2021年3月27日土曜日

こんな大型開発が必要なのか

 札幌市白石区であいさつまわり、道民医連有志の後援会、1200億円もかける札幌都心アクセス道路の建設中止を求める請願など、今日も課題の多さを実感する1日に。請願署名は紙智子参議院議員に手渡され、私も同席させていただきました。

 2年前の札幌市長選挙では「1000億円道路」と名付けて争点となった、このアクセス道路。建設中止を掲げた渡辺たつお候補には市民の3割が投票し、日本共産党市議団も10名に前進しました。ましてコロナ禍で市民の命や健康を守ることが最優先とされるもとで、このような大型開発が緊急かつ必要な事業なのでしょうか。

 地下トンネル化して、災害時は大丈夫なのか、それだけの費用対効果があるのか、工事で出る土はどうするのか、そもそも地下トンネル化するほどの渋滞なのかなど、日本共産党も市議会で論戦を広げてきました。審議会では有識者を含めて委員7名が、反対や保留を表明したのです。しかし札幌市は「期日に間に合わない」と採決を急ぎ、国土交通省の認可へと進んできたという経過です。

 「期日」というのは、北海道新幹線の札幌延伸とあわせた駅前再開発事業との連携を指します。札幌延伸は2030年度末の開業が目標とされ、それに合わせたアクセス道路なのです。しかし札幌延伸でさえ採算が取れるのか疑問だし、トンネル残土の行き先さえ決まっていません。結論ありきの大型開発で、そのツケを払うことになるのは未来世代なのです。国会での質疑とともに、総選挙でも大きな争点となるようにしていきたい。

 道民医連有志の後援会決起集会(オンライン)で、あらためて医療・介護にこそ国が力を注ぐべきと痛感しました。緊張や疲労が連続した1年間だったのに、それを学ばずして病床削減や75歳以上の窓口負担2割負担を押しつけるなど許されません。無料・低額診療が薬の処方まで広がっている自治体もありますが、「そもそもは国が進めるべき仕事。命を守るために何としても日本共産党の議席を」との声。医療・介護で働く方々が胸を張って仕事ができるように、私も全力を尽くすと約束しました。

 白石区では「しんぶん赤旗」読者も増えました。日本共産党への期待もありますが、やっぱり決め手は日ごろの結びつき。久しぶりに会って近況報告がてら「秋までに総選挙が必ずあるから、今日は畠山さんを連れてきたの」と切り出して、話もはずむのです。明日は札幌市手稲区・西区をまわります。

 【今日の句】開発を急いで 誰がツケ払う

2021年3月26日金曜日

手を振ってくれた高校生

 今日も平岡だいすけ道2区予定候補と街頭宣伝、朝は宮川潤道議も駆けつけてくれました。「孫が平岡さんと同級生」という方や、立ち止まり募金を寄せてくださる方など、あたたかい反響が多くありました。強い寒風のなかで党員・後援会員さんも駆けつけてくださって本当に心強い。

 「畠山さんが医労連の話をしたら、通り過ぎた高校生がバッと振り向いて手を振って応えてましたよ」と平岡さん。これは昨日、日本医労連(日本医療労働組合連合会)が第4次実態調査を発表したので、その中身を私が紹介したのです。加盟組合の何と51.7%で、2020年度の年間一時金が削減だというものです。20万円以上の引き下げが加盟組合の33%、最大で約42万円もの減額というから驚きです。コロナ患者受け入れ医療機関でも引き下げがありました。

 みずからの感染リスクもあり、また患者に広げてはならないと日常生活から緊張状態が続き、疲労が極限まで高まっている医療従事者。それなのに一時金が減らされるなど、あまりに理不尽すぎます。国が減収補てんをするべきだと私から訴え、それに高校生が反応したとのこと。進路先に医療関係を考えているのか、親や親せきなどが医療従事者なのか。いずれにせよ、現場の苦難に政府が応えるべきです。

