2021年4月3日土曜日

政治不信を乗り越えたい

  道2区補選を控える札幌北区・東区。平岡だいすけ前市議と宣伝にまわっていたら、立憲・勝部賢志参議院議員の宣伝カーともバッタリで「がんばりましょう」とエール交換。松木けんこうさんの勝利へ、私も力を合わせます。

 車から手を振ってくださる方や、歩きながら激励をしてくださる方の姿も。東区では宣伝を終えたばかりの私たちへ歩み寄って「共産党ががんばってくれないと」と話される方もいました。体が冷えきるほど、冷たい風が強く寒い1日でしたが、このような激励に応えなければと平岡さんとマイクを握りました。

 国民には自粛や罰則を強いながら、与党議員による深夜までの飲み歩き、官僚の高額接待や深夜までの宴会、坂井学官房副長官にいたっては首相官邸で会食をともなう政治活動まで。ただでさえ苦難のなかにいる国民に、こんな理不尽なことを政治・行政が見せつけるようでは信頼されなくなるのも当然です。

 激励はあるものの、政治不信が広がっている雰囲気も感じます。政治を変えようと野党が本気になっている姿が伝わっているか、それだけの信頼を積み上げているかが問われる局面だと痛感します。自民党が候補を出さず、野党が問われる道2区補選だけに、その思いを強くするのです。日本共産党の底力も試されています。

 「政治とカネの問題の徹底究明」「コロナ緊急対策の実施、競争と効率優先の政治からの転換」「憲法を守り、立憲主義と民主主義の回復、ジェンダー平等をはじめ誰もが尊重される社会を」など、掲げた旗印を実現するために、これは私自身の選挙だと位置づけてがんばっていきたい。

 【今日の句】信頼を積み上げ 本気の共闘へ

2021年4月2日金曜日

今すぐにでも政権を代えてと

 今日は会議の日。コロナ禍で「親の収入が減った分を学生がバイトしていて、病気が悪くなっているのに休まないでいる」など、胸が痛むような実態の報告も。「生活保護の申請をしても役所の窓口で就労を促された」「医療従事者は依然として会食もできず、ピリピリした状態が続いている」なども出され、日本共産党として苦難軽減の活動に力を注ごうと、あらためて確認しあいました。私も役割を果たしたい。

 昨日の記者会見で志位委員長は「第4波」封じ込めのために、①十分な補償、②大規模な検査、③医療機関への減収補てん、④東京五輪・パラリンピック中止の決断、を政府に求めました。まん延防止等重点措置が3府県に適用され、北海道も安心できる状況にはありません。五輪関係では札幌でも競技開催に向けて大通公園での工事も始まるのですが、現状で本当に開催できる状況なのか。

 フードバンクに取り組んでいる民青同盟の青年から「食料支援は必要だから続けるけど、1年経っても学生の苦難の実態が変わらないことに愕然とする。政権交代は次の次とかでなく、今すぐにでもやってほしい」と聞き、責任の重さを突きつけられた思いがしました。菅政権に国民を守る気も手立てもないのなら、私たちに政権をまかせてほしい。それぐらいの構えで活動していかなければと思ったのです。

 その結果を突きつけるのが道2区補選。明日は札幌北区・東区を平岡だいすけさんと訴えてまわります。

 【今日の句】自助共助すれど 見えない公助では

2021年4月1日木曜日

消費税は不公平そのもの

 1989年に消費税が導入された4月1日は、消費税廃止各界連絡会で宣伝を毎年おこなっています。多くの国・地域で実施している消費税減税を日本でもと、参加者が次々とマイクを握りました。日本共産党は私が代表して訴えました。

 「くらしの大変さが続いている。新・人間裁判とともに、いっしょに声をあげていく」(道生連)、「病床を減らしたら、消費税を財源にした補助金を出すなど許されない。こんな法案は撤回を」(道民医連)、「コロナ禍でも富裕層は大もうけ。消費税減税とともに労働者の賃金引き上げを」(道労連)、「インボイスの導入で課税対象業者となるか、取引先から排除されるかの選択が迫られる。こんなことは中止を」(北商連)など、各分野での実態や要求にも、消費税は大きな影響を与えているのです。怒りのスピーチが続きました。

