2023年6月10日土曜日

先輩の一言があったから

 今日は札幌市厚別区へ。街頭宣伝には子どもたちが駆け寄ってきたり、小さい子連れのお父さんが「オール電化なので大変」と電気料金署名に協力くださるなど、風も強く暑い1日でしたが元気をいただきました。

 写真とは違う場所でも小学生が最後まで演説を聞いてくれたので、感想を聞いてみたら「電気料金と戦争のことがわかった」との返事。チラシも後でおうちの方に渡してね、と話すと「いま持っていくよ」。宣伝をした地域はオール電化の住宅が多いといいます。

 子どもたちを前に演説するというのは、けっこう緊張します。反応も直に返ってくるし、面白くもあります。「演説は中学生でもわかるように」と教えられたこともありますが、本質をつかんでいないと、とっさの言葉は出ないもの。「きちんと学んでおかなきゃな」と、いつも反省です。

 先の署名してくれたお父さんは、「中学校の先生だったのに、どうして政治家になろうとしたのですか」とも。子どもたちが健やかに成長できる社会にしたいこと、差別や暴言を振りまくような政治は変えたいことを話しました。自分自身の「原点」も、しっかり伝えていきたいです。

 なにしろ岸田政権がひどいし、政治も社会も課題だらけで、訴えたいテーマが多すぎる。比例は政党名を書いて投票する仕組みですから、日本共産党そのものを知ってもらい、誤解も解かなければなりません。何年経っても演説は四苦八苦です。

 だからこそ時間をとって、関心あるテーマを双方向を話し合える「語るつどい」に、どんどん各地で参加していきたい。今日も「親から共産党は危険なところと教えられた」という方の話をきっかけに、私自身の入党の経過も話しました。

 大学に進むとき、親から「共産党には近づくな」と言われていた私。そんな気はなかったのですが、湾岸戦争を前に語りあった先輩がたまたま共産党員で、「侵略戦争に反対していたのは日本共産党」との一言が契機になりました。

 調べたら本当だったので驚きました。先輩の一言がなかったら、今の私はありません。どんな対話もムダはない、必ず社会は変えられるという確信は、この先輩から引きついだものなのです。

 その先輩が若くしてなくなり、聞けば最後まで子ども食堂に尽力していたといいます。いろんな活動での制約があるなか、自分にできることは何かと探して人生の最後まで貫いた先輩から「これぞ日本共産党」だと、また学んだのでした。

 日本共産党の歴史は、このような1人ひとりの党員が築いてきたもの。地に足をつけて、私も心ひとつにがんばろうとの思いを新たにした1日でもありました。

 【今日の句】子どもらに 偽りのない 言葉こそ

2023年6月9日金曜日

このまま黙ってはいられない

 入管法の採決に断固抗議! 今日は札幌市東区にて、宮川潤・前道議と平岡大介・元市議とで「人権をふみにじる政治を変えよう」と街頭から訴えました。実施させない運動と世論づくりへ、新たな決意で私もがんばりたい。

 自民・公明とともに賛成した、維新・国民民主の責任は厳しく問われるべきです。維新にいたっては、国会の場でウィシュマさんや支援者を冒とくしたことへの根本的な反省がありません。命や尊厳を何だと思っているのでしょう。

 入管法だけでなく原発推進もマイナンバーも、この4党の賛成にて可決されました。マイナンバーカードに至っては多くの問題点が噴出し、一体化する健康保険証の廃止については、大手マスコミから見直しの社説が掲げられる始末。そのような声を無視してごり押しする岸田政権と4党に、総選挙で審判をくだしましょう。あいにくの天気で人通りは少なかったのですが、車から手を振って応える方の姿が見えました。

 「語るつどい」では「どうして政府は原発を続けるのか」「社会全体がギスギスしている感じ」などのほか、「国会を見ていたら何でも強引に決めていくようだ。やっぱり共産党を大きくしないとダメだ」と激励を込めた発言もいただき、ありがたい限りです。

 維新について「身を切る改革と言いながら、政党助成金を受け取っているじゃないか」「国会で暴言を吐く議員もいるのに、勢いだけで議席を増やしていくのが恐ろしい感じ」との意見も次々。札幌市議会でも、冬季五輪招致について「経済効果や開催の意義を、市長はしっかり伝えるべき」と賛成の態度だったようですし、広く実態を伝えることも必要だと思いました。

