2019年2月23日土曜日

絶対に必要な議席

 党議席増をめざす東川町はつるま松彦・みうら謙一の両候補が、長沼町は12期目をめざしてやぶた亨候補が立った各町議選挙の告示! 応援にまわりました。

 この時期に選挙をおこなうのは、両町とも4月の農繁期を避けてのこと。投票日も28日と平日です。平日投票日の選挙って全国にあるのでしょうか? ともかくも統一地方選につながる大事な選挙ですし、町民にとってもかけがえのない議席だけに落とすわけにはいきません。

 東川町は、つるまさんが4期16年間、日本共産党1人議員として大奮闘。年に1回の町民アンケート(つまり合計16回)、「つるま通信」も87回発行して、まさに町民との懸け橋となってきました。このなかで国民健康保険料は6年連続の引き下げ、住宅リフォーム制度の実現、天人峡温泉「羽衣の滝遊歩道」の着工促進、なんと中学校入学時のジャージ支給実現など、本当に幅広く住民の願いを実現させてきたのです。

 だから日本共産党が2議席に前進すれば、安心してくらせる東川町へ前進できると立候補を決意したのが、みうら謙一さん。東京で21年間も児童館・学童クラブ指導員として働き。北海道へ移住してからも議会膨張などを続けて今回の立候補に至りました。頼れるつるまさんと、やさしさあふれるみうらさんとの2議席実現へ支持を広げてください!と、私からも強調して訴えました。

 東川町は「国道・鉄道・水道」がない町です。正確に言うと、道路は道道と町道のみ、水道は地下水を引いているという意味です。そのなかでも旭川市のベッドタウンとして人口が増えてきているし、「写真の町」などユニークな町づくりで全国からの視察も相次いでいます。つるまさんは「合併しないで独自の町づくりを続けた結果」と演説でも触れていましたが、党としての貢献も大きいと実感しました。だからこそ2議席への前進を勝ち取りたい。

 長沼町の、やぶた亨候補も数々の実績をあげてきました。昨年9月の台風とブラックアウトが農家を直撃した際には、やぶたさんと紙智子参議院議員・私とで農家の調査にまわりました。国と町、農協の支援で8割補助が実現しましたが、さらに農家の負担を減らしたいと先月も道への要請をおこないました。行動力も論戦力も抜群の、やぶたさんなのです。

 加えて「議員共闘」が進んでいるのも、長沼町の特徴です。やぶたさんと他の2議員とで国民健康保険料の資産割を廃止するよう訴え、これが実現しました。介護保険料への一般会計からの繰り入れ、入学準備金の支給を3月上旬に繰り上げたことや、住民運動でも北長沼小学校の特認校設置に向けた署名運動、3名議員の議会活動報告会の実施など、まさに「住民が主人公」の町づくりへ共同が広がってもいるのです。

 そして、やぶたさんが最も力を入れて訴えていたのが水道料金が約3割も大幅値上げすることの問題でした。値上げの理由がはっきりしないなか、やぶたさんの追及により過去の過大な需要見積もりが背景にあると判明。理不尽な値上げはさせないと、選挙期間中ですが署名運動にも取り組んでいるほどです。まさに、住民のくらしの防波堤としての大奮闘に頭が下がる思いで、やぶたさんの訴えを聞きました。

 名前の連呼や抽象的なスローガンでなく、このような具体的な公約を掲げているのが日本共産党なのです。どうしても両町でも勝利を!と願っています。ぜひ東川町・長沼町に知人・友人がいる方は、各候補のことをお広げください!

 【今日の句】氷点下 負けず窓開け 手に力

2019年2月22日金曜日

少しでも支えの力になるように

 朝一番の船で奥尻を出て、8時間かけて厚真町へ。町民のみなさんを見舞いながら、仮設住宅や町役場などをまわりました。

 船や車や特急を乗り継ぎ、苫小牧で松橋ちはる道議予定候補と合流。厚真町では伊藤ふじお町議が待ち構えておられました。伊藤さんから「わざわざ奥尻から」と言われましたが、私が動くことや発信することで少しでも役に立てるのなら、という思いなのです。

 仮設住宅をまわって「昨晩は大変でしたね」と、ご苦労を思いながら声をかけると「本当にさー」と高齢の男性。しかし、その後に「でも断水してるルーラルの方が大変でしょ」と、ねぎらいの言葉が。心配顔でした。

