2023年12月31日日曜日

今年もありがとうございました

 2023年も残り数時間。来年こそは、くらしの安心や平和な世界を実感できる年にしたいですね。さて、今年の私の3大ニュースは--。

 ③義父が亡くなる(1月)

 昨年末に入院先で亡くなり、正月もなく葬儀にて見送った年明けとなりました。長く酪農を営み、いつも働き者の義父でした。釧路市での演説会などへ何度も来てくださり、激励いただいたことも忘れられません。議席回復で恩返しをと、決意を新たにしています。

 ②統一地方選で候補とともに奮闘(4月)

 道議・札幌市議で悔しい後退となりましたが、札幌市では市長選でも大争点となった冬季五輪招致について、世論と論戦の力で撤退するに至りました。

 地方議員の地域密着と粘り強い活動には、本当に学ぶことばかり。道議会では鈴木知事に正面からモノ言う議席の値打ちが、あらためて浮き彫りになってきています。このがんばりが国政へ反映・連携できるよう、私もがんばらなければ。


 ①イスラエルのガザ攻撃強まる(10月)

 ハマスによる無差別殺傷も許されませんが、イスラエルによる常軌を逸したジェノサイドは到底許されない。これまでもパレスチナ人への人権侵害や空爆・殺害がくり返されてきたし、今回こそは止めさせなければなりません。

 街頭宣伝や北海道パレスチナ医療奉仕団が呼びかけた集会やデモ行進への参加を通じて、「命を奪うな」との熱い思いを持たれている方々が多くいると、あらためて気づきました。一刻も早く停戦へと、引き続き声をあげていきたい。

 世界では戦争や攻撃、国内では物価高騰に人権侵害など、暗い話題ばかりを思い返してしまう1年でした。個人的には、かつて経験がないほどの猛暑が本当に厳しかったです。

 来年は明るさを取り戻せる1年に。あらためて今年1年、本当にありがとうございました。

 【今日の句】一兎さえ追えず 卯年は暮れていき

2023年12月30日土曜日

困った場合はご連絡を

 党事務所としては、今日が一応の仕事納め。来月の党大会を前に、北海道でも今月は「しんぶん赤旗」購読者が大幅に増えました。あわせて応援・激励もいただき、本当にありがとうございます。こつこつとがんばる党員・後援会員さんの努力にも励まされました。

 年末年始も、党の各事務所では留守番体制を敷いています(一部を除く)。「しんぶん赤旗」輸送・配達上の対応が主たるものですが、相談が寄せられることもあります。

 年末年始は役所等が閉庁していますが、切迫した場合の対応をしている自治体もあります。厚労省から11月に、都道府県や政令市・中核市へ「年末年始における生活困窮者支援等に関する協力依頼について」という事務連絡が出されています。

 くらしに困った場合は、お住いの町の役所に連絡されてみてください。日本共産党の各事務所への連絡は、こちらでご確認ください。年始から街頭宣伝などに出ている地方議員もいますので、遠慮なくお声がけください。

 年の瀬にもかかわらず、自民党の裏金疑惑にかかわる任意聴取などが続けられています。こんなカネまみれの政治は、年末の大掃除とあわせて一掃したいものですね。

 写真は年明けから使う、新しい私のリーフです。

 【今日の句】年末に 物価の高さ 身に染みる

2023年12月29日金曜日

「しんぶん赤旗」も「ほっかい新報」もご購読を

 11/28付ブログで紹介した、清末愛沙・室工大大学院教授との対談を掲載した「ほっかい新報」新年号が刷りあがりました。次号に続くほど、平和・くらし・人権について縦横に語った盛りだくさんの内容です。

 「しんぶん赤旗」は全国向け政党機関紙ですが、「ほっかい新報」は北海道を中心としたものです。購入希望の方は、北海道内の日本共産党地区委員会(こちら)にお訊ねください(数に限りがあります)。1部80円・月ぎめ230円です。

 対談は、イスラエルによるガザ攻撃から始まっています。暗い思いを抱えた1年になりましたが、国内外で「イスラエルのジェノサイドを許すな」の世論が広がったことに希望を持ちたい。くらしや人権の面でも「黙ってはいけない」という、うねりが広がった1年でもありました。

 新しい社会を多くの方が願っているなかで、2024年は連帯・連携の輪を広げていく年にしよう。そんな展望を語り合う対談になりました。ぜひ「しんぶん赤旗」ともども、「ほっかい新報」をお読みになってください。

 今年も残り3日となった今日も、自民党議員事務所への家宅捜索がおこなわれるという異常事態。裏金疑惑への怒りの声は尽きません。年越しが心配という方がいるという一方で、カネと利権にまみれた政治を続けさせるわけにはいきません。

 【今日の句】どの国に生まれど 平和な毎日を

2023年12月28日木曜日

今こそ野党は構想を示して

 今日は札幌市中央区へ。自民党議員への相次ぐ家宅捜索や柿沢議員・秘書の逮捕に、訪問先では「テレビを見てた。本当にひどい」と怒りの声が次々と。「応援になるなら」と「しんぶん赤旗」の購読も増え、期待に応えてがんばろうとの思いも新たにしました。

 「かつて社会党員だったんだ」という年金生活の方は「昔は国鉄も(ストで)よく止まったしなあ」と言いつつ、「今度はがんばってよ」とあたたかい激励。スナックで働いているという方は「共産党の言うことはよくわかる」と入党申込書を受け取っていただき、検討してくださるとのこと。

 「しんぶん赤旗」で気になる記事は切り抜いているという方は、「身近な問題に取り組むとともに、『日本をこうする』という構想を、今こそ野党が示してほしい」とのご意見。日本も北海道も行きづまっているのですから、大元から変える党の政策を、どんどん広げていかなければ。

 公的・公共分野を重視して生活の土台を立て直すこと、ケアワーカー・エッセンシャルワーカーの位置づけを抜本的に高めること、食料・エネルギーの自給率向上、基本的人権の尊重とあわせ個人的には「教育立国」こそめざしたい。できないはずはありません。

 自民党の金権腐敗ぶりは、まだまだ表に出てくるかもしれません。真相解明はもちろん、広がる政治不信を前に、新しい政治の姿や日本の針路、「やればできる」ということを広げたい。いろいろと学ばされた1日でした。

 【今日の句】くりかえし 危機感とだけ 言う総理

2023年12月27日水曜日

話題は郵便はがき代の値上げにも

 今日は札幌市東区にて、党員・後援会員さんと地域訪問。自民党の裏金疑惑は「しんぶん赤旗」のスクープが発端だったことを伝えると、「そうだったの!?」と驚いて購読してくださるなど、いろんな出会いがあった1日。強い寒風に心が折れることもなく、こつこつと歩いて回ってきた地域のみなさんに敬服です。

 年末年始とお金が必要な時期に物価高騰が続いていて、生活は楽ではありません。今日も「赤旗をとってあげたいけど、本当に生活が大変で」との話が。自民党政治がくらしを追い込んできたことを、長く地域をまわってきたことで実感するのです。

 だから1度きりの所得税減税や給付金で、とても納得できるものでない。岸田首相の支持率が下がるのは当然です。「今度こそ議席を取ってもらわないと」との激励を、しっかり受け止めてがんばりたい。

 地域をまわりながら、今日の話題の1つが年賀状。先日、郵便はがき代が大幅に値上げされる報道もあり、「来年は年賀状をやめようかな」「今はLINEで連絡しあってるし」とも。郵政民営化によって何かと便利になるかのような幻想がふりまかれ、結局は負担増やサービス低下となっています。

 民営化万能論や新自由主義の誤りは、北海道でこそ明らかになったのではないでしょうか。公的・公共分野を再構築して、安心の土台もつくり直したい。明日もがんばります。

 【今日の句】民営化万能 もはや幻想だ

2023年12月26日火曜日

働く仲間で力をあわせ

 年末となると、2008年の「年越し派遣村」を思い出します。派遣社員に対する一方的解雇に、支援と連帯の輪が広がったのでした。あれから15年、非正規雇用の待遇改善はじゅうぶんに進まず、理不尽な働かされ方や長時間労働・各種ハラスメントも後を絶ちません。

 仕事を終えた後の方や、労働組合にかかわるみなさんと語り合いました。私からは党の「経済再生プラン」「非正規ワーカー待遇改善法案」を紹介しつつ、ここまで労働条件を悪化させた財界・大企業優遇の自民党政治を変えようと呼びかけました。