 私からも、消費税は不公平な税制そのものだと強調。収入・所得の少ない人には負担が重く、低価格競争を強いられるなかで消費税分を負担している中小零細業者や自営業者にとっても限界です。政策としても正しくない。相次ぐ増税で景気が悪化したことも、数字や指標が示しています。消費や経済に影響が大きいからこそ、世界では消費税減税に踏み込んでいるのです。日本政府は、くらしや商売の現実を見ていないか、見ていても無視しているのではないのでしょうか。

 こうやって声を上げ続けてきたことで、野党のなかには消費税減税を求める声が広がっています。自民党のなかでも期限を区切った減税の声もありました。衆議院選挙でも重要な政策の柱になります。日本共産党も、減税やその先の廃止に向けて力を尽くすと私から表明しました。

 朝には札幌北区で、道2区での立候補を取り下げた平岡だいすけさんとも街頭宣伝。定例会を終えた長屋いずみ市議も駆けつけてくれました。いよいよ4月になり、北海道2区補選・長野県参院補選・広島県参院再選挙を迎えることになります。この3選挙の結果が、今後の菅政権を変える、衆議院の本選挙とつながっていきます。できる限り私も2区に足を運び、2区のみなさんといっしょに松木けんこうさん勝利へと力を合わせたい。命やくらしがかかった、私自身の選挙と思って取り組みます。

 【今日の句】社会保障 どこに充実 あることか

2021年3月31日水曜日

ていねいに話し合って

 今日は朝の街頭宣伝から終日、札幌北区へ。道2区補選では松木けんこうさんを野党統一候補としてたたかうことを、私からも話してまわりました。立候補をとりやめた平岡だいすけさんも、朝の宣伝では元気にあいさつされました。

 「せっかく若い候補が出てくれたのに」など、まわる先の後援会員さんからも平岡さんへの激励や感謝とともに、松木さんへの率直な意見も出されました。前にも書きましたが、即戦力として働ける平岡さんの候補取り下げは本当に辛いものです。それだけに共闘してたたかう旗印を明確にして、松木けんこうさんの勝利で政権交代の扉を開く結果を何としても出したい。

 党員のみなさんといっしょに、私も今日のように地域をまわって、ていねいに話をしていくに尽きます。候補は他党の方でも、政治を変えるための大義を掲げて、この選挙は自分ごとと受け止めてがんばりたい。いろんな意見を聞きながらも、足を運ぶ地域の党員さんにも頭が下がります。

 「そうだよね、共産党にがんばってもらわないと。比例は大丈夫だよ」と話してくださる方もいて、本当にありがたい。「国会で丁々発止している姿をテレビで見てました。今度は何としても勝ってくださいね」との熱い激励も。今の政治を変えてほしいし、日本共産党にも期待するからこそ、野党共闘で本音の議論をしてくださるのだと思いました。日本共産党もそうだし、野党全体が政権を変えるために本気さを示すことが大切なんです。

 明日から新年度になります。わが家でも上の子は高校進学、下の子は学童保育で新入生を迎える準備にと、何かと忙しい。気分よくスタートしたい新年度も、コロナ感染が広がれば最初から不安なものになってしまいます。検査を増やして早期に発見・保護していくという基本を、あらためて国の責任で進めていくべきと訴えたい。

 【今日の句】第4波 総理は抑える 気があるか

2021年3月30日火曜日

生身の声に向き合って

 「弱い立場にいる人たちを見捨てるような政治に怒っています」。40代でお連れ合いを亡くされ、子ども2人を育ててきた男性の言葉がズシンと胸に響きました。札幌市清田区と南区をまわるなかでのことです。

 フラフラしているような政治はダメだ、日本共産党のことを信頼している-ーこうも語ってくださいました。別の方からは「森友・加計のようなことは、もう絶対に起こしたらダメ」、別の方は「共産党ががんばってくれないと日本がダメになっていく」。もうけ優先の政治ではなく、国民の安心こそ最優先の政治にしなければと痛感しながら歩きました。

