2021年8月21日土曜日

緊急の医療施設を早く

 全国的に重症者が増えているもと、まだ政府は「原則自宅療養」を続けるのでしょうか。今日の街頭宣伝でも撤回をと訴えると、手話の方も含めて次々と激励が。国民を突き放すような政治なら、一刻も早く代えなければとの思いが強まります。

 もう各地で自宅療養や宿泊療養で亡くなる方が出ているもと、緊急の医療施設を確保できるように財政支援や医師会などとの連携を急ぐべき。医師会からも同様の提案が出されているのに、政府が実現の障害になっているのでは腹立たしい。医師の訴えを聞かずして、どうやって命を守るというのでしょうか。

 一方で、緊急事態宣言など延長された期日が9月12日となったことで、自民党総裁選と解散総選挙の日程で、いろんな憶測が流れています。どんな日程になろうと、必ず政権交代をめざすのみ。あわせて北海道での日本共産党の議席奪還こそ、政権交代の確かな力だと今日も訴えました。

 ところで、今年は私の入党30年の年。日本共産党は党員30年の節目を「永年党員」として、また入党50年の方は「50年党員」として記念証書をいただきます。北海道委員会の贈呈式に参加して、青山慶二道委員長から証書をいただきました。永年と名がつくほど続けてきたというより、あっという間に30年が経っていたというのが率直な思いです。

 30年前は、中国の天安門事件に東欧・ソ連の崩壊が相次いだ年で、私自身も日本共産党には偏見しかありませんでした。大学時代の信頼できる先輩が、たまたま党員だったからこそ今の私があるのです。当時は率直に言って日本共産党が前進できるとは思えませんでしたが、今や市民と野党の共闘で政権交代をめざすところまで来たのですから本当に感慨深い。

 同席されていた50年党員の先輩との懇談では、なぜ日本共産党は揺るがないのかという話になりました。公務職場で勤めていたこともある先輩が曰く、「理論的に揺るがないからでは、ないでしょうか」。議員一人ひとりというより政党としてもフラフラしているところもあり、確かに土台がしっかりしている党なのだと再認識です。

 学んでこそ成長、学んでこそ歴史を拓く力。私も初心に帰って、がんばりぬきたい。

 【今日の句】責任を 避ける総理は 資格なし

2021年8月20日金曜日

やっぱり「原則自宅療養」は撤回を

 夏の陽射しが戻ったような十勝地方。池田町から中札内村・更別村・幕別町忠類・大樹町・広尾町へ、十勝らしい広大な畑を見ながら街頭演説にまわりました。

 今日は私の誕生日ということもあり、お土産や差し入れなどもいただいて本当にありがたい限りです。半世紀も生きたという実感も湧いてこないし、今は目の前の課題に精一杯の日々。激励とあわせたお祝いメッセージなどをいただき、このブログ上でも感謝を申し上げます。健康に気をつけながら、また1年がんばりたい。

 池田町・窪田豊満町議、幕別町・荒貴賀町議、大樹町・志民和義町議、広尾町・旗手恵子と前崎茂の両町議との街頭演説や「つどい」に、駆けつけてくださった党員・後援会員さんから「私たちもがんばるからね」との言葉もありがたい。この連帯の力こそ日本共産党の強みだと実感です。

 政府による感染者の「原則自宅療養」方針は、十勝地方でも不安の声が広がっています。先月末は自宅療養者がゼロだったのに、今月18日には91人にまで膨らんでいます。もちろん患者数全体が増えてはいるのですが、宿泊療養者数が37人で、確保したとされる120室から見れば余裕があります。「91人」が「原則自宅療養」の反映であるなら、今後が心配になります。撤回の声を大きくしていかないと。

 加えて、広い十勝地方なのに保健所は1ヵ所のみ。十勝地域の面積は10831.62km²で岐阜県より少し大きく、各自治体に関係機関はあるものの、さまざまな判断は保健所でおこなうことを考えると拡充が必要ではないのか。検体を運ぶのに時間がかかりPCR検査の判定にも時間がかかっていたことからも、その必要性は昨年からも指摘してきたのです。

 そのPCR検査も、十勝地域では3月に7500件ほどおこなっていたのに、今月は3分の1ほどの約2500件。陽性率も9%ほどですから、さらに検査が必要な実態と思われます。ワクチン頼みでなく、じゅうぶんな検査や補償をおこなわないと抑えられないことは十勝の現実から見ても明らかです。