 ルーラル団地は伊藤町議が住んでいる地域でもあり、昨日の地震で74戸が断水となっているのです。ルーラルは昨年の地震でも水道の復旧に1ヶ月を要しているのですが、昨年と違う箇所が破損したのではと予想されています。「予想」というのは、夏なら破損箇所は水が吹き出すなどしますが、冬は寒さで土もしばれて調べも難航しているからです。

 宮坂尚市朗町長が、慌ただしいなか時間を割いて現状を説明くださいました。他党の議員なども来てましたし、本来業務の手をわずらわせることにならないかと遠慮ぎみの私に、宮坂町長さんは「多くの方に現状を正確に認識してもらい、発信してもらえることが大事だと思ってますから」とキッパリ。昨夜から寝ずの対応をされているにもかかわらず、端的に、先のような水道の現状などを話されました。

 夏の時より調査が手間取る可能性があり、復旧作業か新たに敷設するか、工法なども含めて町長さんから率直な話をうかがいました。ともかく国から財源の後押しが必要になるのは間違いありません。全容が明らかになるなかで、追加対策が必要になるかもしれません。町には道開発局職員も来てましたが、私からも国へ反映させていきたい。

 「大きな余震は起こるもの」と頭ではわかっていても、実際に経験すると不安はつきまとうし、昨年の地震を思い出す方もいるでしょう。少しでも苦難を軽くできるように力を尽くさねばと、あらためて心から思いました。

 ところで、私が苫小牧で教員をしていた時の教え子が仮設住宅にいたよと、伊藤町議が教えてくれました。今日は会えなかったのですが、間一髪で土砂崩れから逃れられたのだそうです。発災から半年になる来月に、また厚真町へ足を運びたいと思っています。

 【今日の句】つながりの大事さ 今日もよくわかり

2019年2月21日木曜日

自然災害への備えを、あらためて痛感

 ブログを書き終えたところで地震! 私がいる奥尻島はほとんど揺れませんでしたが、道内各地は大丈夫でしょうか。

 夜でもあるだけに被害の実態は、まだよくわかっていません。報道の範囲でしかわからないのというのも、もどかしい。今の時点では大きな被害が出ないよう祈るばかりです。

 今日は函館を経由して奥尻町へ来ました。奥尻ブルーと呼びたい青空と青い海を目にしながら、観光協会会長も務めている制野征男・元町議と、宣伝や懇談にまわりました。

 制野さんは前回の地方選で落選してしまい、今度の町議選で返り咲きをめざします。奥尻に移住した制野さんも今は島の隅々まで知り尽くしているだけに、とても心強い存在です。宣伝で回ったときにも、制野さんを見て手を振る方などが多くいらっしゃいました。

 島に着き、やっぱり最初は青苗地区へ。1993年に最大遡上高31.7mを記録した津波で、死者202名・行方不明者28名もの大きな被害を出した奥尻。献花をして、あらためて哀悼の意を表しました。今は津波の傷跡など見えない代わりに、高い防潮堤が当時の津波の高さを記録しています。あらためて被害の大きさに驚きます。

 漁業と観光が産業の柱である奥尻ですが、フェリーの「奥尻ーせたな」航路が今夏は休止するという突然の発表があり衝撃が広がっています。もう1つ「奥尻-江差」航路があるのですが、占める割合では、せたな航路が6割といいます。江差航路のほうがフェリー運賃も高いため、負担増も心配されています。

 役場では新村卓実町長と、商工会では明上雅孝会長・松川治樹事務局長と懇談させていただきました。この航路存続についても共通して話が出されたほか、飛行機も含めた交通体系、いわゆる「離島価格」での島民の負担なども苦労とともに、全国から「島留学」として奥尻高校へ来ていること、そのなかから漁師をめざす卒業生も生まれているとの明るい話にも耳を傾けました。

 私の母の実家も、宮城県女川町江ノ島という小さな離島です。小学生のころは夏休みに必ず島に渡って泳いだり遊んだりしただけに、島の生活というのは私にとって感覚的にも馴染みがあるのです。制野さんとは「島の可能性」についても語り合いました。何と奥尻には観光介護士の資格をもつ方が20数人も! 誰にでもやさしい観光の島・奥尻もいいねと話し合いました。

 人口減少に苦しむ奥尻ではありますが、政治の力と地域の力がかみあえば解決に向かうことも多くあります。その橋渡しとして少しでも役に立ちたい。地震もあっただけに、その思いがますます強まります。

