2020年8月29日土曜日

新しい政治はこの場所から

 今日は札幌東区へ。平岡だいすけ小選挙区2区予定候補との宣伝では、あちこちで若い人が足を止めて耳を傾ける姿がありました。安倍政権にかわる新しい政治は、こうやって地に足をつけながらつくっていくものだと確信しました。

 新型コロナウイルスでの相談を、たくさん受けてきた平岡さん。かけもちしていた2つの仕事とも失ったシングルマザー、自分の進路が心配だという高校生、ある相談者からは「議員には学力や地位など求めない。国民の声を聞いてくれる政治家こそ望みたい」との話を聞いたそうです。新しい政治を「市民と野党の共闘」でつくろうと呼びかける平岡さんの話に、足を止める若い人の姿がありました。

 1ヵ所目で話を聞いていた2人は「政治に特別の関心があるわけではない」そうですが、最後まで話を聞くなかで「自分たちのくらしと政治が関係していることがわかりました」と、パンフレットを受け取っていきました。2ヵ所目でも、立ち止まったり、通り過ぎたかと思えば引き返してきたりと、何か気にかけている様子が伝わってくる若い2人の姿がありました。まごまごしい姿が初々しく、スマホで写真を撮ってくれてもいました。

 3ヵ所目では、宣伝準備中に「共産党をフォローしています」と声をかけてくださる方も。私の演説も、以前に聞いてくださったことがあったそうです。こうやって各地で反応が寄せられるのは、安倍首相の辞任表明もあるでしょうが、新型コロナウイルスの出現という経験を通じて、社会や未来を考えなければという思いが広がってきたことの反映だと思います。これまで以上に、新しい社会像について語っていきたい。

 先だって支持者・後援会員を訪問すると、やっぱり話題は安倍首相の辞任表明。今日も「しんぶん赤旗」購読が相次ぎました。寿都町での「文献調査」応募検討に対する関心も高く、「知事と寿都町長あてに意見の文書を出しました」という高齢の方がいたり、道庁前の反原発抗議行動に参加していたという方は「絶対にやめさせてほしい」と日刊紙を購読してくださいました。つながることの大事さを、こうやってまわるたびに実感します。

 マスコミは「ポスト安倍は誰か」と騒ぎ立てますが、国民不在の政治では、同じことが繰り返されるだけではないのでしょうか。冒頭に紹介した若い方が「国民の方を向いた政治をしてほしいです」と語った言葉に象徴されています。しっかり私も受け止めて、明日は札幌北区に足を運びます。

 【今日の句】安倍首相 結局どちら 向いていた

2020年8月28日金曜日

めざそう新しい政治

 誰であれ健康回復は願いつつも、これまでの安倍政権の検証は欠かせない。切り捨て・効率化と自己責任の社会から、連帯と公正の社会へと変えていきましょう。誰が新しい首相となろうとも、新しい政治をつくるのは「市民と野党の共闘」なのだと訴えていきたい。

 首相が辞任の意向というニュースを聞いたのは、札幌市厚別区で橋本みか小選挙区5区予定候補との宣伝後。予兆だったのか、用意していた「しんぶん赤旗」見本紙は「若い人もずいぶんと受け取ってくれていったよ」と党員さん。募金も寄せられました。橋本さんを応援する手作りタペストリーも目立ち、早くも選挙目前という雰囲気の宣伝となりました。

 後援会員さんなどのお宅をまわると「ちょうど辞任のニュースを見ていた。選挙となったら頑張って」との激励が寄せられて、次々と「しんぶん赤旗」の購読も。日本共産党が企業・団体献金や政党助成金に頼らない自前の財政活動をしていることを知っているだけに、いざという時には、こうやって応援してくださるのは嬉しいことです。あわせて橋本さんの地に足つけた活動があったからこそ、どこでも笑顔で迎えてくれて話が弾むのだと実感しました。

 ある方は「新聞は取れないけど、看板なら立てていいよ」と、自宅前の一角をお借りさせてもらうことに。「今回は応援するからがんばってよ」の言葉もありがたい。背筋が伸びる思いで、お礼を述べました。

