2022年12月10日土曜日

歯科技工士としてのあたたかさ

 来週にかけて札幌北区で集中行動。党支部会議に足を運んで、市議予定候補として発表された加藤のぼるさんの押し上げや、とりくんでいる「特別期間」目標達成にとかけまわっています。加藤さんの決意で札幌市議の予定候補12人がそろい、全員勝利へ私もがんばります。

 加藤さんは歯科技工士としての経歴の持ち主。入れ歯作成が得意だったそうで、しかも入れて終わりでなく、その後も歯の調子はどうかと巡回してたと言います。「歯の健康は大事なんですよ」と加藤さん。子どもたちが歯科に行けない貧困の広がりにも心を痛め、あたたかい札幌市政に切りかえるには最適の方だと確信です。

 加藤さんを一言で言うなら「責任感の人」。党北区地区委員長として24時間365日、北区のことを考え責任を負ってきただけに、満を持しての立候補の決意なのです。今日は加藤さんから初めて聞くエピソードなどもあり、党員のみなさんから歓迎の拍手に包まれました。

 「会議に来る前に、お子さんがいる30代の母親に声をかけてきた」という方や、話し合いが進むなかで「入党をよびかけたい人が浮かんだ」「対話カードを集約する日はいつなの」と、どんどん具体化も進みます。みんなで知恵を出し語りあえば、やっぱり元気も湧いてくる。

 これだけ市民生活が苦しく、除排雪充実の要望も強いなか、秋元市長が力を入れるのは冬季五輪招致と都心再開発、北海道新幹線の札幌延伸など大型事業ばかり。新幹線工事も費用が大幅に増えるというのに、異を唱える姿も見えません。誰が払った税金だと思っているのか。

 市民の健康やくらしを優先に、あたたかい札幌市を今度こそ。しっかり各区での押し上げに、私も力を尽くしたい。

 【今日の句】国民の 願いと政治も かみあわせ

2022年12月9日金曜日

こんな時にインボイスなんて

 大門実紀史前参議院議員が「緊急提案」をもとにした聞き取りで来札し、私も同行しました。いま大門さんは、中央委員会の政策委員会で活動中。「緊急提案」をまとめるにあたっての話も聞き、あらためて多くの方に届け、懇談していこうと思いました。

 うかがった先は札幌中部民商。すすきの地区もエリアで、会員の多くが飲食店という特徴があります。店にもよるでしょうが、コロナ禍前より客足は半分くらいといいます。スナックなどでも、地下鉄の最終列車までに帰る方が多いとのこと。

 自営業者は、利益がそのまま生活費になります。しかし、その利益が薄い。民商として「要望を聞いて歩くと切なくなる。もう1年も2年もがんばってきたんだから、さらに『がんばって』とも言えない」という一言を、重く受け止めました。

 事業に対する給付金は出されても、生活補償がありません。家賃や光熱水費など固定経費の負担が重く、給付金も支払いなどに消えていきます。「こんな時にインボイスなんて」「こんな時に軍事費を増やそうだなんて」との話も次々。聞きながら私も腹がたってきました。

 札幌東部民商では会員さんを訪れました。古着屋を営んでいる店主さんは30代。他県にある卸倉庫まで仕入れに行ってるのですが、「もともと古着が好きで始めた仕事ですから」と笑顔で語られました。

 異常円安のため輸入古着も1.5倍の値段になり、値上げせざるを得なくなったとのこと。しかし、たった1着だけという値打ちに固定客も多く、SNSを使った宣伝などの努力もされています。暗い話が多い経済状況のもとでも、夢は「本場の米国に行って仕入れてきたい」。店主さんの明るさに救われるような気持ちでした。

 物価高騰には賃上げが必要で、道労連・三上友衛議長、中川喜征事務局長とも懇談。道労連として、道経連はじめ中小企業団体などとも懇談し、賃上げの対話を続けてきたといいます。一致点を築くことの苦労や、最賃を上げた後の「130万円の壁」問題も話題になりました。

 職種や専門性に見合った「あるべき賃金」を打ち出し、合意にしていく重要性を三上さんは強調されました。保育や介護などで若干の加算がされましたが、全産業平均に届かないだけでなく、その専門性に見合っているのかを問いたいとのこと。働く誇りも取り戻すことになると思います。私もいっしょに力を尽くしたい。

 歩いて懇談することは、いっしょに希望や意欲を生み出していくことにもつながります。引き続き進めていきます。

 【今日の句】防衛と言いつつ 業者は守られず 

2022年12月8日木曜日

過去の歴史をくりかえさない

 道母親大会連絡会はじめ労組・団体といっしょに、81年前の太平洋戦争開戦日にあわせた街頭宣伝。召集の「赤紙」ビラが配られ、岸田政権が進める大軍拡ではなく外交の強化をとのスピーチが続きました。党を代表して、私もマイクを握りました。小室まさのり道議予定候補(札幌北区)も参加しました。

