2021年9月18日土曜日

共闘の力で政権交代へ

 「総選挙へ本気の共闘を」と開かれた、道革新懇主催の共同街頭宣伝に参加しました。立憲民主・社民・新社会の各党代表と並び、総選挙勝利へ「がんばろう」と声を上げました。先日の市民連合による共通政策への合意も、大きなはずみになっています。

 主催者あいさつとして代表世話人・三上友衛道労連議長が「国民の命を守れない政権を変えよう」と呼びかけ、新日本婦人の会道本部・油石奈々子事務局長も小学校休校等助成金の実現にも触れて「力を合わせて政権交代しましょう」と訴えました。各団体からの一言スピーチもあり、聞いていて熱い思いが伝わってきます。

 立憲民主は池田真紀衆議院議員・党道連副代表、社民は豊巻絹子・党道連副代表、新社会は小柳政行・党道本部書記長が、それぞれマイクを握りました。日本共産党は私が「共通政策の合意で政権交代への旗印ができた、あとは野党が本気になって力をあわせる時だ」と述べて、あわせて日本共産党自身も議席を勝ち取って政治を変える力になっていく決意も触れました。

 会場の札幌大通公園で、思い出すのは6年前。安倍政権による安保法制=戦争法の強行を許さない共同集会がおこなわれ、現職だった私と、民主党(当時)からは佐々木隆博衆議院議員だったかと思いますが、初めて両党が並んで訴える場となったのです。それが今や政権を代える共闘へと進んできたのですから、ここでやっぱり結果を出したい。間違いなく機は熟してきています。

 新聞・テレビ各社の姿も多く、終わった後も「自民党は総裁選で国民にもアピールするなかで、野党はどう広げていくのですか」などの取材も。これまでの安倍・菅政治の反省がなければ何も変わらないわけだし、国民の苦しみに寄り添う総裁選にもなっていないことを見れば、しっかり野党が地域・職場・学園などでコツコツ広げていくことが勝利の最大の保障になると私から述べました。それだけ全道をまわると、これまでの自民・公明政治への不満は蓄積しているのです。

 夜は全道労働者後援会の決起集会(オンライン)に参加。いつも熱く応援してくださる労働者後援会だけに、今日の決起集会も熱を帯びました。「労働者の団結」の大切さは、共闘の時代だからこそ光っています。私からの報告・あいさつの後に、高校後援会・菱木さんと医療後援会・坂本さんとは「クロストーク」と称して語り合いました。

 「学校行事の延期・変更や、授業の組み直しなど教職員も疲弊。道教委から端末を使った『時間割通りの生配信を』と、準備する時間もないのに押しつけられる」と菱木さん。とにかく学習指導要領どおりに詰め込もうとする教育行政のもと、あるゆる負担は現場に来るもと「最大の要求は『ゆとり』です」との言葉を、重く受け止めたい。余裕なき、ぎゅうぎゅう詰めの学校では、子どもたちだって豊かな成長は望めません。

 「内科や外科などからコロナ病床へ応援に入り、慣れない呼吸器系で働く看護師も、応援を出して人員不足となっている看護師も、負担が大きくなっています」と坂本さん。気分転換の旅行や居酒屋にも行けないなか、心も折れかねない現実とともに、そもそも医療現場に人が少なかったことの問題点がズバリ迫ってきました。医師・看護師の献身を当然視して、財政支援などに後ろ向きな国の姿勢に、あらためて怒りが込み上げました。

 要求で語り合い、職場を変えるために政治を変える。今回の総選挙ほど、国民の命とともに労働者の働き方にも大切な選挙もないと感じました。議席奪還で、今日のエールに応えたい。

 【今日の句】百人で歩めば 道はひらかれる

2021年9月17日金曜日

政府は「自助」に頼るな

 今日は紙智子参議院議員と、北農中央会や道木連など第一次産業にかかわる団体をまわりました。米価下落やウッドショックの打開には政治の力が必要だと、実態を聞くなかで痛感しました。

 報じられているように、全国的に今年産米の価格暴落が深刻になってきています。北海道では「ななつぼし」の概算金が11,000円/俵。前年比で2,200円もマイナスです。青森県や栃木県など業務用米の銘柄は、なんと3,000円を超える大幅下落。ナラシ対策に加入していれば減収分の8割ほどがカバーされますが、これが2~3年と続くと大変ですし、その心配が増しつつあるのです。

