2020年12月19日土曜日

危機が見えているか

 今日は松橋ちはる道9区予定候補と日高管内へ。例えるなら急速冷凍ほどの寒気で、暑さに弱く寒さに強い私でも、さすがに堪える凍れ具合。そんな街頭でも切実な声が寄せられるのです。

 浦河町では、荻野節子町議に声をかける方の姿が。私も駆け寄ってあいさつすると、荻野さんの知人の飲食店主さんでした。「もう持続化給付金もなくなった。もう一度くらい給付がないと、年を越せても来年はもたない。そんな店が続出する」。声の具合からも、ひしひしと切迫さが伝わってきました。

 浦河町には日高管内の2次医療圏にとって重要な日赤病院もありますが、新型コロナの院内感染がありました。実は日高管内ではPCR検査の検体をとっても、苫小牧や札幌に送って判定してもらわなければなりません。それだけの遅れが出ると、感染防止にも時間差ができてしまいます。そのような課題も教えていただき、あらためて反映していかなければと痛感しました。

 様似町でも街頭宣伝にとりくむと、車から手を振る方の姿が思ったより目立ちます。ちなみに写真に映っている犬は鈴木隆町議の飼い犬で、人懐こく、いつもすぐに近寄ってきます。松橋さんにとって初の様似入りということもあり、党員さんらが出迎えてくださいました。寒風のなかでも宣伝中はプラスターも持っていただくなど、本当にありがたいです。

 新ひだか町では「語るつどい」と街頭宣伝。つどいでは谷園子町議が進行役で、真っ先に手を上げて話してくださった方も商売をされている方とのこと。「国民には5人までと言っておきながら、菅首相は8人で会食だなんて本当におかしい。『もう一度持続化給付金がないと続けられない』と言っている商売人はたくさんいる。小さな声にも政治は耳を傾けてほしい」との訴えが、重く響きました。

 また、この方の家族や親戚は病院勤めだそうで、具体的には言えないけど本当に大変だと述べて、「病院で働く人には感謝しかない。しかしボーナスも減った病院もあるというし、どうして政治が支援しないのか」。また、ヘルパーを頼もうとしたら人手不足を理由に断られたという別の方は「今でさえ医療や介護は人が少ないというのに。こんな政治を変えないと」と、切々と実態を述べられました。

 どの町をまわっても、菅政権のコロナ対策の無為無策ぶりや、責任を果たそうとしない姿勢に批判やもどかしさの声が聞かれます。命や健康、商売の危機が目の前なのに、菅首相にはそれがわからないのか。胸が痛まないのか。そんな思いが次々と寄せられます。まったく私も同感です。あきらめず党としても要請をしていくことを、私から話しました。

 そういえば就任直後は、菅首相について「たたき上げの庶民派」とした報道各社もありました。しかし現状を見れば、庶民を見捨てるのかと思わされるばかりの冷たさが透けて見えます。寒さ厳しい北海道で、まさに冬を越せるのかという切迫さなのです。あらためて、しっかり私も役割を果たさねばと思った日高キャラバンでした。

 【今日の句】総理から 冷たい空気も 伝わるぞ

2020年12月18日金曜日

住民説明会をすればいいのに

 党道委員会の総会を終えて、札幌市手稲区星置地区での「オープンハウス」視察へ。家の建て売りではなく、新幹線トンネル工場の残土受入れについての展示とともに、市民と鉄道・運輸機構との「対話の場」として設けられたものです。佐々木明美市議に案内いただきました。

 オープンハウスは今日から3日間で、星置地区センターが会場です。今日は17時時点で約50人が来られたとのこと。以前にも近隣地区でオープンハウスは開かれましたが、佐々木市議いわく展示内容には若干の「発展」もあるようです。市民世論を意識していることがわかります。

 展示は、新幹線工事などの基本がわかるようにと構成したブルーのパネルコース、より専門的な知識を知りたいという方に向けたオレンジのパネルコースとがあります。ところどころに説明員が配置されていて「対話」できるようになっています。内容はこれまで機構から受けたり、ホームページや資料で見てきたものが中心と思いました。