 池田町の地域医療センターも、広尾町の国保病院も、政府による公立・公的病院の再編・統合リストで名指しもされていました。公立・公的病院の重要性はコロナ禍で明らかになったのに、いまだ政府は再編・統合方針も撤回していません。地方に住むなと言わんばかりの菅政権を、今度の総選挙で必ず代えようと街頭でも強調しました。まさに命を守るための総選挙。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】日暮れには 重なるように 秋の風

2021年8月19日木曜日

決して他人事でなく

 今日は芽室町・帯広市で街頭演説を中心に。芽室町ではトランペットで迎えていただき、帯広市では「がんばって」と募金も。励みになります。芽室町では堀切忠町議、帯広市では稲葉典昭・杉野智美・大平亮介の各市議、前市議の播磨和宏さんが司会をしてくださいました。

 帯広市でも先日、保育施設でクラスターが発生し、広がっている心配の声。聞いてくださる方の目も、これまで以上に真剣さが伝わってきます。政府が「原則自宅療養」としたこともあり、東京で在宅死が広がっていることへの関心も高い。決して他人事ではないし、どうすればいいのかとの思いが強まってきていると街頭でも伝わってくるのです。

 日本共産党は志位委員長名で「コロナから命を守る緊急提案」(こちら)を発表しました。●「原則自宅療養」の方針を撤回し、症状に応じた必要な医療が提供できるようにすること。そのために医療機能を強めた宿泊療養施設や臨時の医療施設などの増設・確保、また医療機関への赤字補てんと医療従事者の待遇の抜本的改善、●感染伝播の鎖を断つための大規模検査、●パラリンピック中止、子どもの観戦動員中止-ーです。

 街頭演説の後に、市民のみなさんとの「つどい」でも不満が次々と語られました。「私は病気で片肺になったため、コロナ感染は命にかかわる。菅首相から命を守る気が、まったく見られない」「デイサービスで会った友人とも、話題は決まってコロナ関係。なんで五輪なんかしたのかと今でも言っている」など、話が止まりません。

 大学生と語り合う時間もありました。オンライン講義と対面講義とが併用というなか、1年生は「もうこれが当たり前のようになってきました」と苦笑い。準備していたサークル活動の企画もできなくなって、いろんな体験ができる青春時代がこれでいいのかと、話を聞きながら痛感しました。一昨日、帯広市での食料支援会場には80人もの学生が訪れたといいます。

 1年以上も食べるに困っている学生がいることに、政治家が胸を痛めなければおかしい。私の学生時代も白米と缶詰で済ませていたことはありましたが、今はそれすらもままならないうえに休学・退学を考える学生もいます。政府として国産米などを買い上げて食料支援につなげるとか、緊急的にでもできないのか。

 政府の取り組みが国民の実態にかみ合っていないと、各地をまわるたびに痛感します。明日は池田町から南下して広尾町まで。日本共産党の政策など訴えるとともに、各地の切迫した実態を聞いて、しっかり反映していきたい。

 【今日の句】緊急時 総理は国会 なぜ来ない

2021年8月18日水曜日

閉塞感に応えられるよう

 「どうして、こういう時に国会を開かないのかわからない」。足寄町での「つどい」で出された言葉を、政府・与党はどう受け止めるのか。今日も新規感染が広がり、東京では自宅療養中の方が亡くなってもいます。日本医師会の中川会長がイベント会場なども活用した医療体制構築を提案していましたが、まさに政府のイニシアチブが求められているのです。

 今日は十勝管内陸別町・足寄町・本別町をまわりました。陸別町・野尻秀隆町長からも、国の支援強化が必要との話が出されました。命と健康を守る最前線である地方自治体の首長さんから発せられる言葉の重さを、政府は受け止めてほしい。目の前の住民を守ることに、どこでも必死なのです。

 JA陸別町では、この間の暑さで牧草(2番草)の生育や栄養が心配なこと、輸入している配合飼料の価格が高騰していることなどとあわせ、ヘルパーなどの人手不足も話題にのぼりました。谷郁司町議との街頭演説では車から手を振ってくださる方の姿も目立ち、さまざまな課題に日本共産党が応える大切さを実感しました。

 足寄町では田利正文町議と町役場前で訴えていると、雨の中わざわざ渡辺俊一町長さんが外に出て最後まで聞いてくださいました。過去に足寄町での水害調査に来た時、対応してくださったのが当時副町長だった渡辺町長さんだったよねと、田利町議。その時とのつながりはわかりませんが、国民の苦難軽減の姿勢は揺るがないでいたい。

 足寄町での「つどい」では冒頭の意見とともに、「どうしたら収束するのでしょう」「菅首相では本当にダメだ」など不満や不安の声が次々。「畠山さんの話を聞いて、少しスッキリしました」との言葉もいただきましたが、それだけ閉塞感も強い。政策とともに、どうすれば政治を変えられるかの具体的な話もしていかなければ。

