2018年12月31日月曜日

今年もお世話になりました

 2018年も残り数時間。1年間ありがとうございました。毎年のごとく「今年の私の3大ニュース」ですが--。

 ③子どもたち、そろって進学(4月)

 上の子は中学生に、下の子は小学生となりました。学用品などをそろえるのにも慌ただしく(とはいえ多くは妻がそろえたのですが)、学校生活になじめるか(たぶん本人たちも)ドキドキでしたが、ひとまず順調のようです。

 上の子は部活、下の子は学童保育という生活も初めて。それでも1年を振り返ると、しっかり成長の跡も見ることができます。来年も自分らしく、仲間を大切にしながら過ごしてほしいと思っています。

 ②そしあるハイムで火災、11人が亡くなる(1~2月)

 事務所から歩いて数分という現場に駆けつけたときは、焼けた跡の生々しさに驚きました。しかも、このアパートは生活困窮者の共同住宅ということがわかり、なおのこと問題の深刻さを痛感しました。

 紙智子参院議員・高橋千鶴子衆院議員と、現場だけでなく自治体からの聞き取り、生活困窮者を支援する団体などからも広く実態を聞きました。低賃金・低年金が国民を苦しめていること、行政のセーフティーネットにもかからない現実、それを支える自主的団体の苦労など、それを承知しながら行政が「見て見ぬふり」をしてこなかったのか、重大な問題が山積です。

 いま社会全体に貧困が広がるなか、政治の責任が問われていると、つくづく感じました。11人の命が訴えたものを、重く受け止めるべきです。

 ①胆振東部地震と全道大停電(9月~)

 地震の被害や衝撃も大きかったのですが、全道が停電するという過去にない事態まで起きました。震源地の厚真町と近隣の安平町・むかわ町、液状化被害が発生した札幌市、また北広島市や日高町でも住宅損壊が大きく、その復興・復旧は今なお課題です。

 何度も被災地を行き来し、つらさ・悲しさ・不安を何度も聞いてきました。国や道へ要請もおこない、これまでにない支援の道を開けたものもあります。しかし、これだけの地震となれば復興は長期の課題。地元の党議員とともに、とことん寄り添って負担を軽くするために来年もがんばりたい。

 全道大停電は、発電施設の一極集中はリスクが高いことを証明しました。それは原発だって同じこと。分散型の電力システムが必要だと、多くの道民は認識したと思います。原発ゼロの課題とともに、引き続き来年も訴えていきたい。

 この1年は参院選の予定候補として、ずいぶんと道内各地もまわることができました。多くの方との新しい出会いや、これまでにない期待の声や叱咤激励を受けることもありました。どれもこれも大きな財産です。

 何より私自身も、そして家族も大きなケガなどなく1年間を過ごせたのは良かったことです。家族には苦労をかけることも少なくないだけに、本当に感謝しかありません。

 今年も1年、「はたろぐ」をお読みいただきありがとうございました。

 来年は元旦宣伝から、さっそく行動です!

 【今日の句】あの総理 犬に論語の 年だった

2018年12月30日日曜日

このうえ日米FTAだなんて

 今日は地元・札幌市白石区で伊藤りち子市議と今年最後のあいさつまわりと、事務所も仕事納め。一方で、TPP11は発効だなんて!

 米国が離脱しても、多国籍大企業が国民生活や地域経済を圧迫する本質には変わりはありません。今日の「しんぶん赤旗」に党農林・漁民局長の紙智子参院議員の談話が載っています。とりわけ農業分野への甚大な打撃は避けられないし、来年2月には日欧EPAも発効します。

 そのうえ1月から米国との交渉がはじまります。どうごまかそうと、実態は自由貿易協定(FTA)そのもの。米国は、TPP以上の農産物輸入を求めてくるのは明白です。米国が抜けてもTPP輸入量は変わらないのですから、それに米国分が上乗せされることにもなります。政府は「だから競争力をつけよ」と効率化や規模拡大をあおりますが、それにも限界があります。まして中小規模の家族経営には耐えられません。

 限りある農地で規模拡大をするということは、農家戸数が減ることになります。これだけ地方の人口減少を不安に感じているもとで、さらに地域壊しにつながるのではないでしょうか。

 TPPは関税削減・撤廃だけでなく、規制やルールも緩められます。企業が国家を訴えるISDSも、中身は変わらないままです。もうけのためなら邪魔な法律や規制、国でさえも変えてしまうというのがTPPの本質なのです。

 もともとは小国同士が足りないものを補う貿易協定だったのに、それが自由貿易の名のもとに都合よく進められてきたのがTPPの歴史です。いま安倍政権が進める「何でも自由」「何でも民営化」の象徴ですし、いったん壊されたルールは元に戻せなくなります。紙議員もコメントしたようにTPP11から離脱して、各国の経済主権・食料主権を尊重するルールづくりこと進めるべきです。

 国会で議論した者として、まだまだ多くの方に問題点が伝わっていないことがもどかしい。たくさんの論点を残しながら2年前、採決も強行されてしまいました。この2年の間に日米FTAまで話が進んできたのですから、まさに負の連鎖。何としても止めたい。

 今日はまわりながら「しんぶん赤旗」も3人の方に購読いただきました。「来年は選挙だものね」「ずっと応援してきたよ」など、伊藤市議や私を激励してくださいました。本当にありがたいです。

 事務所の掃除もそこそこに帰宅。わが家も年越しの準備です。

 【今日の句】どれだけの 国産食材 ありますか

2018年12月28日金曜日

氷点下の札幌であいさつまわり

 私も例外なく、年末のあいさつまわりなどの1日に。年内のラストスパートで、うれしいことに札幌東区で入党してくれた方も!

 ご病気にもなって体調を心配されていましたが、「できるところから力を合わせましょう」と私からも呼びかけて決意していただきました。国の予算の使い方が、命を守るよりも米国の武器などを買うことがおかしいと話にもなりました。そうなんです、このままでは国民のくらしや命よりも大企業や米国の利益ばかりが優先される国づくりが、さらに進んでしまう。

 今日まわった先々でも「安倍さんは本当にひどいね」「共産党に期待してるんだよ」と、声をかけていただきました。「実はこの数年、共産党に入れてきたんだ」と話してださる方も。このような声を受け止めて、やっぱり来年は安倍政権を終わらせる!と決意も新たにしました。

 ところで各地の雪はどうでしょうか。札幌の中心部は寒かったものの、それほどの雪ではありませんでしたが北区や東区は吹雪くような瞬間もあったようです。北海道各地や全国的に風雪の被害が大きくならないよう、祈るばかりです。

 【今日の句】北風が 安倍政権と 重なって

2018年12月27日木曜日

何でも自由化すればいいわけじゃない

 TPP11発効や日米FTA交渉を前に、道食農連絡会が抗議の宣伝。TPPと聞けば血が騒ぐ私も、もちろん駆けつけました。

 米国が抜けたといえ、農産物輸入数量などは変わらないTPP11。米や麦など重要品目は「引き続き再生産可能となるよう除外又は再協議の対象とすること」とした国会決議は守られず、米国からはTPP水準を上回るFTA交渉が迫られています。食と第一次産業、地域社会・地域経済を壊すことにつながります。

 経済政策や貿易にかかわる条約は、すぐに結果は見えにくいもの。10年・20年が経って「どうして、こんなことになっているの」と気づくことも多いのです。その象徴が食料自給率。長く農産物輸入が続けられた結果、自給率は38%まで下がってしまいました。

 今日の宣伝でも、私は「正月はおせち料理が日本の伝統だ、と思っている方も多いでしょう。お宅の黒豆は、国産のものですが。きなこ餅のきなこや、磯部もちに使う醤油の大豆は国産のものでしょうか。いま日本の大豆自給率は数%です」と紹介しました(※農林水産省HPによれば7%ですが、油糧用を除いた食品用では25%です。それでも25%しかない!)。

 どの国でも、食料は自国で生産できるようにするもの。外国に多くを委ねれば、政情や為替の影響で手に入りにくくなる可能性があります。日本は食料生産に適した気候と地域なのですから、しっかり食料主権を守るべき。それは地域社会・地域経済の維持にもつながることです。だから日本共産党は綱領で「農業を基幹的な生産部門として位置づける」としているのです。

 農産物だけでなく、サービス分野や政府調達、食の安全などでも自由化が進み、基準が緩められる恐れがあります。日米の間ではTPPと並行して協議した内容(サイドレター)もあります。これで日本経済に口出しや介入できるじゃないか、と私は国会で追及しました。この点は日米FTAで、さらに危険性が増しています。

 とにかく語れば1時間では足りないぐらい論戦したTPPですが、批准されて以降も種子法が廃止され、水道にも民営化が持ち込まれることとなり、まさに多国籍企業が喜ぶことを立て続けに進めてきた安倍政権。今日の宣伝でも「もうけることばかり考える安倍政権を変えましょう」とのスピーチもありました。そのとおり!

