2018年2月17日土曜日

これが憲法を生かす力

 岩見沢9条の会と革新懇の共催による講演会で、たっぷり80分も情勢を話させていただきました。

 これだけ長い時間を集中して聞いてくださっていることにもビックリ!でした。

 それだけ今の政治や、憲法をめぐる状況に関心が高いんですね。

 私からは自分が国会で経験したことも交えながら、日本国憲法にはそもそも何が書かれているのか、安倍首相の改憲のねらい、北朝鮮問題の解決などを話しました。

 「どうして安倍政権を止められないの」「受け皿となるべく野党共闘の今後は」「率直に立憲民主党をどう思うのか」などなど、時間いっぱいまで質問などにもこたえました。

 こうやって双方向で話し合い、考えあうのって、お互いに認識が深まっていいですね。

 学びあうことが憲法を生かす力になるんだと、実感する講演会でした。

 心配された雪でしたが、札幌や岩見沢では青空が見えるほどでした。

 しかし全道各地で大雪警報も出ていたし、被害が出ていないか心配です。

 【今日の句】AIは 笑いや風刺 わかるかな

2018年2月16日金曜日

緊急に豪雪対策を

 観測史上最大の積雪となった滝川市では、学校や市営住宅の窓ガラスが割れるなど被害が出ています。さっそく現地に入りました。

 ちょうど今日は滝川市を含む中空知キャラバンの日。

 はじめに奈井江町での宣伝なのですが、なんと岩見沢市が吹雪のため高速道路も通行止めとなるほど!

 しかし、25分遅れで到着しても待ってくれていた党員・支持者のみなさん。

 そのあたたかさに大感激です。

 握手した手が冷たかったのですが、今後の活動で恩返しをしますからね。

 JA新すながわで表敬訪問と懇談し、やはり雪のためビニールハウスでの被害が出ているとのこと。

 滝川市へ近づくと、さらに雪の壁が高くなり、屋根からの雪庇(せっぴ)が大きな塊となり危険な状況。

 いわゆる生活道路は車がすれ違うのもやっとで、歩く人も要注意。

 滝川市は災害対策本部を立ち上げ、札幌開建も市へリエゾン(現地情報連絡員)を派遣しました。

 清水まさと・たてうち孝夫の両市議と、市の防災危機対策室から、▼市営住宅では3棟で計20枚、▼小学校では5校で計15枚の窓ガラスが、雪庇などの落下で割れている--などの現状をうかがいました。

 市教委にお願いして、西小学校での雪庇撤去現場を見させてもらいました。

 行ってビックリ、体育館の天井近くまで寄せたであろう雪山があり、そこから重機がのぼって雪庇を取り除いています。

 その状況が写真の奥なのですが、わかるでしょうか。

 安全確保のため体育館を使えず、年度末のなか体育の時数確保が心配との話でした。

 そういえば間もなく卒業式の練習も始まるでしょう。

 何より優先すべきは、子どもたちの安全です。

 市には、災害救助法の「障害物の除去」を適用するよう道へ要請できることや、市道除雪での臨時特例措置についても紹介しました。

 党としても国会に豪雪対策本部ができていますし、大きな被害とならないよう国や道へとつないでいきたい。

 その後は沼田町へ行き、新日本婦人の会のみなさんなどと語るつどい。

 中心は憲法問題で、3000万人署名を呼びかけるなかで北朝鮮問題が必ず話題になると言います。

 しかし、この間は米国も対話を否定しない態度を明らかにしており、日本の圧力一辺倒の態度が浮き上がってきました。

 冷静に粘り強く、外交による解決こそ本道であることを広げていきたいですね。

 地域の医療体制、共同住宅での火災問題などにも話は及び、たくさん武器を買うよりもくらしにお金を使ってほしいとの声もあがりました。

 このような話し合いを、全道各地で広げていきたいです。

 【今日の句】この雪の重み 想像して総理

2018年2月15日木曜日

札沼線開通時の歌があった

 今日はJR札沼線の沿線自治体である月形町・浦臼町・新十津川町を訪問・懇談、なんと札沼線開通の歌もあったと‥‥!