 働いているなかでの日ごろの疑問や、寄せられる労働相談の特徴なども聞きました。「ボーナスも出ない職場がある。とりわけ介護や福祉は国の支援が必要」など、切実な実態に胸が痛みます。こんな日本に誰がしたのか。

 自民党の裏金疑惑は、財界・大企業優遇の政治と一体のものと思います。パーティー券購入の「見返り」は、規制緩和や法人税減税など大企業の利益を増やすことだったのではないでしょうか。しわ寄せは労働者へ、そして北海道では地域の疲弊へとつながりました。

 非正規雇用が増やされ、国鉄・電電公社・郵便局は民営化を通じて地域から撤退・閉鎖などとなり、道立高校の統合・削減もあって、人口減少に拍車がかかった北海道。もう大本から変えなければと、参加された方から熱く語られました。

 働く仲間で力をあわせ、必ず自民党政治を終わらせよう。呼びかけに応えて、30代の方が入党してくれるという嬉しいことも。以前から日本共産党に投票していたとのことで、私も元気をもらいました。力をあわせれば、必ず社会は変えられます。

 【今日の句】貧困を広げた 自民の無反省

2023年12月25日月曜日

岸田首相は国民の不満をわかっていない

 朝の定例宣伝を終えて、今日は小樽市へ。「いつも応援してるよ」とのあたたかい激励や、せっかく来たのだからと「しんぶん赤旗」を再講読してくださる方もいて本当にありがたい。雪の坂道を踏みしめながら歩いていく党員さんの、粘り強さにも励まされた1日でした。

 官房長官を務めた松野氏はじめ、安倍派の幹部が相次いで任意での事情聴取を受けました。政治不信が極まるなか、岸田首相は経団連の会合で陳謝したとか。党内に改革組織をつくるようですが、真相解明へのイニシアチブを発揮する姿勢は見られません。これだけの大問題なのに他人事のようです。

 「自分たちだけ荒稼ぎして国民には増税だなんて、もっと国民も怒らなきゃ」「インボイスが始まって経理が大変になった。政府は(税金を)取ることばっかり考えてる」「憲法9条があるのに武器まで輸出するって、どういうこと」など、行く先々で堰を切ったように岸田政権への不満が出されます。

 岸田首相は、国民が何に怒っているか、わかっていないのではないか。みずから国会で「コストカット型の30年」による結果だと言っていたにもかかわらず、賃上げや社会保障拡充への具体策はなく、国民の多数が反対している軍拡増税や紙の健康保険証廃止などを強引に進めようとしています。国民の声など聞いていない、との不満が積もっているのです。

 昨日24日は、消費税法案が採決された日。初めは3%だった消費税も3倍化し、さらに物価高騰で生活も商売も苦しさを増しています。今こそ消費税減税へ、大企業や富裕層ばかりが潤う税金の仕組みを変えれば、財源はつくれます。大元から変えましょう。私も議席回復へ、明日もがんばりたい。

 【今日の句】この腐敗 もっとみんなで 怒らなきゃ

2023年12月24日日曜日

FREE PALESTINE

 「ガザの、パレスチナの命を救え!」集会とデモ行進(主催:北海道パレスチナ医療奉仕団)。道内でも旭川市・釧路市で、全国でも各地で連帯した行動がおこなわれました。私もプラカードを持って参加、1日でも早く停戦へといっしょにがんばります。

 札幌駅前の集会では、高崎暢弁護士、奉仕団団長の猫塚義夫さん、医師の香山リカさん、室工大大学院教授の清末愛砂さんなどがスピーチ。西ほなみさんの「クリスマスを喜べない」という切々たるスピーチや、エジプト人留学生の「FREE PALESTINE」との熱い訴えに、拍手も広がりました。

 デモ行進のときの気温は、表示されていた温度計で0℃。しかし、寒さに負けず「NO NO GENOCIDE」などのコールはとても熱い。この瞬間も広がっているかもしれない犠牲を思うと、黙ってはいられないのです。

 デモ行進には若い世代の注目はもとより、外国人観光客からの連帯のサインがありました。デモ到着地近くの大通公園ではクリスマスイベントもあり、コールも聞こえているようでした。

 直接の攻撃だけでなく、不衛生によるものや必要な医療を受けられないゆえの犠牲も増えている現実。病院や学校、国際機関・ジャーナリストまで攻撃するとは常軌を逸しています。

 猫塚さんの「声をあげることで空爆の1つでも思いとどまらせることができれば、何人かの命を救うことができます」との言葉が、心に残りました。国際的にはイスラエルと米国の孤立が深まっているし、あきらめずに声にしていきましょう。

 【今日の句】虐殺の ない世界こそ 贈らなきゃ

2023年12月23日土曜日

仲間が増えると嬉しい

 今日は札幌市白石区・厚別区へ。子育て中のお母さんや私と同年代の方が、相次いで入党されて嬉しい限り。お2人とも日本共産党との接点は生活相談でした。「苦難あるところ日本共産党あり」という党の原点に、あらためて立ち返らねばと思いました。

 党員さん宅に来るなり泣き出した子を、なだめながらいっしょに来られたお母さん。シングルで2人を育てていながら悲壮感を見せず、自民党の裏金疑惑に「ひどいですよね」と一言。いろんな苦労もあったのですが、相談に乗ってきた党員さんと乗り越えてきたのでした。

 カネと利権にまみれた自民党政治のもと、負担は庶民に押しつけられてきたことを私から話しました。うなずきながら聞いてくださり、「何もできないんですけど」と言いながら入党申込書にサイン。スマホの動画を見ながら、やりとりを気にしてチラチラ視線を送る子どものめんこいこと。心あたたまる入党となりました。

 困っているときの相談先として日本共産党を紹介したのは、この方のお母さんだったそうです。地域のつながりの大事さを実感しました。

 私と同年代の方は、くらしと仕事に行きづまり、たまたま検索して見つけた相談先が日本共産党だったとのこと。忙しいであろう相談員が、2時間も3時間も話を聞いてくれたことに感激したそうです。その方から勧められ、「しんぶん赤旗」を読むようになったとのことでした。

 病気のお父さんが、党の街頭宣伝が近所である時に応援に来てくれていたこともわかりました。「申し訳ないけど、ここまで相談にのってくれる党は他になかった」と、この方も入党申込書にサイン。相談にのってきた党員さんと、嬉しい握手となりました。

 日本共産党の強さは、このような地域・職場・学園に密着していること。庶民の立場を貫けるのは、汚いカネにまみれず、政党助成金も受け取っていないからこそ。その真髄を肌で感じてもらっての入党ですから、私も本当に嬉しい限りでした。

 訪問先で、「猿山のボスのように、自民党はふんぞりかえっているようだね」と話された飲食店主さんや、「志位さんが好き。今こそ政治を変えるチャンスでしょ」という方が「しんぶん赤旗」を購読してくださいました。いっしょに歩いた党員さんもビックリされたほどでした。

 「裏金疑惑を絶対に許したらいけない」とお怒りの方も、地域で仲が良かった党員さんとの結びつきで「しんぶん赤旗」を購読されていたとのこと。こういう結びつきが全道・全国にあるのですから、力をあわせれば議席奪還だって見えてくるはずです。

 訪問の合間に、サンタの衣装をこしらえた厚別区後援会のみなさんとJR新札幌駅前にて街頭宣伝。今冬一番かという寒さでしたが、来られたみなさんの熱い思いが伝わった1日でした。

 【今日の句】この子へと 平和と安心 残したい

2023年12月21日木曜日

町の元気に必要なのは

 今日は深川市・沼田町へ。深川市では2006年に市長が官製談合事件で逮捕された歴史もあり、自民党のパー券・裏金問題へ怒りが続々。当時の市長候補だった北名照美前市議と表敬訪問にもまわり、沼田町では篠原暁町議とともに住民のみなさんと語りあいました。

 今朝の「朝日」で「赤旗に 白旗あげる 自民党」という川柳が掲載されたという話題から始まり、「みんな生活が大変なのに、自民党は金もうけか」「金額が少なければ立件されないようなことはおかしい」と話が尽きません。中途半端な幕引きは許さない世論にしようと、私から呼びかけました。