 今日の宣伝では、ついたモチも配られていました。きっと総理も正月はモチを食べることでしょう。「日本っていいな~」と思うのかはわかりませんが、とかく安倍政権のもとで愛国心や郷土愛を強調しながら実際は地域破壊のことばかり。

 何でも開放したり、何でも自由化すればいいというものでもない。私も国会で、やり残したことがある! がんばります。

 【今日の句】愛国心 叫ぶ総理が 売国し

2018年12月26日水曜日

白波が立つ日本海を前に

 今日は留萌市へ。中西俊司市長さんなどへの表敬や、夏にかかわった崖崩れ対策で住民のみなさんとの懇談にうかがいました。坂本茂市議・こぬま清美市議予定候補が案内してくださいました。

 豪雨により崖崩れが起きていた夕陽ヶ丘団地に、直接に足を運んだのが今年の7月21日。いわゆる「ゼロ番地」(無主地)という地域でしたが、無主地は国有地であることを財務省に確認したのが翌週でした。要請した翌日に道財務局が市役所にも話に来たため復旧工事が進むことになると一安心していたら、測量は終わったものの設計は翌年度になる見込みとなっているようなのです。

 そうなると工事はさらに先になるため、今日も住民のみなさんから「早く工事をしてほしい」との要望を受けたということです。新たな水がたまらないように現場にはブルーシートがかけられていましたが、やっぱり自分の足元の崖が心配になるのは当然のこと。関係機関に早く働きかけることを、私からも約束しました。せっかく測量まで進めてきたんですから。

 話は前後しましたが、中西市長さんともこの崖崩れ対策から話は始まり、国有地の有効活用について話題になりました。留萌市は排雪場所が離れていて、道路から除かれた雪も民家の前へ置きっぱなしになる状況が続いているといいます。そこで一時的な雪の堆積場として国有地を使えないか--という中身なのです。

 留萌線についても「みんな残せるなら残したいと思っている」とのお話しから、自治体負担の重さや道や国の役割についても話は及びました。物流や観光などでの鉄路の意義を私から話すと、市長さんからは鉄路で石炭を運んだ歴史を語られました。それぞれの線区にいろんな価値はありますし、負担の責任を沿線自治体にばかり押しつけるのでなく、国が財政的な面も含めて支援を強める必要があると痛感しました。

 こぬま清美さんが教員をしていたこともあり、党の「教育提言」パンフも持参して懇談にもまわりました。武田浩一教育長はじめ、市内の校長先生、北教組留萌支会にも届けてまわりました。どこでも共通して「増員してほしい」との話をうかがいました。

 留萌市でも教員を配置できずに、教頭先生が代理をしている学校もあるといいます。急な事情もあるのは理解しますが、非常勤でも集められず不足するというのは教育現場に苦労や理不尽なことが多すぎるからではないのか。「教育提言」は、教職員の労働条件とともに子どもたちの豊かな成長を保障する点から教育環境を論じているのが特徴です。関係者とともに保護者や教師をめざす学生などにも、ぜひ読んでみてほしいのです。

 現場でがんばっている先生は多くいます。子どもたちと確かな信頼を築き、自由で民主的な学校づくりを進めているところもあります。その努力を押しつぶそうような管理や強制を進めているのが、今の文部行政。さらに言えば安倍政権による、愛国心強要と新自由主義にもとづく選別強化が背景にあると思っています。教職員が苦しむとともに、一番の犠牲者は子どもたちです。

 今日も聞くことができた様々な実態を、しっかり反映していきたいです。

 【今日の句】荒波に もまれた1年 だったかな

2018年12月25日火曜日

こんなに業者を苦しめるな

 消費税増税ストップへ、今日は廃止各界連のみなさんと宣伝に。民商のみなさんはクリスマスバージョンで注目を集めましたよ。

 中小・零細業者にとって、今回の増税はこれまでにない衝撃です。今でも価格転嫁できず、その分を税務署へ納めることに苦労している現実があるうえに、①複数税率対応、②キャッシュレス対応、③価格シールなどの張替え、④インボイス導入、などなど求められます。食堂を営んだ両親のもとで育った私の体験からしても、こんな面倒なことやめてくれ!と言いたくなります。

 くらしを見ても、昨日も書いたように家計が苦しい家が多くあります。しわ寄せが子どもたちに行くなんて、あまりに理不尽すぎる。ある調査では、北海道の貧困率は19.7%と全国5番目に悪い水準です。さらに増税で苦しむことに、なるではないのか。

 署名に応じてくださる方も怒っています。昨日の宣伝でも「年金生活者にとって増税は、寒さと一緒で身にしみる」「景気が悪いのに増税なんてとんでもない。逆に下げて」「貧困に苦しむ若い人たちの将来が心配」などの声が寄せられていました。くらしよりも富裕層や大企業を優遇する政治そのものが、やっぱりおかしい。

 今日は日経株価が1000円超の値下がりとなりました。要因は米国政治と言うけれど、日本国内の消費力だって力強いわけではないでしょう。この状態で消費税増税を迎えたら、打撃は間違いなし。やっぱり増税を、みすみす認めることなどできません。

 帰り際、売れ残っているチキンなどが目に留まります。まだ買う人は多くいるかもしれないけど、こんなに売れるのかと心配になります。税の仕組みとともに、今の経済の仕組みも理不尽です。売れ残る商品、そのために費やされる労働、多量のゴミ処理、気候変動など、今の資本主義システムで本当に地球が大丈夫なのか。大元から見直すことも必要です。

 明日は留萌市へ。市長さんとの懇談や教育関係者との懇談、国有地と認めてがけ崩れ工事を始めた夕陽が丘地域などをまわる予定です。

 【今日の句】サンタさん 慰労したいが どこですか

2018年12月24日月曜日

どの子にもあたたかく

 消費税法の成立から30年、あらためて増税ストップ!をと宣伝に。東京では学者・著名人らの「増税ストップ!ネットワーク」も結成されました。

 チラチラ雪も舞うなか、お買い物や観光の方も多い札幌駅周辺。安売り店を探し求め、ポイントをためてから買うなど生活防衛が進むなか、今回の増税は打撃になること間違いありません。5%→8%への増税が4年前なので、来年に増税するとなれば5年のうちに消費税が倍増するということになるのです。

 それだけ負担が重くなるのだから政府が対策を打つわけで、しかも継ぎはぎだらけの内容だから混乱も間違いなし。世論調査で反対が多数になるのも当然です。そもそも返すくらいなら増税しなければいい。署名に応じてくれる方もいて、関心の高さを実感しました。今からでも中止の政治決断を!

 くらしの大変さを実感する相談も受けました。道立高校に通う子を持つお母さんから、宿泊学習の費用が高いという内容です。生活保護を利用している世帯で、市保護課へ申請しましたが却下されたばかり。太田秀子市議と、話をうかがいました。生活と健康を守る会にも相談されていて、会のニュースに手記も書かれていたので一部転載します。

 ‥‥先日もスキー学習2泊3日で29,700円の支払いを致しました。手元に残ったのは1万3千円ほどです。これからクリスマスといろいろありますが、何もしてあげられません。なさけない親です。‥‥
 ‥‥石油も高く、子どもが夜遅くまで勉強するのも8時までストーブつけるとの約束です。その後は、子どもはダウンジャケットを着て勉強してます。私たち生活保護者は国のお荷物なのでしょうか!‥‥

 国会でくだらない答弁をする大臣・議員への怒りも書かれていましたし、話のなかでも「このうえ消費税を増税するなんておかしすぎます」と憤っていました。当然です。取りやすい庶民から搾り取り、超富裕層や大企業には優遇してカルロス・ゴーン氏のような金の亡者まで生み出していく、今の日本の理不尽な税制。今日のような相談を受けると、ますます安倍政権のひどさを痛感します。

 今日はクリスマスイブ。家族で団らんし、子どもはプレゼントを楽しみにしている家庭もあることでしょう。一方で、貧困と格差が広がるなか今日の相談者のように子どもとクリスマスを喜べない家庭もあります。少なくても、子どもには何の責任もない話です。今日の相談の件で言えば、宿泊学習は指導要領で定めている内容なのだから、見合う分の支給など当然ではないのでしょうか。

 キーボードをたたきながら、あらためて安倍政権への憤りが湧いていきます。くらしを守れ、子どもを守れ!