 当時の日本は、米国を上回る軍事力を保有していました。国の一般予算とは別の「臨時軍事費」があり、軍事機密を理由に議会もチェックできませんでした。増税や戦時国債の発行で軍事費は膨らみ、生活予算が圧迫されました。

 だから戦後、同じ歴史をくりかえさない「財政民主主義」が確立されたのに、岸田首相は今後5年間の軍事費を総額約43兆円をと指示しました。国民への大増税も視野にあります。ただでさえ苦しい国民生活への打撃になるだけでなく、過去の歴史を再現することになります。

 そもそも「反撃能力」という中身は「敵基地攻撃能力」。専守防衛を投げ捨てて、先制攻撃も可能になりかねない、憲法9条をこわす「戦争できる国づくり」そのものです。平和憲法をもつ日本で、国際法に反する先制攻撃だなんてありえません。

 多くの方に、この「反撃能力」と軍拡の危険性が伝わっていないと思います。反対の声をあげつつ、地域・職場・学園での対話を広げることに私も力を尽くしたい。政府の意向ばかりを伝える報道が多いからこそ、草の根の対話なくして平和世論なし、です。

 各団体からも、平和への熱い思いがスピーチされました。母親だからこそ、命を奪う戦争には絶対に反対するとの思いも、ひしひしと伝わってきます。高校生(たぶん)が足を止めて聞いてくれた姿も心に残りました。

 前日に帯広市で講演をした大門実紀史前参議院議員が、今日は札幌入りして業者や労働組合での聞き取りもおこないました。私も同行したので、これは明日にまとめて書きます。

 【今日の句】過ちと 思わぬ総理の 危なさよ

2022年12月7日水曜日

困難の声を一軒一軒聞いて

 党の「緊急提案」をもって森つねと道議予定候補と、札幌市中央区の商店街を訪ねました。コロナ禍に物価高騰、インボイス導入への不安や不満が相次ぎました。「やっぱり共産党を伸ばさないとダメだね」との、ありがたい激励もいただきました。

 大通のような中心街だけでなく、小さな商店が並ぶ通りも多いのが中央区の特徴。しかし、そのような商店が消えてマンション建設が増えてきていると森さん。昔ながらの人づきあいが薄れていくのは寂しいものですね。

 ある理髪店に入ると、店主さんは北海道の「事業継続緊急支援金」のパンフを手にしていたところ。前にも党事務所に問い合わせをしたことがあり、「申請方法がよくわからなくて、ちょうど共産党に連絡しようと思っていたところだった」とのことでした。

 この支援金は、①コロナ禍前との比較で月の売上げが20%減少、②原材料等の単価が比較する月で高騰した、という2つの要件を満たせば中小・小規模事業者で10万円、個人事業者で5万円が給付されるというもの。以前にも支援金を申請してるので、そんなに難しくないのではと思いきや、問題は②の要件だったのです。

 高騰した原材料等は、前年と今年とで同じものでなければなりません。道のパンフによれば、例えば昨年は上白糖50kgを仕入れ、今年は10kgの場合でも対象となります。しかし、日本酒だったら昨年が大吟醸、今年は本醸造の場合は対象になりません。この理髪店でも、整髪料はじめ1年で品物が入れ変わることがあるといいます。比較できないため、対象から外れてしまうのです。

 2つの要件を満たす必要があるので、①の売り上げ減少だけでは給付金はもらえません。店主さんは「申請するなと言ってるようなものだな」と、思わず苦笑。この支援金の受付は12/23まで延長されているのですが、きっと同じような問題を抱えて申請件数が思ったより少ないゆえの延長ではと思われます。

 別の酒屋さんでは「インボイス制度が、何が何だかわからなくて」と困り顔。今のところ取引相手との関係では心配ないそうですが、「このまま政府は進めるんですかね」と再び困り顔。森さんや私からインボイス中止の声が広がっていることも紹介して、共産党も力をあわせる旨を述べました。

 燃油高騰の影響が大きいだろうと、道公衆浴場業生活衛生同業組合にも足を運びました。今月に事務所移転とのことで、あいにく引っ越し準備中でしたが「緊急提案」を受け取ってくださり、あらためて懇談の機会をと話もいただきました。どんどん足を運んで、党の政策を届けていかねば。

 【今日の句】政党に 助成金なら ドンと出し

2022年12月6日火曜日

同世代がつながりあって

 「ほっかい新報」新年号企画として、あさの要さん(小樽市)・山崎さちこさん(石狩市)両市議予定候補との座談会収録。30代・40代の力で地方から政治を変えようとの、熱い思いを交流しあいました。

 「ほっかい新報」をご覧になりたいという方は、党北海道委員会や道内各地区委員会に、お問い合せください。過去の紙面はこちらでも紹介しています。

 あさのさんは、障害者施設に勤めて11年。ご両親を亡くされて後片付けなどについて日本共産党に相談したところ、党員が手伝いをしてくれた姿に触れて、その後の入党につながったといいます。「困っている人の力になりたい」という思いで、市議候補を決意されました。

