ところで、千歳市に建設中のラピダスの半導体工場ですが、利用電力は60万kWと見込まれています。ラピダス側は再生可能エネルギー由来の電力を求めているようですが、北海道電力は泊原発の再稼働による供給をめざしています。
北電の発電設備に占める、2021年度の新エネ(バイオマス・太陽光・風力・中小水力・地熱)比率は0.3%にとどまっています(「道新」2023.9.16)。泊原発に経営資源を集中して、新エネは後回しというのが実態ではないのか。
記事によれば、すでに新エネの容量は、道内の平均電力需要を超えています。さらに本州へ送電する洋上風力発電計画が進んでいます。過剰な開発や住民合意なき大型計画は容認できませんが、道内需要だけで見れば原発なしでも融通可能な水準に届いています。
そもそも泊原発は、敷地内の活断層についての評価や対策が不十分なのをはじめ、数々の危険性を取り除くことができないままでした。原子力規制委員会の「お墨付き」が出ない以上は、原発に頼らない電力供給へと切りかえる時ではないのでしょうか。
鈴木知事は、泊原発については審査中であることから「予断をもって申し上げる状況にない」と、前任の高橋知事と変わらない態度に終始しています。ラピダスの電源確保についても、ラピダスと電力事業者が協議していることだと、詳細には触れません。
泊原発の再稼働ありきで、安全性が後回しなどあってはなりません。自然豊かな北海道だからこそ、原発に頼らない道を進もう。くりかえし私も訴えていきます。
【今日の句】だんだんと 白い面積 増えてきた
0 件のコメント:
コメントを投稿