 間もなく就任1年となる田中昌幸深川市長への表敬訪問では、農業や地域振興が話題に。米どころの深川市ですが、農業産出額では畜産の割合が増してきているといいます。「農業が元気になれば、町全体も元気になるのが深川市」ですから、高止まりしている飼料代への心配は尽きません。

 人口減少のもとでの資格取得や規制のあり方、地方交付税が占める割合が高い市財政など、北海道の自治体に共通する課題では率直なご意見もうかがいました。あたたかい激励もいただき、しっかり国政へ反映できるよう力を尽くします。

 きたそらち農協では、今夏の猛暑による米やソバへの影響、水田活用交付金の見直しなど当面の課題とともに、そもそも農業政策がどうあるべきかにまで話が及びました。「これだけの収入が確保できるという適正価格が示されないと、新規就農者も増えてこない」との一言は、私も同感。価格の安定なくして農業経営の安定なし、なのです。

 何もかもが値上げのなか、米価は生産費に見合った値上げができていません。効率的な生産をと農家は迫られ続けてきましたが、それも限界。再生産できるだけの価格保障・所得補償に、本来は国が責任を負うべきです。食と農を大切にする日本をと、確認しあえる懇談になりました。

 沼田町では「シャッターを下ろした店舗が、商店街で目立ってきました」と篠原町議。この1年で呉服店、クリーニング店、飲食店などが閉店したそうです。コロナ禍に物価高騰、人口減少による消費減少が重なってきた結果でしょうか。ちなみに留萌市から来る生協の戸配も、先週末からの豪雪の影響で延期の電話があったとか。

 留萌本線のバス転換も控えた沼田町なので、交通手段の確保も話題にのぼりました。あらためて国鉄の分割・民営化から始まる構造改革路線が、地域の土台を壊してきたことを痛感させられます。この自民党政治を大元から変えねば。

 【今日の句】全容の 明らかなしに 納得なし

2023年12月20日水曜日

日本共産党は世直しネットワーク

 今日は札幌市清田区・南区へ。清田区では伊藤りち子・道3区予定候補、吉岡弘子札幌市議との街頭宣伝に多くの党員・後援会員さんが駆けつけてくださり、迫力ある手作り横断幕には道行く方の注目が集まりました。

 訪問先でも自民党のパー券・裏金疑惑についての怒りが出され、「今度の選挙では自民党を減らさないとダメだね」との声も。「テレビで『しんぶん赤旗が初めに報じたもの』と言っていて、うれしくなったよ」という方もいらっしゃいました。

 「母の介護が終わったと思ったら、病気の弟の面倒を見ています」「認知症の母を介護して、自分の時間も取れないほどでした」と、相次いで介護の苦労を聞きました。介護職員の不足についても詳しく、「札幌も10年後、大変なことになるのでは」と実感を込めた言葉を重く受け止めました。

 「少ない年金で生活してるというのに」「低賃金で働く若者たちがかわいそうで、どうにかできないでしょうか」と、切実な実態もうかがいました。くらしの大変さがあるからこそ、カネ目当ての自民党政治への怒りが倍増しているのです。

 イスラエルの大量虐殺に心を痛めていた方は、「日本もずっと米国に従ってばかりだもんね」と一言。長く日本共産党を支持してきた方ということがわかり、入党のお勧めにも検討しておくとのことでした。嬉しいですね。

 地域・職場・学園に根を張る日本共産党のネットワークが、もっと各地に広がれば、変化は必ず起きるはず。「世直しネットワーク」づくりにと、明日もがんばりたい。

 【今日の句】真冬日は かすかな光も あたたかく

2023年12月19日火曜日

語れば希望は見えてくる

 今日は旭川市へ。一昨日からの大雪で路肩には雪の壁、道路は大渋滞でしたが、地域の方や大学生と語り合う機会をつくっていただき、学ぶこと多き1日となりました。おぎう和敏・道6区予定候補、真嶋隆英市議といっしょの「語るつどい」は話が尽きないほどでした。

 「自民党の裏金の問題、どうなってるんですか」と、今日も話題は「政治とカネ」から。安倍派・二階派へ東京地検特捜部の捜査が入った今日も、「どこかで手打ちがされて、中途半端に終わるのでは」との声も。多くの方が東京地検の本気度に注目しています。

 定例市議会が終わり、真嶋市議が持ってきた市議会報告を見た方が「全戸に届けたい。もっと共産党のことを知らせないと」と話されたのにはびっくり。聞くと80歳とのことですが足腰は元気だからとのことで、もう自民党政治を変えなければとの思いの強さが伝わります。

 大学生の思いも熱い。「社会のことを学びたくて」と民青同盟に加盟したという方は、子どものころから感じてきた社会の矛盾についても話されました。

 入学前まで日本共産党のことを詳しく知らなかったそうですが、地域の党員さんと仲良くなって、「Kさんは、私の旭川のおばあちゃん」と嬉しそう。Kさんは今日も、おにぎりなどを持ってきてくれたのでした。

 カネにまみれた政治に、怒りが広がっています。誰もが願っている政治とは、くらしの安心や希望の道が示されることなのに、失望感ばかりが広がっている現状です。あきらめないで、政治を変えよう。明日も元気に訴えていきたい。

 【今日の句】大臣の 代わりもいない 崩壊か

2023年12月18日月曜日

働き手不足を、本当にどうしたらいいのか

 朝の定例宣伝を終えて、今日は洞爺湖町へ。自治体合併前から地方議員を9期つとめた、たつの広志・道9区予定候補と街頭宣伝や懇談にまわりました。今年一番の寒さに加えて雪も降り、厳しい季節なんだと痛感。今野幸子・小林真奈美の両町議も同行してくださいました。

 JR洞爺駅前の宣伝では、ちょうど外国人観光客がバスへ乗り込むところ。言葉は通じてないでしょうが、もの珍しくカメラを向ける方がいました。こんな天気で宣伝してるなんてと、思ったでしょうね。

 小選挙区9区は、自民党・堀井学衆議院議員の地域(比例復活)です。5年で1000万円超の裏金を認めつつ、使途はじめ実態は明らかにしていません。さまざまな報道が続き、あきれや怒りの声が洞爺湖町内にもあふれています。国民には増税を押しつけながら、カネと利権にまみれた政治は変えようと訴えました。

 町商工会や観光協会へ、党の「経済再生プラン」を届けての懇談は率直な意見交換の場に。賃上げの必要性はわかるけれど中小事業者の現状では困難であることや、収穫時のパートさんの賃上げは農家にとって厳しいとも。負担が重い保険料の減免や控除はじめ、原資をつくるために複数の対策が必要と痛感です。

 働き手不足は深刻です。住民生活に直結する医療・介護や建設業ほか、バス・タクシーの運転手不足でJR駅と温泉街、温泉街と昭和新山などの接続も十分ではないのです。遊覧船の船員など、観光地ゆえ必要な特別資格を有する方の確保も不安ばかり。コロナ前までの観光客数に戻りつつあるものの、ホテルも従業員不足で満室にできません。

 「怖いのは、どの業種も成り立たなくなること」との言葉が重い。本州からの移住・定住を呼びかける対策はじめ、地域の要望もしっかり反映していきたい。あわせて、一部大企業ばかり優遇されてきた経済政策からの転換や、国内消費の拡大につながるくらし応援策を今こそ、です。

 自民党政治のゆきづまりは、地域をまわると強く実感します。働き手不足の解消は難題ですが、1つ1つの打開に力をあわせたい。

 【今日の句】地域こそ 持続可能へ 国あげて

2023年12月17日日曜日

日本共産党が今こそ前に

 来年1月の党大会を前に、今日は北海道党会議(前期)の1日。決議案を北海道に引き寄せて練り上げ、強く大きな党づくりをと熱い討論になりました。こうして民主的に議論を積み重ねていく日本共産党の姿も、ぜひ多くの方に知ってほしいのです。

 底なしのパー券・裏金疑惑で、支持率が1割台にまでなった岸田政権。自民党全体が機能不全であるとともに、突き詰めれば「財界・大企業の利益最優先」「米国いいなり」という自民党政治の破たんが、ボロボロと現れているということでは。こんな政治を早く変えようと、意気高い発言が続きました。

