2019年5月3日金曜日

五月晴れには平和憲法が似合う

 札幌は青空のもと総がかり集会とデモ・パレードがおこなわれました。紙智子参議院議員と参加し、安倍政権のもとでの改憲はさせない決意を交流しあいました。参加されたみなさんも本当に元気!

 上田文雄・元札幌市長はじめとしたリレースピーチのあとは、サウンドデモの隊列に私は参加。「戦争したがる総理はいらない」「憲法知らない政治家変えろ」など元気なコールに、街行く若いみなさんも手をあげてましたよ。

 天皇即位などの祝賀ムードを醸成して、安倍首相が「新しい時代に新しい憲法を」など言い出すのは必至。しかし平和憲法を壊す安倍政権を変えてこそ、新しい時代が開かれます。その変える力は、やっぱり市民と野党の共闘! 今日の集会とデモ・パレードを通じて、その思いを強くしました。

 党として宣伝もおこないました。写真は西区の地下鉄琴似駅周辺にて、田中啓介市議とともにマイクを握ったもの。駆けつけてくださった党員や支持者のみなさんの激励も力になりました。

 今日は、あらためて私の9条についての思いを訴えました。釧路で看護師をしていた女性の、空襲を受けた際の悲しい事実を紹介しました。空襲の混乱のなか、母親や赤ん坊を連れて防空壕に避難して夜が明けたとき、1人の母親が「子どもが死んだ」と叫んだそうです。

 抱いていた子どものことかと思ったら、その子は自分の子ではなかったのです。混乱のなか違う子を抱き、本当の自分の子は床で冷たくなっていたのを明るくなってから気づいたのでした。釧路の空襲は7月15日ですが、7月とはいえ釧路は冷える日もあるもの。その状況を想像するだけで胸が痛くなりますが、その女性が私に伝えたかったのは「戦争につながることは止めなければいけないよ」との言葉でした。

 戦争は、すぐには起きません。今の時代に起きるわけないと思っている方もいるかもしれません。しかし確実に、自衛隊が武力を持って海外へ出ていく法整備は進められてきています。安倍首相は、自衛隊募集のために名簿を出さない地方自治体の非協力さまで口にしました。こうやって、特に若者たちが戦闘に参加させられる道がつくられてきているのです。

 だから今、安倍政権の改憲を止めなければいけない。その強い意志を示すのが、今度の参議院選挙になります。各党・各議員・各候補が、今の憲法についての態度を明確にするべき選挙だと私は思っています。

 今日はまさしく五月晴れ。平和憲法の大事さを、さらに広げようと誓った1日でもありました。

 【今日の句】憲法を 知らない政治家 退場を 

2019年5月2日木曜日

生産現場の努力と苦労を知って

 今日は紙智子参議院議員と厚真町・安平町・むかわ町へ。各地で復興と農業の課題を聞き、紙議員と国政へ反映させていく決意も私から述べました。

 昨年9月の地震発生から毎月、3町を訪れて要望を伺ってきました。先月だけは地方選応援のため来られず、2ヶ月ぶりの3町訪問です。雪がとけたため厚真町の土砂崩れ被害ぶりがまた見えて、胸を痛めながらの移動でした。

 厚真町では連休中にもかかわらず、JAとまこまい広域農協・松原正明参事が応対してくださいました。この連休中もシカ被害を防ぐ柵の設置作業が、厚真町では行われています。そうでなくても、まだ土砂が取り除けないため今年は作付けできない水田が町全体の1割にも及ぶことで、全体の収穫量も心配される現状にあります。

 水稲農家さんからも話を伺いました。今年の作付け面積は例年の3分の1ほどとのことで、「補償をもらえても、やっぱり作ることが農家の仕事ですから」と無念さをにじませた話に、あらためて胸を痛めました。