 「コロナ病棟で働く看護師を専従にできず、一般病棟でも勤務」「コロナにかかった職員がメンタル不全となり離職」などのほか、慢性的な人員不足があるもとで「急性期病棟では夜勤中の休憩や仮眠時間が保障されていない」との悲痛な訴えも、調査には寄せられていました。命を守る誇りある仕事なのに、体も心も削られていく現実に胸が痛みます。明日すぐに看護師は増やせなくても、国が医療の充実を大目標と掲げて現場を支えてほしい。広大な北海道での医療機関の人員確保は、政治が最優先で取り組むべき課題なのです。

 道原発連の宣伝に参加すると、札幌のお子さんに会いに来たという農家の方が「原発は本当にやめてほしいよね」と、くりかえし話しながら署名に応じてくださいました。福島第一原発事故が起きたときに、家族同様の牛たちを置いて避難せざるを得なかった酪農家の苦しみを思い出しました。私が現職のときに、東電に対して「大事な田畑が汚された気持ちがわかるか」と迫った農家の言葉も思い出しました。

 北海道の大自然は豊穣の源泉であり、食は命の源です。安全性を保つことができず、核のゴミの処分方法も決まらないまま再稼働など、あってはなりません。すでに北海道では泊原発が稼働しないまま、今年5月で8年を迎えようとしています。原発ゼロを北海道から。豊かな自然とともに生きる道こそつくっていきたい。

 【今日の句】生きること 励ます政治 補選でも

2021年3月25日木曜日

命を守る土台を支えて

 「感染したらいけないって医師からも言われて」。持病があるため、できる限り外出を控えているという方の言葉にうなずくばかり。どうして75歳以上の病院代を増やすのか、ワクチン接種はいつになるのかなど、不安や心配は尽きません。このような切実な声に、菅首相は何と答えるのでしょう。

 聖火リレーが始まったものの、高揚感は感じられなかった今日の札幌市中央区。変異株の広がりもあるし、リバウンドの傾向だって隠しようがありません。先ほどの方は「出歩かないと足腰が弱るから人が少ない川辺を歩くけど、雪が解けたらゴミが目立ってね」とゴミ拾いまでしていると笑っていましたが、これまでの日常にはまだまだ遠いことを痛感です。

 持病のある方、透析を受けている方、難病を抱えている方などの苦難を、しっかり受け止めなければ。医師・看護師のみなさんは、緊張と疲労が続いてきた現実もあります。かつてない感染症の厳しさとともに、新自由主義の経済政策のもとで命を守る分野が削られてきたことを見逃すわけにいかない。医療や介護など命を守る土台を支えることを、これからの国の大目標に据え直すべきです。

 別の方は「菅さんは首相として向いていない。国民の苦しみに向きあおうという熱意が伝わってこない」とバッサリ。何としても共産党にがんばってほしいと「しんぶん赤旗」も、お読みいただくことになりました。期待に応えなければ。

 平岡だいすけ道2区予定候補と連日、ともに街頭宣伝に取り組んでいます。投票日まで1ヵ月となり、党員・後援会員のみなさんも、いっしょに街頭に立ってくれています。先日の北区の宣伝に足を運んでくれた友人は「共産党はこんなに集まってすごいね」。明日も札幌東区での訴えにまわります。

 【今日の句】玄関で 気が晴れるまで つながって

2021年3月24日水曜日

旗印をはっきりさせて

 昨日に続き、平岡だいすけ道2区予定候補と北区での訴え。政権交代へ扉を開く4月の補欠選挙は、すっきりした旗印や選挙公約を掲げて野党統一候補としてたたかえるように、立憲民主党・日本共産党で話し合いを続けています。「戦争させない市民の風・北海道」のみなさんからも、積極的な提案をいただいています。

 「野党にまかせて大丈夫か」と言われることがあります。今日も訴えましたが、国会での野党共同法案について、ぜひ知ってほしい。持続化給付金の再給付法案、同性婚を認める民法改正案(婚姻平等法案)、原発ゼロ基本法案、種子法復活法案などなど、中身は本当に多彩。これらが実現するだけでも、くらしはずいぶん変わってくるはずです。格差是正、民主的な社会、ジェンダー平等-ー野党連合政権のほうが希望が持てると、多くの方に実感してもらえるような発信を心がけたい。