 【今日の句】増税も 総理もやめれば 解決だ

2018年12月23日日曜日

農業は生命産業

 今日の「しんぶん赤旗」で、岡山大学大学院・小松泰信教授の「隠れ共産党宣言」の書評を掲載させていただきました。おすすめの1冊です。

 小松先生には、国会での参考人質疑の際に来ていただきましたし、北海道にも講演会にて足を運んでくださりました。ユーモアを交えながらも農業破壊の安倍政権を許さない熱い訴えは、どこの会場でも大好評でした。その熱が、本書を通じても伝わるはずです。

 昨日の旭川キャラバンで「つどい」をおこなった東鷹栖は米作農家の多い地域。「食料自給に責任を負わない政治でいいのか」「安定的に食料を供給する誇りをもって、この集落で生きてきた」と次々に語られた内容を、安倍首相に直接聞かせたいほどでした。今年は悪天候による不作も重なったため、もうけ優先の安倍農政に対する視線はいっそう厳しくなっているのです。

 農業は「人間の命にかかわる生命産業」(小松先生)。国民を飢えさせない立場に立つのなら、水や食料を守ることは政治の基本だと私も強調したい。しかし水や食料さえ、もうけの対象として自由化や民営化の嵐のなかへ放り投げてきました。その結果が、食料自給率を38%への低下ではないのでしょうか。

 食を粗末にする国に未来なし!

 【今日の句】なめんなよ 地方の眼力 小松節

2018年12月22日土曜日

旭川のこの勢いで

 道議予定候補とのキャラバン最終は旭川市。大黒柱の真下紀子道議と宣伝や「つどい」などに駆け回りました。市議4人とも一緒です。

 だいぶ寒さに慣れてはきたせいか、雪がちらつく今日の旭川でしたが元気に宣伝! 買い物に出てこられた女性や高校生などが目を向けてくれたり手を振ってくれたりと、さらに元気もいただきました。宣伝には党員・後援会員のみなさんも駆けつけていただき、本当にありがたいです。

 旭川市は北の軍都として位置づけられた歴史があります。一方で市民の中には「憲法9条を変えるな」との世論も根強い。粘り強い市民運動があるし、安倍首相による「戦争できる国づくり」には批判も大きいのです。

 昨年の総選挙では立憲民主・佐々木隆博さんを共闘の力で当選させ、自民党候補の比例復活さえ許しませんでした。先月の市長選挙でも、日本共産党も支持した西川候補が自民党候補を打ち破りました。旭川で「安倍政治を許さない」うねりが定着してきたのです。

 その先頭に立ってきたのが真下紀子道議と市議団4人(能登谷繁・小松晃・石川厚子・真島隆英)です。真下道議は高橋道政を鋭く追及してきましたし、市では国保料の8年連続引き下げ、無料・低額診療を薬の分もおこなう(6ヶ月)など、くらしを守る施策も進める力ともなりました。

 この力で来年、必ず安倍政権を変えよう!との訴えに60代の男性が入党してくださいました。別の地域では、真下道議の訴えに20代の方も決意されたとのこと。本当に嬉しい1日となりました。今日は冬至ということもあり、うかがった「つどい」会場ではぜんざいまでいただきました。おいしかった! 農家が多い東鷹栖地域の「つどい」でも、食と農の大事さが熱く語り合われましたよ。

 この1~2週間は道議予定候補の地域をまわりました。どこでも予定候補への期待が大きいし、私も各地で訴えを聞くなかでさらにがんばらなければと痛感しました。安倍政権を終わらせるため、まずは地方選で多くの方と手をつなぎたい。

 今年も残りわずかですが、道内を回れるだけ回りたいです。

 【今日の句】氷点の 街を温め 共産党

2018年12月21日金曜日

女性の声を届ける道議を

 今日は札幌市厚別区で、橋本みか道議予定候補とのキャラバン。橋本さんが「女性の道議は13%しかいない」なか女性の声を届けたいとの訴えが印象に残りました。

 橋本さんは小学生のお子さんを育てる母親でもあり、党の候補をする前は介護事務の仕事をしていました。子育てや介護は、なお多くは女性が担っている現実があります。自民党から復古的な国家観を広げる動きもあるし、日本社会全体に男尊女卑の風潮も根強く残されています。男性自身も声をあげなくちゃいけないし、橋本さんも感じてきたことを含めて、ぜひ道議会で訴えてほしい!と思いました。

 なお日本共産党道議団は4人中3人が女性(75%)、予定候補では11人中7人が女性(63.6%)です。ちなみに札幌市議も7人中4人(57.1%)、予定候補は12人中8人(66.7%)です。政党のなかではダントツに高いと思います。とはいえ組織上の役職では、日本共産党とて男性が多いのが現実です。党みずから女性が活動しやすい環境をつくらないといけないです。

 さて、今日は気温はプラスになったとはいえ、風が吹くとやっぱり寒い! それでも党員・後援会員さんがどこでも話を聞いてくださったし、宣伝カーにも何人も乗ってくださりのぼり旗を持ってくださるなど、にぎやかに温かい宣伝となりました。最後は新札幌駅で、みんなで集まって記念写真。これとは別に通りがかりの女性が「応援してるのでがんばってください」と声をかけていかれるなど、励みになる反応もありました。本当にありがたいです。

 厚別区は、小選挙区5区補選での中心的地域の1つ。その時の党予定候補が橋本みかさんで、いま衆議院議員になった池田まきさんとの間で、共闘に向けた話し合いがあったことを思い出します。午後から「おしゃべりサロン」の会場として家をお借りした新西さんは、その時の共闘に力を尽くされた方。今も活動を続けられていて、道路に面した庭には立憲・共産・社民・自由の各党議員や予定候補、政党ポスターがズラリと貼っておられるのです。それはそれは壮観なほど!

 「サロン」では、やっぱり共闘のあり方についても質問などがありました。各党と違いはあっても脇に置いて、今は立憲主義・平和主義・民主主義を壊す安倍政権を倒すために力を合わせる大切さを私から話しました。新西さんからも5区補選のときの苦労話も出されて、それでも「これからも苦労はあるが続けるしかない」と力強く話されていたことが心に残りました。安倍首相は法やルールを無視してでも改憲に突き進むなかで、市民と野党も腹を固めて臨まなければいけないからです。

 もちろん私も、その一角を担ってがんばりぬきたい。野党全体ががんばるなかでも、特に日本共産党が・畠山和也がドンドン前へ出ていくことが大事だと強調しました。自分への叱咤も込めて、です。ありがたいことに「サロン」が始まる前に、入党申込書を持参してくださった方がいました。とても元気をいただいた集まりとなりました。

 夜は道庁前へ、今年最後の反原発抗議行動。今年も1年、いろいろありましたが泊原発は再稼働できませんでした。技術的な課題や北電の体質などの問題もありますが、やっぱり道民の根強い声があるから再稼働できないのだと思っています。世論調査では、再稼働反対が多数を占めているのですから。

 スピーチの最後にラトゥールさんが「最後のスピーチです。これで本当に最後にしたいです」と切り出したことに、みんなでうなずきあいました。暑い日も寒い日も、このような場を準備して足を運んで訴え続けるというのは大変です。高橋知事が、再稼働しない決断をすれば済む話です。早く「最後のスピーチ」となるよう、私も力を尽くしたい。

 明日は旭川市でのキャラバンです!