 そのなかで前回より説明が加えられたのが、ヒ素など重金属に対するリスク評価の部分だとのこと。トンネル工事の残土は土対法のもとでは対象外ですが、この基準を機構でもふまえて対策をするとしています。市内の工区でも、土壌溶出量の事前測定では基準超の対象物質が検出されています。その結果を示しているパネルの後に、リスク評価のパネルがあります。

 結論的には「人体に急性影響はない」とされました。「ただちに人体に影響はない」ということです。土対法の基準をふまえるとしてるのですから、何やら逃げ口を準備してるのかとも思える結論です。展示最後の「まとめ」でも「人体に急性影響はない」と繰り返されていました。

 科学的に安全性を検討するのは大切なことです。それでも専門家の意見は分かれているし、例え安全な土であろうと、自分の住む地域や近所に大量の土が運ばれることは喜ばしいことではありません。だから納得へのプロセスが大事なのに、住民説明会でなくオープンハウスという手法を選んだのはなぜなんでしょうか。

 いずれにしても住民合意なく進められないのは、国交相も答弁したとおり。札幌市議とも、しっかり連携していきます。

 【今日の句】対話の場 必要なのは 総理では

2020年12月17日木曜日

働く仲間と町を守らねば

 感染拡大防止へ GoTo 停止は当然にせよ、観光業・飲食業への支援がなくては--道内有数の観光地・洞爺湖町や、農林漁業を基幹産業とする伊達市・豊浦町へ。まさかの風雪にも見舞われましたが、それ以上の切迫さに危機感が募りました。

 伊達市ではJAへ。色とりどりの野菜がプリントされた「伊達野菜」のポスターが目に引く、多品種栽培産地であるのが伊達市です。本州での豊作があって価格が下落している影響は、これからかなと心配の声。観光・宿泊のキャンセルが広がることで、食材が流通していかないことも不安要因です。「大企業もないなか第一次産業が基幹産業の町です。農家だけでなく、支えてくれる町全体が持続的に生きられるように」と松本喬一副組合長さん。

 収入保険やスマート農業なども話題になるなか、「農家は順序よくリタイアとはなりません。高齢でも農業を続けている方もいるなか、政策の支援がなければ『もうここまで』と思う農家も一気に出てしまいます」との現状や、「最低限の食料自給率というものを、コロナのもとで、あらためて考える時ではないでしょうか」との問題提起を重く受け止めたい。歯止めなく食料輸入は見直すべきです。

 洞爺湖町では温泉観光協会の大西英生会長、洞爺観光ホテルの三浦和則社長らとの懇談。GoTo により観光客が増えて助かった実態はあります。国の補助事業を使って、冬も湖上での花火打ち上げを開催すると具体化してきました。ところが年末年始のかき入れ時での GoTo 停止が発表されて「ほとんど宿泊がキャンセルになるかも」と心配の声があがっています。春先の融資だけでなく有珠山噴火での既往債務もあるだけに、さらなる融資を受けることは苦しい実態をうかがいました。

 特に心に残ったのが「働く仲間を守りたい」ということでした。「一番の話題は雇用調整助成金。感染の初期は金額も低くて、その時にやめた仲間もいました。その後に金額が増えて、それを早く決断してくれればやめないで済んだのに、と思ったのです」「失業給付を受けてもらうことは最後の手段。何より町に他の仕事もないのに、仲間を切るようなことはできません」などの話に、2月末までとした特例延長は5月の連休や6月まで再延長すると、早く政治決断すべきだと痛感しました。

 今後の GoTo の見直し方についても議論になりました。土曜日に観光客が片寄るなかで平日とのバランスを取れる割引率や、期間が終われば一気に割引ゼロにするのでなく段階的に減らしていくなかで持続的な経営支援につながるようにすることなどを聞くなかで、制度設計のちぐはぐさに現場が振り回されてきた実態がわかりました。

 洞爺湖町商工会では鈴木雅善会長からの「町のことを知っている地方自治体が使えるお金を増やして、支援しやすくすることに尽きます」との言葉を、わが意を得たりの思いで聞きました。町では観光用商品券も発行し、それが地域にも循環しています。一時的なカンフル剤であっても、日銭を必要とする商店には大事な施策です。雇用調整助成金特例の延長については、鈴木会長からも要望がありました。

