2022年12月17日土曜日

鉄道の維持へいっしょに

 遅れての紹介ですが、党中央委員会が「国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」との提言を発表しました。全国に先駆けて廃線が進められている北海道から、鉄路を維持・存続する意義を広げていきたい。ぜひリンク先からお読みください。

 「赤字路線は廃線を」とばかりの議論が、全国で進められています。これでは地方経済や地域社会が地盤沈下しかねない。公共交通の維持・存続に、何より国や自治体が責任を果たすべきです。

 今回の提言では、気候危機のもと、脱炭素社会に向けて鉄路が必要だとの意義も明確にしました。北海道の物流を考えても、大量輸送はトラックより鉄道利用のほうが経済性も理にかなうはずです。

 そのうえで鉄道網を維持するために、▼国鉄の分割民営化の時から経営上の無理があるとされた北海道・四国・九州の3社には、国が路線維持に必要な財政支援をおこなう、▼巨額の内部留保を持ち、黒字回復が見込まれる本州3社は路線維持、と分けての提案です。

 将来にわたっては、①JRを完全民営から国有民営(上下分離)に、②鉄道網維持の公共交通基金を設立、③鉄道の災害復旧制度をつくる-ー改革を提案しています。自治体首長や関係者、国民的議論を進められればと思います。

 JR北海道が「維持困難路線」を発表して6年が経ち、廃線ありきの姿勢だった国やJRに、どれだけ悔しい思いをしてきたか。効率優先で地方切り捨ての政治が、人口減少などを引き起こす背景になってきたのではないのか。私も今回の提言を広げていきたい。

 【今日の句】一本の鉄路に くらし支えられ

2022年12月16日金曜日

止めよう岸田首相の大暴走

 大軍拡・大増税は許さない、くらし・商売・農業を守れ!と、紙智子参議院議員・森つねと道議予定候補(中央区)と街頭宣伝。さとう綾札幌市議(白石区)との商店訪問でも「なんで増税なんだと怒ってるよ」と、憤りの声も。夕方の岸田首相の記者会見を聞いても、まったく納得などできません。

 閣議決定された「安保3文書」。反撃能力=敵基地攻撃能力は、これまでの「専守防衛」を覆す重大問題。国会審議や国民の信を問うこともなく、閣議決定で済ませることなど許されません。必要な軍事力も明らかにしないで軍事費増額だけ決められ、そのうえ増税なんて、国民の血税を何だと思っているのか。

 街頭宣伝は、途中でハンドマイクの音が出なくなるアクシデント。スタンディングとともに紙議員が「こんな岸田政権は許されない」と、肉声で迫力の訴え。手を振ってこたえてくださる方の姿もあって、関心の高さを実感しました。

 さとう市議との訪問でも、冒頭の店主さんは「コロナ禍でお客さんも来なくなったし、税金や保険料も上げられ、早く店をやめろということか」と話され、閉店も検討しているといいます。20年以上も続けてきて、こんな形で商売を終える悔しさもにじんだ話を聞いて、私も胸が痛みました。

 私たちと別に訪問していた組では、札幌冬季五輪招致について住民投票さえもしない札幌市や市議会に怒っているとの話になったそう。共産党が政党助成金を受け取っていないことも知っているようで、「ぜひがんばってほしい」と熱く激励されたとのことでした。

 岸田首相の大軍拡・大増税も、札幌市の冬季五輪招致も、国民・市民の声を切り捨てる形で進められています。だからこそ地域・職場・学園でつながりあって、声を形にしていきたい。悪政を止める力は、やっぱり国民世論です。

 【今日の句】戦争が 官邸の奥 潜んでた

2022年12月14日水曜日

復興財源で大軍拡だなんて

 今日は小室まさのり道議予定候補(札幌北区)と街頭宣伝からスタート。厳しい寒さでしたが商店街をまわると、今月で閉店という張り紙がある店も‥‥。地域に根差した商店がなくなるのは寂しいものです。

 今は少なくなった八百屋さんでは、やっぱり買い控えが増えているとの話。「仕入れの値上がり分を、価格に転嫁できない」(美容院)という声も、商店や中小業者の現実です。「要は新しく課税されるということでしょ」と、インボイスに対しての不安も強い。世論を広げるために、こつこつと力を尽くしたい。

 あわせて、岸田政権の大軍拡を許さない声も広げねば。防衛を「国民みずからの責任」だと増税を押しつけ、復興のための財源を転用することまで検討するなど、あまりに岸田首相はひどすぎる。選挙で信も問わず、追及を恐れてか国会が終わってから言い始めるやり方も姑息すぎないか。

 根本的には、外交の議論なく軍拡ばかりというのが大問題。自民党から増税に反対の声があっても、大軍拡自体に反対しているわけではありません。こんな大軍拡路線を続けていけば、増税だけでなく社会保障や教育の予算が減らされることも目に見えています。政府も与党も、物価高騰で苦しむ国民生活が目に入っていないのではないか。