 合間を縫って、憲法共同センターの「9の日」アクションにも参加。一気に雨も強まるなかでしたが、スピーチされる方々の熱気が伝わってきます。私は短時間の参加でしたが、護憲ネットの吉井健一さん、室蘭工業大学の清末愛砂教授のスピーチでも、今の国会情勢への危機感が伝わってきました。

 しかし、このまま黙ってはいられない。今日も国会前では、多くの方が入管法の採決に抗議の声をあげていました。この国の主人公は、岸田首相や自公維国4党ではなく、私たち1人ひとり。この根っこの部分が揺るがなければ、あきらめることなく声はあがり続けます。私もいっしょに、明日もがんばりたい。

 【今日の句】突き放す 国を変えよう 変えられる

2023年6月8日木曜日

声に出せない被害もあるはずだから

 今日は会議の1日。先日プレゼントでいただいた、五ノ井里奈さんの「声をあげて」も読み切りました。読み進めるのが辛くなりつつ、当事者である五ノ井さんが受けた辛さはこんなものじゃない、早く性暴力のない社会にしなければと心から思いました。

 五ノ井さんの出生地は石巻市(旧・河南町)。私と同郷ということだけで身近に感じ、本書に出てくる地名・店名なども私が知ってる場所ばかり。小さい頃からブルーインパルスを見て育ったという点も、この地域に住んでいれば当たり前のことなんです。

 五ノ井さんと自衛隊の縁を語るうえで欠かせない、東日本大震災。当時の詳細な様子は、私が両親などから聞いた様子と重なります。五ノ井一家がアパートへ引っ越した後に、ご両親が離婚されるなど震災の傷跡や苦労も痛いほど伝わってきました。

 その時に、被災者支援に汗を流していた自衛隊員。やさしさや激励を身近に感じ、自分も同じように役に立ちたいと入隊を希望した五ノ井さん。しかし、実際は尊厳を踏みにじる性暴力を受け、被害者である自分に非があるような仕打ちを受けました。

 何度も死にたいと思い、延長コードを首に巻こうとしたら突然の地震。震災のフラッシュバックもあったなか、五ノ井さんは震災で亡くなった人を思い返してたたかう決意をされます。その後は報道などで、多くの方が知るような経過をたどりました。

 実名で告発したことから、さまざまな誹謗・中傷、殺害予告までありました。同時に、世論の広がり、国会の動きなどもあって加害者からの謝罪まで進みました。心配や励ましを続けたお母さんのことと合わせて、胸が詰まる思いでした。

 性暴力を受け、それを告発するだけでも心身とも厳しいはずなのに、数々のセカンドレイプにも直面しました。五ノ井さんは応援してくださった方々への謝意を述べていましたが、私など何もしていないと自問自答しながら読み進めました。

 ぜひ本書にて実際にお読みいただきたいのですが、巻末には資料として、自衛隊内でのハラスメント経験に関するアンケートも掲載されています。驚くばかりでした。自衛隊の是非は脇に置いて、隊員の人権と尊厳は守られるべきと痛感しました。

 被災地における献身的な救援・救助を、実際に石巻市で見聞きしたものとして、その点でのリスペクトは私も欠かしません。だからこそ隊員を戦場へ送らせない、戦争する国家づくりには反対していきます。

 自衛隊の解消は国民合意で進めるというのが党の方針ですから、その間は自衛隊組織の民主化も必要になります。性暴力やハラスメントなど、もちろん根絶していかなければいけません。声に出せない被害が、きっとあるはずです。

 五ノ井さんが勇気を振り絞って告発したことを、しっかり生かしていかなければ。性暴力やハラスメントを許さない世論づくりに、私も力を尽くしていきたい。

 【今日の句】国会が 人権破壊 許せるか

 

2023年6月7日水曜日

手厳しさはエールの裏返し

 今日は札幌市西区へ。街頭宣伝に立ち止まり拍手で応えてくださる方もいて、元気をいただきました。「語るつどい」でも「今の国会はひどい」との話が次々。政治を変えたいとの思いは、じわじわ広がっています。