 【今日の句】結局は 女性活躍 言葉だけ

2018年12月20日木曜日

泊原発再稼働を認めない道議を

 今日は菊地よう子道議と終日、小樽市キャラバン。冷たいというより凍りそうな風が吹くなかも、宣伝には多くの方が来てくださいました。2ヵ所の「つどい」も熱気あふれるほどで、私も元気をいただきました。
 
 ちょうど先日、原子力規制委員会が泊原発についての保安規定違反があったと認定したばかり。小樽・後志に再稼働を認めない日本共産党・菊地よう子さんの議席が必要!と訴えました。

 なにしろ判定区分では2番目に重い「違反2」という認定です。泊3号機に2機ある非常用ディーゼル発電機のうち1機が起動しなかったためで、信号ケーブルの端子が制御盤の端子にねじ止めされていなかったといいます。接続不良は、実に9年9ヵ月にも及んだこととなります。

 安全を担保できない状態であったことが「違反2」と判定された理由です。この間に、過酷事故につながるような事態が発生していたら、どうなっていたのか。これ以外に、安全にかかわる重大な問題はないのか。こんな状況で再稼働など認められるのか‥‥など、北電は道民への説明責任を果たすべきです。

 もはや原発は国際的にも斜陽産業となってきました。日立が英国で進めている原発建設計画は、経団連・中西宏明会長も「難しい状況というのは事実だ」と記者会見で認めました。すでに日本の原発輸出は、米国、ベトナム、台湾、リトアニア、トルコと次々に失敗しています。なぜ国内で、いつまでも原発に固執するのか。安全面からも経済面からも、もはや見切りをつける時ではないのか。

 こういう状況で、泊原発の再稼働など認められない。菊地よう子道議が、くりかえし道議会でがんばってきたことが再稼働をさせない力ともなってきました。この議席、絶対に必要です。

 「つどい」では、安倍政権の内政・外交ともゆきづまるなか、市民と野党の共闘で安倍政権を終わらせようと強調しました。野党のなかでも日本共産党が伸びることで、打開の展望が生まれることも私から述べました。「元気をもらったよ」「私たちもがんばるからね」と声をかけていただき、本当にありがたい。

 夜には札幌パルコ前で、市民のみなさんの沖縄連帯行動に参加。凍えるほど寒い北海道から沖縄へ熱い連帯とメッセージが次々と述べられて、私も一言スピーチ。沖縄の問題ではなく、日本全体の問題として声をあげようと呼びかけました。

 明日は札幌市厚別区キャラバン。寒さに負けず、がんばります!

 【今日の句】不都合な事実に 頬をかぶる人

2018年12月19日水曜日

やっぱり子どもたちに平和な未来を

 今日は佐野弘美道議と、札幌北区でのキャラバン。朝は長屋いずみ・小室まさのり両市議予定候補と勢ぞろいし、にぎやかに宣伝からスタート!
  
 2人のお子さんを育てながらの議員活動を続ける佐野さん。今日は安保法制=戦争法が強行成立させられた19日だけに「子どもたちの未来に、平和な社会を残したい」との訴えにも実感が込もります。党議員団が4議席に前進したことで要求実現の力が強まったことも、具体的に紹介されました。

 長屋いずみさんは聞く人に語りかけるように、やさしさが表れる演説。小室まさのりさんは通学途中の高校生にも、元気に力強く呼びかける演説。それぞれの個性が出ていて、各地をまわると私も勉強になります。名前の売り込みでなく政策を知ってもらうことを重視してるだけに、いろんな工夫をしているんですよね。

 佐野さんとは、まず麻生商店街振興組合や料飲組合の役員さんなどをまわりました。話題の1つが消費税増税。「複数税率とか、本当に現場は大変になる」「値札を全部、変えなくちゃいけない」などなど、直接の増税による負担だけでなく、かかわる負担の大きさがあらためてわかりました。「正直に言えば、延期してくれないかしら」との話されていた声が、多くの商店主さんの本音ではないでしょうか。

 学童保育連絡協議会にも足を運びました。事務局が道・札幌市とも一つなので、道全体のこともよくわかりました。人口が少ない地域や札幌のような都市部、また学校が集約されているため町村でも学童保育に来る子どもたちの数が多くなっていること実態などもうかがいました。わが子も学童保育にお世話になっていますが、ランドセルを背負いながら「ただいま」と言えるような生活の場でもあります。指導員さんの処遇改善はもちろんですが、そもそも国の位置づけが低すぎる。児童クラブの運営改善も含めて、さらに力を入れて取り組まなければと痛感しました。

 「戦争させない北区民の会」の定例宣伝日ということで、私も参加させてもらいました。家族で熱が出たために夜の総がかり集会には出られなかったのですが、このように各地で連帯の力が広がっていることを実感。何より沖縄・辺野古に土砂が投入されたことへの怒りがすごい! 「安倍首相ひどいよ、畠山さん頼むよ」と声もかけていただきました。

 強行採決の日を思い出します。夜を徹した参議院本会議で、衆議院議員だった私は傍聴席からじっと見るのみ。先に衆議院で可決されてしまうために、とてももどかしい思いをしながら反対討論を聞いていたことを思い出しました。あの悔しさを忘れない。そう、安倍政権は強行をくり返して国民にあきらめさせたり、慣れさせたりすることが作戦なんです。粘り強く多くの方へ、この理不尽さを広げていきたい。

 明日は小樽市でのキャラバンです。坂の町・小樽だけに、何だか滑りそうな予感・・。

 【今日の句】あの強行 決して忘れず 19日

2018年12月18日火曜日

冬の宣伝は経験がモノを言う?

 今日は札幌市白石区キャラバン。たまに強く降る雪も、この時期となれば慣れてくるものです。元気に訴えにまわりました。

 本当は、伊藤りち子道議予定候補(札幌市議)・さとう綾市議予定候補とまわる予定だったのですが、2人とも突然の体調不良。インフルエンザも流行ってきていますし、お2人ともゆっくり休んでくださいね。‥‥というわけで、今日の私は3人分の訴えをしてまわったのです。

 高橋知事は、原発は止める気なし、鉄路も守る気なし、オスプレイは訓練を容認し、カジノまで誘致に前のめりとなってきました。要は安倍政権の出先機関のような道政だったわけで、この転換には日本共産党議員団を大きくしていただくのが一番です。

 札幌市でも、全国の政令市では子どもの医療費無料化は最低ランク、国民健康保険料も高いままだし、前の上田市政とくらべて原発や憲法に対する姿勢も後退しています。しかも費用対効果もハッキリしない巨額投資のアクセス道路を止めるには、ここでも日本共産党市議団を大きくしていただくことが必要です。

 雪のなかでも駆けつけてくださった方も多く、どこでも「風邪ひかないでね」と気遣ってくださいました。寒い中での宣伝ですが、子どもだって外で遊べば抵抗力がつく(?)のと同じように、真冬の12月の選挙を2回経験したことが今になって生きているんですよね。いったん休憩して体が温まると、かえって寒さを厳しく感じるので、うまく着たり脱いだりで調整しているんですよ。

 明日は北区でのキャラバンで、おじゃまします!

 【今日の句】総理には この寒さなど 耐えれまい

2018年12月17日月曜日

まずは休める環境を

 今日は札幌中央区でのキャラバンでしたが、まず豊平区のビル爆発現場へ池田由美市議と向かい、避難されてる方の話もうかがって区役所へ要請と情報提供。誰も亡くなられた方がいなかったのは、本当に幸いでした。
 
 すでに現場は規制線が貼られていて、周囲は報道陣でごった返していました。この付近で街頭宣伝をすることも多いため見慣れていた地域ですが、遠くから見ても崩落具合がよくわかるほど。後方にマンションがありますが、サッシがずれていたり窓が割れているのも確認できます。

 市が設置した避難所に足を運び、そのマンションに住んでいるという親子3組から話を聞くことができました。ガラスの割れた様子の写真なども撮っていて、風圧による衝撃の大きさがよくわかります。ご本人に了解を得たうえで、当日の様子や現時点での要望を聞きました。

 お2組は夫さんが単身赴任で、小学生の子も抱えていることで今日は仕方なく学校を休ませていましたが、残り1週間の2学期なので学校には行かせてあげたいとのこと。小学生の女の子も「クラスのお楽しみ会で、班のリーダーをしているんです」と、学校に行けないことを心配していました。

 昨日は爆発後、ガスの臭いもしてきたことから急いで避難してきたそうです。一晩を過ごして片付けに行こうにも、ひとまず警察が現場検証をすることから避難所で待機しているところでした。市内や近隣に両親や親戚がいるとのことですが「何日くらい、いることになるんでしょうか」「正月は自宅で迎えたい」とのいう思いも聞きました。買ったばかりの新車が被害を受けた、という方も。

 昨晩から今朝にかけては、雨が降るほどのあたたかさ。積もった雪がぬかるんで、歩くのも大変だったと思います。車いすで避難してきた方もいたそうで、避難所となった町づくりセンターの所長さんが押して手伝ってくれたと聞きました。多くの方が生きた心地をしなかったことでしょう。