 「他の党は議員さんが偉そうだけど、あなたたちは同じ感じなんだね」との言葉が嬉しい。日本共産党の党員さんは、みずからの地域・職場・学園でのつながりを大切に、さまざまな要求をとらえ、自分の得手や専門を生かして党活動に参加しています。このようなネットワークがあるからこそフラフラせずに、国会でも地方議会でも地に足ついた質問ができるのです。

 月末に地域をまわることが多くなるのですが、足を運んで話を聞けることは本当に大事。党への率直な意見も寄せられます。広い北海道で、地域ごとの要求も異なります。一方的でない生身の声に向き合う、現場力の大切さも痛感する毎日です。

 今日は党中央委員会発行の「女性のひろば」の座談会企画もあり、若い世代との話もはずみました。詳しくは掲載内容が固まり次第、あらためてお知らせします。

 【今日の句】強権が どれだけ国民 傷つけた

2021年3月29日月曜日

生活の現実を見て

 道2区補選で松木けんこうさんの勝利に向けて、さっそく朝の定例宣伝から訴え。その後に厚別区に足を運ぶと選挙区外とはいえ関心も高く、菅政権を終わらせるための、野党の本気の活動が求められていると実感しました。党道委員会でも急ピッチで、さまざまな作業が始まっています。

 昨日も書きましたが、発端は吉川貴盛・元農相が養鶏会社から現金を受け取って行政をゆがめた疑惑であって、政治とカネの徹底究明ときれいな政治の実現が大目標です。あわせて、コロナ禍で国民に寄り添った政治に切りかえるか、これまでの自己責任を押しつける菅政治を続けるのか、分かれ道の情勢が進んでもいます。国民の命と健康に責任を負うために、私も自分の選挙のごとく力を尽くしていきたい。

 時間の合間を縫って札幌地裁へ。「新・人間裁判」と呼んできた、生活保護基準の引き下げ違憲訴訟での判決が出る日ということで駆けつけたのです。地裁前には原告や支援者など多くの方が駆けつけましたが、弁護団が掲げた幕には「不当判決」「司法の責任を放棄」の文字が。2014年に提訴してから20名を超える原告が亡くなり、良い報告ができればと思いましたが残念です。

 しかし、マイクを握った後藤昭治原告団長は「死ぬまでたたかいます」と力強く表明。私も連帯あいさつで、生存権の保障に向けて政治の転換をめざすと強調しました。事前にニュースなどを読み直すと、「親のお墓に行きたくても、遠方で交通費を捻出できず行けない」「壊れて刃がむき出しになったシェーバーを半年間使い続け、その間に少しずつ貯めたお金で買い替えることができた」などのほか、事故により肘や足にボルトを入れ、脳梗塞で倒れたこともありながら新聞配達で稼ぎを得ているという方など、胸が詰まるような訴えばかりなのです。

 こういう苦しみが1人だけでなく、日本全体に広がっているのですから、これは政治・行政の不作為ではないのか。しかし判決では、原告らの生活が最低限度の水準を下回っているとは言えない、厚労相の判断に裁量権の範囲の逸脱や濫用があるとは言えない、生活保護法にも憲法の規定にも違反しないと、真正面から原告の主張や請求を棄却しました。

 大阪地裁で画期的な判決が出されており、それを支えに原告団は歯を食いしばってきたのです。きっと地裁まで、バス代や地下鉄代を節約して来た方だっていたでしょう。生活の現実を見ずして形式的な判決を出したというのなら、まさに「司法の責任放棄」と言わざるを得ない。

 私が候補活動を始めてすぐに、生活保護の母子加算復活を求めるたたかいが、札幌の当事者から沸き起こりました。支援の輪も広がり、全国的な運動も広がって、民主党政権のもとで復活するに至ったのです。日本共産党もいっしょに取り組みました。生活保護の利用を言いにくい日本で、当事者の母親が声をあげることには勇気が必要でしたが、子どもの貧困をなくせと心が一つになったのです。今回の判決は残念ですが、運動と世論の力で押し返すことは必ずできます。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】ぬくもりと 人間らしさ ある国に