 山崎さんは、小学生2人の子育て真っ最中。コロナ禍も経験するなかで、とりわけ子育て環境の充実をと願ってきました。今回の立候補も「子どもの医療費無料化や学校給食の無償化を実現したい」と決意を語りました。市議会も傍聴して、その思いを強めたようです。

 山崎さんの父親は他県で地方議員を務め、その姿を見て党への信頼を積み上げてこられました。あさのさんの父親も日本共産党との接点があったことが、今回の決意に結びついています。お2人とも自分自身で決意して、自分で道をきりひらこうという話に、私も背筋が伸びる思いでした。自分1人の力だけでなく、同世代の結びつきを広げたいとの話もはずみました。

 仕事や子育てなど目の前のことに追われ続ける、30代・40代の方は少なくないはず。同世代の候補者が代弁し、声をあげることで、社会や政治は変えられると思う方も必ずいるはずです。私も2人の押し上げに力を尽くしていきたい。

 具体的な話は、ぜひ「ほっかい新報」新年号をお読みくださいね。

 【今日の句】勇気出す姿 私も励まされ

2022年12月5日月曜日

畜産・酪農危機を救って

 今日の日本農業新聞は「酪農家の離農加速」と大きな見出し。離農を決断した、別海町の3代目酪農家のルポは胸が痛むばかりでした。過去に経験がないほど厳しく、本当に瀬戸際としか言いようがない。展望が見えるような政府の支援が、どうしても必要です。

 私の国会初質問も酪農支援についてでした。北海道だけでも年間100戸を超える酪農家の離農・離脱が続き、加工原料乳生産者補給金の大幅引き上げをと求めました。今日の新聞記事によれば、この半年で、全国の生乳出荷戸数で約400戸が減ったとのこと。質問した当時より、あまりの厳しさに言葉が出ません。

 しかも、高齢農家でなく若手・中堅での離農が出始めているといいます。別海町の方も40代ですが、資材高騰に自身の体調不良や人手不足なども重なり、経営計画に大幅な狂いが生じたゆえの離農の決断。「空になった牛舎を眺めるのがつらい」との言葉が、胸に刺さります。

 私の連れ合いの実家も酪農家でした。24時間365日、牛の命と健康を守り続ける毎日の様子も聞きました。たまたま私が行った日に子牛の出産が重なり、牛舎で見届けたこともありました。すでに義両親は酪農を引退しましたが、今も続けていたら、とても経営的に耐えられない状況であることは間違いありません。

 北海道では、12月は組合員勘定の時期。年間経営の総括なのですが、年を越すには新たな借金を背負わなければいけない事態です。1日付の同紙「論説」は、まさに北海道の苦境を代弁してくれています。

 「都府県の減産をカバーしようと規模拡大をした結果、減産を余儀なくされている。離農に踏み切った若い担い手、価格暴落でぬれ子を市場に出せず、殺処分せざるを得ない酪農家もいる。北海道から酪農をなくしてはならない。国民全体の問題だ」。国会とも連携して、北海道で活動する者として力を尽くしたい。

 【今日の句】大規模化 進めた国は 責任を

2022年12月4日日曜日

共同の力を、今こそ地域から

 市民と野党の共闘をと、定期的に取り組んできた中央区実行委員会の共同街頭宣伝。今回は私も参加させていただき、森つねと道議予定候補(中央区)もマイクを握りました。お互いのあいさつも気兼ねなく、積み重ねる大事さを実感です。

 立憲・社民・れいわ・新社会の各党から参加があり、「戦争させない市民の風・北海道」の川原茂雄共同代表もスピーチ。敵基地攻撃と軍拡増税、60年超の原発を稼働させることなど岸田政権を厳しく批判されました。コロナ禍や物価高騰で苦しむ国民の姿など、確かにまるで見えていないかのようです。

 スピーチの内容を気にかけているような、ちらちらと見ながら通り過ぎる若い方の姿もありました。仕事・バイト、学費・奨学金、格差や差別など、いろんな矛盾に満ちた今の日本社会。気候危機や人口減少など、大きすぎる課題に気持ちが重くなるのもわかります。いっしょになって打開する政党・政治家の力が問われています。

 そう思うと、私もスピーチが少し緊張気味でした。寒風が吹く12月で思い出すのは、リーマンショック後の派遣切り。労働組合や団体の垣根を超えて「年越し派遣村」がつくられ、野党の政治家もそろって駆けつけました。あの時に発揮された共同の力を、今こそ思い出したいと私から触れました。

 当時とは違う質の、先が見えない苦しい市民生活。軍拡増税という国民負担を増やそうとしているうえに、戦争できる国へと進む岸田政権に希望は決して見えてきません。いったい岸田政権は、誰を守ろうとしているのか。

 国会だけ見れば、立憲野党の共闘は進むのかと心配にもなります。こういう時こそ、軸足は地域・職場・学園に。しっかり地に足をつけて、がんばりたい。

 【今日の句】反撃と 言うが先制 否めない