2013年11月9日土曜日

秘密保護法も、原発再稼働も許さないぞ

 1日遅れですが、寒い夜にも秘密保護法廃案に! 再稼働反対! 宣伝や道庁前行動とまわり、事務所では国会議員宛の要請を代理で受けました。

 雨が降るなかの宣伝でもチラシを受け取る方が多く、若い人が手を伸ばす姿も。
 
 道庁前行動は、先週福島に行った仲間も参加していて、私も「高橋知事は福島の実態を見るべきだ」とスピーチしました。
 
 明日に報告をするので、あらためて福島での記録を振り返っていたら、やっぱり結論は原発をなくすことだと痛感するのです。
 
 冷たい雨でもスタッフが、熱い気持ちで「原発なくせ」と訴える姿に、私も胸が打たれました(写真は道労連の小田島佳枝さん提供です)
 
 これから本格的な冬。
 
 本当は1日でもこんなことをせずに‥‥とは参加者みんなの思い。
 
 高橋知事、泊原発は再稼働しませんとハッキリ言ってくださいよ!
 
 さて明日、道原発連で学習講演会をおこないますので、ぜひご参加ください!
 
 核廃棄物の処分問題を考える学習講演会
   -北海道・幌延を核のごみ捨て場にさせないために-
 
 ●日時:111110日(日)13:3015:45 

 ●会場:かでる2・7 730研修室(札幌市中央区北2条西7丁目)
 
 ●講演「幌延深地層研究センター」は直ちに廃止を
  講師:神沼公三郎・北海道大学名誉教授

 ●資料代300

 私がオプション企画として、南相馬市・浪江町での調査報告もおこないます!

 日曜の午後ですが、ぜひ足をお運びくださいね。

 臨時国会開会中で、来年度予算の検討も進むなかですので、国会議員団事務所にも要請に見えられます。
 
 道公務・公共業務労働組合共闘会議からは、「公務員制度改革」関連法案にかかわる要請を受けました。
 
 この関連法案では、公務員の労働基本権は制約されたまま、級別定数管理の事務を内閣人事局に移管しようとしています。
 
 すでに日本はILOから8度も、日本政府に勧告されているんです。
 
 スト権や団体交渉権などに、日本政府は「国内事情」を理由にしてきましたが、ILOからは「結社の自由原則は各国に一律かつ一貫して適用される」と厳しく批判されてきました。
 
 今回の関連法案によって、幹部人事が一元管理されることで、「国民全体の奉仕者」であるべき公務員が「時の政権党に忠実な公務員」とされる恐れがあります。

 今日は、北海道農業共済組合の要請も受けました。
 
 自然災害が広がるなかで、共済事業の役割は大きくなっています。

 掛金の国庫負担金や、事務費の負担金などで、国として予算確保されるようとの要請は当然のことと思います。
 
 民主党政権において共済組合は「1県1組合」にするとされ、広大な北海道は5組合にするうえでのご苦労も伺いました。
 
 来週は党の会議で上京するので、きちんと紙智子参議院議員にも伝えることを約束し、再来週には党道委員会で政府交渉するので反映させることも、私から約束しました。
 
 明日の準備に政府交渉、他にも学習会講師や政策づくりなど、目が回るような忙しさですが、運がいいのか体力があるのか風邪などもひいていません。
 
 しっかり食べて、しっかり休みながらがんばります!
 
 【今日の句】 冬タイヤ 今年は早く 変えました

2013年11月7日木曜日

国内最大の死者を出した竜巻被害が、7年前にあった

 低気圧が発達した影響で、北海道では暴風警報や竜巻注意報も出ているようです。関係自治体のみなさんは、ぜひお気をつけくださいね。

 秋田でも突風?で、被害が出ているとか。

 テレビを見ていたら、ちょうど7年前の佐呂間町・若佐地区の竜巻被害が報じられました。

 そういえば今日だ‥‥と思い返し、当時の資料も読み直しました。

 当時の私のブログには写真付で、こう書いていました。

 朝一番のJRで佐呂間町へ。紙議員と真下道議も合流できることになり、さっそく現場に向かいました。

 現場は想像を絶する状態です。割れたガラスが広範囲に散乱し、屋根が吹き飛んだ家にはブルーシートがかぶされています。

 トラックも横転、乗用車のフロントガラスに鉄柱が真っ直ぐ突き刺さっています。半分くらいにペシャンコとなった車もありました。

 吹き飛ばされた家やプレハブの土台しか残っていません。残った家も、家の中にタイヤが飛込んでたり、逆に屋外に家財道具が出ていたり。上空をヘリコプターが頻繁に飛んでいましたが、実際に歩くと被害の深刻さが伝わってきます。