 【今日の句】無事である ことの大事さ 何よりも

2019年2月20日水曜日

闇があるから光がある

 実行委員会のみなさんが前日に踏み固めた雪道を行き、今年も奥沢墓地に駆けつけました。今日は小林多喜二の命日です。

 特高警察の拷問・虐殺により、29歳で命を失った党の大先輩。昨日19日は野呂栄太郎の墓前祭もおこなわれています。2月というのは、北海道の党にとっては特別な意味を持つ月なのです。

 墓前祭がおこなわれた小林家の墓は、東京に出た多喜二が原稿料収入から500円を小樽の母に送って建てられたものです。先に父を亡くし、そのための墓建立でした。墓石の背面には「昭和五年六月二日 小林多喜二建之」と彫られています。この墓に、母セキさんが東京から抱いて帰ってきた遺骨が納められているのです。

 どのような思いで多喜二が拷問に耐えていたのか。そして、母セキさんの痛恨の思い。平和と民主主義、誰もが安心してくらせるようにとの多喜二の思いを、なぜに権力者は握りつぶし命まで奪ったのか。治安維持法での犠牲者に対し、いまだ日本政府は明確な謝罪や名誉回復をおこなっていません。

 命は奪われても、志は受け継がれてきました。多喜二は「闇があるから光がある」という言葉を残しています。闇のなかでの活動があったからこそ、いま私たちは自由にものが言える「光のありがたさ」を実感できます。この光を閉ざさないように、安倍政権を終らせるために底力を発揮したい。

 墓を前に「必ず勝利を報告します」と、私から党道委員会副委員長としてあいさつ。地元の小樽市からは、党地区委員長の野呂田さん・市議予定候補の丸山晴美さんなども参加されました。次々と参加者による献花がおこなわれ、真っ白の雪台に真っ赤なカーネーションが並びました。今日は全国で、同じような決意が交流されたのではないでしょうか。

 先輩のたたかいに学び、あらためて思いをはせながら決意を固めた1日でした。

 【今日の句】せりあがる街で 受け継ぐ志

2019年2月19日火曜日

鉄路の維持へあきらめない

 日高本線・留萌本線の沿線自治体地方議員と予定候補とで、JR北海道へ鉄路の維持・存続へ要請に。厳しいやりとりとなりました。

 参加したのは日高本線にかかわり真壁悦男(日高町)・武藤勝圀(新冠町)・谷園子(新ひだか町)・荻野節子(浦河町)の各町議に鈴木隆(様似町)町議予定候補、留萌本線にかかわり坂本茂(留萌市)・松原和男(深川市)の両市議、橋場守(沼田町)町議、小沼清美(留萌市)市議予定候補。党道委員会からも春木智恵副委員長らが参加しました。

 日高本線は、先月の臨時町長会議の場にJR北側から「廃止合意を条件に、護岸の復旧に着手する」と(なぜが道職員が!)伝えたといいます。高波による被災から4年が過ぎ、海岸沿いにする住民や漁師からは不安の声が上がり続けてきました。「なぜ今まで復旧しなかったのか」「鉄道事業者が、鉄道を走らせずに復旧するとは本末転倒」と、誰でも頭に浮かぶのではないでしょうか。今日は、この点が要請や議論のポイントでもありました。

 今の海岸法では、鉄道を走らせるなら確かにJR北が復旧しなければなりません。でもバス転換するのに、復旧するというのは? 法的根拠を聞くと「復旧の方法や金額など詳細を確認し、国や道と協議していきたい」という回答に。JR北が復旧するとの明言はありませんでした。復旧は鉄道を走らせるためですから、当然と言えば当然の回答です。詰めて聞いても、同様の回答が繰り返されるばかりでした。

 留萌本線も含めて、路線維持には地元で負担をとJR北は繰り返し述べてきました。その根拠を、あらためて聞くと「国交省の監督命令で『地域と相談し、ご負担も含めて検討を』とされている」ことを持ち出した回答でした。そのうえで「安全運行には費用がかかるが、経営状態の厳しさと人口減少のなかで、わが社単独では維持が困難です」とも。何度も聞いてきたフレーズですが、あらためて聞くと開き直りのようにもギブアップ宣言のようにも聞こえます。

 これらの回答に、党議員からは質問と批判が相次ぎました。公共交通を担う鉄道事業者としての責任、災害復旧と路線維持は分けて考えるべきもの、長距離ではバス転換でなおさら不便なこと、国鉄の分割・民営化からの反省など、住民の声も反映しました。議論が平行線になるのは織り込み済みですが、やっぱり時間が足りないくらい。JR北だけでなく、国や道へもただすべき点が多くありました。

