2021年2月6日土曜日

子どもと教職員の健康を大切に

 今日の「しんぶん赤旗」に気になる記事が。文科省が進めるGIGAスクール構想のもとで、どのような電磁波の影響があるか、「いのち環境ネットワーク代表」加藤やすこさんの記事が参考になりました。

 学校で無線LANの実測をした加藤さん。無線のない教室の電力密度は0.001マイクロワット/平方センチでしたが、無線接続の場合は0.47マイクロワット/平方センチ。オーストリア医師会は0.0001マイクロワット/平方センチとされ、欧州議会も有線LANを推奨しています。

 対応は自治体ごとになっていて、札幌市教育委員会ではPоE給電気の電源を切れば電波が飛ばないようにしています。下田市でも電磁波過敏症の新入生のために、有線LANに切り替えた中学校もあるとのこと。

 いち教育資材としてPCやタブレットを使うことはあるにせよ、子どもたちの健康が守られることが最優先。教職員にも電磁波の影響があらわれた実例があります。各自治体でも取り組みを進めるべきですが、そもそも国の責任による全国規模での対応が急がれています。

 問題なのは、教育デジタル化の偏重。オンライン授業なら教員も減らせると言う方もいますが、学校は一方的な知識つめこみの場ではなく、集団のなかで社会性や民主主義、広く人間的成長を育てていく場です。さらに言えば、教員だって子どもたちから学び成長していく存在です。だからこそ学校はおもしろい。

 コロナ禍で学校のあり方も問われ続けてきた1年でした。学校こそ分断でなく交流を。そのための知恵と工夫こそ出し合う時だと思います。

 【今日の句】先生も 子どもの顔見て 話したい

2021年2月5日金曜日

地域を汚すな

 今日は全道の地区委員長さんとの会議、新幹線トンネル残土問題にかかわる地域の議員・支部などとの会議など、オンラインによる会議の1日。担当者に準備してもらっていますが、事前の連絡なども含めて苦労もあるはず。これからオンライン会議が主流になっていくなかで、私も含めて、スキルを上げなければならないですね。

 トンネル残土問題は、札幌市(厚別区・手稲区)・小樽市・北斗市とで結んでの会議でした。コロナ禍のもと新幹線乗車率も過去最低でしょうに、未来のこととはいえ、札幌延伸へ過大な需要予測をしていないのか。しかも2030年度末開業にあわせて、有害残土が出ても強引に進めていくのか。そのツケは残土を置かれた地域住民が、受けなければいけないのか。今は立ち止まり、中止も含めた工事の再検討をすべきです。あわせて、どのような工事でも住環境や地域の自然を大きく損ねてはならないわけで、工事主体者にはまず説明責任も問われます。

 札幌市に引き寄せると、新幹線の札幌延伸とともに札幌駅周辺の再開発、そして税金1000億円もかけてつくる都心アクセス道路と、大型開発にあわせた期間設定になっています。今日も村上仁市議団長が報告した、事業者側からMICE構想にブレーキがかかったことで、札幌市に焦りがあるのでしょう。だからと言って住環境や自然・水質が汚されていいはずはありません。さらに市民へ広く知らせるための取り組みも進めたい。

 それにしても、各地の日本共産党の地方議員・党員が果たしている役割は本当に大きい。北海道から日本共産党衆議院議員がないことは損失なのだと、あらためて痛感しました。私も力を尽くします。

 【今日の句】有害土 自宅に置くなど しないのに

2021年2月4日木曜日

潔く辞めよ

 女性蔑視発言をした森喜朗会長の言葉だけの謝罪に、どれだけの方が納得できたのでしょう。人権の面からも、五輪精神からしても、国際社会からの信頼という面からも大問題の発言で、潔く辞任するべきではないのか。あわせて、なぜJOC評議委員会から意見がなかったのかの説明も必要です。

 あらためて、日本はジェンダー平等の点から遅れた国だと世界に知られることになりました。ジェンダーギャップ指数は、国際順位が153ヵ国中121位である今の日本。そもそも五輪の開催とは関係なく、政府が最優先に取り組むべき課題です。仮にも五輪を開催したいと言うのなら、政府が知らぬ存ぜぬなどという態度を取ってはならないはずです。政府の対応も、まったく話になりません。