 自衛隊や日米関係などについて、根本政策が違うのはダメではないかとも言われます。日本共産党は、自衛隊は憲法9条に反しているとしていますが、当面の政権が担うべき課題は海外での武力行使をしないことや、アジアでの緊張緩和をいかに進めるか。日米関係も真の友好関係を発展させる立場から、米国追随となる安保条約の解消を訴えているのであって、日米関係清算主義ということではありません。そのなかで一致点にもとづき、政権協力をしていくことになります。だからこそ事前の旗印や選挙公約の話し合いが大事で、そこで一致したら力を尽くすことも公党として当然です。

 自民公明政権も、これ以上続けさせるわけにはいかない。安倍前政権から立憲主義・民主主義が壊されて、菅政権では学術会議任命拒否に見られた強権・排除ぶり。相次ぐ「政治とカネ」の問題も、まったく説明が果たされず、真相は明らかになっていません。こんな政治を、いつまでも続けさせるわけにはいかないのです。

 平岡だいすけさんは行動力が抜群で、札幌市議の経験を持ち、国会でも即戦力として働くことができます。汚いカネにまみれていない日本共産党だけに、国民の立場を堂々と貫いてがんばれる方です。すっきりした旗印や選挙公約を掲げてこそ、政治を変えようとの世論も広がっていくのではないでしょうか。私もできる限り2区での行動を増やし、野党統一候補の実現と勝利へ貢献していきたい。

 事務所に戻って仕事をしていると「畠山さんにがんばってほしい」と、あたたかい激励もいただきました。いつも応援してくださっているみなさんなのですが、何としても勝たなければとウズウズしているといいます。心ひとつに私もがんばります。

 【今日の句】積み上げたことが 必ず力へと

2021年3月23日火曜日

鉄路を活かす道を

 北海道の幹線である根室本線の「災害復旧と存続を求める札幌集会」が開かれ、私も日本共産党を代表してあいさつ。コロナ禍で延期されてきた集会ですが今回は実施にこぎつけ、富良野市などからも足を運ばれて、現地の熱い思いをしっかり受け止めました。

 根室本線は2016年に北海道を襲った連続台風で路線損傷や、流出物が路線を防ぐなどの被害が出ました。JR北海道は災害復旧をおこなわないままバス代替輸送を続け、いよいよ「赤線区」と色分けしバス転換を求めています。石勝線が開通したことをもってJR北は「役割を終えた」と言いますが、十勝管内と上川管内を結ぶ路線には生活路線だけでなく、観光路線という期待もあります。富良野市はじめ沿線自治体の首長らも、今後の活用を見据えて災害復旧と路線存続を求めているのです。今日の集会にも、多くの首長さんからメッセージが届いていました。

 集会では、国鉄職員だった池本柳次道議と教育大札幌校・武田泉准教授が基調的に報告。柳本道議は国鉄の分割・民営化の歴史に触れて、「北海道は全路線が赤字になると知っていたのだから、路線存続に国が責任を果たすべき」と強調。武田准教授は3月のダイヤ改正で根室本線の接続が悪くなっている点を示して、「JR北海道は欧米のようなユーザーフレンドリー(利用者本位)という立場に立ってほしい」と述べました。

 私も含めて政党あいさつ。私は先日12日・衆院国土交通委員会での高橋千鶴子衆議院議員の質問も紹介しながら、結局は株式上場をめざし鉄道以外の不動産事業で利益をあげ、不採算路線は切り捨てても構わないという国の監督命令(2018年)をあらためる必要があると述べました。2020年3月期で見ると、連結売上高に占める鉄道運輸収入はJR北で42%、JR四国は46%、JR九州は34%に過ぎません。JR九州は、まさに不動産事業に力を入れたことによって株式上場を果たしたのでした。同じことをJR北海道にも求めています。

 各地で運動されているみなさんの発言と続きました。全動労で労働争議をたたかった佐藤勝麿さんは「私は(南富良野町)幾寅の生まれ」と切り出し、根室本線を守る思いを語られたことは心に響きました。予定になかった「団結がんばろう」で最後は締められたくらい、誰もが鉄路にかける強い思いがあふれた集会となりました。広い北海道で鉄路を活かす道を、さらに全道的視野と将来をも展望して考えていかねば。