 「もう高齢者ばかりだ」と言っていた支部が、新しい党員を迎えて活気づいた発言。切実な要求に応えるなかで、党への信頼が広がっているとの発言。何より若い世代が次々と仲間を増やしている発言には、大きな拍手が湧きました。ベテラン世代が10代・20代の発言を真剣に聞く、これも日本共産党ならではと思います。

 「国民の苦しみを知っていて、それに応えられるだけの党をつくらないでいいのか」との発言がありました。まだまだ声にならない声を聞かなければならないし、党の政策や草の根の力も、さらにさらに広げていかなければ。その思いを全道の代議員で共有しあう、大事な会議になりました。私もがんばりたい。

 【今日の句】自動には 変わらないから さあ前へ

2023年12月16日土曜日

子どもに安心を、学校に余裕を

 北海道は今後、台風並みの暴風雪に襲われる地域があるとの予報。明日は全道から代議員が参加する道党会議で、準備をしながら、もろもろ心配になります。道内各地のみなさんも、どうぞお気をつけください。

 十勝管内をまわった先日、十勝まちづくり研究会が編集・発行する「2023年 十勝子ども白書」をいただきました。研究会は2010年に設立され、「白書」は隔年発行されてきました。今回が6冊目となります。ちなみに表紙は、漫画も描くネイチャーガイド・斎藤彦馬さんによるもの。ていねいな描写に、じっと見入りました。

 編集委員会の代表を務める明神もと子さんは、道教育大学大学院・釧路校で私がお世話になった恩師です。ありがたいことに先日の街頭宣伝にも来てくださり、変わらぬあたたかい笑顔で励ましてくださいました。

 「白書」と言うと、緻密な統計・分析や難しい教育理論を想像しがちですが、子どもたちの実態や課題が具体的にわかり、「重い気持ちにならず、むしろ勇気が湧いてくる」(読者の感想)のが本書の特徴です。十勝に根ざし、さまざまな分野で子どもにかかわる方々の執筆だからこそ、多面的に地域と子どもたちの結びつきも見えてきます。

 先日の「語るつどい」のなかで、学校に行けなかった子が、祖父母の家から通えるようになったとの話がありました。実父母やきょうだいとの関係は聞きませんでしたが、その子にとっては祖父母の家が安心できる居場所となったようです。子どもたちには「安心」が、成長や行動への「発射台」になるものです。

 その子が学校に行くようになったら、同じく学校に行っていない友人へ「いっしょに行こう」と誘うようになったといいます。親や先生からの強制的な登校圧力ではなく、この場合は「仲間」がいっしょにいるから大丈夫、というメッセージが伝わることになります。登校するかどうかは結果論ですが、このように集団として、結びつきながら子どもたちが成長する姿に学ばされます。

 一方で、自民党政府による教育政策のもと、教員も子どもたちも余裕が奪われてきました。過度な競争は分断を招き、膨大な学習内容のもとで置き去りにされる子どもたちが生まれていきます。学校にこそ余裕をと、くりかえし訴えていきたい。

 【今日の句】政権の 視界不良も たださなきゃ

2023年12月15日金曜日

人権後進国から先進国に

 アイヌ施策推進法の見直しへ、先住権や差別解消などの課題について、紙智子参議院議員と懇談にまわりました。世界では過去の植民地化や先住民抑圧への謝罪・補償が広がるなか、日本はあまりに遅れすぎています。

 アイヌ民族と女性という「複合差別」解消に声を上げてきた多原良子さん、アイヌ民族政策検討市民会議、少数民族懇談会のみなさんから、率直な意見や提言をいただきました。多原さんとの懇談には、丸山はるみ道議も参加しました。

 推進法はアイヌを先住民族と明記した一方、具体的な先住権や差別禁止については踏み込まれてきませんでした。国が進めた同化政策や強制移住などへの謝罪も、かたくなに政府は拒んでいます。

 推進法をつくる際にも、当事者であるアイヌとの話し合いは十分ではありませんでした。今日も「法律の主語がアイヌではなく、自治体になっている」との指摘があり、ハッとしました。

 自民党・杉田水脈衆議院議員のアイヌに対する差別・侮辱の発言には、誰もが怒っています。法務局から「人権侵犯」とされた理由も、本人はわかっていないのではないでしょうか。自民党総裁として処分などをしない、岸田首相の責任も問わなければなりません。

 差別・ヘイトが繰り返されるのは、国として歴史的不正義を認めてこなかったからです。政府から独立した人権擁護機関の設置などの提言もいただき、紙議員も今後の論戦などに生かしたいと述べました。北海道での世論形成に、私も力を尽くしたい。

 なお、来年1月におこなう党大会の決議案にも「人権後進国から先進国に」と章を立て、アイヌ民族にかかわり、国連宣言に沿った人権尊重への前進をと方針にしています。参考にお読みください(こちら)。

 昼には札幌市白石区にて、伊藤りち子・道3区予定候補や佐藤綾札幌市議らと街頭宣伝。寒風のなか党員・後援会員さんが駆けつけてくださり、通りがかりにガザ人道支援募金への協力や「しんぶん赤旗」日曜版を読むよ、という方も。

 相談を通じて「日本共産党に命を救ってもらった」という方、私の恩師から呼びかけられたことをきっかけに「ずっと応援してきて、偶然に通りかかって初めて会えました」という方など、びっくりするような出会いも。元気をもらいました。

 【今日の句】本当に 民主国家の 日本かな

2023年12月14日木曜日

国民よりも業界利益か

 今日は幕別町・芽室町へ。政権支持率が1割台となった世論調査もあり、内閣の顔ぶれを変えても不信や不満はぬぐえません。「安倍政治の破たんだね」との声や、「そもそも自民党は(カネの問題で)昔から変わっていない」との声もありました。

 岸田首相が本気で政治改革をするというのなら、パーティー券を含む企業・団体献金の禁止へと踏み込むべき。しかし、昨日の記者会見でも具体的な中身は聞かれませんでした。これまでも「政治とカネ」の問題では、どこかに抜け穴がつくられてもきました。

 企業側からすれば善意でパーティー券購入のお金を出すわけではなく、何らかの見返りや関係維持を期待してのものになります。形を変えた企業献金であって、利権もからむ「政治とカネ」の問題は法律で禁ずるのが一番です。

 今日はマイナ保険証についての意見も相次ぎました。「そもそもマイナカードは任意のはずなのに、紙の保険証を廃止したら強制になる」「河野大臣の『イデオロギー的に反対する人はいつまでも不安』という発言は、問答無用という恐ろしい態度と感じた」と、疑問や怒りが尽きません。

 紙の保険証廃止は世論調査で反対が多数なのに、それをイデオロギーの問題というのは見当違いどころか敵視・悪意さえ感じます。医療機関でも機械の導入や維持への負担、慣れない患者への対応など直面している問題があるのに、それらを切り捨てるような強行を許していいのか。今の紙の保険証に、何の不都合があるというのでしょう。

 マイナ保険証の導入は、関係業界にとっては新たな市場となります。期限を区切って実行をと、経済団体からの要請もありました。自民党は国民のことより業界の利益優先かと、多くの方が気づいています。こういうことも重なった、政権支持率の低下ではないのでしょうか。

 幕別町は議会の合間を縫って中橋友子・野原惠子・酒井はやみの各町議が参加され、お2人が入党してくださり嬉しい限り。芽室町では私の公式LINEでつながっている方から、あたたかい激励もいただきました。励みに明日もがんばります。

 【今日の句】変えるなら 大臣よりも 政権を

2023年12月13日水曜日

泥船政権に期待などできない

 今日は帯広市へ。内閣不信任案が否決、臨時国会は閉会となれど、汚いカネにまみれた自民党への不信や怒りは収まりません。岸田首相の記者会見からも、本気で真相解明に取り組むかは疑わしいと思った方が多いのではないでしょうか。

 街頭宣伝では「がんばれ」との声がかかり、「語るつどい」でも「母親から日本共産党は戦争反対の党だと言われ、ずっと応援してきた」という方が入党を考えてくださるなど、本当にありがたい。物価高騰で苦しみ、先行きも不安というのに、自民党はカネと利権まみれかと誰もが怒っているのです。

 長崎屋やイトーヨーカドーが相次いで閉店を決めた帯広市だけに、買い物や地域経済が心配という意見もありました。新たな大型店の招致をとの声もあると聞きますが、大企業頼みの地域経済でいいのか、まちづくりについて市民を交えた議論が必要ではないでしょうか。