 安倍首相は辞任会見で、看板政策だった「アベノミクス」との言葉を一度も使わなかったようです。金融緩和と財政出動で、潤ったのは富裕層ばかり。景気後退が遅ればせながら認められて、貧困と格差を広げたところに消費税10%を実施した責任を問われることなく首相の座を下りることになります。今こそ消費税減税なのだと、訴えていきたい。

 特定秘密保護法、安保法制=戦争法、共謀罪法など、平和と民主主義を壊す法案が強行されてきたのも安倍政権の特徴でした。立憲主義の原則に立ち返った政治を、取り戻さなければなりません。こんな時にカジノ誘致なども、ありえません。

 森友、加計、桜を見る会など、安倍首相や昭恵夫人、「お友達」などによる利益誘導の疑惑には、前代未聞の公文書改ざんや忖度政治の蔓延で真相にふたをし続けました。「政治とカネ」による大臣辞任も相次ぎ、この間だけでも自民党の国会議員3人が逮捕されました。いずれも否認し続け、総理としても自民党総裁としても、政治的責任を果たしたとはとても言えませんでした。

 私にとって忘れられないのは、みずから国会で論戦してきたTPP。もともと自民党は、農村などに「TPP反対」とのポスターも張って政権を奪還したはずでした。結局は「自由貿易の推進」の名のもと撤回し、第一次産業へ打撃を与えたばかりか、水や種子などの「命の公共財」も民間が自由にアクセスできる規制緩和を進めてきました。生活に必要なものは政治の責任で守るという、当たり前の道に戻さなければ。

 そして「外交の安倍」とは、いったい何だったのでしょうか。米国いいなりに武器の爆買いや沖縄・辺野古基地の建設強行、被爆者の声に反して核兵器禁止条約にも米国と足並みをそろえて背を向けています。ロシアとの領土交渉は譲歩を重ね、中国には香港での抑圧・弾圧などへ明確な批判を示せませんでした。しっかり検証し、筋を通した外交へとする必要があります。

 新型コロナウイルスの対策が迷走・後手後手なのも問題でしたが、病院や保健所がギリギリの体制を強いられてきたのは、長く自民党政治のもとで社会保障抑制路線が続いた結果でもありました。税金は、まず命と健康、福祉や教育などへ優先して使う日本にしよう。地域社会の再生へ、大企業応援から中小零細企業応援にも舵を切りかえなければなりません。

 今日まわったなかでも、新しい政治の姿が求められていると実感しました。その実現めざす日本共産党を大きくしてほしいと、明日もしっかり声にしていきたい。

 【今日の句】命こそ大事と 今こそ大声で

2020年8月27日木曜日

あらためて歴史の直視を

 アイヌ施策推進法やウポポイ開業の一方で、もっと問われてしかるべきアイヌの先住権。学ばなければと、北海道史研究協議会の滝沢正さん宅を訪ねました。紋別アイヌ協会・畠山会長によるサケ採捕、ラポラアイヌネイション(旧浦幌アイヌ協会)によるサケ漁の権利を求めた提訴など、アイヌ当事者からの声も上がり続けています。

 国連先住民族権利宣言が採択され13年、日本では衆参両院で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が採択されて12年になります。昨年のアイヌ施策推進法に先住民族と明記されたものの、権利保障は不十分なままでした。ラポラアイヌネイションの提訴は、「アイヌ民族の個人的権利だけでなく、集団的権利を正面から問うものですね」と滝沢さん。これまでの歴史を振り返る滝沢さんの話に、まだまだ私は勉強不足だと痛感しました。

 その歴史の1つがアイヌ民族共有財産裁判で、滝沢さんは原告らの事務局として携わってきたのです。1872年(明治5)の北海道地所規則第7条で、山林や沼沢などが地券として渡された(=私有地)とされながら、1877年(明治10)の北海道地券発行条例では官有地への編入とされて、アイヌには「自由に使用できる」とされてしまいました。いったい、この土地は誰のものなのか--紐解きながら歴史を学ぶ必要性を、あらためて教えていただいたように思います。