 避難所の寒さ対策や当面の生活支援の要望を聞いて、池田市議と豊平区役所に足を運びました。急にもかかわらず課長さんなどが対応いただき、「避難されている方の話も聞いて、できることを検討します」とのことでした。胆振東部地震の経験もあったからか、所長さんが先頭になって避難者の様子をうかがってもいましたし、ひとまずは安心して休める環境をと私からもお願いしました。

 中央区では日中、森つねと道議予定候補との宣伝に。車の窓を開けて手を何度も振ってくれる方や、停車しているところに車道まで来て(ビックリ!)激励してくださる方もいて、この期待に応えなければと思いながら宣伝を続けました。日が暮れると寒くなってきましたが、それでも党員・後援会員さんも来てくださったのは本当にありがたいです。

 夜の「つどい」は小形香織市議も参加して、ざっくばらんな意見や質問も。「再生可能エネルギーで、うまくいっている町は」「本州で自治体職員をしていたが、札幌の避難所体制は検討する必要があると思う」「地域で人がいなくなる。どうしたらいいか」「水道法民営化も通ってしまい、何をしたら止められますか」などなど、時間が足りなくなるほどでした。

 会場となった難病センターは、胆振東部地震の翌日、紙智子参院議員・森つねとさんと訪れた場所。森さんも話していましたが、災害時に難病患者や障害者が避難困難となる実態があっただけに、福祉避難所の設置と周知は急ぐべき課題です。

 明日は白石区でのキャラバン。元気にがんばります。

 【今日の句】年越しを せめて不安の ないように

2018年12月16日日曜日

道内のすみずみまで、あたたかい連帯を

 今日は年に一度の道党会議。道議予定候補と並んで決意表明や、他党や「市民の風・北海道」のみなさんからも連帯あいさつをいただき、熱気にあふれました!

 道党会議は毎年2月ころの開催でしたが、来年の地方選を控えて日程を繰り上げたもの。参院選と連動して知事選・札幌市長選での対応を取材するためか、テレビカメラなど報道各社も多数、取材していました。始まる前には少し緊張感も漂っていました。

 来賓あいさつでは社民党(浅野隆雄・道連幹事長)・新社会党(小柳政行・道本部書記長)からお越しいただき、立憲民主党・国民民主党からはメッセージが寄せられました。市民の風・北海道からは川原茂雄共同代表が、あいさついただき「畠山さんを再び国会へ」と応援もいただきました。本当にありがたい思いでいっぱいです。

 話は入り混じりますが、会議の合間に手稲区の「平和ってい~ね 手稲区民の会」総会にも、あいさつに駆けつけました。各地で共同活動が進むなか、とりわけ活発なのが手稲の会。駅頭でのスタンディングは野党各党も参加して旗を掲げ、オリジナルの宣伝物(今年の漢字は「嘘」と大書したものも!)もつくるなどしています。せっかくいただいた案内だったので、うまく時間をつくれてホッとしました。

 そういう事情もあり各地の発言を聞けたのは数人でしたが、厚真町・伊藤ふじお町議と清田区・吉岡ひろこ市議予定候補の震災支援の発言は胸に響きました。私も何度も足を運んできただけに、話の一言一言に込めた意味が伝わってきて、奮闘されてきたことの重みがよくわかるのです。まだ被害は進行中だけに、いっしょに苦難軽減へ力を尽くそうと私も決意しました。

 道議はじめ地方議員の予定候補も次々と発言し、住民の願いを届ける議席の値打ちがよくわかりました。人を人とも思わない暴言やヘイトスピーチ、セクハラ・パワハラ、労働者の使い捨てなどが広がるなかで、人の痛みを自分の痛みとして活動する、あたたかい連帯が各地で広がることこそ求められていると痛感します。そのなかで日本共産党が役割を果たしていくためにも、道内すみずみに地方議員がいることが大切なんです。

 役員選挙もあって、私は引き続き道副委員長の任に就きました。実際は全道をまわってばかりのため組織的な責任は他の役員に任せっきりなのですが、それでも全道を代表する立場として役割を果たしていきたい。新たな気持ちで、またがんばります。

 【今日の句】変える時 今だけ・金だけ・自分だけ

2018年12月15日土曜日

あれから100日、あれから100年

 胆振東部地震から昨日で100日となり、今日は厚真町で慰霊式。紙智子参議院議員の代理として参列しました。地元の伊藤ふじお党町議も見えられました。

 100日前から季節は移り、今日の厚真町は至るところ真っ白。それでも地震発生直後の様子は、つい昨日のように思い出されます。あらためて亡くなられた方に、心から哀悼の意を表したい。

 宮坂尚市朗町長は式辞で、亡くなられた方お一人お一人の名前を読み上げました。多くの方が農家であったこともふまえ、町を切り拓いていった歴史も触れられました。無念の思いとともに、遺志を継いで前を向こうというメッセージに聞こえました。

 来賓による追悼の辞のあと、遺族を代表して畑島武夫さんがお別れの言葉を述べました。何度も畑島さんのお宅の前を通って、手を合わせたことを思い出しました。お言葉の最後の「ありがとう」という、それだけの言葉でも重く心に響きました。

 仮設住宅に入り一段落しつつも、これからの生活や住宅のことに対する不安は尽きません。在宅にて被災している方も、修繕にかかる費用の負担が重いと聞きます。農地や山林の復旧は、まさにこれからです。道や国へも訴えるべく、伊藤町議から新たな課題も聞きました。苦難軽減に力を尽くさねば。

 午後には北広島市で、来年の選挙に向けた党と後援会の決起集会に参加しました。数々の実績をあげてきた党北広島市議団は、板垣恭彦市議が新人・人見てつやさんにバトンタッチし、永井もも市議が3期目に、山本ひろみ市議が2期目に挑戦します。それぞれの決意とともに、私からは情勢報告と3議席の値打ちをたっぷりと話をさせていただきました。

 今日は、いわさきちひろの誕生日。生きていれば100歳を迎えることになります。戦後、党の演説会に参加してから入党し、そのやさしさゆえ画家としての才能も発揮した、ちひろ。私が好きな19272年の随想「春のわかれ」を、今日の私の訴えの最後に紹介しました。

 「もう何年も前のことだった。私が共産党員だということを知らなかったある雑誌の婦人編集者がびっくりしていった。『こんなやさしい絵を描く方が、なんでまた共産党なんでしょう』と‥‥。私は、本当はやさしいところがあったからこそ党員の絵描きになったのに」

 人を人とも思わない社会の風潮だったり、自己責任を押しつけて殺伐とした日本にするような政治の責任だったり。そんななかで、誰もが人間らしく生きられる社会をつくろうという日本共産党の議員や党員が増やそうじゃないか--と呼びかけました。

 かくいう自分も、そんな生き方をしているか。自問しながら明日もがんばりたい。

 【今日の句】生きてたら ちひろは何を 描くだろう

2018年12月14日金曜日

北海道からも猛抗議

 辺野古への土砂投入、許さない! 豪雪のなか宮川じゅん道議と終日、東区での宣伝キャラバンでしたが怒りの声がどこでも!

 選挙で何度も示された民意を、どうしてこうも封殺するのでしょうか。まさに民主主義無視、米軍従属と思考停止! 私も怒りが収まりません。今日の宣伝でも、まず辺野古の現状を述べて「これだけひどい安倍政権を、必ず来年の選挙で終わらせよう」と訴えました。

 雪のなかでも、あたたかい反応が多く寄せられました。道営住宅では、宮川道議も知らない方が窓を開けて手を振ってくださり、地下鉄駅前では作業現場服を着た方が激励して行ったり。ひどい雪になっても党員・後援会員のみなさんも駆けつけてくださり、差し入れに焼きいもまでいただきました(終了後に、おいしくいただきました!)。みんな安倍政権を「おかしい」と思っていたり、怒っていたりしているんですよね。

 沖縄・玉城デニー県知事のコメントで、次の一文が胸に響きます。
 「このような行為は、逆に沖縄県民の強い反発を招き、工事を強行すればするほど、県民の怒りはますます燃え上がるということを認識すべきであります。」

 沖縄のたたかいは、これまでもあきらめることなく進められてきました。何度も励まされてきました。沖縄のたたかいは、自分たちのたたかい、北海道でのたたかい。この工事を止めるには、安倍政権を終わらせること。北海道でもがんばりぬきたい。

 宣伝後には、札幌中心部で抗議のスタンディングに合流しました。昨日も今日の昼も、このような市民の行動がおこなわれています。昼の行動に参加したスタッフによれば、たまたま通りかかった青年もスタンディングに参加したそうです。夕方も「昨日の倍は集まってます」とスタッフさん。私もマイクを握らせていただきました。初めてスピーチするという女性、沖縄に行ってきた男性‥‥参加者みんなの本気さが、通行していた方にも伝わっていたのではないでしょうか。

 デニー知事のコメントは、最後に「グスーヨー、マキティーナイビランドー」と結んでいました。そうだ、負けてられない!