 コロナ禍や物価高騰で消費が落ち込んできたのが閉店のきっかけでしょうが、そもそもは「30年に渡り成長できなかった日本」だったことが問題です。消費税増税のたびに消費力は落ち、社会保険料や教育費の負担の重さも響いています。くらし応援の政治へ、今こそ本当に変えないと。

 世論調査でも、消費税減税は半数を超える声になりました。国会で山添参議院議員が「消費税減税の効果」について質問しても、その効果の検討さえ首相は拒みました。国民多数が求める消費税減税に背を向ける政権に、国民生活の安心をと期待できません。

 市議会の合間を縫って大平亮介・播磨和宏の両市議が駆けつけ、地域の声をもとにした論戦や要求実現の様子を話されました。くらしや地域に密着した日本共産党が、地方議会でも国会でも必要だと私も実感しました。

 裏金問題にしても、真相解明に向けて閉会中審査や証人喚問などはどうしても必要です。政治を変える力は国民の声。日本共産党が元気に、どこでも「政治を変えよう」と呼びかけていく、その先頭に私も立ってがんばりたい。

 【今日の句】隠ぺいと 利権の政治に 終止符を

2023年12月12日火曜日

もう自民党政治ではダメだ

 今日は音更町へ。ブログ表題は、ある中小企業役員さんの一言です。これだけのパー券・裏金疑惑なのに、保身と利権に固執する岸田政権に不満や怒りが爆発しています。野党の本気さを問う意見もあり、北海道でも応える活動をしなければ。

 定例会の合間を縫って神長基子・石垣加奈子・重堂聡の3町議が、地域のみなさんとの「語るつどい」に参加しました。地域住民との密着の深さこそ、日本共産党の根強さの1つなのです。

 冒頭の中小企業役員さんは「困っている人を放っておけない」と、とても情の厚い方でした。だからこそカネと利権にまみれた政治への怒りも強い。「いずれ入党するとは思うけど」と、日本共産党への信頼を口にされたのも、嬉しいことでした。

 語るつどいでは、「リクルート事件以来の大問題。どこまで検察は本気なのか」「こういう時は、筋を通してきた日本共産党にがんばってもらわないと」との声も。くらしも地域も追い詰められているような毎日なのに、自民党はカネまみれだなんて納得できないのは当然です。安倍派だけの問題だと、誰も思っていません。

 明日は臨時国会最終日。内閣不信任決議案も含めて、まだ流動的な状況です。多くの国民の不満が強まっているもと、その声に今こそ野党が応えなければ。明日もがんばりたい。

 【今日の句】さあ今だ 利権政治を 終わらせよう

2023年12月11日月曜日

利権構造にこそメスを

 底なしのパー券・裏金疑惑は、安倍派ばかりの問題ではないはず。カネと利権にまみれた政治の構造に切り込まなければ、根本的な解決にならないのではないでしょうか。内閣改造・人事一新だけでは、多くの国民は納得しないと思います。

 今日は道原発連・国民大運動北海道実行委員会の定例宣伝。署名用ペンのインクが出にくいほどの寒さでしたが、激励ともども署名してくださる方も。立ち止まって、原発ゼロ基本法案のパンフを読まれている方の姿もありました。

 福島第一原発事故から12年9ヵ月。どれだけ原発の危険性が指摘されようと、くりかえされた「安全神話」のもとで、あの過酷事故が起きました。カネの力で結ばれた「原発利益共同体」の構造が、安全を二の次としてきたことを忘れてはなりません。

 北海道へ避難してきた家庭の悲痛な叫びや、福島に残って農漁業を続けてきた農家・漁師の震えるような怒りの声を思い出します。原発事故さえなければ、落ち着いた・幸せな生活を送れていたかもしれません。カネの力で、多くの人の人生が狂わされたのではなかったか。

 明日、岸田内閣に対する不信任決議案が提出されるかとの報道がありました。これだけの疑惑を抱えながら説明責任が果たされず、政治不信を広げに広げているのですから、信任に値しないのは当然です。岸田首相みずから言ってきた「適材適所」は、誰が見ても完全に破綻しています。

 国民の声より、財界や米国の声が優先される自民党政治を早く変えなければ。解散・総選挙に追い込んで、必ず北海道での議席回復を。

 【今日の句】膿を出す 何度も聞いて きたけれど

2023年12月9日土曜日

更迭や内閣改造で済むことか

 「認知症の母の介護が本当に大変なのに、自民党はカネ集めばかりで、国民のことなんて考えていない」と、怒りの声が寄せられた新ひだか町。岸田首相が派閥を離脱しようとも、根本的な解決にはなりません。そもそも松野官房長官を筆頭にゼロ回答ばかりで、説明責任さえも果たされていないではありませんか。

 報道では松野官房長官の更迭や、年内の内閣改造まで持ち上がっています。東京地検の捜査は捜査で進むとしても、政治的・道義的な責任は国会で問われなければなりません。自民党は全容を明らかにして、パーティーを含む企業・団体献金禁止の方向へ進まなければ、多くの方は納得しないのでは。

 2人のお子さんがいる女性は「どんどん教育がひどいことになっている」。病気で休まれた先生の代替が見つからず、受験を前にした中学3年生でも自習時間にならざるを得ない実態があるといいます。子ども同士の荒んだ発言、心無い発言もあり、学校が安心できる場所にならないことにも胸を痛められていました。

 教員からも、子どもたちからも余裕や多様性を奪ってきた自民党政権下の教育行政。そして昨日うかがったような、農林漁業はじめ地域で先が見通せない息苦しさ。自民党政治をおおもとから変えないと、この国が本当におかしくなりかねないと危機感が募ります。

 「地域活性化に関心があります」という中学生にも出会いました。いろんなアイディアとともに「原発はダメだと思います」との一言も。未来を生きる次世代は、あきらめている場合ではありません。いっしょに考えて政治に反映させていく、ここにこそ未来があると実感です。私もがんばりたい。

 【今日の句】年末だ 利権政治を 大掃除

2023年12月8日金曜日

自民党は誰を守っているのか

 草を食む馬を横目に、今日は新ひだか町・新冠町へ。話題は基幹産業の農林漁業にとどまらず、ある農家はパー券問題で「もう自民党ではダメ」。不満の根深さが伝わります。

 新冠町はピーマン、新ひだか町はミニトマトや花卉の生産が盛んですが、ある花卉農家では「油類にかかる税金が多すぎる」と、燃油・資材高騰への悲鳴は尽きません。

 軽種馬産地にちなんだ「万馬券」というブランド米があるものの、米作農家は苦境続きで先が見通せず。その軽種馬は投資目的かと思われるほどバブル化していて、過剰生産への心配もあるといいます。

 雪の少ない日高地方ゆえ、施設園芸からの新規就農者は少なくありません。そのハウス農家が2018年の豪雪で倒壊に襲われ、急いで駆けつけ、国などへ要望したことを思い出します。新規就農者に対する支援策の充実も聞きました。

 一昨年には赤潮、今夏は高い海水温という変化に襲われた漁業者は、二重三重に苦しい。秋サケの漁獲はピークの1割に過ぎず、昆布も根腐れのため来年が心配されます。燃油などの高騰は共通です。

 さらに福島第一原発からのALPS処理水(=汚染水)放出で、中国へ輸出しているナマコやカレイなども行き先がありません。東電との補償交渉も厳しさが見え、廃業が迫られたという加工業者も。こうなると、五重六重に苦しい。

 そのうえ、農産物ともども価格転嫁が進まないのです。低賃金・低年金に重税・高保険料ですから国民の購買力も上がらず、そのため小売価格は安いまま。結局は生産側に、あらゆるしわ寄せが来るという構図です。

 いったい自民党は、誰を守っているのでしょうか。農家や漁師には生産性・水揚げと自己責任を迫りながら、自分たちは業界にパーティー券を買わせての裏金作り。現場から根深い不満が出されるのは当然です。たつの広志道9区予定候補が同席され、新ひだか町・川合清町議、新冠町・武藤勝圀町議には大変お世話になりました。

 この政治を変えようと、40代の方が再入党されたことが嬉しい。体を壊したため党の活動から離れていたのですが、あまりにひどい現状を憂いていたとのこと。歩けば希望は見えてくると、心から確信です。

