2018年10月20日土曜日

今を見据えて、未来を語ろう

 じっくり今日は学ぶ1日に。全道基地問題交流集会ではジャーナリスト布施祐仁さん、夜の「マルクスNIGHT」では神戸女学院大学・石川康宏教授から、展望が見える話をうかがいました。

 全道基地問題交流集会は今年で42回目。各地の運動の交流と、最新の情勢を学んで今後の運動に生かすことを目的に粘り強く続けてきました。布施さんの講演は「北東アジアの平和体制と軍事基地」と題して、沖縄県知事選挙の結果をふまえながらポジティブに未来像を語ろうと最後はしめくくりました。

 自衛隊と米軍が一体化していくもとで、民間地まで使って訓練もおこなわれてきていることには危機感を覚えました。同時に、韓国・北朝鮮の動きがアジアの平和につながる可能性を見て、日本政府の外交姿勢を転換することの重要性も語られました。

 平和な世界は、誰もの願い。「現実を見たら基地が必要」とか「一定の軍事力で圧力をかけないと」と思っている方もいるでしょう。しかし、今の朝鮮半島の動きを懐疑的に見るのでなく、前向きに変革していくことこそ進むべきとき。軍事力に頼らず平和へ進む道は、自動的にできることではないからです。

 各地の発言では釧路・矢臼別、十勝・帯広、苫小牧、当別・札幌市北区、そして青年から。このような蓄積が軍事国家を食い止める力になってきたんですよね。合わせて次の世代に、どうすれば「自分事」としてとらえてもらえるかも交流できたと思います。私の発信も、若いみなさんにもスッと受け止めてもらえるように努力しますね。

 石川康宏先生の講演は、マルクスの生きた時代から今日までを概括し、まさに日本社会の発展が「地続き」であることがよくわかりました。今とつながって未来があるんだから、もっともっと豊かに「今」を語っていきたいと思いました。

 スピーチの時間もあって私からも一言。大学の講義で「共産党宣言」がテキストだったことに面食らったことや、日本共産党が科学的社会主義を学説・運動・体制の角度から整理した歴史や、今の被災地支援と運動と関わって述べました。

 たっぷり学べた1日、この力で明日は函館市での演説会に向かいます!

 【今日の句】つながって 学んで明日が 見えてくる

2018年10月19日金曜日

何度でも声をあげる

 強行採決の、あの日を忘れず総がかり行動。ウソや隠ぺい、セクハラや差別などが加わった3年間、やっぱり早く安倍政権を終らせたい! 冷え込んできた札幌でしたが、元気なコールが響き渡りました。

 あげればキリがない安倍政権の暴走。安保法制=戦争法の後はTPP、共謀罪、森友・加計学園問題、年金カット、カジノ解禁、働き方改悪‥‥まだまだあったと思いますが、そのたびに何度、声をあげてきたことか。沖縄県知事選で「辺野古への新基地建設NO」の審判がくだっても、行政不服審査手続きを悪用するなど本当にひどい。安倍政権にこそ、不服の百乗を突きつけたい!

 加えて今日のコールでは「消費税増税 絶対反対」「社会保障に税金使え」が付け加わりました。まっすぐシンプルに「社会保障って何か良くなった?」と聞けば、あげられる人がどれだけいるでしょう。「仕方ない」で終わらせないで、もっと大きな声となるように私も働きかけていきたい。

 そう、きっと「仕方ない」とか「そんなもの」と思っている人、けっこういると思います。一方で「おかしい」とかモヤモヤとしてる人だって多いはず。各地をまわって、安倍政権への怒りの声が再び増してきているように思います。このまま安倍首相にまかせておけない。国の未来を決めるのは安倍首相じゃない、国民の選択!

 押しつけと強権、ごまかしと隠ぺい、財界や米国への奉仕ではない、民主的で、国民の方を向いて、私心なく国民の生活や日本の未来を考える政治に変えないと。19日の行動は、いつもいつもそう思います。

 総がかり行動が終わった足で、道庁前の反原発抗議行動にも参加しました。先週は岩内町から大石美雪町議が参加していましたが、今日は神恵内村から滝本正雄さんが参加されていました。岩宇地域で話し合いをして、こうやって交代で道庁前に来るようにしたとのこと。車で2時間かかるというのに、本当に頭が下がる思いです。

 滝本さんは泊3号機のプルサーマル発電に対する反対運動から、ずっと質問状を北電や関係機関に送り続けてきました。その回答の変化や、逆に変わっていない点からも姿勢が読み取れます。長く粘り強く活動することの大事さを教えてくれます。「また今度、質問状を出すよ」と笑って話されました。

 道庁前の行動も今日で311回目。寒さが厳しくなってきても、今年の冬もがんばるスタッフに頭が下がる思いです。政権や電力会社が原発再稼働に執念を燃やすなか、こちらも腹を決めて執念をもってがんばる。国会前でも全国でも、そのような仲間がいる。世論調査をすれば多くが再稼働に否定的。そう、私たちこそ多数派なんです。

 がんばろう!