 厚真町生活再建を望む会のみなさんからも現状と要望を聞きました。再建のための大型財政支援を求める署名にも取り組まれてもいます。「熊本地震などと比べて全体の被害の規模が小さくても、1人ひとりが被害を受けたのは同じはず」との話を、うなずきながら聞きました。就任したばかりの鈴木知事も選挙の第一声は厚真町でおこなったのだから、ぜひ私たちの思いを受け止めてほしいと強調されていました。私たちも道議と連携しながら力を尽くしたい。

 安平町では「夢民舎」に足を運びました。代表取締役の宮本正典さん、副社長の𠮷川絵理子さんが応対してくださいました。安平町・早来は、北海道のなかでも早くチーズ作りが始まった地域。その中でも今年で29年、全国的にも知られるようになったのが夢民舎のチーズです。

 しかし、順風満帆な29年ではありませんでした。宮本さんは「私たちのような零細業者は‥‥」と謙遜されてましたが、外国産の輸入に対抗した差別化や塩加減ひとつでもこだわることなどの努力とともに、人手不足と「パートで働く方の103万円の壁」にまで話は広がり、それだけチーズ作りに情熱を注いでいることが伝わってきました。

 生産者側の話は、昨年も訪れた金川牧場さんで伺うことにしました。金川優美子さんに牛舎まで案内いただくと、水を飲むためニュッと頭を出す牛の姿も愛らしい。「それぞれ名前を付けているんですよ」と語る優美子さんの笑顔に、私たちもほっこりした気持ちになります。

 とはいえ地震からの復興には厳しい現実も。支援対象にならない事業の運用上の問題や、半年前にはあったサイロなどが解体された跡も目にして、さらに寄り添った支援が必要と感じました。とはいえ優美子さんからは「まだ私たちは自力でできるところもあるけど、続けられなかった方もいるので、そちらに目を向けてほしい」と話され、より現実をつかむ必要も痛感しました。

 時間が前後しますが、今日一番はむかわ町でレタス搬出の現場に足を運んでいます。朝取りレタスが箱に詰められ、次々と農家のみなさんが軽トラなどで運び込む現場で、鵡川農協・長門宏市組合長さんから現状を伺いました。

 道内有数のレタス産地・むかわ町は、この時期が出荷ピークを迎えます。最大で1日5000箱を出すとのことなので、一箱12玉とすると1日6万玉! ところが今年は10連休のため市場も基本的には休みとなり、開設の一部市場を通しながらやりくりされているのです。大量に残れば廃棄さえしなければいけないだけに、これではやりきれない思いにもなります。

 地震被害を受けた施設を前に、長門組合長さんからは「多くの方に支援いただき、感謝しかありません」とのお話が。むかわ町は基幹産業が農業であるだけに、町の支援も積極的なのです。今の農政の課題も含めて思いを聞かせていただき、きめ細かい対策と、第一次産業を重視するよう国政の大元からの転換が必要と痛感しました。

 養豚農家の横田さんからはご自宅で、豚コレラ対策などを中心に話を伺いました。せっかくだからと出してくださった豚の醤油漬けの美味しいこと! 横田さんの養豚にかける思いを書いたら何十行にもなるほどのお話で、とても勉強になりました。

 厚真町では伊藤富志夫町議、安平町では三浦恵美子町議、むかわ町は北村修・大松紀美子の両町議が同行してくれました。地域に根差した議員がいることの意味の大きさも、つくづく感じた1日でした。紙議員と力を合わせて、少しでも前進できるように私もがんばります。

 【今日の句】毎日の 食事に感謝 また痛感

2019年5月1日水曜日

第90回メーデー万歳

 道労連などが実行委員会となった札幌メーデー会場は曇天予報を覆す青空! 多くの方がステージでアピールして、まさに「労働者の祭典」として盛り上がりました。

 天皇退位・即位など昨日からいろいろあったけど、やっぱり5月1日といったらメーデーです。日本で初めてのメーデーは1920年なので100回目となるはずが、日本軍国主義のもとでメーデーが禁止されたため今年で第90回なんですね。いかに権力側にとって国民・労働者の団結を怖れているか、証拠を示す歴史ともいえます。