 【今日の句】やり過ごす政府に 不満は最高潮

2023年12月6日水曜日

その声は届いているから

 今日は札幌市中央区へ。「イスラエルの攻撃を止められないのかと、自分の無力さにシュンとしてしまう」という一言に、今日の「しんぶん赤旗」カイロ特派員の記事を紹介しながら、いろんな形で世論を広げましょうと話し合いました。この記事に、私も朝から励まされたからでした。

 「しんぶん赤旗」は世界に特派員を置き、国際政治や市民運動の潮流を報道しています。カイロでは日本から派遣された記者のほか、現地の支局スタッフがいます。大国中心の報道に偏らない、リアルな変化が伝わってくるのは「しんぶん赤旗」ならではです。

 アラブの人びとの間では、同盟国を擁護する時だけ国際法を口にする欧米の欺瞞に対する怒りがあるといいます。ガザでは、米CNNや英BBCの取材を拒否する人が多いなか、日本共産党の立場を信頼して取材に応じてくれるとのこと。

 現地の支局スタッフは、ガザでの取材では日本共産党の立場を必ず説明しています。ガザで起きている危機の根源を見抜くことができ、国際法を踏みにじって占領を続けている国があるという事実が伝わるといいます。日本での人道支援募金活動の写真を示すと、謝意も示されるとのこと。

 「お金の問題ではない。遠く離れた日本の人びとが、ガザで何が起きているか、誰が被害者なのか理解し、連帯してくれることがうれしいのだ」(支局スタッフ・ファタさん)。遠く日本であげた声は、しっかり現地に届いているのです。

 ハマスに家族が誘拐されたイスラエル人からも、ハマスへの強い怒りとともに、「民間人とハマスは違う。ガザでの民間人殺害には全面的に反対する。即時停戦を求め、将来はパレスチナとの共存を望む」との話がありました。ネタニヤフ首相が、全面的に支持されているわけではないのです。

 冒頭の発言をされた方は「少し希望が見えてきました」とも。今日は、初めて「しんぶん赤旗」を購読するという方もいました。「日本が行きづまって、この先が暗い」という方からは、早く岸田政権を代えるために日本共産党にがんばってほしいと熱烈な応援も。

 こつこつと歩くことは、世界の平和と日本の変化へ道をひらくこと。多くの方と、引き続き語りあいたい。

 【今日の句】広げよう 命を守る 連帯を

2023年12月5日火曜日

北海道でもパーティー券

 組織ぐるみが浮き彫りになってきた、自民党の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑。今日の「語るつどい」でも、「パー券を買わされた」「実際に参加した」という方がいました。派閥任せでなく、自民党総裁である岸田首相が調査や説明に責任を負うべきです。

 今日は白老町・苫小牧市・むかわ町とまわり、冒頭に私から裏金疑惑に触れて話しました。そもそもパーティ券収入は、事実上の企業・団体献金。抜け穴としてのパーティーが、どんどん広がり億の単位までの裏金づくりにつながったのではないか。

 中小企業の経営にかかわり「パー券を買わされた」という方は、長く自民党員だったことで表彰を受けたばかりでしたが離党し、「もう政治にはかかわりたくない」と思っていたそうです。利権ぐるみの政治でも、地方に恩恵があればと自民党に在籍してきたと言います。

 しかし、中小企業に厳しく、大企業ばかりが優遇される経済政策が続き、見切りをつけての離党。日本共産党は「質問を見てても忖度がない」と、今回「つどい」に参加してくださいました。政治にかかわりたくないと思っても、どこかに希望を求められていたのです。

 若いころ「実際に参加した」という別の方は、きちんと会場に飲食物もあり、一応はパーティーの形式だったようとのこと。議員の話を聞いて、さあ食べようと思ったら、もう食事はなくなっていたそうです。話を聞かずに食べていた方が、多くいたのですね。

 コロナ禍もあり、飲食なしのパーティーが広がりました。田村智子参議院議員の質問で、岸田首相のパーティーは利益率9割だったことも明らかに。もはや実態は、形を変えた企業・団体献金だったわけです。そのうえ、政治資金報告書に書かれない裏金がつくられていたのなら、二重三重に悪質です。

 日本共産党国会議員団は、企業・団体献金の禁止、企業のパーティー券購入を禁止する改正案を提出しました。これこそ根本的な解決の道。企業・団体献金だけでなく政党助成金を受け取らなくても、政党の運営はできると身をもって示す党ならではの仕事です。しっかり国会で議論されるべきです。

 「この地域には20代の住民がいない、高齢者ばかりでは活力も出ない。同じような地域が各地にあると思うが、どうしたらいいのか」(白老町)、「名産のししゃもが獲れなくなり休漁。基幹産業の農業も販売収入は増えているが、今後の後継者不足が心配」(むかわ町)など、地域の存続をどうするか、今日は真剣な話し合いが続きました。

 苫小牧市では、大軍拡に走る岸田政権のもとで隊員獲得も念頭にした子どもたちへの浸透や、戦争で家族を亡くされた方の話、運転手不足によるバス減便の解決策などの意見・質問など相次ぎました。このままでは日本の未来は暗いと多くの方が感じています。おおもとから変える政策と、こうすれば実現できるという道筋を、ていねいに訴えていきたい。

 白老町は森哲也町議、苫小牧市では小野寺幸恵・冨岡隆の両市議、むかわ町では北村修・大松紀美子の両町議が、町の課題や議会の状況を話されました。どこにも日本共産党の地方議員がいるというのは、本当に心強い。次は衆議院の議席を回復して、全道の願いを反映させていきたいです。

 【今日の句】やましいと 思わないなら 説明を

2023年12月4日月曜日

なぜ気候危機に背を向けるのか

 また今年も「化石賞」を受けた日本。COP28で石炭火力発電所の温存だけでなく、原発の発電容量を3倍化することまで賛同しました。朝の定例宣伝で、気候危機対策に背を向ける岸田政権を変えようと訴えました。

 日本が「化石賞」に選ばれた理由は、アンモニア混焼により石炭火力発電所を活用しようとしている点。アンモニアは、経産省も「1㌧の製造に1・6㌧のCO2を排出」と説明していて、大部分は輸入に頼っています。実現の見通しも先で、緊急的な気候危機対策としても適切とは言えません。

 原発は脱炭素にとって必要と、岸田政権も電力会社もくりかえします。しかし、福島第一原発事故の収束は見えないし、コスト面でも原発は再エネより高額との試算も。「核のゴミ」処分方法だって決まっていないのに「3倍化」とは、あまりに無責任ではないのか。

 産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えるには、一刻の猶予もないはず。石炭火力発電所の廃止、日本のCO2排出量の6割を占める発電所と産業界などで省エネを強力に進めること、今ある再エネとの優先接続など、急いで取り組むべき課題は山積です。

 次から次へと出てくる自民党・パーティー券問題は、企業側からすれば何らかの見返りを求めてのもの。原子力行政と電力会社が結びついた「原発利益共同体」や、再エネ利権・汚職にかかわる秋元真利議員の逮捕など、根っこは同じではないのか。気候危機打開に背を向ける、こんな政治を早く変えましょう。

 【今日の句】情けない 地球壊しの 自覚なし

2023年12月2日土曜日

ケアを大切にした社会に

 道民医連や道医労連などが実行委員会を担い、4年ぶりの「国の責任で医療と介護の充実を求める北海道集会」。オンラインにて私も参加し、コロナ禍を経た医療・介護分野の厳しい実態を学びました。集会名どおり、国の責任こそ問われるべきです。

 実行委員長の小内浩さん(道民医連事務局長)が、コロナ禍を振り返りながらの基調報告。人口100万人あたりの感染者数は全国平均より低い北海道なのに、同じく死亡者数は大阪に次いで全国2位。最も医師が多い上川中部でもOECD平均並みですから、全道的には医療過疎地が圧倒的なのです。

 医療機関も介護事業所も経営が深刻化し、物価高騰が追い打ちをかけています。小内さんは憲法25条「国は‥‥社会福祉、社会保障、及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と引用して、「国の責任でいのちと暮らし、ケアが大切にされる社会を」と呼びかけました。