 今日の訪問でも、防衛に金を使うのはやむを得ないという方も「困っている人に使ってほしいね」との話もありました。北朝鮮のミサイル発射などで不安になる気持ちも理解しつつ、だからこそ外交努力の必要性と、軍拡で犠牲になるのは国民生活だということを、ていねいに伝えていきたい。

 【今日の句】復興は 言葉ばかりの 総理だと

2022年12月13日火曜日

商店街の魅力づくりをいっしょに

 今日も小室まさのり道議予定候補(札幌北区)と、党の「緊急提案」をもって商店街訪問。「低家賃の物件を探す方が増えてる」(不動産店)と、くらし・経済の大変さが伝わってきました。

 岸田政権に対して「防衛のことになったら、すぐ財源が出てくるんですね」と、あきれ気味の声も。不満とともに政治不信もあるだけに、日本共産党は国民の立場でがんばっていく姿や決意を示すことも大事だと痛感です。

 麻生商店街振興組合にも足を運び、少しの時間ですが懇談させていただきました。賃上げの必要性はわかるものの、保険料などの負担も重く、さらなる増税への心配もあるといいます。「これから先に夢が描けないのでは困る。まずは、ここ1~2年が乗り切れるように」との話も、切迫感が伝わってきます。

 とりわけ札幌市は、冬季五輪招致や新幹線延伸にともなう大型開発に前のめり。しかし、地域経済を支えている商店街には、じゅうぶんな支援があるとは言えません。コロナ禍と物価高騰に苦しむ業者に、さらに国も自治体も寄り添った支援が必要です。

 麻生商店街をまわって気づいた1つに、靴店や衣料品店が見当たらないこと。大型店にテナントとして入っており、街並みとしてはチェーン店ばかりが目につきます。大型店との共存共栄も課題のなか、多業種あってこその商店街づくりに、いっしょに知恵も働かせなければ。

 イベントなどがコロナ禍でできなくなったことも、商店街の魅力を薄れさせている1つ。「緊急提案」で紹介している、地域ごとへの給付金で後押しするなども必要ではないか。天候次第ですが、明日も小室さんと懇談にまわります。

 【今日の句】増税を 国民抜きで 押しつけか

2022年12月12日月曜日

酪農家の心が折れないように

 道農政事務所へ「北海道酪農の危機打開に向けた緊急要請」を、党道委員会としておこないました。増えるばかりの赤字を前に、国が思い切った手立てを打たなければ、酪農家の心が折れてしまいます。離農も増えかねないし、あらためて強く要望しました。

 北海道は飲用より加工用にまわる比率が高く、価格が低く抑えられます。そのため加工原料乳に対する補給金という仕組みがあり、単価の上げ幅が今週おこなわれるだろう審議会で決められます。大幅な引き上げがなければ、経営そのものの危機が膨らんでしまいます。

 その補給金単価の大幅引き上げとともに、▼緊急の実態調査をおこなうこと、▼配合飼料価格への補てんと、国産飼料拡大への政策誘導、▼価格が暴落している子牛販売への補填、▼借入金の返済猶予-ーなどのほかに、今こそ過剰な乳製品輸入ストップをと求めました。

 農政事務所長さんからは「制度上のルールがあるものについては難しいが、何とかしなければという思いは大臣も十分にある」と述べられ、実際に酪農家の危機的状況は所長自身も聞いてきたことが紹介されました。「若い酪農家の心が折れないようにという指摘は、まったくそのとおりです」とも話されました。

 北海道は、国が費用の1/2を負担するクラスター事業を使って、規模拡大を進めてきた酪農家も多くいます。その償還も始まるなかで、物価高騰と大幅減収に見舞われてしまいました。大規模化を誘導してきた国の責任をふまえて、じゅうぶんな支援策をおこなうべきです。しっかり本省へも伝えるよう、私から重ねて要請しました。

 その後は道原発連の宣伝、札幌北区に移動して小室まさのり道議予定候補・加藤のぼる市議予定候補との宣伝と商店街訪問へ。店内玄関で聞いてくれる方や、「いつも入れてるよ」という方も駆けつけて激励など、あたたかい反応が寄せられました。本当にありがたい。

 商店街には党の「緊急提案」をもってまわり、「灯油の価格に、みなさんが心配されています」(ガソリンスタンド)、「つぶれるほどではないけど赤字続き。節約志向となれば、うちのような店が影響を受ける」(手芸用品店)、「コロナ禍でクラスターもあり、気をつけながらの支援が続いています」(福祉施設)など、切実な実態が伝わってきました。

 「こんな時に増税とか、政府は何を考えてるのか」と、あきれ半分・怒り半分のような声も。筋が通らず理不尽な、今の岸田政権に対する不満の根強さも伝わってきます。「こういう提案をしてくれるのが大事なんだよ。がんばって」との激励もいただきました。地方選勝利に向けた活動と一体に、国を動かしていくためにもがんばりたい。

 【今日の句】防衛は 食と農こそ 優先に