかけていないかのようです。

 党の行事で何度か「こぶし座」の舞台を見ましたが、伝統に根ざしながら現代に生きる創造をと取り組まれている息吹が、ひしひしと伝わってくるのです。映像でなく観客と一体につくる、という姿勢が伝わってくるのです。特別に聞かせてもらったトンコリも、その場で聞くからこそ時間を忘れ、聞き入ってしまうほどでした。

 新型コロナウイルスそのものの不安に加え、緊急事態宣言や学校一斉休校などによる影響の広がりは、足を運ぶにつれて「これほどまでか」と認識を新たにするほどです。こぶしの花が咲くまでには見通しが持てるように、しっかり国や道・市町村に反映させるべく力を尽くそうと決意も新たにしました。

 【今日の句】消費税 やっぱり負担 重すぎる

2020年3月15日日曜日

3・15を忘れない

 新型コロナウイルスの影響で集会は中止となりましたが、忘れてはいけない3・15事件。治安維持法によって多くの国民・日本共産党員が逮捕・投獄されました。その後、多くの党の先輩たちの命が奪われたのです。

 小林多喜二の「一九二八年三月十五日」では、拘置所の壁に「万国の労働者 団結せよ」との文字が刻まれている場面で終わります。いや、終わるというより「続く」のです。残虐な拷問をする特高警察の本質が伝わるほどに、日本社会を変えようという声は広がっていったからです。

 そして2020年の今、日本共産党は政治の舞台で大きな責任を背負う存在となりました。あの当時に党の火種を消していたら、今の日本政治はどうなっていたのでしょう。あらためて歴史を学ぶことと背負うことの大切さを痛感します。

 明日は函館市へ足を運び、新型コロナウイルスの影響調査を中心におこないます。

 【今日の句】次世代へ つなぐ宝を つくらねば