 道難病連・鈴木洋史さん、全医労道地方協議会・三上智子さん、「介護に笑顔を!」道連絡会・五十嵐修平さんによる、それぞれの立場での報告は胸に迫るものがありました。難病患者も医療・介護の職場も、今なお感染対策に神経を使っています。しかし5類化されて、国からのじゅうぶんな支援はなくなっています。

 ケアワーカーは人と人が接触せざるを得ないゆえ、まん延当初は家族にまで差別が及びました。濃厚接触でも職場に出られないため、少なくなった職員で懸命の医療・介護をおこないました。「じゅうぶんなケアができない」ことへの悔しさや不満もあったといいます。

 そもそも医師・看護師や介護職員は、ずっと人員不足のままでした。今日も「担い手が足りないと、いつまで言い続ければいいのか」と強調された発言がありました。ぎりぎりの体制でやってきたのに、政府が「やればできるじゃないか」と、さらなる社会保障の抑制に進むなら許されない。

 2010年に札幌市内のグループホームで、入居者7人がなくなる火災が起きました。夜勤が1人で、とても対応しきれませんでした。助けられなかったと自分を責めているのではと、火災現場で献花しながら胸を痛めたことを覚えています。

 その後、介護施設等へのスプリンクラー設置は進みましたが、そもそも職員を増やすべきとの訴えを前に、どれだけ国は本気の対策を進めてきたのか。医療・介護の現場に自己責任を求めながら、国が最も責任を果たしていない。だからこそ、このような集会を続けてきたことに大きな意義があったのです。

 医療・介護・障害福祉の報酬等トリプル改定が、来年に控えています。命と健康、人権を守ることを最優先とする日本へ、さらに声を大きくしていきたい。

 【今日の句】ケアにこそ 国は本気の 責任を

2023年12月1日金曜日

この時代にこそ鉄路の維持を

 氷点下のJR札幌駅前で「北の鉄路存続を求める会」の「いちの日」宣伝。今日からダイヤ改正した路線バスが運転手不足で減便のもと、鉄路までこれ以上減らしていいのか。公共・公営交通の存続・再生には、やっぱり国が役割を果たすしかないと私からも訴えました。

 広大な北海道で、民間事業者が交通・輸送網を維持するのは簡単ではありません。「乗る人が少ないから減便・廃線はやむなし」との意見は、人口減少・経済縮小や地域社会が維持できなくなっても仕方なしとなってしまいます。どこかで歯止めをかけなければなりません。

 バス転換しようとする根室本線や函館本線(山線)は、あらためて議論をゼロベースに戻す必要があるのではないでしょうか。確保できるかわからない運転手をあてにバス転換するというのでは、結局は住民が不利益を被るだけになるのですから。

 あわせて、鉄路を維持したときの活用策など、前向きの議論を進めてはどうか。活性化のためのアイディアは、住民から何度となく提案されてもいます。全道をつなぐ路線ですから、いち自治体だけの責任でなく、道のもとで積極的な議論を進めてほしい。

 日本共産党は昨年、「全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」を発表しています。鉄路の維持は地域社会にとって必要というだけでなく、気候危機のもと脱炭素社会に向けても必要です。EUでは鉄道の利用拡大が位置づけられています。

 北海道など経営上の困難がある地域は、国が必要な財政支援をおこなうべきです。長期的には、いわゆる「上下分離方式」にて国が責任を果たすよう求めます。ライドシェアといった規制緩和策ではなく、交通・運輸の公的な位置づけを強めることこそ必要ではないのでしょうか。

 目の前の利益最優先で地方を切り捨て、その結果が人口減少などにつながってきました。安全問題研究会の地脇聖孝さんも「地方切り捨ての政治の責任が問われます」と、厳しく指摘。根室本線の災害復旧と存続を求める会から、佐野周二さんがメッセージを寄せました。

 どの町にいても安心してくらせる日本へ。その土台づくりこそ急げと、私も声にしていきます。

 【今日の句】地方から 壊れる国に 未来なし

2023年11月30日木曜日

きっぱり招致は断念を

 札幌市の冬季五輪招致は、2038年までも困難になりました。今度の「しんぶん赤旗」日曜版では、やく・みつるさんの4コマ漫画に秋元札幌市長が登場(続きはご購読を!)。招致は断念して、これまでの基金を市民生活やスポーツ施設へと活かしてはどうでしょうか。

 秋元市長は今後について、早急に議論を進めるとしています。東京五輪をめぐる汚職だけでなく、石川・馳知事による「官房機密費を使って20万円のアルバム」発言など、利権まみれの実態が次から次へと出てきました。これでは市民の信頼が得られないのも当然です。

 札幌市にしても、五輪招致にあわせるような大型事業や都心再開発に、湯水のように税金を注ぐ計画でした。市民の強い願いである除排雪や子育て・くらし支援こそ優先をと、どこでも声があふれています。招致断念とともに、おおもとからの市政転換へ私も力をあわせたい。

 今日は札幌市南区・清田区へ。後援会員さん・「赤旗」読者さんには入党の呼びかけもしてまわり、前向きに検討してくださる方も。厳しい寒さの1日でしたが、多くの出会いに心があたたまりました。

 【今日の句】健全な五輪を みんな望んでる

2023年11月29日水曜日

野党が本気で立ち向かおう

 くらし支援にはほど遠い補正予算が成立。大阪万博やマイナ保険証の推進など、反対多数の民意をどう受け止めているのか。8130億円もの軍事費や半導体工場へ巨額の支援など、米国と財界へおもねり、くらしは後回しという岸田政権を早く変えなければ。

 今日は札幌市北区で、こつこつと地域をまわりました。「実は立憲(支持)なんだけど」という方は、友人のすすめで「しんぶん赤旗」を読み始めて半年。「共産党の言ってることは、そのとおりだと思うよ」との一言を、ありがたく聞きました。

 れいわ支持という方は「本気で政治を変えるなら、国会でおとなしくしてる場合じゃないのでは」。数の力に負けそうでも、強行採決の際は委員長席に詰めて世論に訴えることもしてほしいとの、もどかしい思いなどもお聞きしました。日本共産党への率直な意見もありましたが、それでも応援していますからとの激励も受けました。

 議席数で多数を占めていれば、どんな法案でも通すことは可能です。しかし、世論の力と結んで成立を食い止めた法案もありました。少数政党・会派にも質問の時間など保障すべきと、日本共産党は国会で粘り強く訴えてもきました。

 与党が横暴な運営をしたときに厳しく対峙できるのは、国会法や衆議院規則・参議院規則などにもとづいた対応をしてきたからでもあります。野党が規則を破れば、与党の規則破りをただす足場を失ってしまいます。この対応が生ぬるいというのは、見解の相違だろうと私は思います。

 党が違うのだから、見解や政策が違うのは当たり前。そのうえで、一致点を積み上げた共闘へ進まないと、今の選挙制度のもとでは政権を代えられません。与党にとって有利な仕組みや報道も多い日本だからこそ、本気の共闘で立ち向かわなければ、なのです。

 そのために日本共産党の議席を増やしてほしい。ぶれないで筋を通す力が、今の国会には必要です。そんな話をして、入党を前向きに考えてくださる方もいました。明日も力を尽くしたい。

 【今日の句】国民の 本気の怒りも 声にしよう

2023年11月28日火曜日

平和的生存権を真ん中に

 「ほっかい新報」新年号企画として、清末愛砂・室蘭工業大学大学院教授と対談させていただきました。パレスチナとイスラエル、憲法と日本の進路、北海道・矢臼別での平和運動など、テーマは多岐に渡りました。

 多方面に活躍され、知見も経験も豊かな清末先生との対談だなんてと、企画が決まったときから実は緊張していた私。昨年の参院選で応援演説をしてくださった時も、横にいて恐縮しきりだったのです。

 パレスチナ医療奉仕団・猫塚義夫団長との共著「平和に生きる権利は国境を超える」や、松本ますみ・室工大教授との共著「北海道で生きるということ」などを事前に読み、伝わってきた深さと重さ。ぜひ、お読みいただきたいです。

 対談は学生の実態など身近なところから、「平和的生存権」を真ん中において北海道からパレスチナなど世界まで語り合いました。今の日本の政治を変える清末先生の思いもうかがい、私からも決意を込めた話に。