 【今日の句】外交が 逃避に見える あの人は

2018年10月18日木曜日

冬を乗り切る政治の手立てを

 今日は室蘭市で街頭宣伝や「つどい」などに。寒くなってきたため「灯油が高い」という話が、各地で出されました。田村農夫成・常磐井茂樹の両市議とともに、しっかり話をうかがいました。

 この間、道内では「寒くてストーブをつけた」という家庭も多いのではないでしょうか(いや、もっと早い地域もありますね)。気がつけば10月も中旬を過ぎ、峠では雪の便りも聞こえてきました。半年ほどストーブが欠かせない季節に突入すると、今の灯油に値段が心配になります。

 常磐井市議も先日、事務所のストーブ用に灯油を買ったら「100円を超えてたよ」。リッター50円を切っていた時代から見れば、まさに負担は2倍。なるべくストーブをつけずにやり過ごし、夜も早めに寝るようにしているという話も何度も聞きました。福祉灯油などでの対応は必要ですが、高止まりの現状を何とかしなければなりません。

 冬期間だけ灯油を増産はできないので、夏の間に在庫が積み増しされます。その価格変動で在庫量も左右しますし、国際情勢も反映していきます。詳しく今日の在庫状況はわからないのですが安価での供給を願うばかりですし、政治の分野でできることは可能な限り手を尽くしてほしい。

 今日の「つどい」でも、生活の苦しさが次々に語られました。特に東町では公営住宅の建て替えもあり、ガス湯沸かし器のリース代や、駐車場の街灯の電気料金など1つ1つが積み重なって負担が重くなっていることに加えて、「ひび割れがある」「換気口から埃が入って、すぐたまる」など団地の話がもちきりに。常磐井市議も知らなかったという実態も語られて、まずは要求をとりまとめましょうと話し合いました。

 冬の寒さが厳しいだけに、持ち家でも団地でも、家の居住性は心配になります。さらに被災地では、どのような思いでいるでしょうか。実態もふまえて公営住宅の政策も充実したいと痛感しました。

 ところで今日の昼食は、前市議の上西さんのお宅で栗ご飯をいただきました。秋の味覚に感謝とともに、わざわざ準備していただいた上西さんにも心から感謝です。ご自身の経験もふまえて「体のことは自分にしかわからないから気をつけて」と、いたわりのお言葉もいただきました。

 3日間のキャラバンを終えて札幌に来ると、予報に反して冷たい雨。来週は少し寒さも和らぐようですね。季節は冬に向かっても、あたたかい政治にしたいと感じた3日間でもありました。

 【今日の句】増税が 北風のよに 感じられ

2018年10月17日水曜日

冬の足音が聞こえるけれど

 今日は登別市を中心に街頭宣伝や「つどい」、国際観光コンベンション協会での懇談など、夜は室蘭市で業者後援会のみなさんと語らいました。青空が気持ちよかったものの、夕方から急に冷え込んできました。冬の足音、という感じです。
 
 登別市では佐々木久美子・渡辺勉の両市議が、市民の声を市政に反映させてきました。「つどい」でも越波による被害の話が出されて、さっそく終わった後に現場を見てきました。確かに海岸の砂などが打ち上げられているのがわかります。こうやって地方議員のみなさんが、ていねいに要望を伝えてきているんだとわかった1コマでした。

 「つどい」で出される声は昨日と同じく、くらしの大変さを訴えるものが多かったのが特徴でした。ある男性は国民年金の低さを嘆きながら、安倍首相は外遊でいくら使っているんだ!と怒りの声。気持ちは本当にわかります。庶民の実態を、どれだけ総理はわかっているのでしょうか。わかってはいるけど、自分の責任ではないと思っているのかもしれません。

 「若い人が政治に関心を持つためには」「憲法、教育、福祉を大事にする政治にしてほしい」「大企業の内部留保って?」「種子法が廃止された影響と、今後どうすればいいのか」などなど、時間が足りないほどの意見交換となります。今の政治がひどいだけに、何か語らずにはいられないという状況なんですよね。この力で、来年の参院選では市民と野党の共闘+日本共産党の躍進で安倍政権を変えよう!と私も力を込めました。

 「おいしいものを食べて体を大事に」との激励や、「うちの畑で獲れたの食べて」といっぱいのミニトマトまでいただいて本当にありがたい。全道で支えていただいていることが、本当に毎日うれしいです。この激励に応えたい!

