2023年3月18日土曜日

福祉も食料も、国が守るべき最大の仕事

 全道福祉後援会の総決起集会、北海道農業ジャーナリストの会・記念講演とまわって痛感したのは「岸田政権は国民生活に無責任」ということ。自己責任を押しつける政治を変える結果を出さねばと、あらためて胸に迫ってもきました。

 「国と地方自治体は対等の関係なのに、今は国が言うことを聞かせようとしている」と全道福祉後援会・会長の三浦さん。生活保護や国民健康保険にかかわる行政実務を通じて、それを最も実感しているのが福祉分野といえます。自治体が国保会計へ繰り入れることに、実質ペナルティーを押しつけるなどにも厳しい批判があがっていました。

 地方自治法に定められているように住民福祉を増進するためと、地方自治体の裁量で制度を拡充することに国が口をはさむべきなのか。地方選であっても国へ審判をくだすというのは、くらしの分野からも明瞭なのです。大軍拡の一方で庶民増税や社会保障削減という、岸田政権に直接の審判もくだすのが今度の地方選でもあります。

 物価高騰など切迫している状況だけに、自民党も必死です。私から各地で激戦になってきている情勢も報告し、最後は全員で「団結がんばろう」。いのち・くらしを守る最前線でかんばる福祉後援会のみなさんに、心からのエールを送りました。

 「食料・農業を守ることこそ安全保障」。道農業ジャーナリストの会で聞いた鈴木宣弘・東大大学院教授の説得力ある講演に、北海道からこそ声をあげていかねばと、あらためて痛感です。酪農危機の状況に触れられましたが、このままでは本当に酪農・畜産が壊滅的になってしまいます。

 それは地域経済とともに食料自給にとっても崩壊につながります。中国を筆頭に、人口増にともなう国際的な食料ひっ迫が強まってきたうえに、ロシアのウクライナ侵略が追い打ちをかけました。種子や化学肥料、エサ代などを輸入に頼っている日本は、まさに食料危機の一歩手前と言えます。

 農政も国政課題であるものの、この地方選でも重視すべき分野です。特に知事選で、北海道の基幹産業である農林漁業を本気で支える知事こそ、求められているのではないか。海外への売り込みだけが発信力ではないはずです。地に足をつけて、私も世論を広げていきたい。

 【今日の句】危ないぞ 開き直りの 権力者

2023年3月17日金曜日

きばたさんこそ言える市民のリアル

 きばた秀男・札幌市長予定候補の事務所びらきに駆けつけました。自分をひけらかさず「縁の下の力持ち」として頼られてきた、きばたさんを今度は市長にと熱気があふれました。日本共産党の札幌市議予定候補12人も全員勝利して、いっしょに新しい札幌市を拓けるよう私も力をあわせます。

 きばたさんは「国以上のことはしない市政ではダメだ」と、憲法9条・13条・25条を活かす市政にしたいと強調しました。冬季五輪招致は白紙撤回、北電には泊原発廃炉と電気料金値下げを求め、岸田政権が進める大軍拡や自衛隊への名簿提供にも触れて「1992年に平和都市宣言をした札幌市として、戦争には協力しない」と述べました。

 何より力が入ったのは、くらし支援。医療・介護分野に40年勤めるなか「がまんを重ねて室温は5℃、凍傷まで発症していた市民がいた」ことをリアルに紹介して、このような実態を市政に反映させていきたいとの訴えは、他の2人の予定候補とは違う、きばたさんだからこそ。福祉灯油の実施も、命を救うためのものという目的が明確なのです。

 前回の候補だった渡辺達生弁護士はじめ、たくさんの応援も寄せられました。「福祉分野を大事にしてほしい」「札幌の多くを占める中小零細業者への支援を」などの応援を通して、きばたさんへの厚い信頼が伝わってきます。市民に寄り添ってきた40年間もの蓄積があるから、あたたかい札幌市に切りかえる最適の方だと確信です。

 最後に参加者みんなで、勝利めざしてお茶で乾杯。きばたさんも元気いっぱいです。

 【今日の句】道都こそ いのち・くらしを 一番に

2023年3月16日木曜日

権利としての障害者福祉を

 障道協(障害者の生活と権利を守る北海道連絡協議会)有志のみなさんとの、語るつどいに参加しました。札幌高裁で原告勝訴の報に大きな拍手も起き、地方選では日本共産党が大きくなってとの話もうかがいました。

