2021年5月22日土曜日

問答無用の政治を変えよう

 「宣言下でも五輪開催」(IO̪C・コーツ調整委員長)、「種の保存に背く」(自民・簗衆院議員)-ー1人ひとりの命や尊厳を何だと思っているのか。いいかげんにしてほしいと腹立たしく感じている方も多いのではないでしょうか。

 これだけの感染状況で五輪が開かれても、素直に応援できる気になれるでしょうか。どの国の選手にとっても公平な環境での競技となるのでしょうか。菅首相が「五輪の開催をはずみに総選挙」と政治利用に考えているのなら論外です。これまでも「コロナ対応を最優先」と言っておきながら、実際は後手後手の状況だと誰が見ても明らかだったではないのか。

 国会では土地利用規制法案が実質審議入りし、赤嶺衆院議員が質問に。北海道千歳市で基地周辺における外国資本の土地購入も立法根拠とされていますが、その不安なるものの正体も具体的なものでなく、隣町である苫小牧市での土地購入はIR構想にかかわってです。

 そのうえ法案では「どこで誰をどのように調査・規制するのかという核心部分をすべて政府に白紙委任している」(5/11衆院本会議、赤嶺議員質問)ことが重大で、政府の裁量で、住民の職歴や思想信条、家族・交友関係にまで調査が広がるおそれがあります。基地周辺での抗議行動も規制の対象になりかねません。法案には、それを防ぐ担保がないためです。

 国民を抑えつける政治に未来なし。その結果を総選挙で出しましょう。

 【今日の句】あらためて問いたい 五輪は誰のため

2021年5月21日金曜日

要請も積み重ねてこそ

 今日は北商連(北海道商工団体連合会)による、道経産局への要請に同行。道内の陽性確認が過去最多となるなか、医療へも中小業者へも、これまでにない支援が急がれています。石塚隆幸会長・井上元美事務局長と、切迫している実態を訴えました。

 国も一時支援金や月次支援金などの施策を始めています。しかし、そのたびに申請しなければならないし、申請の受付期間もあっという間に来てしまいます。2019年比または2020年比での減収幅が50%を超えてという基準も、持続化給付金の時と同じく拡充が求められています。給付までに時間がかかることに対して「早い給付を」との声も寄せられています。道経産局側からも「努力している経営者をサポートしていく気持ちは同じ」と切迫さの認識は一致しているのですが、さらに前へ進めなければ。

 意見交換のなかで「北商連さんで、緊急事態宣言の影響を実際に受けたという話はありますか」と聞かれていたことが、この1年間くり返し要請するなかで深まってきた関係を表していたと思いました。北商連が業者の要求をしっかり反映させてきた積み重ねです。そして国や地方を問わず多くの公務員は、国民・住民の生活向上につながるよう願っていることを再確認しました。

 この間、安倍政権や菅政権のように忖度を強いる政治のもと、一部高級官僚もいっしょになった「行政の私物化」という状況が生まれました。公務員を忖度の呪縛から解き放つには政権交代が一番だと確信しました。ともかく本題である中小業者の支援拡充へ、道民に自粛ばかりの要請でなく十分な補償が必要です。私からも強調しました。

 先が見えない状況に不安が増すもとで、求められているのは政治の役割。菅首相から責任と希望の言葉を聞きたいものですが、期待できません。あきらめず、いっしょに声をあげていきたい。

 【今日の句】あふれてる 悲鳴を総理 聞いてるか

2021年5月20日木曜日

安心して生きられる土台を

 今日の「しんぶん赤旗」に「知的障害者と年金」という短期連載が載っています。就労施設などの工賃・給料とあわせても自立した生活に及ばない点は、私も何度も要請を受けました。収入の大きな柱は障害基礎年金なだけに、引き上げが必要です。

 今年3月に全国手をつなぐ育成会連合会が取り組んだアンケートに1000人を超える回答があり、その実態が浮き彫りになりました。生活費の出どころを聞いたところ「年金と工賃・給料」(63.0%)とともに「親の援助」(55.3%)が上位となっています(複数回答)。障害の程度が中・重度の方は一般就労が難しいだけに、年金額の引き上げは切実な願いです。

 支える家族から「親なきあとの生活がとても不安」との声が寄せられています。親の援助が望めない場合の当事者の多くは、生活保護に頼ることになります。知的・身体・精神を問わず障害を抱える家族から、涙ながらの「親なきあとの生活」への不安や訴えを何度これまで聞いたことか。障害を抱えていることが生きることのハンディにならない社会へしなければと、心から思います。

 私自身は宮城教育大学・言語障害児教育課程で、障害児・者の尊厳を守ることの大切さを学びました。さまざまな差別を受けたり、「社会のお荷物」のような扱いをされてきた当事者や家族が、連帯と運動を通じて道を開いてきたことを思うと、それまで何もしてこなかった当時の自分が恥ずかしかった思いになったものです。それでもなお今の日本社会は、当時者や家族にとって安心して生きることが難しい現実があります。コロナ禍で、いっそう増している苦しみがあるかもしれません。