 JR北はギブアップしようとも、住民や地域からすればあきらめるわけにはいきません。不採算を理由にすれば、広大な北海道では公共インフラは何も成り立たなくなります。しかし、農林漁業による本州への貢献、日本国民だけでなく外国人にも観光による安寧の提供、そして実際に通学や通院などで鉄道を必要としている人がいる現実など、維持・存続の意義は十分にあります。責任は沿線自治体でなく、国や道などで議論を深めるべきもの。私も来週、国会へ行くので国交省にただしたい。

 夜は19日の「総がかり行動」。少し寒さもやわらいで、道行く人も多いなかでの集会でした。スピーチでは「国いいなりでない道政へ転換を」とも。市民と野党の共闘で、石川知裕さんを知事に押し上げたい!

 【今日の句】高みから 見てる政府も ただしたい

2019年2月18日月曜日

3月10日、志位委員長来たる

 しばらくぶりのプラスの気温で宣伝日和! チラシを受け取る方や手を振ってくれる方の姿も多く、とても励まされました。

 昨日の演説会でも「初めて来ました。お話でよくわかりました」と応援してくださる、という方もいらっしゃいました。うれしいですね。こうやって少しずつでも輪を広げていかなくては。

 ところで今日の朝日新聞で、沖縄県民を対象にした世論調査の結果を報じていました。県民投票の結果を政府は「尊重すべき」と、80%もの方が答えていることに驚きました。政府が沖縄の民意を踏みにじってきたことへの不満が、これだけ大きいんだと痛感しました。沖縄の問題でなく日本国民全体の問題なんだとも、あらためて自分にも問い直しました。

 加えて安倍政権への支持率は24%、不支持率は60%にものぼっていました。先月の高知新聞による調査でも、安倍内閣の支持率は26%に過ぎませんでした。安倍政権への嫌悪感は、いわゆる「地方」には広がっているのは間違いない。北海道をまわる私の感触でも、党派を問わず安倍政権に批判的・懐疑的な意見が多いからです。

 それでも自動的に政治が変わるものでもなし。ひどい政治には厳しく向かいながら、安倍政権後の展望や実現の道筋をしっかり示すことに力を入れたい。

 昨日は苫小牧市に小池晃書記局長が来ましたが、来月10日は札幌へ志位和夫・党委員長が訴えに来ます! 紙智子参議、道議・札幌市議の予定候補に、もちろん私も訴えます。石川知裕・知事予定候補も見えられる予定です。

 ぜひ今から予定に入れておいてください!
 ●3月10日(日)14:00~  札幌コンベンションセンター

 【今日の句】お日様の ぬくもり少し 思い出し

2019年2月17日日曜日

かいた汗は嘘をつかない

 今日は音更町と帯広市で演説会。会場は熱気いっぱい、私も汗をかきかき「十勝から安倍政治を変えよう」と力を込めました。

 なにしろ十勝は石川知裕・知事予定候補の出身地域。自民・公明の道政を変える知事を誕生させる党の考え方を紹介しながら、道議会の力関係も変えなきゃいけない、だから日本共産党の道議の議席が必要だと強調しました。

 どちらも佐々木とし子道議予定候補があいさつし、音更町では大浦正志・神長もと子の両町議に元町議の山川秀正さん、新人の石垣加奈子さん、帯広市でもいなば典昭・すぎの智美・はりま和宏の3市議に大平りょうすけさんが決意を述べられました。

 どの方も個性豊かで親しみやすく、それでいながら貧困と格差を広げる安倍政治を変えたいという熱い思いが演説のなかに溢れていました。地方議員・予定候補のもとには、日々、住民からの相談が舞い込みます。苦しい実態を目の前にするからこそ、地方議会では住民生活の守り手としてがんばるし、大元の国を変えるためにも奮闘されるのです。

 今日の会場ではありませんが、まさに「かいた汗は嘘をつかない」。全員勝利に私もがんばりたい!と聞きながら心から思いました。

 先週、夜に帯広に着いたときは-20℃でしたが、駅前の温度計ではちょうど0℃。これでも暖かいとの皮膚感覚は道民ならでは。今週はさらに暖かい日が続くようなので、体調管理には気をつけませんとね。お読みのみなさんも、風邪などひかれませんように!

 【今日の句】汗流し 嘘つく国も あるけれど