2021年6月19日土曜日

あまりに危ない「骨太の方針」

 言いよどむことなく、何とか宣伝カー用の私の肉声スポットを吹き込みました。間もなく道内各地での宣伝カーから流れます。総選挙を見据えて他党・他予定候補も宣伝カーを走らせているだけに、しっかり日本共産党の政策や議席の値打ちを伝えていきたい。

 先日、河井克行元法相へ懲役3年など実刑判決がくだされました。選挙前に地元議員らに配った買収のための現金は計100人に、約2870万円と認定されました。控訴したようですが、どう見ても悪質な違法行為。そもそも、この原資はどこから来たのか、自民党本部から1億5000万円も出したことのはずなのに、前総裁だった安倍前首相、現総裁の菅首相は黙ったまま。自浄作用がない自民党に、きれいな政治の実現は望めません。

 あわせて昨日、菅政権のもとで初めての「骨太の方針」が閣議決定されました。来年度予算に、その内容が反映されます。この会議のメンバーは政府側と財界代表だけに、国民には冷たい内容がズラリと並びました。

 例えば、新型コロナを経験して社会保障の充実が必要だと誰もが思っているのに、病院の再編・統合や病床削減の医療構想をつくるべきだと、まったく反対なのです。いま雇用を守るために役立っている雇用調整助成金の特例も「段階的に縮減」するとし、タダ働き可能の裁量労働制を広げようともしています。国民の命や健康を守る責任を放棄しているのではないでしょうか。

 デジタル推進として、個人情報を含む行政データの利活用や、マイナンバー制度を活用して「リアルタイムで世帯や福祉サービスの利用状況、所得等の情報を把握」すると、国民監視を強めることが盛り込まれています。脱炭素の名のもとに原発の再稼働さえ、堂々と掲げました。これまでの菅政権もひどかったけど、この道をさらに進むことは国民にとって有害そのものではないのか。

 今度の総選挙は、まさに分かれ道。国民の命と健康に無責任なまま財界の利益を最優先とする菅政権を続けるのか、国民一人ひとりを支えるあたたかい国づくりへ政権交代を実現するのか、です。日本共産党が伸びてこそ、必ず政治は変わる。私も決意を新たにがんばりたい。

 【今日の句】恩恵は 財界ばかりの 菅政治

2021年6月18日金曜日

これだけ変化が待たれてる

 今日は午後から岩渕友参議院議員も来道し、紙智子参議院議員といっしょに団体訪問・懇談へ。障害者福祉や農業、業者支援、女性・ジェンダー、再生可能エネルギーなどテーマは山盛りで、私も国政の場で応えられるようにならなければと実感した1日でもありました。

 まず紙議員と足を運んだのは、きょうされん北海道。実は今朝からクマが出没していた東区での懇談だったため、周辺も朝から慌ただしかったようです。ともかく清水道代・北海道支部支部長さんなどからワクチン接種とPCR検査、コロナ禍で減少している工賃補填、従事者への慰労金などの要望をうかがいました。「経済優先の国づくりを進めてきたのでしょうが、社会保障を大事にする国づくりを、わかりやすく訴えてください」と願いを込めたお話を、しっかり受け止めます。

 北海道食といのちを守る会と道農民連では、ゲノム編集技術についての懸念や情報公開、表示の必要性をテーマに。ゲノム編集のトマトの苗が無償で配布されている問題で、その実態を把握しているのか紙議員も質問主意書を出しています(答弁書は来週の見込み)。久田徳二会長は「ゲノム編集は未完の技術なのに規制がないことが危ない」と警鐘を鳴らし、消費者にとっての健康面の安全とともに、生産者にとっても栽培トマトと交雑の可能性が指摘されました。望まなくともゲノム編集が浸透する可能性はゼロではありません。

 農民連からは、消費税にかかわるインボイス導入で新たに課税業者となる問題、CMより食べるに困っている家庭などへのコメ支援などについてが話になりました。大規模化が進む北海道農業ですが、それだけ大きな機械も買って返済に追われるという実態もあります。根本的な議論をしなければ。

 岩渕友参議院議員も合流し、北商連(北海道商工団体連合会)・札幌市内の4民商との懇談では、業者の切迫した実態が次々と出されました。「木材価格が上がった分を見積もりで出すと(工事・建設を)『少し待って』と言われ、仕事が読めない状況になっている」「催事関係の業者は実質廃業状態。出店しても赤字必至のうえ、イベント元から『コロナが出たら賠償』とまで言われる」「一時支援金のハードルが高く、申請した人も審査が厳しくなかなか進まない。昨年の持続化給付金の教訓はどこにいったのか」など、多くの業種に影響が出ていることを痛感しました。昨年の給付金分が収入認定されて、国保料減免の対象にならなくなったなども共通して語られました。

