2019年8月3日土曜日

一人じゃない

 今年で結成30年となる道労連(北海道労働組合総連合)定期大会の来賓に。たたかう労働組合が求められている!とエールを込めて連帯のあいさつを送りました。

 昨年度、道労働局へ寄せられた労働相談は37,660件にものぼります。前年度と比べて全国は平均1.2%増の相談件数という一方、北海道は約11%増なのです。それだけ労働環境の悪化があるのとともに、「声を出していい」という雰囲気がつくられてきたのだと思います。そこには、くりかえし道労連が街頭からの呼びかけや学習講座、粘り強い宣伝と組織活動と続けてきた反映があると私は思っています。

 困っていても相談できない、自分の胸の内にしまっておくという方は多くいるはず。泣き寝入りしないで声にしようと呼びかけても、現実は「会社で浮いちゃうかも」「自分のクビがかかる」など、まずは考えてしまうでしょう。だから「あなたは一人じゃない」、団結を崩さないということが伝わらないといけないと思うのです。これは政党・政治家の発信も同じだと思っています。

 いったい誰が派遣労働や非正規雇用を広げてきたのか。誰が規制緩和で競争をあおり、一部の富裕層ばかりを儲けさせてきたのか。誰が社会保障を削りに削ってきたのか。誰が教育現場を、ここまで締めつけてきたのか。誰が職場や社会から自由を奪ってきているのか--これまでの自民党政権ではないのか! 悶々と苦しんでいるのは、あなた1人では決してない。その立場で奮闘してきた道労連のみなさんといっしょに、党としても全力を尽くす決意だと述べました。

 党石狩地区や江別市後援会へのあいさつまわりなどもおこない、多くの激励もいただきました。会えば元気、語れば元気!になるものです。選挙での体の疲れはあっても、行き詰まった安倍政権を早く変えたい!というエネルギーは満ち満ちています。気持ちをひとつに、たたかう夏にしていきたい。

 終わってネットのニュースを見ていたら「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展・その後」について、多くの報道がされていました。不展示となった作品の経過なども記して「考えあおう」という主旨なのだろうと思うのですが、それを否定してテロ予告までするとは。どんな理由であれ、テロや暴力は許されない!

 暗澹とした気持ちになっていられない。日本ペンクラブは「同感であれ、反発であれ、創作と鑑賞のあいだに意思を疎通しあう空間がなければ、芸術の意義は失われ社会の推進力たる自由の気風も萎縮させてしまう」との声明を発表しました。私も同感。たたかいながら、草の根の自由と民主主義を強くしなければいけないです。

 【今日の句】内向きの国を 世界はどう見るか

2019年8月2日金曜日

理性的歯止めなき外交になっていないか

 今日は終日の会議に、夜は約束していた友人と政治談議。「がんばってよ」と激励もいただき、本当にありがたいです。

 今日だけでも韓国への輸出規制拡大や、ロシア・メドベージェフ首相が択捉島を訪問など、外交でも行きづまっている安倍政権。国会での審議を求めても応じようとしない姿勢は、安倍首相が内向きになっている憂慮すべき状況です。とても危ない。

 韓国への輸出規制拡大については、志位和夫委員長がこちらの声明を発表しました。元日朝国交正常化交渉日本代表の美根慶樹さんは、今日の「しんぶん赤旗」で「『官邸主導』がいまや『官邸独裁』になっていて理性的歯止めが利かない、‥‥政治的打算から政権浮揚策として打ち出されている。憂慮すべき状況」と述べています。

 ロシアとも、日本の固有の領土として位置づけて遺憾を示すところが、抑制的な表現にとどまっている印象です。2島返還で決着をつけようとしたことが逆につけこまれて、ロシアの正式な領土として認めるようにと迫られている格好です。本筋とはかけ離れた交渉で、領土という国の主権がかかる問題でも後退しているのではないか。

 参院選の結果でも、自民党は9議席も減らしているのに「国民から信任を得た」と強弁し続けています。事実を事実として認めず、まわりの声も聞けない(まわりも声を出さない)状況ならば、これまで以上に深刻な状況だと思います。早く変えなければいけない。

 選挙の機会は先になるわけですから、今は世論と運動を急ピッチで広げるとき。今日の会議でも「運動は待ってられない」と確認しあいました。地に足をつけた活動に、しっかり私も取り組んでいきたい。

 【今日の句】内向きの政治は 道を踏み外す

2019年8月1日木曜日

連帯こそ力

 毎月1日は、労働争議解決へ連帯の「いちの日」行動。先だって「北の鉄路存続を求める会」の宣伝から参加しました。

 もともとは国鉄の分割・民営化にともない、職場を不当に追われた仲間のたたかいと連帯することを目的とした「いちの日」行動。今日も不当労働行為へのたたかいの報告が相次ぎました。