 医療・介護や福祉など社会保障全般に手厚い日本を。私もがんばりたい。

 【今日の句】この子らは 世の光なり 今もなお

2021年5月19日水曜日

国会でも紙議員・岩渕議員が要請

 今日はオンラインにて党道委員会の総会。各地の状況を交流し、苦難軽減のために引き続き尽力しあうことを確認しました。そして総選挙勝利へ必要な課題も、コロナ禍のもとでも着実に進めることも確認しあいました。私も気持ち新たにがんばりたい。

 「高齢者から自治体などへ、ワクチン接種の電話が集中し混乱状態。国が供給量や日時の見通しを示すべきだ」「会場が借りられなくなり学生への食料支援活動が中止となったが、連絡の取れる学生から困っている状況を聞いている」「19時までの時短営業なら、酒類提供の店は実質休業。休業と同じだけの補償が必要」など、政府の無為無策によるしわ寄せが国民に襲いかかっている実態を聞くにつれ、早く政権交代をと痛感します。

 一昨日からの北海道からの要請もふまえ、今日は国会でも紙智子・岩渕友の両参議院議員が田村厚労相あてに、北海道にかかわる要請や聞き取りをしています。ほぼ昨日どおりの内容なのですが、地方から国に至るまで一貫性をもって日本共産党は取り組む党なのだと再確認。菅首相も鈴木知事も血眼でがんばってもらわなければ、国民・道民の命は守られないのです。

 お困りごとは遠慮なく、日本共産党へご連絡ください。

 【今日の句】あらためて 議席の重み よくわかる

2021年5月18日火曜日

ギリギリの医療現場を支えて

 札幌で自宅療養者が亡くなるという、心が痛む事態も起き始めました。医療崩壊を防いで道民の命とくらしを守るべく、今日は道厚生局への要請に。昨日に続き伊藤りち子(3区・比例重複)・橋本みか(5区)の両予定候補と足を運びました。

 要請項目は、▼医療機関などでの頻回の定期検査、▼宿泊療養施設確保への支援強化、▼在宅診療・訪問診療に係る報酬の加算、▼すべての医療機関への財政支援、▼専門職の広域派遣や人的支援、▼コロナ医療と一般医療の調整機関を、道などと協議・設置すること、▼医療や検査体制の逼迫につながる東京五輪の中止-ーなど計12項目。厚生局側は「要請内容は本省に伝えます」と応じました。

 昨日の道医労連・全医労と懇談した内容を、すぐ反映できたのは良かったです。私からは特に、コロナ対応医療の多くは公立・公的病院や大規模病院が担っているもと、さらにワクチン業務(問い合わせなど含む)も増え、一般診療などへの制約が出ていく状況の打開について強調。診療の振り分け・すみ分けができるように、▼道はじめ関係機関との協議、▼だからこそすべての医療機関を対象にした財政上の補償、が必要だと訴えました。今年度予算の予備費も活用できないのでしょうか。

 感染の封じ込めには、ワクチン接種や検査の拡充、十分な補償などが言うまでもなく必要です。同時に、いま北海道が直面している緊急課題は医療崩壊を防ぐこと。今を乗り切れたとしても、看護師は心身ともに疲労が蓄積しているなか、また同じ業務ができる保障はないのです。そこまでギリギリの心身状態で働いているということを、国が正面から受け止めてほしい。医師や看護師を使いまわすような発想は、根本からあらためるべきです。

 道防衛局には吉谷徹千歳市議と要請。主題は日米共同訓練などを実施しないことや、違憲立法である安保法制にもとづく自衛隊の海外派遣をしないこと、重要土地調査法案の撤回などなのですが、感染は自衛隊員でも広がっているなか拡大防止措置も合わせて要請しました。安保法制の発動をしないことも、感染防止を徹底することも、隊員の命を守るという点で根っこは同じだと思うのです。

 共同訓練は、すでに霧島演習場で日仏米共同訓練が始まっています。中国へのけん制とも報じられていますが、米中軍事衝突という事態が起きた場合、日本の自衛隊員が最前線に立たされる可能性があります。今日の答弁でも日米共同訓練は「沖縄の軽減負担」を口実としていましたが、日米の軍事一体化が深化する状況に歯止めをかける必要があります。何より必要なのは外交手段であって、それ抜きの軍事的対応では緊張関係が強まることになりはしないか。また、共同訓練にあたっては他国兵士からの感染リスクも心配されます。

 今日も北海道では533人(札幌337人)が感染確認とされました。ご本人やご家族も心配なことと思いますし、病状が悪化されている方もいらっしゃいます。政治の責任を果たすよう、私も力を尽くしたい。

 【今日の句】すぐそばの 命を守る 政治こそ

2021年5月17日月曜日

現場のリアルな実態を

 朝の定例宣伝を終えて、伊藤りち子(3区・比例重複)・橋本みか(5区)の両予定候補と道経済産業局へ緊急要望に。緊急事態宣言の発令で政府の仕事は終わり、ではありません。業者を支えるために、さらに役割を発揮すべき局面です。