 コロナ禍での需要減少で昨年からの積み残しがあり、そこで今年は作付け時から転作が進められてきました。豊作が見込まれることもあり、さらに用途転換を進めたものの積み残しが大きく増していきそうなのです。来年がよっぽどの凶作でない限り、また来年も同じことが続いてしまうと、どうしようもなくなります。政府が今年産米を買い入れて、市場から隔離してほしいとの要望が出るのも当然ですが、政府の腰があまりにも重い。北農中央会で聞いた「自助努力の年でした」との一言は、政府が自助に頼らず責任を果たしてほしい裏返しの言葉と受け止めました。

 コロナ禍による問題の1つに、ウッドショックというのがあります。米国や中国での経済回復や、在宅勤務の拡充により住宅需要が増しているなか、建築材が高騰している問題です。日本は外国材への依存が高く、たとえば住宅建材でも約6割が外国材とのこと。トドマツ・カラマツなどが多い北海道は、この割合が約8割にも及ぶのです。ある見積書を見ると、5月から9月の間に木材などの価格が1.3倍になっていました。費用も増えるので、工事の延期や中止も出ています。

 「道産材のチャンスと言われるけど、そもそも原木が足りません。山で働く人の不足、林道の整備、乾燥にも時間がかかりますが新たな機械は2~3年待ちなのです」と、道木連(道木材産業協同組合連合会)副会長の内田敏博さん。生産事業者も中小零細のところが多く、欧州のような大規模・高効率の事業体が出す木材には価格面で負けてしまいます。つまり、生産基盤の底上げや、道産材・国産材の価値向上への支援が求められているのです。

 あわせてSDGs(持続可能な開発目標)の関係からも、自国のものを使えるような環境づくりをとの話題にも及びました。政治が大きな価値観の転換に挑めるか、今度の総選挙でも問われます。私も力を尽くしたい。

 あいさつまわりで札幌市内の北嶺不動産にも足を運びました。グループ会社でリフォームも手がけていますが、クロスなどの値上がりも鮮明なのだそう。「国がバックアップしないと、海外の需給関係に左右されるのが日本なんですよね」との言葉も、しっかり受け止めなければと思いました。この国を土台から立て直さなければ。

 【今日の句】議論なら 総裁選より 国会を 

2021年9月16日木曜日

この一声が大切

 今日は秋晴れの鶴居村・釧路町・釧路市へ。青春時代を過ごした釧路市は、私にとって居心地のいい町の1つ。石川明美・道7区予定候補と、元気に訴えてまわりました。鶴居村・及川満浩村議、釧路町・中家治子町議が同行してくださいました。

 鶴居村では大石正行村長を表敬訪問。出して下さった湯飲みにまでタンチョウが彫られているほどタンチョウの里なのですが、個体数は増えてきた一方で、そのために農作物が食べられてしまう被害も広がっています。昨日のヒグマ同様、共生というのも、そう簡単ではありません。

 酪農が基幹産業の鶴居でも生産量が増えているなかで、乳製品の需要減と価格への影響が心配されていることも話題に。「早くコロナが収まってほしい、ということに尽きますね」と大石村長さん。私も力を尽くすことを述べ、街頭からも農業・食料を市場まかせにしないで国が責任を負うべきと強調しました。

 釧路町・釧路市では少人数での「つどい」にまわり、たくさんの意見も。「辞めるはずの菅首相が訪米とは何のためなのでしょうか」「消費税を選挙の争点に」「マスコミ報道が自民党総裁選に力が入りすぎているように感じる」などのほか、「選挙前になると北朝鮮がミサイルを撃って、自民党を助けているような気がするが」との話も。ともかく国際社会との約束も守らない北朝鮮には、党としても厳しく抗議しているし、国際社会で連携した外交を進めなきゃいけないですねと、私から党の見解を紹介しました。