 札沼北線と札沼南線がつながって、現在の札沼線となったのが1935年。

 その開通を喜ぶ歌を、月形村(当時)札比内尋常高等小学校の先生がつくっていたことがわかったと、月形町でうかがいました。

 記録も兼ねて、以下に記しておきます。

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 札沼線開通の歌

 1.札幌駅より出で立ちて
   沼田に至る札沼線
   延長ここに100余キロ
   石狩右岸を走り行く

 2.桑園ぬけて新琴似
   篠路過ぐれば石狩の
   鉄橋実に1キロ余
   わが国屈指と誇りたり

 3.当別過ぐれば山迫り
   中小屋温泉程近し
   明治のはじめ開村の
   月形町は栄えたり

 4.ここに名だたる新田や
   模範部落と聞こえたり
   秋の稔の知来乙
   月形町は中心地

 5.汽笛の声を後にして
   入るや未墾の原生林
   やがて拓くる札比内
   耕地面積1000余町歩

 6.米、きび、小豆、燕麦や
   中にも豆類、鶏卵は
   郷土の栄えの源ぞ
   いざ振り立てん理想郷

 7.左手[ゆんで]に続くは増毛山
   浦臼の郷[さと]過ぎゆけば
   車窓に眺むる鶴沼や
   秋の紅葉を尋ねみん

 8.古き歴史に今もなお
   新十津川は栄えたり
   下、中徳布、橋本町
   滝川町は中心地

 9.並びてつづく米産地
   その名もゆかし雨竜村
   和[やわら]碧水、北竜と
   過ぐるも早し北空知

 10.二十三駅四時間余
   沼田もいまは程近し
   右岸の宝庫開発に
   任務は重し札沼線

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 当時の名簿をたどって探したそうですが、ご存命の方がいなかったと上坂隆一町長さんは教えてくださいました。

 詳細はわからずじまいですが、詞を読むだけでも札沼線にこめた当時の思いがヒシヒシと伝わってきます。

 浦臼町では斉藤純雄町長さん、新十津川町では小林透副町長さんが、お忙しいなか時間をとってくださいました。

 先日の道の鉄道WT発表では、バス転換を含む見直しを示しました。

 当別町も含めた4町での検討会議が明日に開かれるそうですが、町民を含めて複雑な思いだろうと思います。

 通学に使う高校生の「残してほしい」という訴えあり、障害を持たれている方の移動手段という現実あり、シーズンともなれば鉄道好きの観光客で列車いっぱいになるとの話もあり。

 何度も書いてきましたが、鉄道は人が通らない地域を走るのですから、全国も全世界のローカル線は赤字で当然なわけです。

 それをドル箱路線の収入で補ったり、国が支援をするなどして維持されています。

 何より北海道は、血のにじむような開拓の歴史と一体の鉄路だったことを忘れてはいけない。

 「地元の人が乗らないから」維持・存続を訴えることの、ためらいもあるでしょう。

 しかし、その理屈で言えば「乗るんだったら地元負担」ということになるし、赤字路線を維持する責任は沿線自治体ということになってしまいます。

 その議論の土俵がおかしいのではないのか。

 なぜ沿線自治体に責任を押し付けるようなことになるのか。

 国民の移動する権利を保障するのが国の役割で、欧州では当然の考え方になっています。

 いったん民営化された鉄路も、再国有化する流れもイギリスにありました。

 大きな視野で、道民的・国民的規模で、JR北海道の問題を議論するべきではないのでしょうか。

 3町での懇談を通じて、あらためてそう感じるのです。

 【今日の句】鉄道で 町も心も 結ばれた

2018年2月14日水曜日

1人の離農もないように

 日高地方での豪雪によるビニールハウス被害で、党道議団・新ひだか町の谷園子議員とともに道へ要請をおこないました。

 要請項目は大きく言って、①除排雪やハウス修繕・撤去、新設などに人的・財政的支援を、②今年1年をのりきれるよう生活と経営の支援を、③経営再建に向けて、国に対して既存メニューの柔軟な運用や実績ある事業の活用を求めること--です。