 食堂をされていた方のお宅も壁やガラスが破損し、全壊状態です。「家が揺れたかと思ったら、バリバリッと音がして、窓ガラスが割れて自分の方に向かってきた。急いで布団にくるまった」「通り過ぎた後に外を見ると、亡くなったり下敷になった人の名前を必死に叫んでいた。うちにも食事に来られた方だった‥‥」と絶句され、聞いている私達もいたたまれない気持ちになりました。

 町役場では堀町長・上高助役から被害の全容を聞きました。災害救助法の適用などの要望を聞き、私達も全力を尽す約束を述べました。

 職員のみなさんも不眠不休の支援を続けています。6人いる保健師の方が、昨晩から遺体安置所や避難所から離れず、今日は午後から少し休むように話しても「一人暮らしのお年寄りの家に行く」と出かけたそうです。

 亡くなられた大畠さんのお宅に行き、お線香をあげさせてもらいました。ご遺体の傷を見て、またお母さんともお話しさせていただき、本当に胸が痛む思いでした。

 竜巻は国内最大級のものと判定されるようです。13km離れた計呂地(けろち)という地域まで、畳が飛んできたとの話もありました。

 9人が犠牲となり、ご遺族にとっては思い出すたびに辛いことと思います。

 防災・減災、被害への補償、気候変動への抜本対策‥‥やるべきことが多くあります。

 【今日の句】 首相なら すべてを秘密に しそうだな

2013年11月6日水曜日

暴走の自民・公明+手助けの民主+補完の維新・みんな

 こちらのブログに移ってから足掛け3年、今日で1000回目の更新! いつも駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。

 前ブログは(数え間違えてなければ)1396回なので、2006年7月から7年3ヶ月ほどで2396回目となります。

 大事なことは回数より中身でして、少しでも社会を良くする力になれたのかしら、と思う毎日。

 日本共産党の政策はもとより、私個人の考えもブログでシッカリ訴えていこう!

 さて今日は会議続きの1日でしたが、国会ではNSC法案があっという間に衆院の特別委員会で可決。

 今日の「しんぶん赤旗」に報じてるとおりですが、審議入りは10月28日で、重大法案だというのに採決先にありきの国会運営です。

 NSCが、国防だけでなくエネルギーや外交交渉も幅広く所管するという、問題点も明らかになったばかり。

 何より今、アメリカの盗聴疑惑は日本にまで及んでいるときに、そんなアメリカと情報共有することの意義も問われています。

 それなのに。

 民主党は、修正案が協議中なのに採決を了承。

 維新の会・みんなの党は、特に異議なく採決を了承。

 結局、賛成多数で可決されたわけですが、この後も「暴走の自民・公明」+「手助けの民主」+「補完勢力の維新・みんな」という政党構図が続くのかと思うと‥‥やっぱり共産党ががんばらばいと、と強く思うのです。

 あきらめるのは、まだ早い。

 NSC法案とセットで、明日の衆院本会議では秘密保護法案を審議入りしようとしていますが、反対の声も広がっている。

 札幌では14日に、憲法会議の主催で緊急集会・デモ行進もおこなわれ、党としても連帯して成功させるつもりです。

 こんな大暴走、許すもんか!

 【今日の句】 結局は 自民1つの 枠のなか

2013年11月5日火曜日

国民監視の日本になる?

 朝は秘密保護法、夕方はTPPと宣伝。とにかく安倍政権の暴走ストップへ、国会論戦と結んで世論高揚を!