 萩生田文科相が、ウポポイ開業にあたって「原住民と開拓する人間で価値観の違いはあったと思うが、それを差別という言葉でひとくくりにすることがアイヌ文化の伝承のためにいいかどうか、ちょっと考えるところがある」と発言しました。アイヌを「原住民」とし、差別の歴史は「価値観の違い」と述べるところに、アイヌが置かれた歴史をどれだけ理解しているのだろうかと疑わしい。こういう発言が何度も政治家から発せられてきたこと自体に、歴史を直視しない実態が現れてもいます。

 しっかり学び、北海道の政治に携わる者として、さらに私も発信しなければ。

 【今日の句】この大地 アイヌモシリと みなで言い

2020年8月26日水曜日

町民が置き去りとならないように

 道原発連が昼におこなった宣伝に参加したら、ぶり返した暑さに汗が噴き出すほどの札幌市。マスク着用が続くもと、熱中症にはお気をつけください。

 道原発連共同代表の米谷さん、道労連議長の三上さん、そして私とそろって触れたのが寿都町長による「文献調査」応募の検討。あらためて「核のゴミ」は管理に10万年を要すること、地下深くに埋める処分方法は専門家でも確定していないこと、寿都町長の検討表明により町民や近隣町村での分断が起きてしまうこと--などに触れて、応募の検討は中止をと強調しました。

 先日は、道漁連として抗議と反対の意思も示されました。周辺3町村のみならず後志管内や北渡島管内の自治体でも、慎重な対応を求める声があがっています。農林漁業を基幹産業にする北海道にとって、自然を汚したり、打撃を与えることに異議の声があがるのは当然です。文献調査は、他の自治体が反対していても、該当自治体が手を挙げれば国として実施するという制度自体の問題点も浮き彫りになりました。

 梶山経産相は「『トイレなきマンション』という状況を解消したい」と強調して、議論を進めようとの狙いを明らかにしています。処分場選定に向けて「寿都町を呼び水に」との思いも、透けて見えるようです。一方で、いったん応募してしまったら、国が文献調査だけでとどめるのかとの懸念もあります。

 何より、寿都町民の思いが置き去りにならないように。新聞への投書や、署名などの形で反対の声も聞こえ始めています。これを機に原発や「核のゴミ」について学びたい、との活動も始まってきているようです。そうであれば尚更、寿都町長が拙速に表明などあってはなりません。党としての役割も果たせるようにしていきたい。

 【今日の句】立秋も とっくに過ぎた はずなのに

2020年8月25日火曜日

議会に必要な人だから

 5期20年の即戦力・すみさとし候補を町議会へ! 幌延町議補欠選挙の告示日にあたり、応援に駆けつけました。定数2を3人で争う大激戦です。

 昨年の町議選挙で議席を失った悔しさをバネに、アンケートはじめ町民の願いを聞いてきた、すみ候補。他の町議からも、立場は異なるとしつつ「議会に必要な人。必ず戻って」とのメッセージが寄せられているのです。

 出陣式から第一声、そして町内へといっしょにまわりましたが、手をあげて応えてくださる方の姿も多い。町営住宅では、すみ候補も初めて会うという方が演説を聞きに外へ出てきて、終わると拍手。励まされました。

 すみ候補は、⚫新規就農者・後継者への総合的な支援、⚫特養こざくら荘職員の待遇改善と増員、⚫3歳児未満の保育料副食費の無料化、⚫デマンドバス創設など利用しやすい交通手段の確保、⚫高齢者が気軽に集える場の創設ーーなどの公約を訴えました。

 裏付けなども説得力があります。特養こざくら荘の公約では、議会で一致したことだから町が実施するのみだと経過を紹介。デマンドバスも500万円あれば実施できるとの試算を示しました。この中身を多くの町民に知ってもらって、すみ候補の勝利で道を開いてほしい。