 宣伝が始まる前に「あなたが、はたやまさんですか」と立ち止まってくれた方は、立憲の議員とも結びつきがあるという方。札幌市議会は立憲・自民・公明が、秋元市政を支える「オール与党」となっていることがおかしいと言います。

 「共産党も市長選をたたかうなら、市議から立候補する人が出るくらいの覚悟を示すべきだった」と手厳しい。一方で、やりたい放題の岸田政権を歯がゆい思いで見ていることも伝わってきました。今こそ野党にがんばってもらいたい、エールの裏返しと受け止めました。

 とにかく生活が日に日に厳しくなっているんです。「語るつどい」でも、「オール電化で10万円かかったという家もある」「貯金を取り崩していて、これでは自分の葬式代も出せるだろうかと心配」など暗くなるような話に。消費税減税など、何度も訴えなければ。

 事務所にも、マイナンバーカード押しつけと健康保険証廃止について不安の電話がかかってきました。次々と問題点が出ているのですから、高齢の方や障害を持たれている方にとって心配になるのも当然です。市民置き去りの政治を、何としても変えなければ。

 ところで、今日の東京新聞で私が現職だったときの質問が紹介されていたとのこと(こちら)。国会質疑で「死の商人」と参考人が発言したことを、与党が問題視しているという記事です。2017年の予算委員会や経済産業委員会で、確かに私は使って質問しています。

 使う文脈などにもよるでしょうが、日本が「死の商人」国家となってはならないとの発言は、平和国家を願ってのこと。発せられた危惧や批判をこそ政府も与党も受け止めて、説明責任を果たす必要があると私は思います。もちろん野党の私も(当時の質問もそうですが)正確で責任ある発信は心がけたい。

 国会が異論を封じるような雰囲気になっては、それこそ「新しい戦前」となってしまう。歯止めをかけるためには、日本共産党を強く大きく。私もがんばります。

 【今日の句】じわじわと 変化の世論 感じるぞ

2023年6月6日火曜日

差別を広げる議員はいらない

 今日は札幌市豊平区へ。わが子が保育園で同クラスだった親御さんが、偶然に通りかかって激励してくれるなど嬉しい出会いも。当時の保育士さんも駆けつけてくれました。ふだんの結びつきが大事ですね。

 別の場所では、新社会党北海道本部の小柳政行さんともバッタリ。市民と野党の共闘でも、先日の札幌市長選でも、新社会党のみなさんとは力を合わせてきました。「今度こそですね」と、あたたかく激励もいただき本当にありがたかったです。

 チラシを受け取ってくれる方や、演説を聞いてくれていると思われる反応も多い。解散・総選挙含みの情勢ということもありますが、物価や電気料金の値上げで生活は苦しいし、一方で大軍拡や人権無視の政治が進んでいることに、関心が高まっているとも思います。

 国会ではマイナンバー押しつけと健康保険証廃止・一体化の法案が成立しましたが、本当に大丈夫なのかと心配の声があります。「やさしいデジタル」と掲げながら、障害者などの写真撮影には配慮などもなく、他人との情報が混同してしまえば違う薬が処方されるなど、命と健康にかかわる事態になります。成立したとしても実施しないで、根本からの検証を優先すべきです。

 入管法改定案も今日の委員会採決はありませんでしたが、立法事実が崩れてるだけでなく酩酊医師による診断など、こんな入管行政でいいのかとの実態が明るみになりました。それなのに維新の会は政府を擁護して、排他的発言をくりかえしています。こんな国会でいいのかと腹立たしいし、これでは日本が人権後進国どころか差別と排他をふりまく国になってしまうとの危機感があります。

 これらすべてを街頭演説で語れる時間はないけれど、今の国会のひどさは、ていねいに伝えるようにしていきたい。差別を広げ、人権を守る気がないような議員はいりません。

 憲法では基本的人権が保障されています。障害の有無や国籍、年齢・性別などで差別がない国にしていきましょう。明日も元気に訴えます。

 【今日の句】いつだって 議員は憲法 立ち返り

2023年6月5日月曜日

ある党支部の便りから

 朝の街頭宣伝を終えて、今日は札幌市中央区へ。道議候補だった森英士・党中央地区委員長とマイクを握りました。電気料金値上げ反対署名への協力や「私の子どもの名前もかずや」と話される方、演説にうなずきながら通り過ぎる方もいて、私も元気をもらう街頭宣伝となりました。