 道労連・小田島さんが撮った写真のように笑顔がはじけた! 今年は実行委員会事務局も仮装・コスプレをしていて、子ども連れの参加も多かったことから会場全体がにぎやかな感じに。道労連の傘下ではない労働組合の方や、市民と野党の共闘で結びついてこられた方などの参加があったことも特徴的。日本共産党からは紙智子参議院議員、宮川じゅん道議、札幌市議団などとともに参加して、紙議員と私とが連帯あいさつをおこないました。

 新しい組合分会ができたとの紹介があったときには、参加者から大きな拍手。デコレーション企画で「安倍晋三を許さないゾウ」と声をあげると、これまた参加者からは大きな拍手。恒例の餅まき(今年は RICE CAKE PARTYと銘打たれました)は農民連から「日米FTAで北海道農業を壊させないよう」との呼びかけもされました。連帯と団結、あたたかさが交流された集会でした。

 2組に分かれたデモ行進では、日本共産党としても道議・札幌市議、紙議員と私とで並んで連帯あいさつ。なにしろ地方選挙が終わったばかりだし市議団は新しい議員も増えたことから、握手をされる方も多く笑顔も広がりました。その後は紙議員とで、労働組合や生活と健康を守る会のみなさんの交流会をまわって一言二言とあいさつ。生健会・Hさん手作りの煮物や漬物も、おいしくいただきました!

 道労連(北海道労働組合総連合)が設立されたのは今から30年前の1989年。労働戦線の右翼的再編成に反対し、労働者・国民の切実な要求するためにたたかう道内の産業別労働組合と地域組織を結集してつくられました。これまでメーデー集会は中島公園で開いてきましたが、連合北海道のメーデーが先月のうちに開かれたため、道労連結成後でいえば初めて大通公園での開催になります。

 そして当時と違うのは、市民と野党の共闘が大きく前進してきたこと。そして労働組合の間でも、先ほど書いたようにナショナルセンターの違いを超えて労働者の権利擁護に力をあわせる動きも強められてきました。今回のメーデー集会は、いろんな意味で歴史的な位置づけをもって開かれたのです。

 国会では安倍政権が、労働者・国民への負担増路線を強めています。新自由主義・規制緩和路線が、基本的人権をも掘り崩しています。「安心して働ける社会を」「8時間働けば、ふつうにくらせる日本に」は多くの労働者・国民にとっての切なる願いだけに、このメーデーで掲げたスローガンなどは多数の声でもあります。

 この声を政治の分野で反映させていくには、やっぱり日本共産党の議席が必要。今日も各地で「参院選がんばろうね」と声をかけていただきました。紙智子参議院議員ともども、持てる力をだしきってがんばりぬきます!

 【今日の句】この国は 働く仲間が つくりあげ

2019年4月30日火曜日

先輩の積み重ねがあるからこそ

 円山公園駅前や札幌中心街などで宣伝した後、急いで着替えて苫小牧市へ。党中央委員などを務めた外尾静子さんの通夜なのです。

 外尾さんは国後島の生まれで、お父さんが教師を勤めていた影響からでしょうか、札幌の師範学校を卒業されてから同じく教師の道を歩みます。出兵となった校長先生の代理として、19歳ながら戦争当時の全児童に責任を負う立場となったのは、時代の偶然だけでなく6人きょうだいの長女であった責任感の強さも反映されたのだと思います。

 戦争が終わっても父親は旧ソ連に抑留され、母と家族で夕張市に移ります。再び教師となるものの様々な矛盾を感じるなか、1960年に安保闘争のもとで日本共産党に入党されました。教職員組合運動や新日本婦人の会などで活動の幅を広げ、その後は国政選挙に5回挑戦。いずれも善戦・健闘の結果でしたが、その信頼は確固としたもので、党の中央委員としても長く役割を果たされました。

 戦争の苦難も経験して94年、先日28日に激動の人生の幕を閉じられました。

 私にとっては、外尾さんが役職を退いてからお世話になってきたため、当時の様子を直接にはわかりません。しかし、国政選挙にも挑戦して信頼も厚かった外尾さんの活躍は、至るところで耳にしました。