 要望項目は、▼持続化給付金と家賃支援給付金の再支給、▼一時支援金や月次支援金の要件緩和や対象・支給の拡大、▼きめ細やかな金融支援、▼給付金を非課税にすることや社会保険料等の減免へ、▼消費税5%に戻すとともに、インボイス制度の登録開始中止-ーなど。「いつまで商売が続けられるか」との悲痛な声を受けての要請です。

 対応した道経産局側からは、本省へ要請内容を伝える旨とともに、中小企業の資金繰りにかかわり金融機関へ要請していることや、月次支援金については6月に申請受付となる見通しとの回答。「中小業者にとって消費税は死活の税制。こんな時に、取引先から排除されかねないインボイス制度は止めてほしい」(伊藤)、「給付金は前年度の売上5割以下というのはハードルが高い。対象拡充や申請方法の簡素化とあわせて、ぜひ再度の給付金を」(橋本)など、実態をふまえての対応を重ねて求めました。

 経産局とは別ですが、橋本さんは新千歳空港内の店舗で勤める方から寄せられた声も紹介。先週末にアイドルグループのライブが札幌で開かれ、その帰りと思われるファンが空港内で歌ったりするものだから、同じ敷地内の店舗で勤める私は不安だった-ーとの相談だったそうです。イベントは実施できるとする「宣言」の矛盾そのもので、五輪開催にこだわる政府の姿勢が根っこで共通していると痛感しました。

 1年前に当座の資金を借りた業者には、1年が経ってきたことから返済が迫っています。私からは「これまで実施してきた持続化給付金など、すべての施策を再実施してひっ迫した業者の経営を支えてほしい」と強調しました。国民へガマンだけを強いる政治は、本当に早く終わらせなければなりません。

 先週に続き道医労連からの聞き取りと、全医労(全日本国立医療労働組合)からも実態をうかがいました。札幌から留萌や帯広への搬送や、救急車内での長時間待機なども報じられるほど、札幌市を中心に医療機関はこれまでにないひっ迫さ。コロナ患者用に要請された増床を上回るほど、受入れの要請が続いているのです。医療機関内で感染者が出れば濃厚接触者は休務となり、さらなる負担が襲いかかります。「出勤できない精神状態の朝がある」「ちょっとしたショックで涙が止まらなくなる」など、胸が痛むような看護師の苦難も解消されていません。

 だからこそ感染防止は必要ですが、一定期間この状況が続くなか、医療崩壊を起こさないための政策要望も受けました。とりわけ、医療機関全体を見渡して陽性患者の振り分けや地域医療・一次医療の分担などへ、道が役割を発揮することが重要です。「扇の要」の役割と言ってもいい。静岡県では、そのコントロールが機能しているとも聞きます。公立・民間の医療機関ともに役割を発揮できるようにするためにも、コロナ対応の医療機関への補助金だけでなく、国民すべての命を守るネットワーク全体と見て医療機関への補償・補填がどうしても必要です。

 ワクチン接種を前に医療機関への問い合わせも多く、業務へ支障が出ているなか、受付や接種の業務でも病院まかせにしない体制づくりが必要です。国立医療機関でも非常勤職員が支えている実態があり、ワクチン接種後の発熱等による特別休暇などを正規職員同様に保障することの必要性も、よくわかりました。

 実情を聞けば聞くほど、医療機関まかせにしない国や道の姿勢が重要だと痛感。それが自公政治のもとで逆行し、医療機関には余裕さえないまま今の状態を迎えています。労組アンケートでも看護師を辞めたいとの回答が見られ、この1年間、政府は何をしていたのかと本当に腹立たしい。しっかり国や道へ反映していきます。

 【今日の句】もうやめて 成り行き任せの 菅政治

2021年5月16日日曜日

足を止めずに

 来賓あいさつを予定していた北商連総会が延期など、いろんな場面に影響が広がっています。感染防止には気をつけつつ、実態を聞き国政へ反映させることは足を止めるわけにいきません。明日から国の出先機関への要請をおこなう予定です。

 緊急事態措置についての道の資料が届きましたが、道民への要請・協力依頼が中心で、補償については「支援金を支給【調整中】」と具体化まで至っていない(飲食店等)という状況です。経営悪化の厳しさは日に日に増すのですから、体制作りも急いで、申請と支給が早く進むようにと願うばかりです。

 鈴木知事は昨日の会見で、東京五輪について「組織委員会が説明責任を果たすことが重要」と述べ、道内の聖火リレーは慎重に判断する意向のようです。聖火リレーの準備にどれだけの道職員が関わっているか承知していないのですが、今月5日のマラソンテスト大会では道職員44人がボランティアとして札幌市外から集まっています。医療関係者も含めて、本番ではどれだけのマンパワーが割かれることになるのでしょう。

 国民の命とくらしを守ることこそ最優先に。何度も書いてきたことですが、明日もしっかり訴えていきたい。

 【今日の句】黙ってて 命もくらしも 守れない