2025年5月3日土曜日

学術会議を政治の言いなりにするな

 施行78年の憲法記念日。「戦争をさせない北海道委員会」主催の集会・デモパレードに参加し、党としての街頭演説では「憲法を活かした政治に」と訴えました。街頭演説は札幌北区で、紙智子参議院議員・宮内しおり道選挙区予定候補・長屋いずみ札幌市議とおこないました。

 集会は、池田賢太弁護士(道平和運動フォーラム共同代表)の「お互いの信頼にもとづく平和を」などと呼びかけたあいさつから。昨年の集会ではNHK朝ドラ「虎に翼」、今年はアンパンマンのやさしさに触れた、やさしいあいさつでした。

 道パレスチナ医療奉仕団長・猫塚義夫さんが、なぜ日本からパレスチナへ来たのかを問われたときに「日本の憲法には平和的生存権がうたわれている。これは日本だけのことを言っているのではない」と話していると紹介。憲法を具体的に体現している話に、胸が熱くなりました。

 政党あいさつは紙智子参議院議員、勝部賢志参議院議員(立憲)、鳴海一芳さん(社民)。紙さんは国会情勢にも触れつつ、明文改憲をめざす動きを止めているのは国民の声だと強調しました。岩本一郎・北星学園大学教授が「憲法は私たちのもの」との呼びかけも、力強く響きました。

 暖かな1日で、デモパレードも元気よく。外国人観光客は写真を撮ったり手を振ったりと、このようなデモには慣れている様子でした。憲法記念日だけでなく、政治や社会を語り行動する雰囲気を広げたいですね。それこそ民主主義の広がりだとも思います。

 街頭演説で、私からは「学問の自由」(第23条)に触れて、日本学術会議解体法案を廃案にと呼びかけました。学問の自由が憲法で保障されているのは、侵略戦争に協力させられた反省から。政治が真理を押さえつけ従わせることはあってはならないと、歴史が示しているのです。

 憲法の理念は、各大学の通則などに反映されています。例えば北海道大学は「⋯⋯平和的民主的な国家社会の形成に寄与することを目的とし、⋯⋯もっと人類の永遠の平和と福利に貢献することを、その使命とする」(通則第1条)と、格調高く記されています。

 しかし、国立大学が法人化されてから国の予算が減らされ、軍事研究につながる誘導も強まりました。防衛装備庁の資金をもとにした研究が、北大では2年連続で応募・採択されています。菅政権のもとで2020年に学術会議会員6名が任命拒否され、いま国会に解体法案が出されているのこととも、つながっているのです。

 参院選は、自民党政治に審判をくだす選挙になります。しかし、憲法改悪を進めようとする党が議席を伸ばしても、いっそう悪くなるばかりではないのか。日本共産党を伸ばしてほしいと、心を込めて訴えました。

 【今日の句】学問を 政治が押さえる 愚をやめよ

2025年5月1日木曜日

第96回メーデー万歳

 道労連による札幌・中島公園での集会は、青空と桜満開のもと2500人。プラカードやデコレーション作品も持ち寄って、デモには注目も集まっていました。その後の交流会などもまわり、私も元気をもらいました。

 集会では日本共産党を代表して紙智子参議院議員が連帯あいさつ。宮内しおり道選挙区予定候補、党札幌市議団と並びました。参加された方々の、天気と同じくらい明るい顔が、壇上からよく見えましたよ。

 集会は労組や団体同士のエール交換、プラカード・デコレーション発表とスピーチ、恒例の抽選会や餅まきなど大盛り上がり。まさに「連帯と団結」を体現するような集会でした。

 物価高に追いつかない賃上げ、いまだ長い労働時間、人手不足も重なっての過密労働、不安定な非正規雇用、男女差別や各種ハラスメントなど、職場の要求は渦巻いています。世論と運動を広げつつ、強く大きな労働組合も今こそ必要です。

 選択的夫婦別姓、消費税減税・インボイス廃止、生活保護や年金の削減やめて、今こそ農家を支えてなど多くの団体からの訴えも切実でした。どの階層の方も、自民党政治のもとで苦しめられていると痛感です。労働者と国民の声で、政治を動かしていきましょう。