 観光客の平均消費単価に減少分を掛けると、今年は60億円近い損失と計算されるとのこと。関連業者や「道の駅」などの売り上げ減少も合わせれば、町の一般会計73億円をも超えかねません。観光を主としている町にとってこれだけの打撃は大きく、「このままの状況が続くようなら、継続か廃業かと迷っている経営者も多い」との実態を重く受け止めねば。コロナが終息しても、立ち直れないところまで業者が落ち込んでしまえば回復できなくなります。

 豊浦町・村井洋一町長からは、主力産業の1つであるホタテ養殖の現状をうかがいました。噴火湾では原因不明のホタテへい死が3年ほど続き、そこに世界的なコロナ禍で輸出も止まり価格安が襲いかかるという苦難に漁師は見舞われています。各地で持続化給付金の申請も広がりましたが、「へい死が続くようでは、若い漁師も『このまま続けられるか』と考えてしまう」と村井町長からも心配の声が聞かれました。

 海水温が表面だけでなく、ホタテが耳吊りされる下段まで温度が変わらなくなっているともいいます。10~20m下まで海水温が上がったことを示すものです。気候変動の影響がホタテ養殖にも影響を与えているのかはわかりません。だから研究が必要ですが、海流などを調べる計測用ブイの設置が遅れているとの話もうかがい、国会を通して確認することも約束しました。村井町長とは新幹線トンネル残土やバイオガスプラントについても意見交換しました。

 切迫した状況が各地に広がっていることを実感した1日でした。しっかり反映していきたい。懇談には吉野英雄伊達市議、立野広志洞爺湖町義、山田秀人豊浦町義が同行してくださいました。街頭宣伝にも党員・後援会員さんが足を運んでくださり、本当にありがたかったです。

 【今日の句】忘年会 してる場合じゃ ない総理

2020年12月16日水曜日

歴史から学ぶことこそ

 今日は松橋ちはる道9区予定候補と白老町へ。民族共生象徴空間(ウポポイ)にも初めて伺いました。今は予約制になっているため観覧者も少なく、落ち着いて広い館内をまわりながら学ぶこともできました。

 しかし、じっくりと見てまわるなら1時間ではまったく足りない。開業まで短期間の準備期間だったことを考えると、アイヌ文化や歴史の展示をよくぞここまで整理されたとも思いました。あらためてアイヌ民族の基本を学ぶという点では、多くのことを学べると思います。足を運ばれることをお勧めします。

 一方で、アイヌ民族への差別や、文化・言語などを奪われた歴史の記述などは不十分との意見もあります。和人との交易が発展するなか、アイヌが賃金労働者として商人に雇われるようになったもとでの搾取や、その経済関係も通じて日本語や和人の文化が強制されていった記載などがあり、さらなる解説などあれば認識も深まると思いました。今後の課題です。

 共生との名がある以上、歴史を正確にとらえることが第一歩です。ウポポイを観光的な価値ばかりで位置づければ、共生という理念は薄らいでしまいます。加えて国会議員や道議からも差別や偏見を増長する・増長しかねない発言が繰り返されています。差別を許さない世論づくりは、アイヌ当事者だけでなく、みんなの仕事だと私も発信していきたい。

 ちなみに、アイヌと和人の交易が広がるもとで、和人から天然痘が持ち込まれたため一時的にアイヌ人口が減った時代がありました。今のコロナ禍を思うと、あらためて歴史から学ぶ必要があると痛感しました。

 その後に松橋さんとは町内7ヵ所で街頭宣伝。大型トラックから窓を開けて手を振る運転手さん、大きく手を上げて買い物へ向かう方もいたりと激励されました。松橋さんや富岡苫小牧市議が以前に生活相談を受けたという方ともバッタリ出会い、「共産党は弱い立場の人の味方だもんね。がんばって」との激励もいただきました。