 くりかえし給与面での差別、組合員であるゆえへの嫌がらせ、不当な解雇などなどに泣き寝入りしないで立ち上がっている報告に胸が熱くなります。「そもそも労働組合が何たるかを知らない経営者が多い」との発言もありました。きちんと法律にも定められているのに、経営側と労働者は「上下関係」だという認識が広くある現実も変えていかなければいけないと痛感します。

 国鉄からJRへ1047名もの不採用事件、国家的不当労働行為のたたかいから参加してきた「いちの日」行動の重みを、あらためて感じました。やっぱり声をあげなければ、くらしも権利も尊厳も守ることができないのです。

 先立つ「北の鉄路存続を求める会」の宣伝にも、多くの方が足を止めて署名にも応じてくださいました。参院選が終わったのを待っていたかのように、北海道の鉄路をめぐる問題が一気に動き始めています。鉄路の維持・存続、運賃値上げ、新幹線工事での残土処理地など噴出する現状に、政治の責任が問われている! 

 13路線の維持・存続にかかわっては、日高本線の沿線自治体の首長が22日に臨時会議を開いたことが新たな動きです。次回(9/24予定)会議で、各町が最終案を持ち寄って1案に絞る見込みです。日高町村会長の坂下一幸・様似町長は「最終結論を出す時期」と述べつつ「もう少し時間がほしいとなれば、その時に考える」とも述べました。

 運賃の値上げも、国交省の諮問機関である運輸審議会で「認可が適当」とされました。国交相によって正式決定される見込みです。通学定期代で最大3割も上がる見込みなど、ますます鉄道離れが進むのではないでしょうか。

 新幹線の札幌延伸にかかわる工事で、残土(要対策土)受け入れの住民説明会が札幌市厚別区(山本)と手稲区(金山)でおこなわれましたが、安全性を疑問視する声が相次いで紛糾しています。八雲町で出た残土を、住民と議会の理解はまだですが北斗市長が受け入れを検討するとの発言も出されています。

 そもそも札幌延伸で本当に黒字化するのか、その具体的な数値は明確ではありません。今でさえ100億円もの赤字を出しながら、延伸が先にありきのまま赤字を膨らませ、他の路線を廃線することになりはしないのか。根本的な議論も、あらためて深めなければいけない現状です。 

 今日から臨時国会が始まりました。議席の指定などだけにとどめず、本来なら参議院選挙で争点になった課題や、このような地域の課題・くらしの問題を議論してほしい。通常国会でも議論を避け続けてきた安倍首相は、次の臨時国会まで、国民の抱える疑問や不安に向き合わないのでしょうか。

 年金や消費税などくらしと経済にかかわる問題や、米国からは農産物輸入や「有志連合」、さらに5倍化を求められていると報道されている米軍への思いやり予算など、外交上も問題も山積しています。国会にもはからず決めてしまい、後から問題が浮き彫りになるような政治でいいのか。このまま安倍政権に任せられないと、やっぱり心から思います。

 国会の顔ぶれも新しくなりました。変化と共闘を力に、北海道でも連携を強めていきたい。

 【今日の句】切り捨てや 自己責任を 吹き飛ばそう

2019年7月31日水曜日

まともにくらせる最低賃金に

 最低賃金の目安額が示され、焦点は各県の対応へ。道労連主催の「上げろ!!最低賃金ビアガーデンデモ」に参加して、私もいっしょにアピール!

 北海道は現在、時給835円です。全国のランク分けでは「C」なので、上げ幅の目安は26円となります。そもそも仕事や地域でランク分けされることに異議あり!ですし、これでも北海道ではフルタイムで働いても、年収200万円を少し超えるだけ。

 まだまだ人間的なゆとりある生活には届きません。早く1000円へ、そして1500円に! くらしと命にかかわる問題なのです。最低賃金を上げれば消費にもつながるので、経済政策としても大事なはずです。

 デモは注目度も抜群! この時期恒例の札幌大通公園でのビアガーデン会場をぐるっとまわる形で訴えてまわりました。コールの「最低賃金 上げろ!」に合わせて手を挙げてくれる方など、ノリのよさもいい感じ! この瞬間も働いている人がいるもとで、声に出せない声を上げ続けることが大事ですよね。

 それにしても今日も暑い。日が暮れた後にデモでしたが、気温は29℃! 30分歩いて、みんな汗だく・コールしてくれた2人も汗だく。ビアガーデンに行った人は、とてもおいしかったことだろうと‥‥。

 わが家も室内の温度計は30℃を指して、扇風機はまわりっぱなし(クーラーはないのです)。本州に比べれば少しの期間のガマンとは言え、寝苦しさだけは勘弁してほしいもの。みなさんもお気をつけください。

 【今日の句】暑さにも 負けてブログも 短めに

2019年7月30日火曜日

暑さに負けない大奮闘

 猛暑のなか余市町・仁木町の町議選挙が告示。住民の声がいきる町づくりへ、日本共産党の各候補が全力です!