 あいさつしながら会場をまわった時に「高い学費をどうにかしてください」、デモの時には「私も奨学金の返済中。大変です」などの声がかかりました。この生活苦の声を、そのまま石破首相にぶつけたいくらいです。

 たっぷり歩き、大きな声でのコールの後は、やっぱり食事もビールも美味しい‥‥と伝わってくる交流会まわり。生活と健康を守る会や、勤医労と勤医協友の会のみなさんの会場は笑顔でいっぱい。この開放感がメーデーならではです。

 あらためて訴えたい、日本の現状があります。1日8時間労働制を定めたILO(国際労働機関)第1号条約を、いまだ日本政府は批准していないという現実です。日本の長時間労働や過労死は、労働者個人の責任ではない、大元の政治の問題です。

 この批准に自民党政治は背を向け、顔を向けてきたのは財界・大企業の方でした。企業・団体献金をてこにした大企業優遇の政治は、もう終わりにしましょう。「動く地域が広がったけど大丈夫ですか」と、お気遣いもいただきました。参院選に向けて、引き続き元気にがんばります。

 【今日の句】何度でも 働く仲間の 団結を

2025年4月30日水曜日

必ず社会も時代も変わる

 今日は野呂栄太郎没後91年の墓前祭・碑前祭にて、党道委員会を代表してあいさつ。長沼村(当時)に生まれ、経済学者としても党活動家としても大きな役割を果たした野呂を悼み、遺志を継いでいこうと呼びかけました。

 野呂家の墓は札幌市・平岸霊園にあり、記念碑は長沼町小公園に建てられています。出生日の4月30日に両所で、このような集会を開いています。墓前祭は党道委員会が主催のため私が、碑前祭は党南空知地区委員会が主催のため上田久司地区委員長があいさつ。

 野呂の業績を称えつつ、先見性と不屈性をもった野呂のような生き方を--との話とともに、私も上田さんも触れたのは治安維持法について。今年で制定100年となり、野呂はじめ党の先輩だけでなく多くの国民が不当に弾圧・逮捕・拷問を受けた「稀代の悪法」を、あらためて許してはならないと訴えました。

 絶対主義的天皇制や侵略戦争に反対を唱えれば「非国民」「国賊」とされ、自由にモノ言えない社会となって、日本は破滅的な侵略戦争へ突き進みました。治安維持法での犠牲者の名誉は、今も回復されていません。同じ歴史を繰り返してはなりません。

 自民党政権で続く「戦争する国づくり」の一方で、野呂が生きていた時代とは違うことにも確信を持ちたい。日本共産党自身が国会や地方議会で活動し、地域・職場・学園で多くの方と結びつき、いっしょに国民運動も広げています。主権在民や戦争放棄を明記した憲法は、何より大きな支柱です。

 野呂はじめ多くの党の先輩が、当時の権力に屈して変節し、文字どおり日本共産党が壊滅していたら、今の私たちの土台もなかったことでしょう。科学的な確信を生きる力とし、社会変革に情熱を注いだ生き方にも、あらためて学びたい。

 冷たい強風が碑前祭では特に強いなかでしたが、苫小牧市からバスで15人ほどが参加するなど、会場は熱気あるものとなりました。国会要請へ参加するという若い世代には、あたたかい拍手も寄せられていました。新しい社会は必ずつくることができます。私もがんばりたい。

 【今日の句】先輩に 今度は勝利の 報告を

2025年4月29日火曜日

若い訴えに元気をもらった

 今日は宮内しおり道選挙区予定候補と滝川市・深川市へ。宮内さんの祖父が住まれている深川市では、ホームタウンのごとく温かな歓迎を受けてましたよ。お母さんとともに激励のマイクも握り、大きな拍手も送られました。

 宮内さんの自己紹介や日本共産党の「くらしを守る3つの緊急提案」に触れた演説にも大きな拍手。司会の松原やす子深川市議が「若い訴えに元気が出ました」とも話されました。

 私からは「3つの緊急提案」は実現可能であること、ラピダスやJRなど北海道にかかわる党の考え、トランプ関税はじめ米国いいなりから抜け出す外交姿勢などを話しました。

 前後しますが、滝川市の「女性のつどい」では年金改革についても詳しく述べました。一度限りの給付金や1年限りの消費税減税などでは、くらしの支えは不十分です。踏み込んだ改革が必要です。

