2018年12月30日日曜日

このうえ日米FTAだなんて

 今日は地元・札幌市白石区で伊藤りち子市議と今年最後のあいさつまわりと、事務所も仕事納め。一方で、TPP11は発効だなんて!

 米国が離脱しても、多国籍大企業が国民生活や地域経済を圧迫する本質には変わりはありません。今日の「しんぶん赤旗」に党農林・漁民局長の紙智子参院議員の談話が載っています。とりわけ農業分野への甚大な打撃は避けられないし、来年2月には日欧EPAも発効します。

 そのうえ1月から米国との交渉がはじまります。どうごまかそうと、実態は自由貿易協定(FTA)そのもの。米国は、TPP以上の農産物輸入を求めてくるのは明白です。米国が抜けてもTPP輸入量は変わらないのですから、それに米国分が上乗せされることにもなります。政府は「だから競争力をつけよ」と効率化や規模拡大をあおりますが、それにも限界があります。まして中小規模の家族経営には耐えられません。

 限りある農地で規模拡大をするということは、農家戸数が減ることになります。これだけ地方の人口減少を不安に感じているもとで、さらに地域壊しにつながるのではないでしょうか。

 TPPは関税削減・撤廃だけでなく、規制やルールも緩められます。企業が国家を訴えるISDSも、中身は変わらないままです。もうけのためなら邪魔な法律や規制、国でさえも変えてしまうというのがTPPの本質なのです。

 もともとは小国同士が足りないものを補う貿易協定だったのに、それが自由貿易の名のもとに都合よく進められてきたのがTPPの歴史です。いま安倍政権が進める「何でも自由」「何でも民営化」の象徴ですし、いったん壊されたルールは元に戻せなくなります。紙議員もコメントしたようにTPP11から離脱して、各国の経済主権・食料主権を尊重するルールづくりこと進めるべきです。

 国会で議論した者として、まだまだ多くの方に問題点が伝わっていないことがもどかしい。たくさんの論点を残しながら2年前、採決も強行されてしまいました。この2年の間に日米FTAまで話が進んできたのですから、まさに負の連鎖。何としても止めたい。

 今日はまわりながら「しんぶん赤旗」も3人の方に購読いただきました。「来年は選挙だものね」「ずっと応援してきたよ」など、伊藤市議や私を激励してくださいました。本当にありがたいです。

 事務所の掃除もそこそこに帰宅。わが家も年越しの準備です。

 【今日の句】どれだけの 国産食材 ありますか

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