 旧優生保護法により不妊手術が強制されたことは憲法違反として、国に損害賠償を求めた今回の訴訟。札幌地裁でも憲法違反とくだされましたが、除斥期間が過ぎているとされていました。しかし札幌高裁では、違法な行為が障害者への根強い差別や偏見を生み出したことを指摘するなどし、除斥期間の適用を認めることは正義・公平の理念に反すると断じたのです。「除斥期間の壁」が突破された判決で、国は全面解決の立場で早く応じるべきです。

 つどいは視覚や身体、精神など各障害を抱えた方々に、スマホを使って音声参加された方もいました。いま介護タクシーは1週間前からの予約が必要なほどで、今日は配車がかなわず1時間半かけて参加された車いす使用の方も。こうやって集まるだけでも苦労は多く、移動の権利保障の大切さを痛感です。

 「タクシーの交通費助成を受けに行くのにタクシーを使うので、実際は助成額が減ってしまう」「マイナンバー保険証はやめてほしい。個人情報も健康情報も、私たちの首も紐づけされるよう」「物価高騰の影響で、サ高住での食事も揚げ物が1つ減ったり。燃料代も心配」など切実な実態や思いのほか、「障害年金は引き下げて、軍事費だけは膨大。医療や福祉を大事にする政治に」との声もあがりました。

 「投票率を上げるために期日前投票のキャンペーンを」との発言も受けて、障害者の選挙権を保障するために「選挙公報の早い配布を」「知的障害の子がパニックを起こさない投票環境を」「移動投票所があるように、集まりやすい商業施設にも投票所を」などの意見も次々。被選挙権の保障も重要です。

 まずは投票に行くことの大切さを知ってもらううえで、「私たちは制度がどう変わるかで、生活が変わってしまう。政治と生活が結びついていることを、わかりやすく広げてほしい」との話に納得でした。「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本」(地方自治法第1条)とすることを、あらためて肝に銘じたい。

 障害者差別解消法が施行されても、合理的配慮や権利保障の拡充は、まだまだこれから。誰もが安心してくらせる日本は、まず足元の町づくりから。自己責任の押しつけをやめさせ、権利としての障害者福祉を。力をあわせます。

 【今日の句】めざすのは くらしの安心 誰にでも

2023年3月15日水曜日

民主主義を汚すな

 日本共産党への大弾圧となった1928年の「3・15事件」から95年。侵略戦争や絶対主義的天皇制に反対する、国民世論の広がりを恐れての事件でした。新たな戦前にしない決意でがんばろう、との思いを新たにします。

 地方選を前に道内各地で、日本共産党に対するデマ中傷ビラがまかれています。発行元は国際勝共連合=統一協会の政治団体。卑劣な行為で民主主義を汚すようなことは許されません。

 公安調査庁は、日本共産党を破壊活動防止法にもとづく調査対象団体としています。暴力革命の方針を持っているから、との理由です。しかし、党綱領のどこに暴力革命の方針があるのか。これまでの調査で、それを裏づけることはあったのか。中傷ビラの内容も、使い古した日本共産党攻撃でしかありません。

 勝共連合=統一協会が日本共産党を攻撃し、岸田政権の大軍拡を後押しする役割を果たしていることも明確です。統一協会の反社会性を不問にして、癒着を断ち切らない自民党議員も残されています。地方選で審判をくだしましょう。

 今日は札幌市長選・予定候補者の討論会があり、じっくり予定候補者3人の話を聞きました。きばた秀男予定候補は冬季五輪招致の白紙撤回を明言し、長く医療・介護分野で働いてきた経験を活かして、市民に寄り添う市政をめざすことを述べました。労災相談にもかかわってきたことから「安心して働ける環境づくりを、町づくりの土台にも」との訴えも、きばたさんならではでした。

 子ども医療費拡充や学校給食費無償化に、自主財源がないと後ろ向きの姿勢を示したのは秋元市長。きばたさんの「かつて老人医療費の無料化は、地方から広げて国に実施させてきた歴史がある。市長みずからの迫力が必要」との言葉を、どう受け止めたでしょうか。財源も論点になりましたが、何を優先するか市長の姿勢が問われているのだと思います。

 討論会を通じて、きばたさんらしい市民に寄り添う温もりが伝わってきました。さらに政策論争も活発にして、新しい札幌市を。私も力を尽くしたい。(討論会の写真は報道と予定候補関係者のみとされたので撮りませんでした)