 あとは新年号を、ぜひお待ちください。多くの方の心に残ってほしいと思うほど、私も学ぶこと多き対談でした。清末先生、ありがとうございました。

 その後は室蘭市や伊達市で訪問などを予定していましたが、予期せぬ事態が起きたため急きょ街頭宣伝への切り替え。偶然に通りかかった「しんぶん赤旗」読者さんの、まわりにも聞こえるほどの声で「寒い中ごくろうさん、がんばってよ」と激励が嬉しい。

 伊達市では、入党を前向きに考えてくれる後援会員さんも。全市的に学校給食費無料化を求める署名が広がり、日本共産党が力を合わせてきたことへの信頼が根っこにあると伝わりました。

 同行してくださった吉野英雄・伊達市議、渡辺房代・室蘭市議への信頼が、同じく伝わる場面もありました。地域から、そして北海道から政治と社会を変える力にと、私もがんばります。

 【今日の句】地続きで 未来も世界も この地から

2023年11月27日月曜日

原発に頼らない北海道を

 札幌駅周辺にて朝は党の定例宣伝、昼は道原発連の宣伝と署名呼びかけへ。いくらか雪も積もり、足元を気にしながら歩く観光客も多くいました。凍った道路を歩くのに慣れていない今の時期は、ご注意くださいね。

 ところで、千歳市に建設中のラピダスの半導体工場ですが、利用電力は60万kWと見込まれています。ラピダス側は再生可能エネルギー由来の電力を求めているようですが、北海道電力は泊原発の再稼働による供給をめざしています。

 北電の発電設備に占める、2021年度の新エネ(バイオマス・太陽光・風力・中小水力・地熱)比率は0.3%にとどまっています(「道新」2023.9.16)。泊原発に経営資源を集中して、新エネは後回しというのが実態ではないのか。

 記事によれば、すでに新エネの容量は、道内の平均電力需要を超えています。さらに本州へ送電する洋上風力発電計画が進んでいます。過剰な開発や住民合意なき大型計画は容認できませんが、道内需要だけで見れば原発なしでも融通可能な水準に届いています。

 そもそも泊原発は、敷地内の活断層についての評価や対策が不十分なのをはじめ、数々の危険性を取り除くことができないままでした。原子力規制委員会の「お墨付き」が出ない以上は、原発に頼らない電力供給へと切りかえる時ではないのでしょうか。

 鈴木知事は、泊原発については審査中であることから「予断をもって申し上げる状況にない」と、前任の高橋知事と変わらない態度に終始しています。ラピダスの電源確保についても、ラピダスと電力事業者が協議していることだと、詳細には触れません。

 泊原発の再稼働ありきで、安全性が後回しなどあってはなりません。自然豊かな北海道だからこそ、原発に頼らない道を進もう。くりかえし私も訴えていきます。

 【今日の句】だんだんと 白い面積 増えてきた

2023年11月26日日曜日

地域社会の奥深い変化

 昨日に続き、酪農家を中心に訪問や入党のお誘いへ。別海町ではマイナス15℃まで下がった地域もあり、どこでも話の始まりは「今日は寒いね」から。牧草地に出ていた牛も、日なたで暖を取っていたようでした。

 私がお会いしたのは、親から継いで10年が過ぎたという酪農家さん。放牧中心で、頭数は多くなくとも生活が成り立ってきたといいます。糞尿処理や土づくりなど話は尽きず、日本共産党についても「どうして政党助成金を受け取らないのか」との質問も。私からの話に理解くださり、「しんぶん赤旗」日刊紙をお読みいただくことに。

 紙智子参議院議員が訪問した先では、30・40代のごきょうだいが入党されました。ずっと日本共産党を支持してくださったそうで、インボイス導入による苦労にも直面していたとのこと。同行していた中村忠士・別海町議ともども喜び合いました。

 農家も中小企業・自営業も、岸田政権のもとで厳しい先行きしか見えません。だから地域経済・地域社会が閉塞感に覆われ、奥深い政権批判になっています。それがわからない総理を早く退陣させ、新しい政治へ野党が挑戦する時です。

 自民党政治のゆきづまりを大元から変える、日本共産党が何より大きくならないと。「野党のがんばり時」との言葉を、しっかり受け止めたい。

 先立って、別海町矢臼別に住まわれていた二部黎さんの弔問にうかがいました。ちょうど自衛隊の演習時間に重なり、榴弾砲の砲音・着弾音が何度も鳴り響きました。その演習場のど真ん中に、二部さんはパートナーの倉谷あみさんと2017年に移住されたのでした。

 依頼されていた作品の制作にと斜里町から通っていた際、移住を奨められた二部さん。制作とともに、矢臼別平和資料館を「育てる会」事務局長としての役割も果たされました。

 平和資料館の地鎮祭では「自ら神主(父親が神主)を執り行い、末永く工事の安全を祈願する世界平和の祝詞を述べ」(「育てる会」佐々木会長)たそうです。

 平和を愛し、子どもたちや次世代に深い信頼を寄せてこられた二部さんは、新たな作品として「泣き地蔵・怒り地蔵・笑い地蔵」を構想していたとのこと。あらためて「平和の家美術館」内を見回すと、作品を通じて二部さんのあたたかさが伝わってきました。

 敷地には二部さん制作の石像があり、紙議員と「平和の馬に乗る人」前で1枚。今年の平和盆踊りで「お帰りなさい」と挨拶された二部さんを思い出しながら、平和な社会をとの決意を新たにしました。

 【今日の句】牧草地 凍えと反射に きらきらと

2023年11月25日土曜日

牛も酪農家も、ゆとりがもてる農政に

 標茶町にて「酪農の未来を語るつどい」。若い酪農家さんも参加され、現状の課題や「マイペース酪農」実践などを語りあいました。飼料高騰・子牛価格暴落などで厳しい経営が続くなか、生産費の不足分を国が補てんする仕組みの充実が必要と痛感です。

 紙智子参議院議員が国会の状況と、日本共産党の取り組みを報告。地元の標茶町から深見迪・渡邊定之の両町議、厚岸町・石沢由紀子町議、弟子屈町・小川義雄町議らも参加されました。渡邉さんは現役の酪農家、石沢さんも昨年まで現役(後継者に経営委譲)でした。

 「マイペース酪農」とは、道東地方を中心に始めた循環型酪農です。牧草主体の昼夜放牧で1ヘクタールに乳牛1頭の規模で飼育するため、頭数は多くはありません。糞尿は堆肥にして土壌に還元し、化学肥料や大きな機械の導入を減らすことができます。循環型の生態系を活かした飼い方で、酪農家の生活にもゆとりが生まれます。

 その「マイペース酪農交流会」が今年、日韓国際環境賞を受賞しました。環境保全と生産の両立につながる点が評価されたようですが、輸入飼料や大型機械に頼らない分、経営もしっかり成り立ってもいるのです。「マイペースで続けてきて30年。こんなふうに評価されると思わなかった」と、今日も喜びの発言がありました。

 一方で、酪農家の厳しい現状についても次々と。「来年までに3戸がやめると言っている。うちの農協管内では過去最少戸数になってしまう」「大規模農家がやめてしまい、その農地などを引き継げる人がいない」のほか、「住宅価格が上がってしまい、建てるなら今だと決断したけど、先の見通しが明るいわけではない」と後継者ならではの悩みも出されました。

 道内では10年前にも年間200戸ペースで離農・離脱が相次ぎ、TPP交渉を前に酪農危機という状況がありました。競争力強化を名目に国が始めた「畜産クラスター事業」で、新たな機械や牛舎を導入した農家が、今その返済に苦しんでいます。1000万円単位の負債です。

 かつての食管制度の廃止や、酪農での不足払い制度も現行の補給金制度へと変えられてしまいました。食料の安定供給を国が放棄し、市場経済に農業を放り込み、農家には自己責任が押しつけられました。欧米が手厚い価格保障・所得補償を進めて食料自給率を引き上げたのと、まったく反対の農業政策が進められました。その結果が、今の酪農危機なのです。

 「農家が生活できる仕組みを国がつくって」「買い取りの保障を」「日本は種までもが外国依存。命の大元がどうなっているかを、もっと発信していきたい」と、出された要望や熱い思いをしっかり反映していきたい。酪農の喜びを、もっと広げてもいかないと。

 さかのぼれば米国から余剰農産物を押しつけられてきたのが発端ですから、その大元から変えようと訴える日本共産党ががんばらねばと、決意も新たにしました。

 【今日の句】食料の 外国依存を もうやめよう