 寿都町長が「核のゴミ」文献調査へと進もうとしていることに、すでに350mも掘り進めている深地層研究センターがある幌延町でも心配の声があります。すみ候補は「高レベル放射性廃棄物は持ち込ませません。町民への情報公開を求めていきます」とキッパリ。この課題でも頼りになるのは、すみ候補だけなのです。

 すみ候補を何としても町議会へ。幌延町に知人・友人などいる方は、ご支持の呼びかけを心からお願いします。

 【今日の句】揺るがない立場 今こそ輝いて

2020年8月24日月曜日

思わぬ出会いも

 中尾利一・稚内市議が運転していただき、枝幸町・中頓別町・浜頓別町へ。珍しく風も穏やかでしたが、やっぱり農林漁業の現実は厳しいと実感。枝幸町では野口洋郞町議、中頓別町では高橋憲一町議、浜頓別町では宮崎美智子町議が案内してくださいました。

 カニの町・枝幸町でもホタテの養殖が盛んになってきています。これからサケの定置網漁も始まり活気ある時期ですが、コロナ禍のもとホタテが輸出できず、「積み上がった在庫を消費してもらわないと」と漁師さん。それならばと昼食にホタテフライをいただきましたが、輸出依存を見直して多くの国民に美味しいホタテが行き届くようにできないものかと思案しました。

 中頓別町でお会いした方は、私と同じ苫小牧で教諭を務めたという方。ビックリしたのは、その方のお連れ合いさんが、私の前事務所長が選挙で立候補した時に「選挙カーに乗っていました」とのこと! 思わぬ出会いがあるものなんですね。

 浜頓別町では、酪農家での懇談を予定していたのですが、二番草の刈入れに慌ただしくなったとのこと。私の連れ合いの実家が酪農家だったので、天気が崩れる前に牧草を刈るのは酪農家として基本のようなものだとわかるだけに、懇談は断念。しかし別のお宅で女性が入党を決意いただき、みんなで喜びあいました。

 明日は幌延町議補欠選挙の告示日。日本共産党は鷲見悟さんが立候補を予定しています。しっかり応援して押し上げたい。

 【今日の句】どの町の議員も みんな温かい

2020年8月23日日曜日

困った時には共産党

 海が見える石巻市で育った私にとって、今日の稚内市はどこかホッとする町の1つ。新たな出会いや激励もあり、元気をいただきました。

 中尾利一市議の案内で、到着してまずは「党を語るつどい」の会場へ。ご自宅をお貸しくださった方は、稚内市で1930年生まれの90歳。「防空壕にも入ったし、戦地に行った兄がひょっこり帰ってきたのにはビックリした」との話に、私も聞き入りました。

 そのお兄さんのお子さん夫妻も、ご参加くださいました。「戦争の話を父から聞いた覚えがないんです」とのことで、もしかしたら次の世代には悲惨な経験を伝えたくなかったのかもしれません。戦場で亡くなっていれば会えなかったはずのご夫婦と話をしているのですから、命がつながる重みを再認識です。

 「ずっと共産党に投票してきたんだけど、どうしても党名に引っ掛かりがあるんです」とのお話も。自由や民主主義を抑え込む中国共産党とは違うとの話をしながらも、あらためて日本共産党とは何なのかと考えました。一言で言えば「あきらめない」党だということです。

 参加された方のなかに、1人10万円の定額給付金を受けとる前に亡くなられたという方の関係者がいらっしゃいました。総務省は型通りに「世帯主に」というものの、一人住まいの世帯主が亡くなられた現実を見れば、何らかの手立てが必要なもの。その10万円を葬儀代に充てる柔軟さくらいあってもいいと思いますが、相談にのり市役所にも掛け合ってきたのが日本共産党・中尾市議でもあったのです。

 その方が曰く「困っている時に相談して、やっぱり動いてくれるのは共産党だね」。その言葉を聞き、私も地に足をつけて頑張らねばと決意を新たにしました。明日は枝幸町・中頓別町・浜頓別町に足を運びます。

 【今日の句】浜からの風は やっぱり心地いい