 本別町では雨も上がり始め、阿保静夫町議との街頭演説に「がんばって」と車の窓を開けての激励も。他にも激励を受けたのですが、阿保町議も知らない方だったそうです。励みになりました。

 ちなみに本別町でも以前に水害調査に来たことがあり、被害のあった農場は1年以内に回復できたことがあります。その当時のことが「つどい」でも話題になり、国会議員の重みとともに、日本共産党は各地に地方議員がいるからこそ具体的に調査・解決できたとの話になり私も納得。こうやって、お役に立てる議席を回復しなければと思いました。

 感染防止に気をつけながら、明日も十勝管内をまわります。

 【今日の句】なぜ総理 国会審議 逃げまくる

2021年8月17日火曜日

市民の命綱の2議席を

 15日告示・22日投開票の根室市議選は2人はみ出しの激戦。日本共産党のすずき一彦・橋本りょういちの宝の議席確保をと熱く応援に駆けつけました。ロシアとの領土問題にかかわる地域だけに、日本共産党2議席は絶対に欠かせません。

 すずきさんは6期目の挑戦で、道教育大学釧路校での私の先輩にもあたります。いつも穏やかであたたかく、市の音楽協会理事を務めるほど信頼も寄せられています。4期目をめざす橋本さんは医療機関に勤め、まさに市民の命を守る議員として必要な方です。

 コロナ禍で市民が傷ついてきたなか、あたたかく包み込む日本共産党の2議席は、まさに市民の命綱。「党の国会議員とも力をあわせて、市民を守る施策を進めたい」(すずき)、「感染した方の話を聞き、政治が力を尽くすときだと決意」(橋本)との訴えにも、力が込められていました。

 何しろ2人の議員団で積み上げた実績の数多いこと! 昨年支給された国の特別給付金10万円は、対象期限後の新生児108人にも支給。福祉や保育等職員へのPCR検査を実施。子ども医療費の助成は高校生まで、小中学校での給食費無償化にも道をひらきました。収入が少ない家庭での水道料金減額・免除も拡充されるなど、市民の苦難にこたえて奮闘してきた2人なのです。

 何より領土問題での一貫した態度は、立場の違いを超えて、理解や納得も定着しています。「領土不拡大の原則」に反するヤルタ協定など、戦後処理の誤りをただすことが根本だとしつつ、歯舞群島・色丹島の早期返還と必要に応じて中間的な条約を結び、国後島・択捉島を含む全千島が返還の対象である歴史も明らかにしてきました。領土が奪われたゆえの地域経済の苦しみにも、沖縄並みの地域振興対策をと訴えています。

 そもそも安倍前首相が「2島返還」へと方針転換し、かえって領土交渉は暗礁に乗り上げてしまいました。領土という外交の基本においては、原則や歴史的経過を簡単に曲げてはならないのです。そうでないと国内世論もまとまらないし、相手国から見透かされることにもなります。8月15日を過ぎても侵攻を続けられ、元島民が命や故郷を奪われ、どれだけ塗炭の苦しみを味わってきたことか。

 目の前の課題に対しても、歴史的な解決にしても、まさに市民の命綱として日本共産党2議席は必要なのです。そして、日本共産党が伸びれば総選挙で政権交代へとの勢いにもつながります。ぜひ根室市にお知り合いがいる方は、ご支持の輪をお広げください。

 【今日の句】夜明けなら 最東の地の 根室から

2021年8月16日月曜日

共同責任を押しつけるな

 「核のゴミ」最終処分場につながる「文献調査」での国からの交付金は、近隣自治体へ配分することが可能になっています。近隣を抱き込ませる国の手法は問題だし、受け取らないでほしいと蘭越町・黒松内町・島牧村・岩内町へと要請・懇談に、松井真美子道4区予定候補・菊地葉子道議とまわりました。

 すでに神恵内村近隣では泊村・共和町・古平町に7500万円ずつ配分されるものの、同じく対象である道は「核抜き条例」があるもと受け取らず、積丹町も同じく辞退しました。今日まわった4町村は、寿都町からの配分対象にあたる自治体になります。事務手続きの関係から20日が回答期限とされています。

 蘭越町・金秀行町長は18日に回答予定。今日の要請主旨にも耳を傾けてくださいました。昨年、寿都町長が突然表明してから、受け入れがたいと黒松内町・島牧村と足並みをそろえてきた経過も振り返られ、あわせて当事者でもない自治体が、共同責任を負わせられるような決断が迫られることにも言及。私からも「責任を地方自治体へ押しつける国の進め方は改めるべきです」と応じました。