 再生可能エネルギーにかかわり北大大学院・山形定助教、NPO法人北海道グリーンファンドからの話は、これからの地域づくりをどうするかと考える大事な機会に。制度論・技術論とともに、そもそも再生可能エネルギーがどうあったらいいのかを、政治的にも社会的にも深める時だと実感しました。「女のすぺーす・おん」さんからは、DV被害者へのワクチン接種券の送付方法、刑法見直しで当事者や支援団体の声を十分反映させてほしいこと、若い女性への支援と働き方の改善、面会交流・共同親権など、いろんな角度からの要望もうかがいました。家父長制の家制度の根深さが、いろんな形で反映しています。ここでも根本的な議論をしていかなければ。

 短時間でしたが3人で街頭宣伝にも取り組みました。五輪中止をとの紙議員の訴えに、私に「本当にひどいよね」と声をかけてこられた方も。また昨日もそうでしたが、若い方が耳を傾けてくれているように感じます。このままの社会でいいのかと考えている若い世代と語り合っていきたいし、日本共産党の考えも耳にしてほしい。そのためにも、わかりやすく語れるようにもならなければならないですね。

 せっかく聞いた要望をしっかり反映していけるように、比例議席回復の思いも、さらに強まりました。

 【今日の句】メモを取る 右手も今日は がんばった

2021年6月17日木曜日

力をあわせることの大切さ

 今日は伊藤りち子3区予定候補(比例重複)と札幌市豊平区・清田区を街頭宣伝にまわり、途中には紙智子参議院議員も国政報告として参加。厳しい日差しでしたが、党員・後援会員さんも駆けつけていただき本当にありがたい。

 紙議員は、会期末の土地利用規制法案ごり押しはじめ政府・与党の強行姿勢を告発。特に東京五輪は専門家からも厳しい指摘が相次いでいるなか、「東京都議選が大事になります。五輪中止を訴え、コロナ対策に総力あげよとがんばっている日本共産党を応援してください」と、支援を呼びかけました。

 豊平区も清田区も、日本共産党の市議会議員が空白だった時期があります。それだけに池田由美(豊平区)・吉岡弘子(清田区)両市議の議席の値打ちが光っています。胆振東部地震の時は大きな被害があった里塚地域を吉岡さんが丹念にまわり、切実な要望を市や国へ届けてきました。実際に議席があることで、さらに市政へ反映する力が強まったのです。今度は衆議院で私も、同じように命綱としての役割を果たしたい。

 宣伝中に、赤ちゃんを連れた若いご夫婦(と思われる)が「8時間働けばまともにくらせる社会を」とのプラスターにうなずき、指差しながら行かれたそうです。夕方に紙議員と札幌駅前でおこなった街頭宣伝でも、チラシを受け取る若い世代がいつもより多かったようにも見えました。政治を変える力は1人ひとりの中にあって、いっしょに力をあわせようと呼びかけていきたい。

 「しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道」の平井照枝代表からコロナ禍の影響などを聞くため、オンライン懇談も紙議員とおこないました。4月にシングルマザー調査の結果を発表し、厳しい暮らし向きや子どもたちが抱える困難、子育て支援を受けられていない状況、就労収入減少やそもそも日本で弱い再分配機能など、さまざまな角度から実態を学びました。多くの相談を受けてきただけに平井さんの話も具体的で、ひしひしと切迫さが伝わってきます。

 包括的な支援をどう進めるか、面会交流や共同親権の考え方の整理、法と制度のはざまの事例なども、今後の国政上での大事な課題として受け止めました。「心が通う一言」があるかないかで違うとの話は、政治の場にいる者としても受け止めなければと反省。地に足つけた活動から学び、しっかり取り組んでいきたいです。

 【今日の句】閉会し 総理の強気 見えてきた

2021年6月16日水曜日

いっそう重要な東京都議選

 土地利用規制法案を深夜にまでかけて採決し、今日は何事もないかのように国会閉会とは納得いかない。会期を延長し、コロナ対策にも万全を期すべきではないのでしょうか。東京五輪も国会でただされることなく開催となって、感染拡大となった時に誰が責任を取るというのでしょうか。

 6/25告示・7/4投票の東京都議選が、いっそう重要になってきました。日本共産党の政策や予定候補者はこちらを、ご覧ください。東京への知人・友人・ご親戚などにも、ぜひ広げていただきたい。東京都政はもとより国政にも影響を与える都議選だけに、今回の結果は菅政権の今後にも直結するのです。

 4年前の都議選は私が現職で、安倍首相による森友・加計疑惑に世論が沸騰していた時。衆議院議員とはいえ東京ではほぼ知られていない私でしたが、応援の街頭演説には足を止めて話を聞いてくれた方が結構いたほどでした。日本共産党は前回・前々回と議席を伸ばし、都議会では野党第一党としての追及だけでなく建設的役割も果たしました。

 コロナ禍を経験したことで、政治を身近に感じてきた方が4年前より増えたはず。しかし、声が届かなければ支持につながらないのが選挙の鉄則です。ぜひ党都議団の実績や役割を、多くの方に知ってほしい。重ね重ね、東京への知人・友人・ご親戚へお広げください。

 【今日の句】追及を逃れ 総理は夏休み?