 「もっと宣伝したらいいよ、と声をかけてもらった」(釧路市)、「友人から『あなたの言ってるように(政治が)なってきたね』とわかってもらえた」(釧路町)など、激励の声を受けたという紹介も。確実に理解や支持を広げるためには、やっぱり声をかけることが大事なんだと教えられます。ある福祉施設にも足を運び、あいさつすると「比例って名前を書いても良かったんじゃないの」という話もあり、ていねいに話していかなければと再認識。「比例は政党名で」。この一声が大切なんです。

 【今日の句】湿原の 広さに何度 包まれた

2021年9月15日水曜日

酪農郷を守れ

 今年はヒグマによる人的被害も相次いでいる道内で、厚岸町・標茶町では家畜被害によって酪農経営・地域経済の損失が「災害レベル」(標茶町長)という実態にも見舞われています。石川明美・道7区予定候補とまわりました。

 厚岸町では町役場で若狹靖町長はじめ担当課長さんら、同町の釧路太田農協では德田善一組合長さんら、標茶町では町役場で佐藤𠮷彦町長と担当課長さん、標茶町農協では鈴木重充組合長さんらが応対してくださいました。同行してくださった厚岸・石澤由紀子町議、標茶・渡邊定之町議は、いずれも酪農家。移動の合間に話を聞くことで、さらにリアルな実態がわかることで認識も新たになっていきます。

 厚岸町では今年になって4件、町営牧場などで死亡7頭・負傷2頭の被害が出ています。町営牧場では1600頭いるのですが、放牧地から牛舎へと引き上げています。牧草を食べられないため今は農協から牧草を買っているそうですが、その分の飼料代が増すことになります。広い牧草地のほうが牛の健康にもいいのはわかっていますが、それができません。襲ったクマは1個体と思われますが見つけられず、冬眠を終えて来年も同じ事態となれば営農計画に大きく影響します。農家の負担も増えていきます。

 国は電気柵設置の補助制度もありますが、年度途中からの申請と手続きでもあること、傾斜地などでの設置には時間がかかること、放牧が始まる来年6月に間に合うかという問題や、設置しても漏電しないように下草を刈り続けなければならない問題もあります。広大な農地を抱える農家では、とても対応できません。先に書いたように、何より放牧が最もコストもかからないし、乳牛にとっても最適の環境なのです。

 実際に被害にあった酪農家さんからも話を聞きましたが、クマは昼は現れないので夕方・夜中・朝と3回の見まわりをしているとのこと。夜の見まわりは怖いでしょうと聞くと、ロケット花火を飛ばしてから行くとのお答え。1頭が被害に遭った直後は、夜は牛舎に入れていたそうですが、夜のエサも変わったためか乳量が増えなかったそうです。直接・間接に、被害が続いています。

 標茶町では3年連続の被害で、合計で死亡18頭・負傷27頭・不明3頭。佐藤町長も鈴木組合長も「災害レベル」と口をそろえました。今年は牧場の近くまでクマが出没し、人への危害に及ばないかとの心配も出ています。猟友会でもクマを撃てる人は限られていますし、ワナにかかったクマを山に帰すと言っても興奮状態にあるクマは危険ですし、動物園なども引き取りません。現行法では、ワナにかかって動けないクマも夜は撃つことはできません。そのため脱出したクマもあったと言います。

 いわゆる「春クマ駆除」をやめたこともあるのでしょう、推定頭数は増えていると道も認めています。その一方で、クマと酪農家がバランスよく共生できていたのに、頭数が増えたことでバランスが崩れてきたのではとの話も聞きました。全体の頭数管理と味を覚えた問題個体の駆除、そして緊急の防御対策への支援という両面の対策が必要になっている状況です。何しろ広範囲を移動するのがクマですから、国や道がいっそうの責任をもってあたっていく必要があります。

 あわせて、コロナ禍での影響も聞きました。需要が減るなか乳製品の在庫が積み上がり、毎日の生乳ですから加工・保管が日々迫られ、さらに在庫が積み上がる悪循環になりつつあります。増産と規模拡大を目的に、国が推進してきた畜産クラスター事業のもと、さらに増産が進めば、この悪循環が加速してしまいます。価格が下がれば、設備投資した分の返済ができない酪農家が出てきかねません。

 やっぱり、価格が安定していないと農家は続けられないというのが結論です。昨年はバターなどの輸入制限もして国内供給を優先しましたが、国は今年も緊急対策をする必要があると痛感しました。しっかり今日の内容を反映していきたい。