 朝はFB友達のマシオン恵美香さんが偶然通りかかり、写真も撮っていただきました(FBで見れます)。

 夕方もTPP反対のポケットティッシュを配っていると「畠山さんでしょ? がんばってくださいね」と、女性に声をかけられました。

 チラシの受け取りも普段より良く、心配している方や真実を知りたいという方が増えてるかな?という印象です。

 夜に事務所で仕事をしていたら、NHK「クローズアップ現代」が始まりました。

 今日は「知られざる“同胞監視”~GHQ・日本人検閲官たちの告白~」。

 明らかになったGHQの新資料と、同胞の「情報」を流していた方々のインタビューを交えた放送でした。

 戦後民主化をはかったGHQは、日本人の思想傾向を調査する目的で、秘密機関が暗躍します。

 それが「C.C.D」(Civil Censorship Division)。

 実際の情報を集めたのが「日本人検閲官」で、当時は「食うものに困って仕方なく」始めたといいます。

 しかしアメリカは「敵国だった」し、同じ日本人の諜報は心が痛んだことでしょう。

 GHQは「天皇制」「共産主義」「デモ」などに、日本国民が肯定的な否定的な状況かを調べていきます。

 それは戦後すぐの民主化の時期から路線が変わった、アメリカが「日本を反共の砦」にする戦略の一環ともなったでしょう。

 今日の番組では触れませんでしたが、アメリカはこの後にレッド・パージをすすめて労働組合や共産党の弱体化をはかっていきます。

 それに主体的に従ったのが、当時の日本支配層でした。

 検閲官による「同胞監視」で、いったい何人の人生が狂わされたんでしょう。

 現代に目を向ければ、これは秘密保全法成立後の日本の姿の断面に思えてきます。

 権力が勝手に決めた秘密に触れた者は、処罰の対象となってしまう。

 しかも「特定秘密を扱う者」は思想傾向や友好関係まで調べられ、つまりは国民全体が監視の網の目に入っていくことになります。

 もしここで政府が「検閲官」的任務をつくりだしたら‥‥。

 国民にとって重大な情報が秘密になるだけでなく、それを守ろうという権力的発想の延長には、国民監視が待っているでしょう。

 おおげさでなく、過去に日本はそのような時代を経験した、ということを忘れてはならないと思います。

 ぜひ、あなたのまわりでも秘密保護法について話題にしてほしい!

 【今日の句】 権力は 必ず秘密を 持ちたがる

2013年11月4日月曜日

遅ればせながら、楽天イーグルスの日本一を祝う

 先月は事務所移転などでほとんど休めず、久しぶりに休暇をいただきました。上の子と公園で縄跳びをしたら息が切れて‥‥日ごろの運動不足を痛感‥‥。

 家から事務所まで、片道30分ほど自転車をこいで出勤するほどの体力は持っていたつもりなのに。

 一応、中学まで野球部だったので、基礎体力くらいはあると思っているのに。

 そうそう、遅れましたが楽天イーグルスの日本一、おめでとう!

 一昨日の福島大集会の日、夜に北海道代表団の仲間とラーメンを食べながら第6戦を見ていました。

 もちろん、そろって「マー君、がんばれ!」と。

 この日は負けてしまい、みんなで残念がっていると店主さんが「原監督のインタビューを聞きたくないから、チャンネル変えてもいいかい?」と。

 福島のラーメン屋さんも、楽天を応援していたんですね。

 巨人ファンの方には申し訳ありませんが、私も宮城県出身者の1人として本当にうれしい。

 とはいえ来年はファイターズ、今年の借りを返さないと!

 しっかり今日は休んで、また明日からがんばります。

 【今日の句】 体力も 気力も過信は いけません

福島の現実を、わかったつもりにならないで

 今日は渡部寛一さん(党南相馬市議)に南相馬市・浪江町と案内していただきました。後の写真でもわかると思いますが、原発災害の爪あとの大きさを痛感しました。

 福島市を出発して通ったルートは伊達市→相馬市→南相馬市で、バスの車中から線量を測っていきましたが、後で地図を見ると福島原発から北西の方向を通っていた地点が最も高いことがわかりました。
 