 それにしても、なぜ次から次へと不祥事・暴言・疑惑が飛び出すのでしょう。昨日、ようやく河井案里参議院議員が辞職しましたが、説明なく幕引きなどあっていいのか。説明がないのは同じく辞職した吉川貴盛・元農水相もそうだし、首相でありながら118回もの虚偽答弁をおこなった安倍前首相だって説明を避け続けています。夜の銀座に繰り出した松本純議員は、同行した議員の存在も隠していました。説明しないのは、やましいことと自覚しているからではないのか。

 国民には厳しく自粛や罰則を押しつけながら、みずからに甘い自民党には必ず審判がくだされる。それだけ沸々とした不満や怒りの声を、各地で聞いてきました。国民に顔向けできない政治、国民を見下す政治を、必ず変えなければならないです。

 【今日の句】反省は 総理の時から 何回目?

2021年2月3日水曜日

「仕方ない」としないで

 工場撤退や経営破綻に襲われている夕張市での雇用とくらし、地域経済を守ろうと、空知総合振興局や国の出先機関へ要請にまわりました。熊谷桂子夕張市議、党南空知地区委員長でもある上田久司岩見沢市議とで、総合振興局には山田靖廣市議が同席しました。

 昨年末にはスキー場や宿泊施設を運営する夕張リゾートが突然の経営破綻、食品大手「マルハニチロ」も発表してから4ヵ月後となる今年3月に夕張工場閉鎖と、雇用の場が失われることが心配されます。夕張リゾート関連では賃金や仕入れ企業への未払いもあるとされ、市民のくらしや地域経済を直撃してしまいます。道労働局は「夕張地域大量雇用変動等対策本部」を設置し、道も「緊急雇用対策プログラム」を始めました。

 高野瑞洋・道空知振興局長は、夕張市が財政破綻したのちに担当窓口となっていた時代があったことから、今回の事態も大変心配しているといいます。「人口流出の厳しい状況に拍車がかかってしまう」と危機感を述べられ、上記の「プログラム」などで支えるとともに、スキー場などの再開にむけて支援できることがあれば対応することなども触れました。今後についても「炭鉄港」や産業遺構を活かした取り組みに、力を入れたいと述べました。

 国の出先機関では、道労働局・道経産局・道農政事務所へ。それぞれの部署で夕張市を支えるために力を発揮してほしいことを、くりかえし要請しました。農政事務所では山田英也所長が対応してくださり、夕張メロンだけでなく長いもの活用についても話題になり、知恵を出し合えば見える道もあるのだと再確認。「地域振興としてできるツールも使って、力になれるようにしたいです」とも述べられました。

 熊谷市議は、自分たちのくらしとともに「これから夕張がどうなっていくんだろうかと、不安の声も聞かれます」と強調されました。熊谷市議はじめ市や議会でも、さまざまなアイデアが出されるものの、夕張市は財政再生計画の真っ最中。財政破綻をしてから「何をするにも国の許可が必要」と言われたなかで、市独自の施策が十分にできないのです。農業関連予算もわずか50万円、「ゼロだった年もあります」とのこと。この状況を、国としても打開すべきと痛感しました。

 コロナ禍は経営上には苦しいことでしょうが、大手会社は内部留保も抱えているし、地域で多くの方を雇用している社会的責任があります。経営問題だから仕方ないとせずに、事業継続へできる限りのことを。私も引き続き力を尽くしたい。

 【今日の句】国民の 苦難を総理 受け止めて

2021年2月2日火曜日

どこでも心ひとつに、献身的に

 「上砂川らしい選挙だね」と声が漏れるほどの雪のなか、告示された上砂川町議選挙。越前等候補は寒さに負けず、2期目めざして訴えをスタートしました。

 元衆議院議員の多田光雄さんはじめ、党の大先輩を数多く輩出してきた上砂川町。炭鉱で栄えた時期に人口3万人を超えていた同町は、今はその10分の1にまでなったものの、町民の温かさに変わりはありません。越前候補の出陣式には多くの方が駆けつけてくださいました。立憲・神谷裕衆議院議員からもメッセージが寄せられました。