 氷点下の街頭宣伝がしばれましたが、このような出会いがあるから嬉しいものです。明日は伊達市・洞爺湖町・豊浦町をまわる予定です。

 【今日の句】どの時も 抑圧政治は 許さない

2020年12月15日火曜日

政権交代を本気でめざす

 今日はオンラインによる中央委員会総会に参加。衆議院の解散・総選挙は来年4月以降が濃厚というもと、総選挙躍進への「特別期間」に取り組むことを確認しました。北海道での比例議席奪還へ、私もこれまで以上に力を尽くしたい。

 新型コロナで無為無策の菅政権。これまで強権ぶりと冷酷さ、説明拒否に「問答無用の体質」なども浮き彫りになって、とにかく早く新しい政治にしたい。全国で同じ思いが広がっているのを確認できましたし、党として「新しい日本をつくる5つの提案」も確認しました。

 ①新自由主義から転換し、格差をただし、暮らし・家計応援第一の政治をつくる、②憲法を守り、立憲主義・民主主義・平和主義を回復する、③覇権主義への従属・屈従外交から抜け出し、自主・自立の平和外交に転換する、④地球規模の環境破壊を止め、自然と共生する経済社会をつくる、⑤ジェンダー平等社会の実現、多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を--は、国民多数の声が反映しているもの。この要求を実現するには、政権交代が一番の早道です。

 改定された綱領の「威力」も交流されました。コロナ禍で資本主義の矛盾が現れています。格差の是正、ジェンダー平等、核兵器禁止条約の発効など世界の変化の一方で、中国の覇権主義・人権侵害ぶりは共産主義とは言えない。改定綱領に、これらの中心点が盛り込まれています。多くの方にお読みいただきたい。

 同時に、どんな状況になっても日本共産党が前進できる自力が必要です。どの党にも組織的な力があるなかで、日本共産党は「草の根の力」こそ原動力。若い世代での新たな注目の広がりも交流されて、元気をもらった討論になりました。志位委員長の報告は日本共産党 You Tube(こちら)で見ることができます。

 明日から西胆振方面へ。寒さに負けず、元気に訴えます。

 【今日の句】離れても 心ひとつの 会でした

2020年12月14日月曜日

コメの輸入は聖域か

 コメの消費が減って農家には転作を求めながら、輸入義務のないミニマムアクセス米は変更なしとは納得できない。道農民連の要請に、私も同席しました。コロナ禍による打撃は、農家にも等しく襲っているのです。

 道農民連から参加したのは副委員長の岸本さん、書記長の富沢さん。「政府も食料自給率向上を掲げながら、農産物輸入を見直さないのはおかしい。農家が安心して農業に励めるようにしてほしい」(岸本さん)、「コロナ対策と称した次期作支援金は条件変更がされたため、現場は混乱している」(富沢さん)など、道農政事務所にてまっすぐ訴えました。私からも「切実な要求を受け止めるべき」と迫りました。

 コメで言えば、高齢化の進展や食の多様化などで毎年10万トンずつ消費量が減っている今の日本。加えてコロナ禍で飲食店での需要も減っていることから、米価下落と来年の作付けを大幅に減らすというダブルパンチ。それなのに変わらずミニマムアクセス米は毎年77万トンが輸入され、その半分は決まって米国産です。バターや脱脂粉乳は輸入量を減らしたのに、コメの輸入は聖域扱いなのです。

 輸入したコメの保管費用にも税金を投入し、年数が経てば加工用などへ安く提供するわけですから、いったい何のための輸入なのか。私も現職のときに質問しましたが、政府はWTO下での「義務」と繰り返しています。実際は「輸入の機会を提供する」のであって、義務と言い続けるのは米国との密約があるからではないかと指摘され続けているのです。

 「過去最大の作付け削減にふさわしく、過去最大の転作支援を検討していると聞きます」と担当者。転作支援金の拡充は必要ですが、大元のコメ政策が従来どおりでは輸入米の比率が高まっていくことになります。コメが作れない悔しさはあるし、作ったら低価格というのでは農家はやっていけません。「心配はよくわかります」と応じるのであれば、その旨を本省へ反映をと私たちから強調しました。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、さまざまな日本の矛盾が浮き彫りになりました。農産物はじめマスクなど日用品も海外へ依存していたこと、医療や保健所の体制はギリギリだったこと、高学費のなか学生はアルバイトで生活を成り立たせていたことなど、この見直しこそが政治に求められているはずです。ところが菅政権は相も変わらず、ようやく GoTo も全国停止を表明するに至りました。支持率が大幅に下がったことが反映したのであれば、ここまでにならないとわからないのかとの思いになります。