 余市町は中谷しげとし候補(4期)・あぐ荘一郎(1期)・おおもつ翔(1期)の現職3人が再選をめざします。仁木町は上村ちえ子候補が8期目をめざします。

 中谷しげとし候補は勤医協の事務職として20年、まさに命を守る現場で働いてきました。やさしさとぬくもりある活動を通じて、今日も街頭で演説をしていると相談に乗ってもらったという方が次々と足を止めてくれました。3人の党議員団の大黒柱として、なくてはならない議席なのです。

 あぐ荘一郎候補は高校教員として37年、子どもたちへ向けた愛情を今度は町民に向けての議員活動に取り組んできました。原点は「教え子を再び戦場へ送らない」ことだと、安倍首相の改憲についても厳しく立ち向かいたいを決意を述べました。余市の年金者組合を立ち上げた1人として、仲間からの信頼も厚いのです。

 おおもつ翔候補は30代の若さを生かした行動力とともに、制度などもよく勉強している候補として評判です。党議員団の論戦と住民運動で子ども医療費助成を中卒まで拡大させることもできました。今度は公共交通の充実に取り組みたいと力を込めた、おおもつ候補。これからの余市にとっても必要な方です。

 参院選から連続してたたかっていることの疲れとあわせて猛暑に襲われたなかでも、候補を先頭に党員・後援会員のみなさんも大奮闘。私も「住民の願い実現の力となる3議席」「安倍政権の悪政に立ち向かう3議席」として応援演説。菊地葉子道議もマイクを握りました。引き続き住民の願いを実現できるように、何としても3議席を確保してほしい。

 仁木町の上村ちえこ候補も、子ども医療費無料化を中卒まで拡充できたり、国民健康保険税を2年連続引き下げることへの力ともなりました。国保税は昔、一気に18%も引き上げた年があったそうで、粘り強い訴えが引き下げにつながっているといいます。各地の活動を聞くたびに、あきらめてはいけないのだと納得します。

 あたたかく、やさしさがあふれる上村候補に、多くの町民が期待の声を寄せてくださっています。しかし選挙に「大丈夫」という言葉など絶対にありません。最後の最後まで支持のお広げをと、私からも強調してお願いしました。

 余市も仁木も果樹生産が盛んなだけに、移動中にブトウ畑などが目に入ります。しかし、果樹も外国からの輸入に苦しめられてきた歴史があります。ワイナリーなど新たな動きが生まれて政府も支援するとしていますが、そもそも国内での安定的供給体制を維持することこそ政治の仕事。生産基盤を弱めるような農産物輸入には歯止めをかける時です。

 それにしても暑かった! 選挙にかかわる方だけでなく屋外でお仕事される方、室内でも適切な冷房などを受けられない方など、体調管理にはお気をつけください。まだまだ暑い日が続きそうです‥‥。

 【今日の句】この暑さ 何かに活用 できないか

2019年7月29日月曜日

熱中症にご注意を!

 北海道各地にも高温注意情報が出ましたが大丈夫でしょうか。札幌も朝から暑いなか、宣伝や入党のお勧めにまわりました。

 夏休みということで、学童保育に行く子の弁当と中学生の子の昼食も朝のうちに準備をしなければなりません。今日は私が準備する番でバタバタしながら間に合わせたものの、私1人だけならできるかどうか。

 そうやって子どもを送り出して出勤されてきた方もいるはず。朝の宣伝にも、そういう言葉も含めて話をすれば良かったかなと、自分のことも振り返りながら思いました。

 入党のお勧めも、その場で申込書にサインまで至りませんでしたが前向きなお答えだったので待ちましょう。お一人お一人の仕事や生活、熱い思いなどを知ることができるのが、入党のお勧めのいいところです。

 明日は余市町・仁木町の町議選挙があるので資料もいただき、演説の準備も。地域に根差した活動って大切なんだと、あらためて実感します。私もしっかり訴えます。

 【今日の句】盆明けは 秋風吹くと 期待して