 宣伝カーは党中央地区委員会が出してくれたのですが、アナウンサーも配置して選挙本番並み。アナウンサーをしてくださった1人に、入党2年5ヵ月というTさんがいました。手渡された支部便りに、Tさんが書いた部分がありました。

 2020年末に入党してから、衆院選・参院選・地方選と続けて参加されてきたTさん。初めはチラシ配布などでしたが、地方選では選挙カーのアナウンサーを引き受けられました。小形市議候補の訴えを「そうそう!」と、感動しながら聞いていたとのこと。

 憲法をないがしろにする岸田政権に危惧しているとTさん。すっきりしない気持ちでいたところ、5月におこなわれた「軍拡NO!女たちの会・北海道設立記念シンポジウム」にて田中優子・前法政大学総長の「戦争は嫌と声をあげよう。始まったら戦争は止められなくなるから」との話に奮い立たれたようです。

 便りには、Tさんが自分で書いた「党の政策を知らせる演説原稿」も掲載されていました。核廃絶や戦争反対とともに、自衛隊員の命を守ろうとの呼びかけもありました。平和への熱い思いが伝わってきます。便りは他にも、選挙でがんばった党員さんの奮闘記が書かれていて、頭が下がる思いで読みました。

 このような思いをもって、今日も党員・後援会員さんが駆けつけてくれたと思うと、私も胸が熱くなります。日本共産党の強みは、地域・職場・学園に根づいた力。だから議員も揺らぐことなく、草の根の声を届ける力になれます。

 私も力を尽くしたい。支部便りに学ばされた1日でした。

 【今日の句】すっと手が チラシに伸びる 喜びよ

2023年6月4日日曜日

閉塞感を突破しよう

 美唄市議選・深川市議選が告示。日本共産党は深川市で松原やす子候補が無投票当選、美唄市で吉岡けんじろう候補が前回失った議席の回復をめざします。美唄市に知人・友人のいる方は、ぜひお広げください。

 美唄市は前回の選挙で共倒れ、2議席からゼロへと痛恨の結果となりました。日本共産党の議席がない間、緊張感がない市議会になったと吉岡候補。生活相談も、他の議員で聞いてもらえず日本共産党に来る方がいたと言います。

 吉岡候補は議員バッジがなくても議員並みの活動をしてきました。市議会の傍聴も重ねてきたそうです。1期目の時に、市民と力をあわせて南美唄地域の公衆浴場廃止を止めるなどの実績もあります。市民の味方となって働ける即戦力そのものです。

 共産党は2議席あったから今度は大丈夫との声にも、「そんなことは絶対にない。必ず議会へ送ってください」と力を込めた吉岡さん。現職のときに核兵器禁止条約の意見書採択を進めたことや、自衛隊への18歳・22歳の個人情報提供にも触れて、平和の議席をとも呼びかけました。

 わざわざ駆け寄り激励する方など、反応も多い。「もう仲間に声をかけてますよ」との声も。議会改革とともに、物価高騰や人口減少など地域を覆う閉塞感を突破してほしい期待の表れです。私も「今度こそ吉岡候補を市議会へ」とマイクを握りました。

 深川市では松原やす子候補が、北名照美市議から日本共産党議席のバトンを引き継げました。医療現場で働き命と向き合って40年超、患者へ向けてきた温かさを、今度は議員として市民全体に向けて発揮されることになります。

 医療現場にいたからこそ、混乱が広がるマイナンバーカード押しつけや健康保険証廃止に反対との訴えも納得です。子育て支援と食育、地元食材使用と合わせて学校給食費無料化も掲げました。岸田政権の大軍拡は許さないことも、しっかり訴えられました。

 ひとまず深川市はホッとしました。美唄市での議席回復へ応援と支持のお広げを、重ねてよろしくお願いします。

 【今日の句】堂々と 市民の立場の 議席をと