 国際観光コンベンション協会では、千葉利行・事務局次長さんから話をうかがいました。登別温泉街も、今は3~4割減ほどの観光客数のようですが「登別は元気です」とキッパリ。そうなんです、地震も停電の影響も今はありませんし、紅葉の季節にも差し掛かって今が観光しどきの北海道。ぜひ多くの方に、足を運んでいただきたいのです。

 同時に、外国人観光客は増えているものの、国内観光客が減っている傾向にあるそうです。旅行できるだけの収入や休暇が、あまりないという国内の経済状況を反映しているように思います。くらし第一の経済政策に切り替えることが重要だと、この点からも痛感しました。重ねてですが登別温泉街は元気ですので、ぜひ足をお運びください。

 夜には室蘭市で業者後援会のつどい。常磐井茂樹市議が同席していただきました。消費税と被災地支援、停電被害が話題の中心となりました。消費税は増税そのものの問題とともに、複数税率による実務負担やインボイス導入が非課税業者にとって死活問題となることなどの深刻さが出されました。日本商工会議所もインボイス導入には反対を示しています。このまま強行させるわけにはいきません。

 同じ胆振地域ということもあり厚真町などへの支援の様子や、停電による被害調査を民商がおこなっていることも発言で出されました。停電で休業や商品廃棄などの損害とともに、仕事が後ろに詰まってしまい納期に間に合わせるには人件費をあげてでも対応しなければいけなかった負担増などもあるとのこと。これだけの被害が出るほどですから、北電の責任はもとより国の責任も問われるべきこと、また電力システムの見直しも今こそ必要との意見もありました。国会にも反映させていきたいです。

 今日も駆け足で1日が終わり、おいしいものを食べようと夜は室蘭カレーラーメンをいただきました。寒い夜も、これで体はポッカポカ。明日も元気に室蘭市内をまわります。

 【今日の句】温泉も ラーメンもいい 季節です

2018年10月16日火曜日

これでも消費税増税か

 今日から3日間、党室蘭地区(胆振西部)キャラバンです。胆振東部地震があって中断し、仕切り直しは洞爺湖町からでした。

 9月6日に地震があった日は、洞爺湖町に泊まっていた日でした。未明の強い揺れと、スマホからけたたましくなる緊急地震速報の音がほぼ同時に襲って、あれから1ヵ月は地震対応に明け暮れた日々となりました。地震で被害を受けた方の苦難は今も続いていますが、地方議員と党支部が連日、苦難軽減に力を尽くしています。

 旧・洞爺村の「水の駅」前で、立野広志・今野幸子の両町議とともに宣伝からスタート。その後の「つどい」では時間がオーバーするほど、安倍政権への不満や怒り、日本共産党への期待と注文が次々と出されました。国債に関する考え方も聞かれてドキッとしましたが、ご提案の中身は受け止めながら、そもそもは内需主導の経済政策へ切り替えることがカナメの問題だと私からは答えました。

 今から18年間に有珠山噴火があり、当時の避難所の様子などを両町議から聞けたことは今の救援・復興の活動につながることと痛感しました。当時は伊達市や長万部町などに31ヵ所も避難所が設置され、生活支援とともに雇用確保が重要だったと言います。今回の地震を受けての対策を進めるのにも、大事な経験だと思いました。今後の活動に反映させたい。

 壮瞥町での宣伝をおこない、伊達市でも4ヵ所で街頭からの訴え。子どもたちの下校時間とも重なって和気あいあいにもなったり、今の安倍政治への怒りの声も聞きました。ウソが当たり前、ごまかしが当たり前、しかも強権的に進めるのさえ当たり前なんて、やっぱりひどすぎます。

 商工会議所に表明で訪問し、壽淺(じゅあさ)弘幸会頭はじめ役員のみなさんが対応してくださいました。北電の全域停電への対応、消費税10%での苦労や不安などの声が現場にあることを痛感。野党が力をつけることの意味や激励もいただきました。

 だって今の経済状況を、どれだけの方が肯定的にとらえているのでしょうか。特に地域社会・地方経済にとっては、安倍政権の姿勢に不満や物足りなさを感じる方も多いでしょう。株価や大企業の業績ばかりに目を向けた経済政策を、地に足のついたものに変えなければなりません。