 【今日の句】この政権 何が何でも 終わらせる

2018年12月13日木曜日

これで「景気拡大」と言われても

  「景気拡大 いざなぎ超え」内閣府の景気動向指数研究会が認定したようです。「景気拡大って、どこの話?」という方、多いのではないでしょうか。

 そういえば消費税8%になった時も含めた6年間で、ずっと景気拡大? 昔の成長率を考えれば緩やかでも成長することに意義はあるかもしれませんが、国民生活の厳しさを見れば納得いかない「景気拡大」ではないでしょうか。

 北海道各地をまわると、景気のいい話は聞かれません。設備投資をする企業が、そもそも多くありません。消費購買力も、低賃金や低年金、社会保障の削減と負担増を背景に上がる気配がありません。地域の消費購買力を引き上げるにはくらしの支援が必要ですが、安倍政権には期待できません。

 衆議院議員として約3年間、東京で生活をしていたときには目まぐるしくマネーが動く感覚がついて回りました。東京ベースで物事を見てはいけないと、つくづく感じました。多くの国会議員は週末に地元へ戻るはずなのに、マネーゲームのような話が多く、どうして地域経済の実態が語られないのかと不思議に思ったものでした。

 今回の「景気拡大」を、総理はアベノミクスの成果などと言うのでしょうか。それでは国民生活の実態から安倍首相はかけ離れていることを告白するようなものです。循環型の地域経済へ転換することこそ急ぎたい。

 【今日の句】その株価 誰のお金で 釣り上げた

2018年12月12日水曜日

今度は十勝からも道議を

 今日は佐々木とし子道議予定候補と、帯広市内キャラバン。寒さにも雪にも負けず、差し入れもいただき元気に訴えてまわりました。

 帯広市議会が開会中ということもあり市議予定候補の大平亮介さんが進行役を務めてくださり、宣伝カーのアナウンスとして幕別町議予定候補の酒井はやみさん・音更町議予定候補の石垣加奈子さんが乗車してくださいました。3人とも私より若い! 新しい力が頑張られる姿を見ると、とても嬉しいです。そんな偉そうなことなど言わず、私も初心を忘れず負けないぞと、訴えに力が入りました。

 寒さや雪にもかかわらず、8ヵ所に170人を超える方が来てくださいました。JA川西前の宣伝には、農協職員さんが20人ほど出て話を聞いてくださいました。本当に感謝の一言しかありません。

 しかも釧路教育大でお世話になり、ご自宅にも泊めさせていただいたことのある明神勲・もとこ先生ご夫妻まで来てくださり、プラスターまで持っていただいたのには恐縮! もとこ先生には以前に激励・推薦文も書いていただき、本当にお世話になりっぱなしなのです。期待に応えて、何としても再び国会で働きたい。

 帯広市は今年、日米共同訓練にともなうオスプレイの補給拠点とされることに不安が広がりました。胆振東部地震があり訓練は中止となりましたが、市民の不安の声を道庁で代弁したのが佐々木とし子さんでした。私も同席した要請の場では航空写真も持ち込み、住宅や学校に近い駐屯地でのオスプレイ飛来は許されないと訴えたのです。

 今日も佐々木さんからは「オスプレイのこと始め、この4年間で帯広に日本共産党の道議が必要だとつくづく感じました」との訴えがありました。一昨年の台風被害のときや、JR北海道の廃線問題で一緒にまわったことを思い出しました。そうだ、来年は必ず道議会に佐々木とし子さんを!

 知事選候補が報道され始めました。安倍政治のコピーとも言える高橋道政を続けるのか変えるのか、が大きな争点です。高橋知事と同じくカジノ推進や泊原発再稼働も容認するようなことでは、真に道民のくらしは守られません。今日も「高橋道政を必ず変えてくれ」との話もありました。

 国政と道政を一体に変えるチャンス。私もがんばりたい。

 【今日の句】あの総理 続いたことが 災いだ

2018年12月11日火曜日

命を守る運動を

  党中央の政策委員会から谷本諭さんを招き「国保提言」学習会。全国の状況も聞き、国保料(税)は下げられる!と確信になりました。

 どこに行っても負担が重いと聞く国民健康保険料(税)。払いたくても払えない、払ったら病院に行く金がない‥‥など、命に直結する問題になっているのが国保の現状。低所得者を多く抱える保険制度だけに、全国知事会も求めた公費1兆円増などの対策がどうしても必要です。

 加えて今回の提言でのポイントは、均等割・平等割(世帯割)を廃止するということ。これで1兆円を投入すれば、協会けんぽの保険料に近づきます。同じような所得と家族構成の世帯なら、協会けんぽより国保のほうが倍近くの保険料を払うという矛盾も解消できます。

 谷本さんの話で、たぶん参加者みんなが確信になったのは、全国の子どもの均等割を減額(条件付き含む)している自治体が増えているということ。仙台市や旭川市は、18歳未満の子どもの均等割を3割減額しています。国保法の解釈からも自治体判断でできるのですから、おおいに広げていきたい。

 北海道生活と健康を守る会・三浦会長、札幌東部民商・中澤事務局長などから、切実な実態とともに提言を力に運動も広げたいとの発言をいただきました。私からは開会・閉会のあいさつで、この間の訪問・懇談で出された声を紹介。今日の学習会も力に、私もさらに多くの団体に広げたいと思いました。

 昼には道原発連の宣伝、夕方には札幌駅前で「北の鉄路存続を求める会」による宣伝と「いちの日行動」に参加。昼でも夜でも寒い! 今年最後の「いちの日行動」ということで、今年の争議についての報告もありました。誰もが安心して働ける日本へ、早く実現の道を開きたい。

 明日は帯広市で、佐々木としこ道議予定候補と宣伝キャラバンです。
  11:10 道銀西5条支店
  11:35 フクハラ弥生店
  13:20 JA川西
  13:55 ダイイチ自衛隊前店
  14:20 柏林台北町2団地
  14:45 スーパーいっきゅう駐車場
  15:10 ディノス帯広
  15:35 ユニクロ18条店
 お近くの方は、ぜひお越しください!

 【今日の句】保険証 取られる痛み 総理知れ

2018年12月10日月曜日

強行は行きづまりの裏返し

 今日は臨時国会の会期末。ここまでルール無視か!と思った毎日でしたが、国民に語れないほど行きづまっていた証拠ですよね。

 わかりやすかったのが自民党・平沢勝栄衆議院議員(法務委員会理事)。入管法改定案について「この問題は議論したらきりがないんです。いくらでも問題点が出てくるんです」と発言しました。問題ばかりだから、議論しないで強行採決だという告白です。漁業法や水道法、日欧EPAも同じなのでしょう。

 つまり、強行は行きづまりの裏返し。今日の宣伝でも、その点を強調しました。来年の選挙戦は、だからチャンス。市民と野党の共闘でも、日本共産党自身としても、政治を変える展望を示すことが大事だと思います。韓国だって、米国だって、市民の声が政治を動かしてきました。今度は日本で実現したい。

 暴走ばかりの国会でしたが、憲法審査会で自民党の改憲案を出させなかったことは大きな成果でした。そもそも下村博文議員の暴言もありましたが、根本的には「安倍政権のもとでの改憲に反対・慎重」という世論が多数だからこそ、焦って暴言も出てくるもの。追い込まれているのは安倍政権そのものです。

 宣伝の後は、たまっていた原稿書き。年末は、新年用の地域民報などで何種類もの原稿を書かなければなりません。この地域や団体では、今年こんなことがあったな‥‥と思い出しながら書いていくと時間もかかるもの。とはいえ、これも毎年恒例のこと‥‥。