 献身的に診察などをしている医師や看護師、高齢者や障害者を支える施設の職員は、旅行も飲食もガマンし続けてきています。医師会から医療の危機だと何度も発せられていたのに、あまりに政府の対応が遅い。命を守る本気さが見られない政治なら、やっぱり変えなければなりません。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】米国に 胃袋までも 握られる

2020年12月13日日曜日

性暴力を許さない社会へ

 党道委員会でオンライン「JCP With You」企画をおこないました。中心テーマは刑法改正で、NPO法人ゆいネット北海道・理事長の須田布美子弁護士、フラワーデモ北海道の共同代表ゆきさんから性暴力・性虐待などの実態や今後の課題などをお話しいただきました。私は日本共産党の姿勢や活動にも触れながらのコーディネーター役です。

 性犯罪にかかわっては3年前に、刑法が大幅に改正されています。3年後の見直し(つまり今年)が付帯決議にあるのですが、今年中の見直しは見送りになりそうです。改正の課題はありますし、フラワーデモのように社会的運動も広がってきました。その状況を多くの方に知ってもらい、さらに世論を広げたいと思っての企画です。

 先月、性暴力の被害当事者らでつくる団体 Spring が「性被害の実態調査アンケート」に取り組んだ結果を発表しています。回答は実に5899件で、それでも氷山の一角に過ぎません。被害を受けた時で最も多かったのが「何も言わず突然」、次いで「だんだんと身体を触る、触らせる行為を増やしていった」。被害は暴力や脅しを伴わないことが多く、被害の実態に即した刑法改正が求められています。

 ゆいネット北海道は、北海道・札幌市から委託されて性暴力被害者支援センター「SACRACH(さくらこ)」を運営されています。短時間にもかかわらず、須田先生から性暴力の実態や刑法改正の中心点、今後の課題などをまとめて話してくださいました。世界的にも性暴力根絶へと世論が広がるもと、日本では性暴力事件に無罪判決が相次ぐなど逆行している状況もあり、刑法改正とともに社会的課題としての問題提起もいただきました。

 ゆきさんは、このような無罪判決が出されたことに異議を唱えなければと思い、東京で始まったフラワーデモに関心を持ち始めたといいます。デモと言えば近寄りがたい印象もあるなかで、花を持ってスタンディングするなど表現方法も考えながら、刑法改正にも力をあわせていきたいと話されました。

 事前に寄せられた質問や、ゆきさんから須田先生への質問などもあり、私も多くのことを学びました。当初はシンポジウムのように会場を借りて実施する予定だったのですが、コロナ禍でオンラインとなってしまったのが非常に残念。今日の内容は編集して党道委員会 You Tube にアップする予定ですので、ぜひご覧になってください。

 意思に反する性交は、国として放置してはならない重大な権利侵害です。心身ともに傷つけられた方々も、それを口にすることには勇気がいるし、逆に責められてもしまうのが今の日本の現実です。自民党・杉田水脈衆議院議員のように、政治の側から追い詰める発言まで平気で出されています。本当にとんでもない。被害の実態に見合った刑法改正はもとより、さらに前へ進めていく決意が政治の側に求められています。

 政治の世界は長く男社会で、今も女性の政治参加は限られているのが現実です。日本共産党のなかにも男性中心社会の反映が残されていて、自己改革をしようと志位委員長みずから述べたように、まだまだ党自身も私も途上にいます。性の課題は誰にも突きつけられる課題で、正面から向き合うべき課題です。「ジェンダー平等」と言うのは簡単ですが、みずからの問題として引き寄せながら発信・実践していかなければと感じた1日でした。

 【今日の句】まだ声に ならない声を 受け止めて