 まだまだ現地では除排雪が進んでおらず、道としても振興局から連日支援をしているとのこと。

 とても寒い日が続いているため雪も固まり、またハウスとハウスの間も狭いことで活動効率がなかなかあがらないのです。

 重機を用いて一気に解体し、一から建て直す方法もありますが、それには十分な資金面のバックアップがなければ農家は決断できません。

 新規就農者も多く、経営意欲もあるのですから、ここを乗り切る集中的な支援をと、私もからも要請しました。

 党道議団は真下紀子団長、菊地葉子・佐野弘美道議が参加しました。

 道農政部長からも、認識は共有しているとし、関係機関や国とも連携して情報提供や、活用事業の検討もしたいと述べられました。

 国会では、党豪雪対策本部も今日、各省庁に対して聞き取りや要請をおこなっています。

 日高の実態は紙智子参議院議員にも伝えており、北陸地方での豪雪とともに、北海道で起きている被害についても反映しています。

 町・道・国へ、連携して訴えるのが日本共産党。

 「1人の離農もないように」との思いで、みんなでがんばります。

 【今日の句】食卓は 多くの苦労で 成り立って

2018年2月13日火曜日

農家にとって一番のリスクは安倍農政

 -5℃ほどの朝宣伝は寒かった! 紙智子参議と道農民連盟の定期総会にも足を運びました。

 昨日までの札幌雪まつり観光客なのか、宣伝中に「応援してるよ!」と声をかけて握手する方も相次いで、寒いなかでしたが楽しい宣伝でした。

 道農民連盟の定期総会は今年で第45回目でしたが、私は実は初めての来賓あいさつ。

 よく国会へ要請にも見えられ顔なじみとなった方も多く、和やかなもとで連帯のあいさつをさせていただきました。

 委員長あいさつや他党からのあいさつで共通していたのは、今の農政が「官邸」「規制改革推進会議」に牛耳られていることへの批判。

 過度な競争原理を持ち込み、効率化を至上命題とし、農協の協同組合原則などお構いなし。

 食料自給率の向上や、農地があるゆえの国土保全など、まったく頭のなかにはないのでしょう。

 いわく「勝ち残れる農業」とは、国が責任放棄したことを免罪する言葉でしかありません。

 私からはあいさつで、今の農家にとって「最大のリスクは安倍政権そのもの」と強調しました。

 農業の分野でも、安倍政権をかえるために「市民と野党の共闘」を、「農家と野党の共闘」を!

 【今日の句】言うなれば 我田引水 あの総理

2018年2月12日月曜日

飢えにのぞみて苗を植える

 旭川市の「食と農のつどい」には昨日に続き岡山大学・小松先生に、農協組合長さん・市農政部長さんもご登壇されました。

 会場も予定より椅子を多く出し満杯で、多くの方が期待されていたのが伝わってきました。

 真下紀子道議の司会に、私が主催者あいさつをおこない、紙智子参議院議員が国会報告。

 その後に、まず旭川市の浅利豪・農政部長さんが旭川農業の現況を発言されました。

 コメどころとして有名な旭川ですが、実は100種類もの野菜もつくっている多様な地域なのです。

 そのコメは20年前の103億円から77億円に、やさいも37億円から17億円へと右肩下がり。

 価格が乱高下しやすい野菜ですし、浅利さん曰く「野菜は人手がかかる」ため担い手不足が直撃しているといいます。

 市として担い手育成事業などを強化するとのことで、今日の氷まつりに来ているブルゾンちえみさんになぞらえて「野菜の生産額も35億めざしてがんばります」と会場を沸かせました。

 あさひかわ農協組合長の白鳥隆志さんは、旭川市内農協連絡会の会長でもあります。

 白鳥さんも、ご自身の発言原稿を準備され「農業政策をおろそかにして、目先のむしろ作られた経済成長に固執すれば取り返しのつかない事になりかねません」と述べられました。