 南相馬市は海に近い方を走りましたが、福島第一原発から約20kmの地点で0.2μSv/h。

 「方角と風向きで違うからね」とは渡部さん。

 その20km地点から人影は見えなくなっていき、セイタカアワダチソウで覆い尽くされた田が見えてきます。

 20km地点からは、環境省の直轄で津波によるガレキ処理や除染などがおこなわれてはいますが、まったく復興には程遠し。

 福島第一原発から約10km地点(約0.3μSv/h)にスクリーニング場・検問所があり、浪江町から許可が下りなければ先には進めません。

 南相馬市(小高区)もそうですが「避難指示解除準備区域」に指定されていて、つまり「立ち入りはいいけど生活はダメ」ということ。

 私たちは調査の名目で許可され、町はチラホラと地元の方が見える程度です。

 渡部さん曰く「日曜だけど少ないのは、生活できないから。来たって何もできないんだもの」との言葉が、とても重く響きます。

 請戸川にかかる請戸橋で、いったん下車して周囲を見渡しました。

 ここで福島第一原発から約6km(0.3μSv)。

 渡部さんの指差す方を見ると、福島第一原発がかすかに見えるではないですか!

 請戸地域を回ると、津波の傷跡がそのままです。

 渡部さんの話では、この場所の津波の高さは発表がなく、推定で15~16mではないかとのこと。
 小学校もあるのですが、1・2年生は下校し、それ以外の生徒は先生の車や徒歩での避難で津波を免れ全員無事だったと言います。

 しかし原発事故のため、この地で何もできずに避難を強いられるはめに。

 請戸川の上流には農業用水用ダムがありますが、底には汚染された泥が沈殿しているため、使えるのには時間がかかるだろうとのこと。

 このような話を聞きながら、最も近づいた地点で福島第一原発まで4.5kmほどでしたが、ここでの線量は0.2~0.3μSv/h ほどでした。

 浪江町市街地を案内してもらいましたが、まだ信号機が点かない交差点、2011年3月12日の新聞が積んである新聞店‥‥震災も原発事故も終わっていないと、目の前に突きつけられた感じです。

 南相馬市に戻り、宮田川河口付近で渡部さんから「原発水害」なる言葉を聞きました。

 津波が来るということで2つの水門を閉めたまではいいのですが、津波が引いた後に開けようとしたら今度は原発事故。

 屋内待機や避難が命じられ、水門を開けられません。

 そうなると川から流れる水がせき止められ、周囲の田などへあふれるわけです。

 自衛隊への協力要請もおこない、地元では渡部さんも、じゅうぶんな線量計も持てずに手作業で開けにいっても、今度はガレキがはさまってるのか、水の圧力でなのか開かない。

 メーカーに特別ハンドルを持ってきてもらい、25日後に約20cm開けることができました。

 「でも20cmで良かった。行方不明者が海へ流されるかもしれなかったから」

 渡部さんの言葉は衝撃的で、さらに続けて「この作業の時に、生後10日の赤ちゃんの遺体を見つけたのさ」との話に、参加者みんなで息を飲みました。

 まだ地震と津波だけなら現場に行けたものを、原発事故によって被害が大きくなったのでは--これが「原発水害」と呼ぶ所以です。

 先が見えなくなる思いに駆られながら、最後に渡部さんはこう言いました。

 「福島の現状を、1人でも2人でもまわりに伝えてください」

 この現状は被災者だけの問題のものでなく、日本国民全体の問題なんだ、とあらためて気づかされました。

 安倍首相、海外で原発セールスなんて、してる場合じゃないでしょう!

 もちろん明日に全部が解決することはありませんが、まずは避難者が今住む地域で、安心して暮らせる環境を政府がつくらなければいけないと思います。

 賠償は、きちんと東電が第一義的に責任を負うべきだし、大株主・金融機関・電事連などの責任も明確にする必要があるでしょう。

 福島第一原発は、再稼動に駆り出されている専門家・技術者などの知恵を福島に結集して、全容解明と収束作業へ。

 まず大前提として、ていねいに避難者・被災者の声を政府が受け止めて。

 重い宿題を背負った気分で北海道に戻りましたが、私なんかより当事者の方々こそ気持ちは重い。

 残った方も避難(強制も自主的も)した方も、心から笑えない・笑っていいのかと考える、と聞きます。

 直接に支えることはなかなかできていないけれど、こうやって私は私の立場で現状を訴え、行動をしていかないと。

 原発ゼロの決断は、政治の最低限の仕事だ!と心から思いながら、福島を離れました。

 【今日の句】 結論は くらしを守れ 原発なくせ