 伊達市の「つどい」でも、安倍政権への不満や怒りの声が出されました。年金や介護、若い人の労働環境、何より安倍政権の傲慢な姿勢に怒りの声をとの話も出され、私も「国の大きな目標を、医療や介護・福祉、農林漁業などに就く若者たちを徹底的に支援すると変えよう」と呼びかけました。

 今日1日だけでも、これだけ安倍政権への批判が広がっているんだと再確認しました。誰のための政治なのか、大元が問われています。何より被災地で家を失くした方が全国にいるのに、消費税増税なんて論外です。道民に広がる貧困と格差を止めるためには、道庁の姿勢も問われます。私も国会などへ、被災3町の地方議員とともに支援策の拡充を求めまていきたい。

 明日は登別市・室蘭市とまわります。お時間のある方は、ぜひ!

 【今日の句】押しつけに ふつふつ怒り なお怒り

2018年10月15日月曜日

誰のための増税か

 安倍首相が来年10月の消費税増税を表明しました。今月から生活保護費が削減され、全国の被災者は生活再建に苦しんでいるのに、です。

 今の済状況なら「上げられる」とは、誰の生活を基準にものを見ているのでしょうか。

 インボイスの導入による、中小・小規模事業所などへの負担をどう考えているのでしょうか。そもそも対策を講じるというのは、増税による影響が大きいからではないのか。

 朝の宣伝でも「今やるべきは暮らし第一の経済政策への切り替えです」と、私も強調しました。実質消費支出が減るもとで外需依存の状況が続き、しかも株価は日銀と年金積立金の底上げ頼み。まさに官製相場の状況で「増税が可能な環境」とはマッチポンプのようなもので、結局、低所得者や中小・小規模事業者に負担が押し付けられることになりはしないのでしょうか。

 過去最高の内部留保を抱えた大企業などは、海外への税逃れという実態もあります。国際的な問題を放置したまま、海外へ逃れられない庶民への増税には納得いかない方も多いのではないでしょうか。社会保障の充実、子育て・教育の予算拡充こそ、生活に余裕が生まれて消費購買力も上向くはずです。このまま黙って了解なんてしないぞとの世論を、大きくしていかなければ。

 今日は道森林管理局へ、石狩市の防風林についての要請もおこないました。蜂谷三雄市議が市議団を代表して来られました。住宅地に隣接している箇所ですが、電線や歩道にまで樹木や枝が伸びてきているので適切な管理をという内容です。石狩市との関係もふまえて、森林管理局としても適切な対応や調査を求めました。

 「現場で確認する」とのことでしたが、くらしに身近なところで声を届けているのが日本共産党地方議員なんです。森林管理局にとって防風林の管理も大事な役割で、そばで蜂谷市議の話を聞きながら私も勉強になりました。私からも念押ししました。

 明日から3日間、党室蘭地区委員会でのキャラバンです。胆振東部地震があったために中断した洞爺湖町からスタートして壮瞥町・伊達市と、明日はまわります。

 【今日の句】あの人は 庶民の生活 知らぬ人

2018年10月14日日曜日

さらに明日からギア上げて

 今日は党本部での中央委員会総会。来年の地方選・参院選の連続選挙へギアチェンジ、私も地震被害にかかわり発言して、全体では方針を確立しました。

 もはや安倍政権のもとでは内政・外交とも任せられません。市民と野党の共闘を本気で追求して、日本共産党も前進してこそ政治は変わる。党の論戦の基本も、会議で確認しました。詳しくは日本共産党HPをご覧ください。

 冒頭に書いたように私からは、地震被害が広がるもとでの活動の報告と、日本共産党が「苦難に寄り添う」「切り開いていく」役割を果たすことの大切さを強調して、私自身も聞いてきた声を反映させるため議席を勝ち取る決意を述べました。

 嬉しかったのは全国の仲間と会えたこと。特に衆院議員のときに苦楽をともにした仲間とは、この間お互いに自然災害に見舞われたことでも情報交換できたことが励みにもなりました。全国どこでも自然災害が起きてもおかしくない時代だけに、党のネットワークも活かしていくことが大切だと痛感しました。

 安倍首相は今日の自衛隊観閲式で改憲の意思を重ねて表明し、明日の臨時閣議では消費税増税も決定する見込みと報じられました。改憲と増税の安倍政治を何としても変えようと、志位委員長が力強くまとめました。よし、がんばろう。

 明日も朝から宣伝へ、決意新たに!

 【今日の句】暴走の トップギアにも 負けはせぬ