 東京に住んでいたこともあり、当時は東京湾はまさに海だったのに、いまや埋め立てられビルが建ち、都会の密集具合を見るにつれて国土全体の人口配分ができないのかとも強調。

 食料供給の面からも全国分散はリスク分散にもなるし、各地の国土保全に貢献することになるのが農業なんですよね。

 白鳥さんの、農業にかける熱い思いが伝わってきました。

 小松先生は昨日同様、軽妙な話に農業とは何たるかを盛り込み、食と農の現状に悶々としていた方にとっては、まさに日照りに雨という感じだったのでは。

 今日も小松先生の話を聞きながら、次の言葉を思い出しました。

 飢えにのぞみて苗を植える。

 食べ物がなくなってから苗を植えても遅いわけで、必要にせまられてから準備しては遅い、という意味です。

 まさに食料とは、今の私たちに必要なものであり、1か月後も、半年後も1年後も、人類がいる限り必要なもの。

 そう考えると、まさに今の安倍農政は「亡国の農政」と言えないか。

 根本的なところから、さらに多くの方と語り合いたいと思った今日のつどいでした。

 【今日の句】種だって まかなきゃ芽さえ 出てこない

2018年2月11日日曜日

農は国の基

 今年で23回目となる党十勝地区委員会の「食と農のつどい」。小松先生の講演に笑いと確信が広がりました!

 会場いっぱい250人が足を運ばれ、高橋正夫・本別町長や方川一郎・同町議会議長、佐藤和也・音更町議会議長、布目幹雄・大樹町副町長なども見えられました。

 来賓として立憲民主党の石川香織衆議院議員があいさつされ、私も前衆議院議員として一言あいさつ。

 国会報告は紙智子参議院議員がおこない、森友・加計学園などの政治課題とともに、「安倍官邸農政」ともいわれる今の農業政策の問題点をズバリ指摘しました。

 民間にゆだねればすべてうまくいくという、市場まかせ=国の責任放棄が著しく「亡国の農政」(紙議員)と言えるほどです。

 こういう時こそ、しっかり農業の基本を考えたいもの。

 その思いに応える講演をされたのが、岡山大学大学院環境生命科学研究科の小松康信先生です。

 小松先生は農協協同組合新聞(電子版)で「地方の眼力」というコラムを担当され、一昨年末に「隠れ共産党宣言」を書かれて以来、私たちとの本格的な交流が始まった先生です。

 私も昨年の衆院農林水産委員会で参考人質疑の際に推薦し、軽妙ながら本質を突くお話しにファンとなった1人で、久しぶりに再会できることを嬉しく思っていました。

 今日も実に90分、それでも時間が足りないぐらいに安倍農政の問題点、農業の「強さ」と「生命の連鎖性」、大切にすべき基層領域と着土(「土着」ではない!)、北海道農業への視点、加えて日本共産党の綱領と農業政策まで解説していただき、わかりやすいお話しに会場から合いの手まで入るほど。

 書くと難しそうな話に思えますが、漫談のような語り口に社会風刺も正面からの政治批判も混ざり合い、笑いが絶えない90分でした。

 いろいろ考えることはありましたが、私は「農業を超長期の視点で考える」ことに納得しました。

 埼玉の深谷ネギ農家の話となり、実に50年かけて「いい土ができた」うえで、「もう50年かければ、もっといいネギができる」との農家の言葉を紹介されました。

 農業は食料供給と国土保全という、人間にとって欠かせない部分で重要な役割を担っています。

 人間が命としてつながっていく以上、食と農も歴史をつないでいかなければいけないし、そのために農家も誇りをもち、次の代へバトンを渡そうとがんばっている。

 その「超長期の視点」でこそ安定的に農業が成り立つという指摘を聞くと、今の「とにかく売れればいい」式の安倍農政がいかに小さいことか、と思ったのです。

 まさに「農は国の基」。

 明日も小松先生と、今度は旭川市でのつどいに参加します!

 【今日の句】三食が 待ち遠しいし いとおしい