 医療・介護の現場も、どうしても支えねば。滝川市では市立病院の経営が悪化し、市の財政負担が増えることから駅前整備事業が休止。留萌市でも精神科病床をもつ病院が運営停止となりました。「病院が突然なくなる」危険は、現実化しているのです。

 そして米どころの両市だけに、米価高騰と農業政策についての訴えには力強い拍手もいただきました。生産調整を強いられ、安い農産物輸入に苦しめられ、後継者もいない苦しみを痛感しているのは、何より地元のみなさんなのです。

 あらゆる課題が山積している地域であり、もう自民党政治には期待できないとの思いがあふれています。日本共産党は自民党政治を変える確かな力になれることを、いろんな角度から語っていきたい。

 下を向くより前を向いて、ぜひ広げてほしいと強調しました。私もがんばります。

 【今日の句】故郷は 雨が降る日も あたたかく

2025年4月28日月曜日

表向きは意見が違っても

 宮内しおり道選挙区予定候補と朝の定例宣伝を終え、私は札幌市厚別区・白石区で訪問に。「選挙も近づいてきてるし、入れていいよ」と「しんぶん赤旗」読者も増えました。ありがとうございます。

 党で取り組んでいる要求アンケートに記入してくれたという方を訪ねると、消費税減税はしなくていいとのこと。理由を聞くと「医療や交通などの負担のほうが重い」。それも確かに、ですね。

 何にしても負担だらけということが話され、「そもそも政治が不安になります」との結論にも納得。日本共産党に投票したこともあったそうです。

 表向きは意見が違っても、願っている方向は同じということがあります。違いを前にして、説得するように話すことが私もあるかもと、ふと思いました。

 社会の行きづまりを、多くの方が感じています。日本共産党は打開の政策を持っていると確信していますが、どう伝えるかは日々考えなければ。もちろん居丈高な態度は論外です。

 「共産党に大きくなってもらわないと困るんだよ」と、あたたかい激励もいただきました。明日は滝川市・深川市へ向かいます。

 【今日の句】まだ朝の宣伝 手袋使います

2025年4月27日日曜日

こういう時こそ一筋に

 今日は山形県選挙区予定候補・三井寺修さんと鶴岡市・上山市へ。医療・介護や業者の実態を聞く懇談や「つどい」など、時間が足りないほど駆けまわりました。もう自民党政治を変えなければ、と痛感しました。

 鶴岡市は須藤美也子・元参議院議員や、作家・藤沢周平が唯一選挙応援に立った小竹輝弥元県議などを生み出した地。「つどい」でも拍手や「そうだ」の合いの手など、熱い思いが伝わりました。

 このような「つどい」に初めて参加されたという方は、「戦争で家族が奪われるようなことは許したくない」と強調。知人から他党の支持が呼びかけられているけど断って来た、との話でした。

 「学校統廃合が進められている。財政的なことだけで決めてほしくない」「なぜ自民党は国民いじめのようなことをするのか」など、不満や要望が尽きません。エールとともに、端的に伝わる政策の訴えをとの要望もいただきました。

 「つどい」に先立つ懇談でも、日本共産党が報道されないもどかしさを語る方が。病院では深刻な医師・看護師不足と危機的な経営、介護職場でも報酬削減の影響は顕著ですし、業者の廃業・倒産も「静かに進行」という地域経済の苦境を聞きました。この声に応えなければ。

 地域からいっしょに声を上げ、日本共産党も議席を増やして応えたい。鶴岡市では関徹県議、菅井巌・加藤鉱一・坂本昌栄・長谷川剛の各鶴岡市議、砂田茂・三川町議もいっしょに訴えました。

 上山市でも「農家と消費者が分断されないようにしないと」「零細業者が最低賃金を上げるには、合わせて売り上げも上がらないと厳しい」「年金から保険料など取られてばかり、どうすれば」など切実な意見が次々。

 「こういう時こそ一筋にがんばってきた日本共産党に入ってほしい」と、熱い訴えもありました。時間の関係で会場を後にしましたが、仲間が増えたらうれしいです。

 山形から仙台、そして先ほど北海道へ到着。明日もがんばります。

 【今日の句】総理には 地域の苦境 聞こえぬか