 日中は党道委員会の宣伝や、札幌北区に移って平岡だいすけ道2区予定候補と街頭宣伝へ。党員・後援会員のみなさんだけでなく、私の友人も駆けつけてくれて本当に心強い。日本共産党と立憲民主党の間で政策協定の話し合いが続いていますが、4月に解散がなければ道2区補選は政権交代への扉を開く選挙となるだけに、しっかりとした旗印をもってたたかいたい。誰が野党統一候補になろうとも、旗印なしでは本気の共闘にならないからです。明日も朝から北区で声を出します。

 【今日の句】欧州の 鉄道復権 日本でも

2021年3月22日月曜日

図書館の自由を守って

 「もっと社会に関わりたい」と、大学2年生が党の仲間になってくれました。社会を見る目がまっすぐで、聞いている私も背筋が伸びる思いでした。嬉しいですね。

 朝の街頭宣伝から会議・実務作業などを終えて、この学生と話をする時間を持ちました。大学は芸術系学部なのですが、「芸術も社会に訴える力があるけど、より直接的に関われれば」と赤旗記者も考え始めたといいます。仲間も増やしたいと、さっそく意欲的。私もがんばらねば。

 夜は法律家後援会のつどいにて報告と決意表明、オンラインにて東京から岩渕友参議院議員の国会報告もありました。野党の共闘は市民の声が高まることと、日本共産党の前進こそが決定的に大事だと痛感です。法律家のみなさんが果たしてきた役割の大きさにも学びながら、私も議席奪還の決意を新たにしました。

 つどいでは、捜査機関による図書館への情報照会についての特別報告もありました。これは裁判所の出す令状もないのに、図書館利用者の情報提供を警察が求めていた問題です。2017年に苫小牧市で発覚し、札幌弁護士会のアンケートでは、管内の102館のうち10館が特定の個人の情報照会を受けたと答えました。

 捜査機関は「事項照会」という内部手続きで捜査にも及べますが、法律上の強制力はありません。捜査をするなら、裁判所の審査を受ける令状をもっておこなうことが筋と言えます。しかも日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言」では、「利用者の読書事実を外部に漏らさない」「すべての検閲に反対する」と謳っているのです。

 12日の道議会で、日本共産党の宮川潤道議が質問し、道教育長は「重大な事件、事故につながるような緊急性が高いと認められる場合が該当する」としつつも、原則として「令状にもとづき対応すべき」と答弁しました。捜査機関が何をやってもいいとはならず、当然の答弁です。

 権力の行使は抑制的でなければ暴走してしまうことは、これまでの歴史でも証明されているのではないでしょうか。こういう1つ1つに立ち向かってこそ、基本的人権や自由な社会は守られていきます。アンテナを高くしていきたい。

 【今日の句】あらためて 学ぶ自由を この国に

2021年3月21日日曜日

学童保育は家族のように

 小学3年生のわが子も通う学童保育で6年生の卒所式があり、今日は私も顔を出しました。写真を見て、子どもの成長は早いものとしみじみと感じ、わが家の上の子とも仲良く遊びに来ていた子でもあったので、心から卒所をお祝いしました。

 「ただいま」と、学校から帰って口を開く学童保育は第2の家族。保護者にとっても、どの子もわが子のように接しています。恒例の餅つきや「まつり」、父親同士が交流する「おやじの会」など今年度はコロナ禍で中止になった一方で、子どもたちには楽しい思い出をと、指導員の尽力で6年生はサイクリングキャンプなどができました。

 単なる「子どもの預け場」でなく、集団で子どもたちが成長できる環境をつくろうと話し合い、保護者や指導員同士が信頼しあうことが子どもたち同士の信頼にもつながっていると思います。わが子も学校や家庭だけでなく、きっと学童保育で学んでいることが多いはず。

 政府は2018年の「新・放課後子ども総合プラン」で、2023年度末までに30万人分の学童保育を整備するとしてきました。共働きの家庭も多いなか、これまで以上の位置づけをもって学童保育そのものの増設や、指導員の複数配置と処遇改善を進める予算措置が必要です。私も力を尽くしたい。

 卒所する6年生はもとより、飾りつけや司会進行、6年生の誘導などを経験した在所生にとっても心に残る1日でした。Sさん、卒所おめでとう。

 【今日の句】安心が できる居場所を 惜しみなく