2021年6月15日火曜日

ごり押しの政治を変えよう

 国会では野党がそろって内閣不信任案を提出、私は札幌市手稲区・西区で街頭から「国民の命と健康に責任を負う政治を」と訴えました。晴れて気温が上がったかと思えば急に雨が降り出すなど、あいにくの天気でしたが党員・後援会員のみなさんが駆けつけてくださいました。

 足を止めて演説を聞く方の姿も、いつになく多い。「がんばって」とノド飴を差し入れてくださった方、握手を求めていく方、カンパを寄せてくださった方なども。菅政権への失望・不満とともに「野党がもっとがんばって」との一言もあるなど、今の閉塞感を何とかしたいという思いが、ひしひしと伝わってきます。訴えにも力が入ります。

 手稲区では、新幹線トンネル工事での有害残土を山口地区へ押しつけないでとの、手作り看板を持参されていた方もいました。北斗市で先日、残土の保管場所近くの地下水から、国の基準値を超える有害物質が検出されたと発表がありました。鉄道・運輸機構へ当地への土砂搬入を中止しているそうですが、それではどこへ運んでいるのか。その間の移動による粉塵などの対策も、どうなっているのでしょうか。

 北海道は鉱山などが各地にあり、掘ればヒ素やセレンなど有害物質が出てくるのは当然と言えます。一方で、新幹線の札幌開業を2030年度末と決めていることから、札幌市や機構が残土置き場も急いで決めようとしています。住民へのじゅうぶんな説明会や合意もなく、なし崩し的に進めることは認められません。コロナ禍などがあっても期限を変えることをしないから、強引に進めることになっているのではないのか。

 東京五輪とあわせて「決めたら後戻りしない」姿勢が、透けて見えます。健康への不安や財政負担がのしかかる面でも、残土問題と東京五輪は根っこで同じ問題を抱えています。あきらめるわけにはいかないし、そのつもりもありません。街頭宣伝に来てくださったみなさんも、同じ思いでいてくれたはずです。

 内閣不信任案は与党と維新により否決されましたが、これらの党は菅政権の姿勢について本当に胸を張ることができるのか。参議院では土地利用規制法案も委員長職権で内閣委員会での採決がおこなわれて、今日のうちに本会議の可決まで持ち込もうと狙っています。ごり押しする政府・与党と応援団である維新に、総選挙で厳しい審判を!

 【今日の句】信任と 言える仕事は 何をした

2021年6月14日月曜日

国民にも「安全・安心」語れるか

 菅首相がG7で五輪支持を確認できたというものの、どのように「安全・安心」の中身を語ったのか。同じ内容を日本国内でも語るべきで、だから会期を延長して国会でただす必要があるのです。その内容で五輪を開催して感染拡大が起きた場合、菅首相は責任を負う気があるのでしょうか。

 北海道でも公道での聖火リレーは中止となり、昨日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)にて点火セレモニーがおこなわれましたが、道民の間に高揚感や期待感は薄い。新規陽性者数は減っているものの、連日2桁の方が亡くなっているのです。入院患者や介護施設の入居者の場合は、長期に面会できないまま亡くなったとなれば、ご家族にとってこれほど残念な思いはないはずです。

 知人にも陽性となった方がいます。本人の健康も心配ですが、自分から広げたのではといたたまれない気持ちでいるのではないかと、察する私の方もいたたまれない思いになります。「五輪は国民に元気と感動を与える」と、菅首相は思っているかもしれません。しかし、感染当事者や医療機関、ご家族など、そんな思いになれるでしょうか。それよりも命や生活を支援する、日本政府の本気さこそ求められているはずです。

 朝の街頭宣伝後は会議や報告書の作成など、あっという間に時間が過ぎました。明日は札幌市内で、手稲区・西区をまわる予定です。

 【今日の句】安心と 何回聞けど 不安なる

2021年6月13日日曜日

国会を閉じるな

 国会の会期延長を訴える野党に対して、与党は拒み続けるNHK日曜討論。国会を閉じれば首相は追及を逃れ、フリーハンドのような状況になってしまいます。都合の良い情報ばかり流すでしょうから、報道関係も権力監視の姿勢でがんばってほしいのですが、世論と運動を北海道でも広げていかなければ。

 2015年は安保法制=戦争法を通すため9月まで会期を延長したのに、コロナ禍で苦難が続く国民の声を反映するための会期延長に背を向けるとは。東京五輪についても国会でただされないまま、なし崩しに開催まで進める気なのでしょうか。首相による重要な外交後は国会へ報告をおこなうはずですが、G7首脳会談は報告しないのでしょうか。

 コロナ対策も政府は予備費を活用するとしていますが、多額の予備費を国会審議もせず活用していいのか。自民党内の議論で反対が相次ぎ、「審議時間が足りない」と国会提出をしないLGBT差別法案も、せっかく与野党の議連でまとまったのだから会期延長して成立させたらいい。このまま国会を閉じさせてはなりません。

 【今日の句】追及を逃れ 五輪をごり押しか