 【今日の句】この牛乳 命によって 生み出され

2021年9月14日火曜日

総会でも心ひとつに

 先日の中央委員会総会を受けて、今日は党道委員会の総会。必ず比例議席奪還をとの発言が続き、背筋が伸びる思いで聞きました。会議後にJRに飛び乗り、先ほど釧路市へ到着したところ。明日はヒグマによる農業被害調査を中心におこなう予定です。

 あらためて調べると、現行の小選挙区比例代表並立制になった1996年から数えて総選挙は8回おこなわれていますが、北海道で日本共産党の比例議席を獲得できたのは3回しかありません(1996、2000、2014年)。1996~2000年は党で「第2の躍進」、2014年は「第3の躍進」と呼んでいる時期。悔しい時期の方が多かったのですし、私も「躍進と呼べる時でないと議席は取れないのか」と言われたものでした。

 この間のコロナ禍で「国民の苦難軽減」の活動を党として取り組み、政治を変えなければ命は守れないことを痛感してきたし、多くの方との連携も強められてきました。日本共産党が伸びれば、市民と野党の共闘が強まることも実感してきました。何としても比例議席奪還をとの思いは、日に日に私も強まっています。全道の仲間と心ひとつにがんばりたい。

 明日は調査の1日ですが、翌日は宣伝や「つどい」などにも取り組みます。

 【今日の句】まとまれば 必ず光 見えてくる

 

2021年9月13日月曜日

お困りごとは日本共産党へ

 ビュウビュウと強い風に目を覚まし、今日の宣伝はできるのかと思いきや秋空が広がった札幌の朝。倒木や電柱の傾き、JRの運休などあったようですが、大きな人的被害が出なかったのは何よりです。

 余談ですが、確か2004年の台風18号で、お湯の入ったカップラーメンを外で持って歩き、風であおられて服が汁まみれになった苦い思い出がありました。この時は札幌市でも最大瞬間風速50.2m/s という猛烈な風で、倒木や飛来物で亡くなった方もいたなか、自分でも浅はかだったと反省したものです。

 今日は会議や室内作業などの1日。ある飲食店から時間短縮などでの協力金について相談があり、札幌市議の力も借りて対応もしています。申請は期日が決まっているとはいえ、申請者が病気や事故、家族の感染(または濃厚接触)などがあった場合、短期間での申請期日では間に合わない場合もあるし、まん延防止措置や緊急事態宣言も細切れのため申請が滞ってしまう場合もありえます。悪意があるもの以外は、しっかり行政として受け止めてほしいと心から思います。

 今日は、北海道への緊急事態宣言が延長された初日でもありました。まだまだ困っている方は多くいます。お困りごとは遠慮なく、日本共産党へご連絡ください。

 【今日の句】政権が 風任せでは 困るけど

2021年9月12日日曜日

権力があれば何でもありか

 今日12日号の赤旗日曜版に、2019年の首相演説ヤジ排除事件と国賠訴訟の記事が載っています。一昨日の尋問では、警察官の言葉に傍聴席がざわつく場面があったと、傍聴したフリーライターさんがツイッターに記していました。この回答は何だ、です。

 原告代理人「一般論として、警察が有形力を行使する法律の要件を満たしていなくてはなりませんね」

 警察官「仮定の質問にはお答えできません」

 提訴した桃井さんは、警官につかまれた時に「どの法律に抵触するのか」と聞いた際に「法律違反ではない」と説明されたそうです。しかし、先のやりとりのように、警察は法に基づいて有形力の行使をするもの。桃井さん側が違法だというのなら、それを示せばいいのに答弁不能となり、その自己矛盾の極めつけに、どこかの総理のような答弁をして法廷でも逃げるとは不誠実を通り越して「権力があれば何でもあり」となるのではないのか。

 沖縄・辺野古新基地建設の場でも、座り込む住民を力ずくで排除する権力側の横暴がありました。政権の意向に反するものは排除されて当たり前、という日本になどしてはなりません。安倍・菅政権の9年間で壊された日本の民主主義を、次の総選挙で何としても取り返しましょう。

 【今日の句】忖度と 排除の日本を 建て直そう