 多くの先輩が切り拓き、積み上げてくれた道を私たちが歩いています。そういえば今日の宣伝中でも、握手を交わした男性が「小笠原貞子さん(参議院議員)の演説は迫力あった」と話をされました。北海道で活躍された大先輩の一人です。

 今と違う時代だからこその困難や政治的高揚があった中で、どのような思いで活動されてきたのでしょうか。そう思うと外尾さんからもっと話を聞けばよかったと、いま後悔の念に駆られます。

 今日の私の1回1回の演説も、歴史を前に進める力となっているだろうか。謙遜や疑問という意味でなく、先輩たちの生き方から学んで、1日1日を大切にしていきたい。どんな時代も「国民の苦難軽減」という日本共産党の根本には変わりなし。恥じない活動をと誓った1日でした。

 【今日の句】時代とは 誰かが決める ものじゃなく

2019年4月29日月曜日

連休の時こそ食と農を考えて

 札幌は気温がグングン上がって、お出かけ日和ですね。円山公園や大通周辺もにぎわうなか、私はあいさつや宣伝にまわりました。
 
 中央区の党後援会の花見は円山公園で。動物園や神社などへ足を運ぶ人も多いなか、この時期だけの「花見ジンギスカン」で公園内は午前のうちから盛り上がってました。後援会のみなさんから「今度は参院選だね」と声をかけてもらうなか、小形かおり市議と道議候補だった森つねとさんとであいさつに。

 私のブログを読んで党の演説会に足を運んでいただき、地方選も応援してくださった方も花見に駆けつけてくださったのは嬉しい限りでした。さらに多くの方に読んでもらえるように、もっと私も努力しないといけないですね。

 おいしそうなジンギスカンのにおいに後ろ髪をひかれながら、街頭宣伝にまわりました。ふだんの日より若い方が多いし、けっこう外国人観光客も目に入りました。握手をしていく方、「入れてるよ!」と声をかける方、「なかなか議席が増えないかもしれませんが、しっかり共産党さんを見ている人がいますから」と激励してくださる方などもいて、とても励まされました。

 今日は農林漁業の支援を強めることを含めた訴えにしました。道内どこでも人口減少への心配の声があるなかで、大事なのは地域づくりそのものであり、北海道は農林漁業の振興が何よりだからです。農林漁業で10年・20年と続けられるようにするには、価格保障と所得補償にかかわる施策の充実が欠かせません。

 いま日米FTA(私は「TAG」と言うつもりはありません)交渉で、米トランプ大統領から「日本は米国の農産品に重い関税を課している」と言われ、それに従うつもりなのでしょうか。今でさえ日本は輸出よりも10倍以上も多い、輸入額9兆6688億円(2018年度)にも及ぶ農林水産物を輸入しています。「自分の国の食料は自分の国でつくる」という当たり前のことを参院選を通じて訴え、切り替えていきたいのです。

 参院選の公示が7月4日だとすると、残り66日。しっかり1日1日を大切にして、政策や決意を広げていきたい。

 【今日の句】花見なら ジンギスカンの 北海道

2019年4月28日日曜日

10連休と言うけれど

 わが家の連休は(私を除いて)里帰り。時間をいただいて送ってきました。子どもたちも楽しんでいるかな。

 札幌も桜の開花がチラホラと見えてきました。この連休中には本格的に咲くのでしょうか。明日は中央区後援会の花見もあるので、いっしょに開花を楽しむことにしましょう。

 かたや連休中も変わらず、お仕事の方もいらっしゃいます。やむを得ない部分があるとはいえ、代わりの休みがしっかり確保されてほしい。

 農家、とりわけ酪農家はそもそも休みなどないような毎日です。私の連れ合いの実家も酪農家でしたが、ほとんど休みなく朝から晩まで働き詰めでした。ふだん口に入る牛乳はじめ食物は、このような農家の営みで成り立っているんですよね。

 いろんなことに感謝をする連休でもあります。

 【今日の句】こんな日は 宿題くらい 放り投げ