 除雪車の出動基準を15cmから10cmに引き下げたり、コロナ対策ということで今年度だけですが学校給食費を無料にするなど、くらしに密着した課題を取り上げて実現の道を開いてきた越前候補。国民には自粛を求めながら夜の銀座で飲み歩く議員とは違い、真面目さ・誠実さを絵に描いたような越前候補こそ再び議員として働いてほしい。まわりに支持を広げてくださいと、私からも訴えました。

 その後は上川管内へと移り、4月に町議選挙を控える中富良野町へ。前回わずかの差で惜敗し、再挑戦する佐藤和三さん宅にての「つどい」にお邪魔しました。佐藤さんは年明けから町民との対話を本格化し、すでに数百人規模になっているとか。中富良野町でもコロナ禍で仕事を失った方もいたそうで、町民の苦難に応える議席を必ず獲得しなければとの決意が語られました。

 私からも佐藤さんへの支援とともに、総選挙での比例議席回復・政権交代へとつなげましょうと訴え。「官房機密費は明らかにできないのか」「コロナ禍で食料危機への心配は」など次々と意見や質問も出され、菅政権に期待できないとの話にうなずく方が、ここでも多数。佐藤さんへの期待も高く、感染防止をしながら短時間でも話し合うことが大事だと実感しました。上砂川の越前さん、中富良野の佐藤さんへの激励・支援を、よろしくお願いします。

 上富良野町では米沢義英町議と町商工会・町立病院へ。商工会会長を務める鎌田孝徳さんは酒屋さんとのことで、飲食業やサービス業での苦境の一端について実感をもって話してくださいました。東京などを対象にした緊急事態宣言は延長されましたが、宣言が出ていない地域でも経済的打撃は大きく、幅広い補償が必要な状況だと痛感しました。「個人の力では、もうどうにもならないところまで来ています」との言葉を、重く受け止めたい。

 町立病院は、厚労省が再編・統合をと名指しした公立・公的病院の1つ。医師に「病院がなくなるんですか」と聞く患者さんもいたとのことですが、4年後の建て替えが了承=存続が確定という状況に。地域に根ざした病院の大切さが、さらに町民の間でも実感されてきています。今後のワクチン接種の具体化についても聞きましたが、町からの委託料と、その間に休診した場合の報酬減と比較すると、収入は不足する見通しといいます。この点は国へもしっかり反映させていきたい。

 地吹雪もひどくなってくるなか、スタッフの安全運転で美瑛町へ。総選挙勝利に向けて、増山和則町議はじめ党支部のみなさんとの懇談も熱を帯びました。ある団体役員の方が増山町議に「テレビで聞けば聞くほど、共産党の言ってることが正しいと思えるようになってきた」と募金まで寄せてくださったといいます。主張と同時に、ふだんから地域に根ざして地方議員と党支部が活動してきた反映がきっとあるはずです。行動が見えるからこそ、主張も受け入れてくださっていると思うのです。

 どこでも変わらず、心ひとつに献身的に活動している日本共産党。明日も地方議員のみなさんと、要請を行う予定です。

 【今日の句】厳寒を越えて 春だと喜べる

2021年2月1日月曜日

ペンは剣よりも強し、そして団結も強し

 今日は「しんぶん赤旗」の創刊記念日。朝の定例宣伝でも「赤旗」が果たしてきた役割を紹介しましたが、ぜひ多くの方にお読みいただきたいです。この間、日刊紙では著名人が「赤旗」への期待の声を寄せてくれています。見出しのみ紹介すると-ー