 【今日の句】ていねいな 説明やっぱり 今だなし

2018年12月9日日曜日

やりがいある時代

 今日は市田忠義参議院議員(党副委員長)を招いて北見市での演説会。雄武町から斜里町まで、オホーツク管内から多くの方が足を運んでくださいました。ありがとうございました。

 今冬一番の寒さで道路もツルツルの北見市でしたが、寒さも吹き飛べ!とばかりに会場では「そうだ!」の掛け声も飛び交いました。何しろ強権極まる安倍政権を早く終わらせたいと、みんな心から思っているんです。

 同時に、この強権ぶりも市田さん曰く「行き詰まりの表れ」。議論するほどボロが出るし、改憲策動だって国民からは支持されていない。だから来年の選挙で必ず、野党共闘の成功と日本共産党の躍進で安倍政権を終わらせようと市田さんも力強く訴えました。

 午前中に網走刑務所にも行ったという市田さんは、宮本百合子の文章の一節も引いて「これだけやりがいある時代を日本共産党員として歩みましょう」と呼びかけました。舞台袖で聞きながら、私も身が引き締まる思いでした。

 がんばった分だけ、切り拓くことができる時代。それは多くの先輩の、まさに血と涙の積み重ねがあったからこそです。帰りの握手をしていると、多くの方が笑顔でした。何としても来年の選挙で、私も含めて予定候補者全員の当選を勝ち取りたい。決意もさらに固まりました。

 話は前後しますが、演説会では地方選をたたかう予定候補者が紹介されました。実は仕事の関係からまだ表明ができない方もいて、演説会後に控室で市田さんとも写真撮影をしていました。ご本人も早く活動したいとウズウズしてる(?)のかもしれませんね。

 明日も朝から宣伝です。臨時国会の最終日に、あらためて安倍政権の異常さと行き詰まり、日本共産党の役割を訴えます!

 【今日の句】寒い冬 ためた力は 春を呼ぶ

2018年12月8日土曜日

高校生も強行に怒ってた

 採決強行に怒りの抗議宣伝! 雪にも負けず森つねと道議予定候補(中央区)とマイクを握ると、ビラを受け取る方が次々と!


 60代の女性は「私も怒っているよ」とカンカン。「人が寝てる間に強行採決だなんてひどい。共産党がんばって」と、スタッフに話しかけていったそうです。札幌駅に近いのでJR職員もよく通るのですが、初めてビラを受け取る方の姿(!)もありました。「おかしい」という思いを、多くの人がもっているんですね。

 実は昨晩、塾を経営している知人宅に行く用事がありました。知人を待っている間、弁当を食べていた高校生から「畠山さん、少し話を聞いていいですか」と声をかけられました(何度も行くため顔なじみになっていたのです)。

 「僕は共産党支持でもないけど、今の安倍政権の強行採決を見ていたら本当におかしいと思う」と、まっすぐに怒りの言葉が次々と。どうしてこんなことになるのかと聞くので、私から米国や財界・大企業いいなりになっている状況、昔は自民党と言えど国会のルールは守っていたこと、安倍首相は改憲という自分の野望を実現するためなら何でもやる人であることなど、私の議員時代の経験も交えて話をしました。「へ~」「は~」と納得してくれたようで、少しホッとしました。

 今回の臨時国会は、これまでの国会と質が違ったと思います。ともかくも存在していた国会での民主主義や一定のルールが壊され、自民・森山国対委員長をして「国対のコントロールがきかなかった」と告白するほど、官邸の意向がごり押しされたのです。自民だけでなく公明も従い、随所で維新が補完勢力ぶりを発揮しました。

 一方で、野党の協力・共同も一段と進んだように思います。前国会に続く合同ヒアリングのほか、外国人労働者の「聴取票」のコピー不可というなら写し書きをしようと、野党議員が手分けしてまで作業しているのです。会期中には、市民連合のシンポにも一堂に集まって参院選1人区での候補一本化についても話し合いました。

 明日は北見市で市田忠義参議院議員(党副委員長)を招いての演説会です。天気が心配で、先ほど北見市に先乗りしました。激動の国会と、日本共産党の政治を変える展望を話されると思いますので、ぜひ多くの方にお聞きいただきたいです。午後2時~北見芸術文化ホールです。もちろん私も訴えます!

 【今日の句】教育に 悪い政治と 確信し

2018年12月7日金曜日

問答無用の強権なんて許さない

 最後まで政府・与党の強行がひどすぎる! 国会の状況を気にしつつ、私は地震による液状化被害のあった清田区や「鉄路守れ」宣伝、道医師会での懇談などへまわりました。

 液状化被害の大きい里塚地区で盛田久夫・里塚中央町内会会長さんから話をうかがいました。話のなかでわかったのですが、盛田さんは勤めていた時に石巻市にいて「大きな地震にあった」とのこと。たぶん1978年の宮城県沖地震と思われ、私も当時のことを思い出しました。吉岡ひろこ市議予定候補に、案内いただきました。

 「多くの方が、戻れるのなら戻りたいと思っているんです」と盛田さん。札幌市は調査の結果を受けて地盤強化のための薬液注入の提案もしていますが、工事などは雪解けをまって春からとなります。そのスケジュールのもと住まいをどうするか、多くの方の悩みとなっている状況をうかがいました。

 昨日の厚真町同様にジャッキアップによる修繕も考えていた方もいたそうですが、やはり数百万円もの負担がネックになっています。半壊・一部損壊も合わせて、住宅再建支援策を充実させることを急がなければいけません。聞いた内容は市や国にしっかり反映させたいと、盛田さんに伝えました。

 清田地域では、以前から相談を受けていた渡部さんからも話をうかがいました。ようやく市のボーリング調査が終わったばかりで、こちらは市の調査結果を待たないと心配も解消されません。がけ地処理で費用償還の制度ができたことは前進ですが、引き続き負担軽減に力を尽くしたい。こういう前進が、次の災害が起きたときの支援の土台になるんですから。

 吹雪が強まるなか「北の鉄路存続を求める会」が宣伝をするということで駆けつけました。国交省道運輸局による「地域公共交通シンポジウム」が開かれるにあたっての宣伝です。三上友衛・道労連議長、小室まさのり・「存続を求める会」事務局長(市議予定候補)とともにマイクを握りました。寒かった!

 国が、JR北8路線の沿線自治体に対する支援を見送ったとの報道がありました。JR北は沿線自治体に負担を求め続けているし、財政力の弱い自治体だって多いなかで、これでは廃線のレールを国が敷いたということにならないのか。そもそも、なぜ沿線自治体に負担を求めることになるのでしょう。何の法的根拠などがあるのでしょうか。

 利用者が少ないことを理由にすれば、道路だって病院だって学校だって、北海道では多くの地域で社会インフラをなくすことにつながります。そもそも赤字路線とわかって、国鉄の分割・民営化のときに国が基金を積んだはず。低金利による基金の運用益減少は、道民の責任ではありません。シンポジウムにも参加した小室さんから内容も聞いて、今後の政策や運動にも反映させていきたい。

 道医師会には、党の国保提言をもって懇談に。安達督(ただし)事務局長が応対してくださいました。国保の構造的問題とともに、話題は国民皆保険制度に。安心して病院にかかることができる制度が維持されるようにと話になりました。

 歯科医師会や保険医会、病院協会などにも届けてきて、この分野でも力を発揮したいと強く思います。国民健康保険はじめ、道内は医師・看護師不足、介護事業所も働く人も足りない状況が広がっています。根本にある社会保障抑制路線を変えるために、力を尽くしたい。

 夕方には「ほっかい新報」の新年号企画として、佐野弘美道議、千葉なおこ札幌市議予定候補(南区)、森本けんた苫小牧市議予定候補との対談に。いずれも私より若い議員・候補ばかりですが私も負けずに、若い力で政治を変えよう!と話は盛り上がりました。

 佐野道議は1期目ながら堂々と高橋知事へ迫り、千葉さんも市政に子育て世代の代表として願いを届ける最適の方です。選挙初挑戦の森本さんはあれこれにこだわらず、思いっきり若い立場からの訴えをしてほしい。詳しくは新年号を、ぜひお読みください!