2021年3月28日日曜日

自分の選挙のごとくたたかう

 来月25日投開票の北海道2区補欠選挙は、立憲・松木けんこうさんが野党統一候補としてたたかいます。協定書調印式には平岡だいすけさんも駆けつけ、菅政権を終らせるために補選で勝利しようとエールを交わしました。私も当初の予定がなくなったことから、調印式に間に合いました。

 もともとは吉川貴盛・元農相が大臣室で現金を受けた疑惑が発覚し、体調不良を理由に辞職したことから選挙となったもの。きれいな政治を実現することは大目標ですが、長野県の参院補選・広島県の参院再選挙も重なり、菅政権に対する最初の審判の機会ともなりました。秋までの衆議院選挙に向けて、政権交代への扉を開く選挙となるのです。

 市民の風・北海道の尽力があり、政策協定を検討してきました。松木けんこうさん、立憲民主党・日本共産党・社民党、そして市民の風・北海道の5者で調印した協定書は、以下のようなものです(一部省略)。

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 衆議院北海道2区補欠選挙にかかわる協定書


  市民の風・北海道と立憲民主党北海道総支部連合会、日本共産党北海道委員会、社会民主党北海道連合および衆議院北海道2区補欠選挙立候補予定者は下記の三点において共闘合意をはかり、冷酷で強権的な菅自公政権を終らせ、政権交代の実現に向けての政策課題について協定を結び、衆議院北海道2区補欠選挙における勝利に向けて互いに最大限の努力をすることとする。


 1.政治とカネの問題を徹底究明する。

 2.いのちと人間らしい生活が最優先される新型コロナウイルス感染問題への緊急対策を実施するとともに、競争と効率・自己責任を強調する政治からの転換をはかり、格差是正と生活支援を進める。

 3.市民と野党の共闘によって衆議院2区補欠選挙に勝利して政治の流れを変え、憲法を守り、立憲主義・民主主義を回復し、ジェンダーの平等をはじめ人々の多様性が活かされ、誰もが尊重される社会を築く。

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 市民の風・北海道の上田文雄共同代表は、北海道での5年間の共闘を振り返りつつ「菅政権のもとで官僚機構もずたずたにされた。政権交代しかない」と述べ、川原茂雄共同代表も「政権交代への大きなはずみとなる結果を」と強調しました。お2人とも政権交代という言葉を使ったことが心に残りました。問われているのは野党の本気度だと感じました。

 松木けんこうさんは市民の風の尽力に感謝しつつ、「気持ちに応えられるよう最大限の努力をして絶対に勝つ。平岡さんの分もがんばる」。平岡さんも「2つのことに取り組む。松木さん勝利と、多くの市民に投票へ行ってもらうこと」と力強く述べました。何度も平岡さんと行動してきた者として、候補の取り下げは偽りなく本当に残念です。期待の声も聞いてきたし、平岡さん自身の行動力や誠実に学ぶ姿勢を目にしてきたからです。今日も惜しみない拍手が平岡さんに寄せられました。これまで先頭に立って共闘を呼び掛けてきた平岡さん、本当にありがとうございました。

 松木さんは私が現職の時から縁があり、農林水産委員会では隣同士の席でもありました。お互いに落選した後も、たまに街頭宣伝でバッタリ出会うことも。こうやって勝利めざして応援するのは何かの縁としか言いようがないのですが、この先には菅政権を終らせる道があるのだと胸を張って、自分の選挙のごとく私もがんばりたい。

 札幌市手稲区・西区をまわっていた時も、野党共闘が話題となりました。事前に党へのアンケートで「野党連合政権を切望します」と書いてくださった方は「共産党にがんばってもらわないと」と激励をしてくださり、別の方も「ずっと共産党を応援してきた。これくらいしかできないけど」と言って「しんぶん赤旗」を購読していただくことに。この期待に応えねばと痛感した1日でした。

 【今日の句】この先に 政治を変える 道がある