 1/28 浜矩子・同志社大学教授「荒れ野で叫ぶ声であれ」

 1/29 藤森研・日本ジャーナリスト会議代表委員、元新聞労連委員長「メディアけん引 活性化を」

 1/30 北原みのり・作家、フラワーデモ呼びかけ人「『赤旗』と共に闘います」

 1/31 五野井郁夫・高千穂大学教授「権力射抜く『知の武器』」

 2/ 1 斎藤美奈子・文芸評論家「反権力 メディアの星」

 決して忖度などしないだろう方々が、これだけのエールを寄せてくださっていることを嬉しく思います。昨日お会いした方からも「電子版を取ることにしました」と、地区委員会を通じた連絡があったのも嬉しい限り。ぜひ多くの方に、お読みいただきたいです。

 政党機関紙であってもというか、だからというのか、変わらないジャーナリズム精神を評価いただき、昨年はJCJ大賞もいただきました。斎藤美奈子さんが「赤旗」の強みは、全国の共産党のネットワークがあることとともに、国会に持ち込み公の議論のステージに乗せられることだとの指摘にはハッとしました。そうやって変化をつくるきっかけにもなるわけです。「非常に手応えのあるメディアになっていく可能性がある」(斎藤さん)との言葉には、思わず身が引き締まりました。

 私自身は高校生のとき新聞部に所属していて、まさに「ペンは剣よりも強し」との言葉を肌で実感してきました。ネット全盛の時代であっても、国民の視点で事実を報道し、鋭く切り込む新聞の役割は消えるどころか重みを増しているはずです。生活情報や社会的事件とともに、社会や歴史を奥深いところから報じてほしいとの期待の声も聞きます。私に編集権はありませんが、ぜひ赤旗へのご意見などもお寄せください。

 北の鉄路存続を求める会による、札幌駅前アクションにも参加。道高教組本部、「減便しないで」と取り組んできた地元の教員(音声のみ)、また沼田町から篠原暁町議も駆けつけて発言しました。日高本線を守るために奮闘してきた地脇さんもマイクを握り、今日は多くの若い世代が署名などに応じていました。

 子どもたちの成長を保障するためには、学校での教育環境だけでなく、移動手段においても保障されるべき。まさに公共交通として問われる、大きな責任の1つです。それが民間においてできないのであれば、国や地方自治体が責任と役割を果たす必要があるのではないでしょうか。声を上げれば変わっていきます。

 その後の定例「いちの日」行動では、福祉保育労や自交総連、医労連などから争議・裁判の経過報告。国鉄闘争から続いてきた大事な場として、今日も寒風のなか労働者の団結を確認しあいました。論戦がペンなら、運動は団結があってこそ。街頭活動だけでなく、地域・職場・学園での運動を基礎に、私も力をあわせていきたいです。

 明日は上砂川町議選の応援から、上川管内へとまわります。

 【今日の句】国民へ言うが 自分に甘い党

2021年1月31日日曜日

腹を立てて当然

 昼は温もりを感じたのに、日が沈みかけた途端に凍える冷たさの札幌市。それでも一緒に歩いてくださる党員・後援会員さんの熱い思いに、何としても応えなければと思います。おかげで「しんぶん赤旗」をお読みいただく方も、ずいぶんと増えました。

 やっぱり話題は新型コロナウイルスの影響。厚別区では、前年より100万円以上も手取りが下がったという営業職の方がいました。化粧品の訪問販売をされているという方も「お会いできなくなった方がいます」。これだけの苦しみが広がっているのですから、菅政権の無為無策ぶりに腹を立てるのも当然です。

 白石区でも「菅首相は国民のことを全然わかっていない」「野党がしっかりしてもらわないと困る」「もっと志位さんがテレビに出たらいいよ」など、堰を切ったように語り始める方が次々。「日曜討論を見て、本当にがんばってほしいと思ったから」と、二つ返事で購読してくださった方もいらっしゃいました。

 私から「フラフラした政権交代ではダメ。フラフラしないためにも日本共産党の議席が必要なんです」と述べたら、「うまいこと言いますね」という方も。多くの方と語り合ってきた中で、それが私の実感でもあるのです。適当だったり、媚びるようなことでは国民は見透かします。しっかり地に足をつけた政治が求められていると痛感した1日でもありました。

 【今日の句】当たり前だけど 問われる真剣さ