 【今日の句】さようなら 汚れ一掃 春だから

2023年3月13日月曜日

インボイスも強権的徴税もストップ

 今日は「重税反対全国統一行動」の日。全商連が呼びかけて始まった1970年から、集団申告とともに重税反対行動が続けられてきました。道内各地の集会には、日本共産党地方議員・予定候補も参加して熱く連帯。くらしや商売を守れ!と、いっしょに声をあげてきました。

 コロナ禍や物価高騰、こんな時にインボイス導入に加え、政府は税務相談停止命令制度の実施をめざしています。命令の対象となる行為や、停止命令を出す際の基準は明確に示されていません。財務省は「脱税や不正還付を防ぐ」としつつ、どのような基準でおこなうのか、その規定については拒んでいるのです。

 これでは、税の減免相談なども対象として縛られかねません。国際的には、市民ボランティアによる税務相談がおこなわれています(別表=「全国商工新聞」2023.2.27)。町や家庭で税を話題にしていることで関心も高まり、主権者として政治参画が進むと言われています。

 それは大元に「納税者権利」が浸透しているからこそ。日本の課税当局は「税は納めろ」と、時に強権と罰則強化が掲げられるのとの対照的です。日本には諸外国のような納税者憲章もなく、監視・管理だけが強化されているのが現実です。そのうえ基準もなく税務相談を停止させられたら「庶民は言われたとおりに税金を払え」ということになりはしないか。

 インボイス導入と軌を一にしていると思います。財務省などは「国際社会では導入済み」と言うけれど、日本の場合は納税者保護が弱いわけですから、インボイスは管理・監督ばかりが強まる結果になります。いま課税されていない業者やフリーターなどには、新たな課税となります。インボイスで誰が喜ぶか、これだけで導入目的はハッキリしているのでは。

 これを止めるため声をあげようというのが、今年の重税反対行動の大きな意義の1つ。食堂を営む両親のもとで育った私は、小さいころから家計を心配する子どもでした。ぜいたくなことは言わないようにしよう、進学も公立へ、必ず奨学金も借りて自分で返すと思ってきました。だからこそ税の不公正や格差拡大、理不尽な強権的徴税は許されない。いっしょに声をあげていきます。

 【今日の句】庶民から 搾り取る国 もう変えよう

2023年3月12日日曜日

地域に根差した力を大きく

 志位委員長を招いた演説会に、多くの方が参加くださいました。ありがとうございました。地方議員の予定候補、きばた秀男・札幌市長予定候補の訴えにも、大きな拍手が寄せられました。全員勝利へ、私もがんばります。

 道議・札幌市議・石狩管内の予定候補を代表して、宮川じゅん道議と千葉なおこ札幌市議が決意表明。私は司会だったので舞台袖から取った写真ですが、他にも全道各地の予定候補がいます。地域に根差した、このような議員がいることこそ日本共産党の強みだと再確認です。

 きばた市長予定候補も「憲法9条と25条を、札幌市政に活かします」と、間もなく発表されるだろう公約の柱を訴えました。冬季五輪招致をやめ、何を市政の中心に据えるかハッキリ打ち出す、きばたさんに応援の声もあがりました。

 志位委員長は、日本共産党地方議員の3つの値打ち--①くらしを守る、②国の悪政からの防波堤、③ムダな税金の使い方をただす--を紹介。豊かな道議団の実績や、医療・鉄路・農業という北海道の重要課題で党の政策や立場を述べました。あらためて自公政治の枠内では、北海道の苦しみは続いてしまうと痛感です。

 岸田政権の大軍拡・大暴走を止めようと、志位委員長は国会論戦の到達点とあわせて話を進めました。「小林多喜二や野呂榮太郎を生み出した北海道から、戦争前夜になどしない平和の声をあげよう」との呼びかけには、ひときわ大きな拍手。会場の思いが1つになったように思いました。

 演説会後は31歳の方をはじめ1人、2人と入党が相次ぎました。その後、中央区の青年・真ん中世代の学習決起集会に参加したのですが、演説会に参加した中央区の青年が「入党を考えてもいい」とアンケートに記入していたことがわかり、さっそく声をかけようと話し合い。仲間を増やして地方選勝利へ、いっしょにがんばろうと励まし合いました。

 今日の演説会はこちらで見ることができます。

 【今日の句】びっしりと 熱い思いも 満ち満ちた