 黒松内町・鎌田満町長も正式な表明は明日とのこと。どの自治体財政も苦しいなか、冗談混じりに「自治体に手をあげさせないで、国が責任をもって渡すとすれば」と鎌田町長。地方自治体にとって「核のゴミ」は重すぎる課題なのに、国が責任を押しつけているように見えるのは当然です。鎌田町長とはコロナ対策や函館本線(山線)にも話が及び、あらためて国が公的責任を果たすべきと私も強調しました。

 島牧村・藤澤克村長は、午前の議員全員協議会で配分は受け取らないと表明したばかり。議会でも支持が多数だったそうで、「ジャストタイミングですね」と笑いながら要請書を受け取ってくださいました。島牧村は村独自の「核抜き条例」も持っています。「全国の自治体が手をあげたら、すべての自治体に国は交付金を出すのでしょうか。それではモラルハザードになってしまう」との話も納得です。

 岩内町・手塚良人副町長は「電源立地交付金同様と判断している」としつつ、町長からの正式な表明は20日とのこと。泊原発の周辺町村である泊村・神恵内村・共和町が受け取る流れがあるだけに懸念は残ります。同時に、人口がピーク時の2.5万人から1.2万人へと半減したなか、水道など公共インフラを維持し続ける困難さがあることの訴えには、しっかり向き合わなければなりません。だからこそ財政が苦しい地方自治体へ「核のゴミ」交付金で紐付けするようなことも許されないのです。

 幸坂順子・寿都町議、岩沢史朗・黒松内町議、大田勤・岩内町議が要請・懇談に同席してくれました。大田町議が「配分をもらわないことこそ風評被害対策になる。もらうとモノ言えないことにもなる。漁業支援などがんばっている方向でこそ町づくりを」と訴えるなど、日本共産党の地方議員がいることの大切さを、そばで聞いてて実感もしました。

 なお、寿都町や神恵内村では原子力発電環境整備機構(NUMO)が、行政との連携や戸別訪問を強めています。「文献調査」で終わりではなく、最終処分場受け入れまで進めたいがための地ならしではないのか。そうなれば一自治体だけの話でなく、近隣自治体はもとより全道的な重大課題です。ぜひブログをお読みの方も話題としてまわりへお広げいただきたいし、反対の声もいっしょに大きくしていきましょう。

 【今日の句】後始末 地方丸投げ 許せるか

2021年8月15日日曜日

閉塞感を打ち破って

 紙智子参議院議員・伊藤りち子道3区予定候補(比例重複)・さとう綾札幌市議と、終戦記念日にあたっての街頭演説。哀悼の意を表しながら、侵略戦争の反省をもとに今ある日本国憲法を活かした政治をとの決意を新たにしました。

 「戦争に向かっていた時代と雰囲気が似てる」。置戸町長さんが100歳となった町民のお宅へ記念品を届けた際に、2人の方から同じ話をされたとのことを、私から紹介しました。コロナ感染が拡大するなか、政府の無為無策に「言っても仕方ない」「どうしようもない」との思いの広がりを指したのかはわかりません。社会全体の閉塞感かもしれません。

 しかし、当時と違うのは国民が声をあげて社会を動かし、国会では日本共産党が存在していること。核兵器禁止条約の発効など、世界も変わってきています。その歴史の歯車を前へ進めるチャンスが今度の総選挙。私自身も比例議席の回復をと力を込めました。

 演説では戦前の活動家・西田信治も紹介しました。新十津川村(現・新十津川町)に生まれて大学時代に日本共産党を知り、その後の党活動では九州地方の党再建に尽力した西田。しかし、特高警察による拷問・虐殺により30歳の若さで命を奪われます。その死とともに生涯も、しばらくの間はわからないままでした。

 その後に西田を知る人たちにより、その歩みが明るみになったのです。そう思うと、西田以外にも名が埋もれた多くの党の先輩たちがいるかもしれません。わが党に限らず、歴史や社会を前に進めようと多くの無名の方々がいたはずです。その積み重ねに日本国憲法ができ、今の私たちの社会があります。あらためて歴史の重みを実感します。

 一人ひとりの一歩は小さくても、多くの人が力をあわせれば社会は変わる。多くの党員・後援会員さんが駆けつけてくださり、こうやって閉塞感を打ち破ることができると確信です。私自身も、この一翼を担ってがんばりたい。

 【今日の句】反省を 総理は今日も 口にせず