 明日にかけて風雪が強まってくるようです。明後日に北見市で演説会があり当日の移動も心配なため前日(明日)に移動‥‥と思っているのですが、どうなることやら。

 【今日の句】吹雪さえ 政府に怒って いるようだ 

2018年12月6日木曜日

胆振東部地震から3ヵ月

 地震発生の日に、あらためて厚真町・安平町・むかわ町の仮設住宅を訪れたり、住宅修繕が多額となる地域の課題などの話を聞きました。しっかり道や国に反映させなければと痛感しました。

 最初の訪問先は安平町追分地区の仮設住宅。三浦恵美子町議と訪れたときも寒さが厳しかったのですが、聞くと「思ったより寒くないんだよ」とのこと。二重窓などの効果かもしれません。それでも玄関の風除室は凍って固まった時もあったとか。不凍液を差すなどで対応していると言います。

 これから雪の季節を迎えることもあり、除雪をどうするかで不安の声が聞かれました。後で触れますが、むかわ町では対象地域を決めて町が除雪すると入居時に話されているとのこと。追分地区の仮設住宅ではアスファルトと砂利の敷地が混在していて、どこまで個人の責任で、そしてどこに雪を投げたらいいかは今後の課題のようです。三浦町議が町へ問い合わせるとのことにしました。

 別の方は、店舗兼住宅が大規模半壊の判定を受けましたが「二次判定しようかどうか迷っている」。話を聞くと全壊扱いとなると思われたのですが、万が一、判定が下がったら困るとの思いもあるのだといいます。いろんな決断をするのに迷うことが出るんですよね。お客さんも町外に避難や引っ越しをされたので、店もどうするか今後考えると話していました。どんな決断をしても支援がされるよう、そして決断まで時間がかかることもあるんだから税金などの減額・免除でくらしを支えることも求めますと、私からも話しました。

 厚真町では先日、ルーラル団地で結成した住民の会が町長へ直接要請をおこなっています。町の分譲でできた団地ということもありますが、地盤が動いたことで団地一帯の家が傾いたり「ねじれてる」(家の傾きや沈み具合が一定でないとのこと)ため、解決のためのジャッキアップ工法では多額の費用がかかることから支援を求めているのです。会で中心的な役割を務めている方から現状を聞きました。伊藤ふじお町議と、ここから松橋ちはる道議予定候補(苫小牧市)が同席しました。

 町として独自の補助事業をつくりましたが、上限200万円。平均900万円はするだろうと言われる工事なので、さらなる上積みが必要です。町としての予算も限られるので、頼みとしていたのは復興基金だったのですが、道がウンと言わないのです。熊本地震の際は国も支出した基金がつくられているので、同じような基金をつくるにはどうしたらいいか、が要望の中心点でした。

 被災者生活再建支援制度や災害救助法では対象とならなくても、このように修繕に多額の費用がかかる場合があります。しかし「住まいは人権というのが憲法のかがえ方では」との訴えもあり、まさに解決へ国や道が責任を果たす必要があると思います。そのためには私たちも説得力ある提案や主張をしなければなりません。周辺もまわって地形や沈み具合も確認しましたので、具体的に要請して基金創設に結びたい。大仕事ですが、やらなければ困る方がいるんです。

 むかわ町では、北村修・大松紀美子・舞良喜久の各町議と仮設住宅を訪れました。お会いできた方も「そんなに中は寒くないよ」と話されていましたが、玄関を開けると狭い仮設住宅だけに冷たい風が一気に入り込みます。とはいえ、ずっと閉じこもっているのも体に悪い。住んでいた家では花壇などの手入れもしていただけに「土を触らないと落ち着かないよね」と笑っていました。健康面も気をつけなければいけないんです。

 遠慮しているのか、まわっているなかで要望は聞かれませんでしたが、ちょうど来ていたボランティアさんの話では寒さや結露の相談が出ているとか。除雪は町がおこなうので心配はなさそうですが、FFストーブの排気口が雪で覆われないかなどの心配もあるようです。今までの自分の家と違うのですから、いろんな不安はあるんですよね。

 仮設集会所(談話室)も訪れると、ちょうど栃木県のNPO法人ボランティアが足湯とお茶のサービスをしていたところでした。私たちが行ったときは住民の方はいませんでしたが、みんなで支えますからねというメッセージが伝わることが大事だと思いました。集会所もトイレがバリアフリーになっていましたし、狭い仮設住宅から出て広々と足も伸ばせるので、うまく活用されるようになるといいですね。

 町営住宅をうかがったら「真っ先に北村さんと大松さんが来てくれた。まわりの人たちも、がんばってるのは共産党だとわかってるよ」と声がかかりました。鵡川町と合併した穂別地域では、舞良町議が同じように大奮闘。町議さんのがんばりには、頭が下がる思いです。

 札幌に着いたら、すぐ農民後援会の集まりであいさつ。北海道をまわっての感想や、国会の情勢報告もおこないました。「党員じゃないけど5000円を、今カンパした」と、ありがたい激励の発言もあり励まされました。各地の状況についての発言も聞いていたら、大規模化を進める国の方針のもと補助金で大きな施設がつくられてきていますが、農家戸数としては減るわけですから「地域の集まりをもったら、実習生の外国人のほうが多かったりする」との笑えない笑い話も。大規模偏重にならず、広く家族経営を支える仕組みが必要だと実感しました。

 その柱は、やっぱり価格保障と所得補償。10年・20年と農家を続けるのなら、経営の安定が必要になるからです。そして、農産物を外国へ売るだけでなく北海道の子どもたちに食べてもらえる仕組みをつくりたい。子どもの貧困が全国5番目に多いという調査もあるのは、食料自給率200%の北海道では本来おかしな話なんです。

 広い北海道で、本当に多くの課題があると感じる毎日です。少しでも前進できるように力を尽くしたい。

 【今日の句】言ってるよ 強行よりも 現場見て

2018年12月5日水曜日

179市町村は179色

 渡島キャラバン最終日は街頭の訴えを中心に、松前町から4町を走りました。昨日から一転、ものすごく風が冷たい!
 
 それでも松前町・福島町・知内町・木古内町と声を出して回ると、車から笑顔で手を振ってくれるなど思わぬ激励も。昨日に続けて花井やす子・知内町議と相沢巧・木古内町議が一緒にまわってくれて、途中からは江差町から小野寺真町議も駆けつけてくださいました。合計10ヵ所で訴えました。

 知内町と木古内町では、花井町議と相沢町議もマイクを握りました。知内町議選は2年後ですが、木古内町は来年の統一地方選でのたたかいとなります。まだ1期目の相沢さんですが、新幹線の騒音対策や子どもの医療費無料化などを取り上げ、ブラックアウト後に求めてきた非常用電源の確保は町も前向きに取り組むことになったとのこと。

 切実な住民要求を、しっかり聞いて議会で反映させる日本共産党議員の役割ここにあり!と感じました。各地に視察・調査や懇談にまわると、信頼関係があることがよくわかるのです。来年の地方選は、やっぱりどこでも日本共産党を大きくしていきたい。

 上磯郡漁協での懇談には、本間かつみ道議予定候補(函館市)も同席されました。選挙区は函館でも、道南一帯の要望を届ける役割が本間さんにはあるのです。早く道議会で力を発揮してほしい!

 エリアは北斗市・木古内町・知内町と広い漁協だけに町ごとの特徴もあり、きめ細かな支援策が必要であることが話題に。漁業法改定案は中身がよくわからないまま進んでいるのでは、と率直なご意見もうかがいました。

 印象的だったのは「後継者対策は、今いる漁業者が元気になるのが一番」との言葉でした。確かに、先の見通しがなければ漁師にはなりにくいもの。漁船はじめ設備投資もかかるわけですから、安定した経営が何より大事なんですね。ここが基本の基本なんだと再確認できました。

 木古内町役場にも足を運んで、大森伊佐緒町長にも表敬訪問。昨日の幸連5遺跡にも触れて「木古内町は昔々から住みやすい地域だったんですかね」と私から話すと、大森町長さんは「だって木古内町には津波が来た跡がないんですよ」。

 今の自動車道だけでなく新幹線や農道工事の際にも遺跡が見つかっているそうですが、さまざまな調査をしても津波の痕跡はないと言います。ちょうど湾のような形が幸いしていたのかもしれません。このような町の利点もアピールしながら「交流人口を増やして、そこから定住につながるように」とのお話もうかがいました。

 北海道には179市町村がありますが179色とも言える特色があるんだと、この3日間は特に実感しました。広域自治体である北海道の役割の大きさも、合わせて再認識。地に足をつけた地方自治の発展が大事だし、訴えていきたいこたがたくさんできた渡島キャラバンとなりました。

 【今日の句】寒いけど 本来これが 12月